森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

プナルウビーチの養魚池

2015年08月07日 | 神話・伝説


あれはすでに遠い、6月のこと…。ハワイ島を訪れた我が家は、ヒロからコナへの移動の途中、カウ地区のプナルウ・ビーチパークを訪問しました。なぜかと言いますと、この一帯の話がハワイアン歴史家でアーティストのハーブ・カネさんの著書「PELE」に登場しているからです。

カネさんは1973年、この地に建てられた小さな博物館&レストランに壁画を描く仕事を受注。その時の不思議な体験が、「ペレ」には綴られています。壁画の中の人物が動いたり話したりしてるように感じたり。不思議なハワイアンの老女の訪問を受けたり、というようなお話なのですが、詳細はカネさんの本、もしくは! 我が著書「ハワイの不思議なお話」でご覧くださ~い!

さて。大昔、この浜辺には、村があったそうです。ですが1868年の津波で破壊されてしまいました。今では、ただ溶岩&黒砂のビーチが広がっています。すぐ近くには大きなヘイアウ(神殿)の跡や、養魚池も残っています(ちなみに博物館もレストランも、今度は1975年の津波で大被害を受け、現在は存在しません)。

そしてこの池には、有名な亀の女神が住んでいらっしゃいます。女神の名はカウィラ。昔からこの養魚池と、水源となる近くの泉を守る女神として知られてきました。また池には、神話上の大とかげ、モオが住んでいたとの伝説も残ります。

養魚池には今は魚の姿はなく、単なる池と化していますが、写真のように浮き草がびっしり。美しい花もたくさん咲いていました。大きな池のほかビーチのあちこちにも、湧き水が作る水溜りがありました。







黒砂のせいもあるのでしょう。プナルウのビーチには何だか不思議な雰囲気が漂っていました。陽光溢れる白砂のハワイの一般的なビーチとは、大違い。そのためか、米本土からの観光客で賑わっていました。彼らにとっては、白砂も素敵だけど、溶岩のなごりである黒砂も珍しいのでしょうね。

今回のハワイ島の旅の中でも特に印象深かった、プナルウビーチ。また行ってみたいです!



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