偶然は必然。 『セレンディピティ』

【俺は好きなんだよ】第２２１回は、『セレンディピティ』(2001)


原題は、『SERENDIPITY』。
ビデオでは副題がついて、『セレンディピティ　～恋人たちのニューヨーク～』となっています。


スタッフ。
監督：ピーター・チェルソム
製作：ピーター・エイブラムス／サイモン・フィールズ／ ロバート・Ｌ・レヴィ
製作総指揮：ジュリー・ゴールドスタイン／ボブ・オシャー／エイミー・スロトニック
脚本：マーク・クライン
撮影：ジョン・デ・ボーマン
音楽：アラン・シルヴェストリ


出演。
ジョン・キューザック
ケイト・ベッキンセイル
ジェレミー・ピヴェン
モリー・シャノン
ジョン・コーベット
ブリジット・モイナハン
ユージン・レヴィ
ルーシー・ゴードン



【解説】
　　クリスマス前のニューヨーク。買い物で賑わうデパートでジョナサンとサラは出会った。
それは偶然に同じ商品の手袋へ手を伸ばした時。
２人は譲り合っているうちに惹かれ合うものを感じ、“幸せな偶然”という名のカフェ“セレンディピティ３”でお茶をする。２度目の偶然の再会はすぐに訪れ、２人は運命を感じはじめていた。
しかし、サラはこれが本当の運命なのか試そうと、ある“提案”をして去っていった。
数年後、ジョナサンは婚約し、一方サラはミュージシャンの恋人から求婚されていたが、まだ２人はお互いを忘れられないでいた・・・。


ニューヨークを舞台に繰り広げられるロマンティックなラブストーリー。

“セレンディピティ”は、偶然に何らかの関連性を発見する能力で、ファンタジーやＳＦの設定ではなく、現実に認められている能力を指した言葉です。湯川秀樹さんが夢で理論完成の糸口を思いついたりしたりしたことなどのエピソードは、歴史上にいくらでもありますからね。
人間の隠れた動物的な力が発揮されるのかもしれません。
特に恋愛には、フェロモンをかぎ分ける力とか、科学で人間の凄い能力は最近どんどん分析されてますしね。
テレパシーとかの超能力も、今後、科学的な事実になったりしないかしら。

映画時ちあは、恋愛映画なのに、惚れあう二人のシーンがほとんどないというなかなかの変わり種。
とはいえ、ムあＫ氏から、『君の名は』とか、『めぐり逢い』、『めぐり逢えたら』とかなくはないので、ある種ラブストーリーの擦れ違いは、物語として胸を打つのでしょうね。
それを現代的に自分たちで、選択する面白さをコメディにした点に拍手。




そうそう、この舞台になったカフェは、実際にあるそうですよ。