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菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

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のび太はラピュタの夢を見るか?  『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』

2013年03月15日 00時00分57秒 | 映画(公開映画)
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第395回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」







『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』











言わずと知れた、藤子・F・不二雄先生による子供の認知する最初の映画になるとも言われるドラえもん映画の新映画版の第8作。

監督は、ドラえもん映画はリメイク編を担ってきた寺本幸代による初のオリジナル劇場版。

脚本も3本目の清水東で、オリジナル劇場版ではベスト3に入る完成度。


まず、ひみつ道具が展示された未来の博物館の舞台が上手い。
未来を描くと大変だけど、場所限定だし、見慣れたひみつ道具の歴史という部分で未来が時系列でつながって見られることで置いていかれない。

これで、また別の話が出来る、いい設定です。



未来の怪盗DXが、わざわざドラえもんの鈴なんていうささやかなものを盗むという日常からのミステリーがまさかのクライマックスにつながっていくのだから、こりゃワクワクが止まらんですよ。
見てなかったけど、一本前の清水東の『映画ドラえもん のび太と奇跡の島 ~アニマル アドベンチャー~』も見たくなるほどの丁寧な脚本。
アニメというフォーマットでのお約束ごとも込みで。

そして、ところどころに出てくる、藤子・F・不二雄先生の作品へのオマージュと、数々の映画へのマージュ。
これが違和感なく映画の中にあって、実に嬉しくなった。

まさか、ドラえもんで『ルパン三世 カリオストロの城』と『天空の城ラピュタ』へのオマージュが見られるとはね。
しかも、引用に留まらない使い方なのも好感。
『E.T』みたいなベタもあったり、実は『ナディア』へのオマージュもあり、手塚作品へのオマージュもきちんとある。

ゴン助とドラえもんの並びは、昔の同時上映とか特別な映像だけな気がする。
本編で堂々と共演してるのも感慨深い。

そう言う意味で、大人も子供楽しめる構造になっていて、伏線の数々がばかばkしいギャグ(ドラえもんのジャンルは生活SFギャグだ)だったり、きちんと回収されたりと作りの丁寧さに拍手。


手放しで褒めにくい部分もある。
向井理を起用した向井おさるや、ジンジャーのキャラの薄さ、松平健はレストレード警部のパロディのマスタード警部を好演。




ドラえもんの映画は、21世紀になってから、リメイクとオリジナルが混ざるので、いい感じでシリーズ化されて、よかったなぁ。
イマイチ作品もなくはないけど、こういう丁寧なオリジナルが出てくれば、次回に期待ってできるものな。

お子様連れにはぜひ初映画として、オススメですよ。










おまけ。
ネタバレ。
ジンジャーの役目があまりにも薄いのがちょっと残念だったか。
赤ん坊の頃、おんぶしながらも研究してたのに。
どういう娘なのかさっぱりだしね。



そして、期待の次回作予告は、あの大傑作、『のび太の大魔境』がリメイクされるらしいです。
あとは期待出来るのは、『のび太の海底鬼岩城』と『のび太の小宇宙戦争』か・・・。
『のび太のアニマルプラネット』好きだけどね。





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