で、ロードショーでは、どうでしょう? 第630回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『ニンフォマニアックvol.2』
鬼才ラース・フォン・トリアーが、色情狂(ニンフォマニアック)のヒロインの性の冒険遍歴をシニカルなユーモアを織り交ぜ過激に描いた衝撃の問題作。
全8章を2部に分けて上映。
本作はその第2部で、上映時間は、123分。
監督・脚本はもちろん、ラース・フォン・トリアー。
物語。
快感への飽くなき欲求に突き動かされ、見境のないセックスを重ねてきたジョーだったが、ついに不感症に悩まされる事態に。
ジェロームと家庭を持ち、子どもも生まれるが、不感症が治らないことへの不安は募るばかり。
怪しげなセックス・セラピストのもとに通い、ますます倒錯した性体験を重ねていくジョーだったが・・・。
出演。
引き続きのキャスト。
シャルロット・ゲンズブール。
ステラン・スカルスガルド。
ステイシー・マーティン。
シャイア・ラブーフ。
クリスチャン・スレイター。
ソフィ・ケネディ・クラーク。
新キャスト。
異端のセックスセラピストのKに、ジェイミー・ベル。
裏稼業の男Lに、ウィレム・デフォー。
ジョーが面倒を見る少女Pに、ミア・ゴス。
借金を抱えた男に、ジャン=マルク・バール。
ほかに、ウド・キアも。
笑いから、エロスが招く悲しみへと至る老いの過程へと移っていく。
笑いもエロスもより深化し、別次元へと至る話術の極北。
映画のオーガズムのエッセンス、セックス、バイオレンス、ロックンロールが刺さってくる力作。
おまけ。
ラース・フォン・トリアーはダイグレッション・フィルム(脱線する映画、余談の映画)を撮ろう、と志したようで、実際そういう作品になっている。
セックス祭りだった第1部から、第2部、ソノツケというか、その痛みに移っていく。
ややネタバレ。
後編は約2時間で第6~8章とエピローグを約2時間で描く。
ネタバレ。
色情狂の男の物語だったら、どういう見方をしただろうか?
あの音しかないラストは、そのまま男社会と、この映画を観た男性客だけでなく、女性客にも向けられているのだろう。
人の性的なものに向ける目がもつ蔑みと欲求がないわけないのだ、と。
シャルロット・ゲンズブールの50歳の体の歪みこそがこの映画の主張の一つになっている。
年齢で役者が変わるが、あまりに似せていないのも、これだけの役だから、厳しかったのかと見るか、何かあった感と見るか。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『ニンフォマニアックvol.2』
鬼才ラース・フォン・トリアーが、色情狂(ニンフォマニアック)のヒロインの性の冒険遍歴をシニカルなユーモアを織り交ぜ過激に描いた衝撃の問題作。
全8章を2部に分けて上映。
本作はその第2部で、上映時間は、123分。
監督・脚本はもちろん、ラース・フォン・トリアー。
物語。
快感への飽くなき欲求に突き動かされ、見境のないセックスを重ねてきたジョーだったが、ついに不感症に悩まされる事態に。
ジェロームと家庭を持ち、子どもも生まれるが、不感症が治らないことへの不安は募るばかり。
怪しげなセックス・セラピストのもとに通い、ますます倒錯した性体験を重ねていくジョーだったが・・・。
出演。
引き続きのキャスト。
シャルロット・ゲンズブール。
ステラン・スカルスガルド。
ステイシー・マーティン。
シャイア・ラブーフ。
クリスチャン・スレイター。
ソフィ・ケネディ・クラーク。
新キャスト。
異端のセックスセラピストのKに、ジェイミー・ベル。
裏稼業の男Lに、ウィレム・デフォー。
ジョーが面倒を見る少女Pに、ミア・ゴス。
借金を抱えた男に、ジャン=マルク・バール。
ほかに、ウド・キアも。
笑いから、エロスが招く悲しみへと至る老いの過程へと移っていく。
笑いもエロスもより深化し、別次元へと至る話術の極北。
映画のオーガズムのエッセンス、セックス、バイオレンス、ロックンロールが刺さってくる力作。
おまけ。
ラース・フォン・トリアーはダイグレッション・フィルム(脱線する映画、余談の映画)を撮ろう、と志したようで、実際そういう作品になっている。
セックス祭りだった第1部から、第2部、ソノツケというか、その痛みに移っていく。
ややネタバレ。
後編は約2時間で第6~8章とエピローグを約2時間で描く。
ネタバレ。
色情狂の男の物語だったら、どういう見方をしただろうか?
あの音しかないラストは、そのまま男社会と、この映画を観た男性客だけでなく、女性客にも向けられているのだろう。
人の性的なものに向ける目がもつ蔑みと欲求がないわけないのだ、と。
シャルロット・ゲンズブールの50歳の体の歪みこそがこの映画の主張の一つになっている。
年齢で役者が変わるが、あまりに似せていないのも、これだけの役だから、厳しかったのかと見るか、何かあった感と見るか。