森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

ハワイのミサイル警報、そのあらまし

2018年01月13日 | 日記


昨日、いよいよ息子がNYの大学に帰り、何となく気持ちがドヨ~ンとしていた私。スターバックスで気乗りのしない仕事でも片づけようかと、早朝からダウンタウンの街に出かけたのです。

まずはカフェラテとサンドイッチを味わいながらノンビリしていたら、店中の客の携帯から緊急警報がピーピー鳴りだしました。ハワイではこういう時、ほとんどは洪水警報なのですが、今日はミサイル警報で! 「緊急警報! ミサイル警報が発令されました。ただちに避難先に移動してください。これは訓練ではありません」なんて。

…正直言いますと、それでも私は「うそでしょう? 何なの~」とノンビリ構えていたのです。ところが店内は、ザワザワザワザワ。店員さんに「これ、どうすればいいの? 近くに避難所なんてないでしょ」と聞く人もいる一方、テーブルに着いていた人達は即、立ち上がってバタバタと帰り支度を始めるではありませんか!(上の写真)。

私が呆気に取られながら、「え~っと、ミサイル警報が出た時はどうするんだっけ。建物の中に入り、でも窓からは離れて…」なんて未だノンビリ考えていると、今度は店員さんがテーブルを回って客に告げ始めました。「本部から電話があって、入口をロックすることになりました。出るのであればただちに出てください。奥の、窓のない部屋に移動してもいいですよ」

ここでやっと私もこれは大変、と気がつき、家路を急くことに…。早朝のダウンタウン、人はまばらながらソワソワした雰囲気で。人がウォールマート前に集まっているので何かと思えば、人々はウォールマートに入ろうとしていたのですが(避難のためかどうかは不明)、その玄関もロックされ、内部でセキュリティがダメダメ、と手を振っていました。なんかウォールマートらしい…。その向かいのロスドレスやマクドナルドは、人が出入りできる状態だったのですが。

さらに某フィットネスクラブの前を通った時には、携帯を手にした人々がセキュリティデスクの人を質問攻めにしている様子。やっと我がコンドの下に着くと、そこでも同じ光景が。皆、下に降りて来たのか? 20人くらいがザワザワしていました。幸い、そこで「警報、間違いだってさ」とのニュースが。ハワイ州選出の国会議員がツイッターで、警報は誤りだった旨、告知したのでした。ああ、よかった!

それにしても。そのツイッター以外では、警報解除のお知らせは皆無。帰宅してからTV局のホームページを見ても、ハワイ公共ラジオのページを見ても、警報にはひと言も触れていませんでした。8時5分に出た警報が、やっと公式に解除されたのは40分後。ツイッターから15分位たってからのことでした。その間、人々は右往左往していたわけです。

今回、どういう経緯で警報が出たのかは不明です。私は店内にいたのでわからなかったのですが、街にサイレンは響かなかったよう。ただ今、上記の国会議員がCNNニュースで「トランプは本当に、アメリカにとんでもないことをしてくれた」と怒っていました。平和なはずの土曜の朝に、ハワイが大パニック! ですからね…。かの国の首領も今頃、高笑いしているのかもしれません。

…それにしても。今回わかったことが一つあります。ハワイの人は、驚くほど真剣に警報に対処するんだな、ということです(昨年から、月に一度のサイレンテストの際に、ミサイル警報のテストも付け加えられていますしね)。のんびり構えて平和ボケしていたのは、どうやら私くらいだったよう…。この点、深く反省しています。次回がないことを祈りますが、次回は私も迅速に対処することを誓います!
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