森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

ヘイアウの威光が蘇った日

2018年09月23日 | ハワイアナ


今回の他島と旅では、現地の文化継承者の方々にいろいろ教えを受けながら、各地を回ったのですが。まず初日に向かったのがハワイ島コハラ沿岸の巨大なヘイアウ、プウコホラヘイアウです。

ここではクムフラ(フラの師)、ケアラ・チンさんがいろいろご案内してくれました。まずはいろいろヘイアウについて話を伺い、ホオクプ(お供え物)を作り、ヘイアウに捧げるチャントを学び…。

お供えが完成すると、いよいよ私達はヘイアウの下へ。ご存知の通りプウコホラヘイアウは、カメハメハ大王が諸国統一を祈願し、戦いの神クーに捧げるために建てた巨大なヘイアウです。

いろいろな逸話がありますが、今日はそれは置いておいて、と。ヘイアウの下にある供物台に供物を備える前、まずは全員でチャント。続いて、ケアラさんが(内容は不明ですが)新たなチャントを朗々と捧げた時、私はものすごく不思議な感慨を受けたのです。



今まで何度も見てきたプウコホラヘイアウなのですが、今回の印象は違いました。チャントを受けたヘイアウが、かつての威厳を取り戻し、石の遺物から真の神殿に変化(へんげ)したというか。世にも聖なる神殿が、この世に蘇ったかのような気持ちを覚えたのです。…クムフラのチャントに呼応して、ヘイアウに魂がこもったのではないでしょうか。

これまで何度も家族で訪れてきたヘイアウが、あんな風に見えたのはこれが初めて。何だか圧倒されてしまい、言葉が出ませんでした。皆さんはこれ、気のせいと思いますか? それとも?

…のっけから、素晴らしい旅体験だったのは間違いありませんネ。
コメント (2)
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