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菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

銃声より、高らかに響け歌声。 『戦場のメロディ』

2016年11月18日 00時02分09秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第994回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

『戦場のメロディ』

 

 

 

『ミセン -未生-』のイム・シワンが主演を務め、朝鮮戦争下の実話をモチーフに描くヒューマン・ドラマ。

戦争孤児たちの世話を任された若い兵士が、彼らの心を癒すべく始めた“児童合唱団”の実話からインスパイアを受けた物語。

監督は、『青春漫画 ~僕らの恋愛シナリオ~』、『ワンドゥギ』のイ・ハン。

 

 

物語。
朝鮮戦争中の1951年。

ハン・サンヨルは、愛する妹を戦火に失い、従軍する。

1952年には、少尉となって率いていた部隊が前線の戦闘で全滅し、多くの部下と戦友も失い、帰路では戦火によって有れた民衆の心を目の当たりにし、ぬぐえぬ喪失感を抱えたまま、釜山へと転属となる。

そこで彼が任されたのは、多くの戦争孤児を収容する孤児院の管理というものだった。

戸惑いつつも、孤児院の若き女性院長パク・ジュミの献身的な働きぶりや、子どもたちの辛い境遇を目の当たりにして、彼らの力になりたいと行動を開始する。

彼は、得意の音楽からの発想で、孤児たちによる“児童合唱団”の結成することを進言する。

 

 

脚本は、イ・ウタク。

 

 

 

 

出演。

イム・シワンが、ハン・サンヨル少尉。
コ・アソンが、パク・ジュミ孤児院長。

あの、天才子役が大人になってます。

とはいえ、スノーピアサーの時で21歳だったんですけどね。

驚きは、『冬の小鳥』の時に、17歳という事実。子役じゃなかったんですね。

で、現在、24歳。

 

 

チョン・ジュノンが、少年オ・ドング。
イ・レが、少女スニ。

この二人の演技に心をわしづかみされます。

 

イ・ヒジュンが、カルゴリ。

 

 

 

 

スタッフ。

撮影は、ホン・ジェシク。
音楽は、イ・ジェジン。

 

 

 

 

朝鮮戦争の最中、心を痛めた少尉が児童合唱団を結成する、実話から発想されたドラマ。
芸達者イム・シワンと明るいコ・アソンのペアを凌駕する子役らの姿に心が鷲掴みされる。
音楽シーンの良さを、戦争シーンの激しさ、無情さがきっちり浮かび上がらせる。
キャラクターを愛しているのが分かる演出が嬉しい。
音楽で喧嘩を促すシーンは音楽映画史上でも屈指の名シーン。
綺麗ごとで済まさない癒しの価値が沁み込む優作。

 

 

 

 

 

 

 

おまけ。

英語題は、『A MELODY TO REMEMBER』。

『追憶のメロディ』と言ったところでしょうかね。

 

 


上映時間は、124分。
製作国は、韓国。
映倫は、G。

 

 

キャッチコピーは、「歌いたい! すべてを失った子供たちが奏でる 明日への希望――」

 

 

 

 

ネタバレ。

米軍の前で慰問する前の教室での「意味のある喧嘩を」というシーンに涙々。

 

 

 

 

 

 

 

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