森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

イアオ渓谷でメネフネ気分

2012年09月13日 | ハワイアナ


今回のマウイでは、イアオ渓谷にも足を伸ばしました。イアオ渓谷といえば景勝の地ではありますが、カメハメハ大王が1790年にマウイを攻めた際の決戦の地としても知られますね。清流、ワイルク川はマウイ軍の戦士の遺体で埋まり、川が逆流したとかしなかったとか…。その真偽は別として、それほど激しい戦いの舞台だったことは確かです。

同時にイアオ渓谷は、古来マウイの王族が埋葬されている聖地でもあります。とある洞窟には、今なお数百もの酋長の亡骸が眠っているそう。ですがその洞窟の場所は、今だ見つかっておりません。このあたりのストーリーは、来年1月発売のフラ専門誌、フラレアに書くつもりでいます。詳しくは、そちらでご覧くださいね~(ずいぶん先になってスミマセン)。

さて。イアオ渓谷はそれは緑深く、ハワイ原産の植物のガーデンなどもあって、プチ・ハイキングの楽しめる場所でもありました。私はうっかり(虫除けのために)ジーンズを履いていってしまったのですが、庭園や展望台などを30分ほどかけて一周すると、もう汗だくに。次は日焼け止め持参で、ショーツで出かけたいと思います!

庭園にはタロイモやティーリーフなどいろいろありましたが、なかには上のような巨大な葉を持つ植物もあり、びっくり! 同行したカメラマンさんの手と、どうぞ比べてみてください。この葉の下には、メネフネやコロボックルどころか、大人も隠れることができそう。傘に仕立てたら、豪雨からもしっかり身を守ってくれそうですよね。

この葉、タロの葉に似ていますが、そうではなく(ごめんなさい、正式な名はわかりません)。いやあ、過去ハワイで見た中でも最大の葉っぱだったかもしれません。

庭園に限らず山中にも鬱蒼とした森が広がり、同行したカメラマンさんによると、よくハラウ・フラ(フラの学校)の仲間とともに、レイの材料を集めるためイアオ渓谷にやってくるとか(そう、カメラマンさんはバリバリのフラダンサーなのです!)。

森に入る際には一同でチャントを詠唱し、入場の許可をもらうそうです。その際、クムフラ(フラの師匠)が生徒一人ひとりに、森に入る許可が下りたように感じたかどうか、聞いていくとのこと。その中で1人でもネガティブな印象を受けたなら。つまり、受け入れられていないような感覚を受けたら、一同その日は森に入らず、また後日出直すことにしているのですって。

う~ん。人間はあくまでも外部者であり、森の神、山の神のご意志をあくまでも尊重するという、ハワイアンらしい信条をそこに感じますね。こういう時、ずけずけと森に入ってしまうと、なんらかの警告(痛い思いをしたり…)を受けてしまうような気がします。

皆さんもマウイ島に出かけたら。聖なるイアオ渓谷を、ぜひ訪れてみてくださいね。カフルイ空港からも、車で20~30分です!


コメント (2)
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