森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

頑張れ、オヒアレフア!

2018年01月09日 | ハワイアナ


一昨日、ワイキキのど真ん中にある花壇で、珍しい花を見つけました。黄色のオヒアレフア、つまりレフア・マモです。

ハワイ島で見たことはありましたが…オアフ島で黄色のレフアを見たのは初めて! そもそも、一般的な赤いレフアの花もオアフ島では珍しいので、ちょっと嬉しくなりました。しかもワイキキの真ん中で、ですからネ。

ご存知の方も多いと思いますが、オヒアレフアはハワイ文化の中でそれは大切な植物。溶岩に呑み込まれた大地からもいち早く生える強靭な植物で、ハワイ島の象徴のような植物です(涼しい山岳部、特に火山地帯にたくさん生えます)。オヒアレフアと火山の女神ペレ、月の女神ヒナにちなんだ神話などもあり、その重要性を物語っています。

そう、もしフラダンサーがオヒアレフアのレイを付けていると、すぐに女神ペレやハワイ島の曲を踊るのだとわかる、そんな植物なのですよね。

ところが2014年、大切なオヒアレフアをあっという間に枯らしてしまう伝染病(Rapid Ohia Death=ROD)がハワイ島プナ地方で発見され、今ではハワイ島の広範囲に拡散しています。

このままではオヒアレフアの森が危ない! ということで、オヒアレフアをハワイ島から絶対持ち出さない、それ以前にオヒアレフアを森の外に持ち出さない、などの様々な対策が取られ、今に至っています。

幸い、ハワイ島以外でRODは見つかっていませんが、このほどハワイ州知事のデビッド・イゲ氏は州予算から約1億3000万円を供出し、空からハワイ島&マウイ島のROD被害を調べるという計画を発表しました。

ハワイ島だけでなくマウイ島も調査…。RODの公式サイトでは、被害地域はハワイ島のみとなっているのですが、マウイ島にも脅威が広がりつつあるのでしょうか。ちと心配ですね。

そんな状況のなか、ワイキキで可憐に咲く黄色のレフアを見て、何だかとっても嬉しくなってしまったのでした。オヒアレフア、頑張って~!
コメント (2)
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