森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

続・プナルウビーチの養魚池

2015年08月11日 | 神話・伝説


話は前後しますが、先日ご紹介した、「プナルウビーチの逸話がハーブ・カネさんの本に登場している」という話。カネさんの著書「PELE」には、カネさんがプナルウビーチをテーマに仕上げた壁画が掲載されています。それが上の写真です。

津波が破壊する前の、プナルウにあった村の昔の様子を再現したもので、村の酋長はじめ村人達の姿が描かれていますね。もっとも、今はただのビーチしかなく、村の様子はカネさんが想像して創り上げたもの。以下の写真が現在のビーチですが、ひと目見た時「あ、あの絵の舞台だ!」とわかり、私は感動しました。こんなちっちゃい写真じゃわかりづらいですが…。





津波で村が破壊されたのが、1868年。その在りし日の幸福な光景をカネさんに再現してもらって、いにしえのハワイアン達もよっぽど嬉しかったのでしょう。カネさんによれば、絵の中で集って海を見つめている酋長達(絵の真ん中あたりです)がガヤガヤとハワイ語を話しているのが聞こえたり、藁葺き屋根の下で作業している女性が、サッと動いたりしたとか…。昔から絵に魂がこもる話は日本にもありますが、カネさんの絵もそんな例の1つだったのでしょう。

カネさんはすでに亡くなっていますが、一度インタビューして、そんなお話、聞いてみたかったです!
コメント (2)
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