菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

命日は誕生日、誕生日は命日。 『ハッピー・デス・デイ』

2019年07月10日 00時00分43秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1538回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

『ハッピー・デス・デイ』

 

 

 

高飛車でビッチな女子大生が、誕生日の夜に必ずベビー・マスクの何者かに殺される恐怖の1日が繰り返されるさまをユーモアを織り交ぜ描き出す。

 

『ゲット・アウト』、『スプリット』のブラムハウス・プロダクションズが贈る全米スマッシュヒットのタイム・ループ・ホラー。

 

監督は、『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』、『ゾンビーワールドへようこそ』のクリストファー・ランドン。

 

 

 

物語。

あばずれ女子大生ツリーは、誕生日の朝も見知らぬ男のベッドで目を覚ます。
慌しく寮に戻り、いつも通りの不機嫌ぶりを発揮し、不倫相手に会いに行く。
今夜もパーティに繰り出す道すがら、マスク姿の殺人鬼に刺し殺されてしまう。
しかし、気がつくと、誕生日の朝に戻っており、再び見知らぬ男のベッドの中にいた。

 

脚本は、TVアニメの脚本などを手がけてきたスコット・ロブデル。

 

 

 

出演。

ジェシカ・ロースが、ツリー。
イズラエル・ブルサードが、カーター。

ルビー・モディーンが、ロリ。
レイチェル・マシューズが、ダニエル。
チャールズ・エイトキンが、グレゴリー。
ローラ・クリフトンが、ステファニー。
ブライアン・ケーン三世が、ニック。

ファイ・ヴューが、ライアン。
カリエラ・スミスが、ベッキー。
ジェイソン・ベイルが、ゲルブマン。

 

 

 

 

 

スタッフ。

製作は、ジェイソン・ブラム。
製作総指揮は、アンジェラ・マンキューソ、ジョン・バルデッチ、クーパー・サミュエルソン、ジャネット・ヴォルトゥルノ、セス・ウィリアム・マイヤー。


撮影は、トビー・オリヴァー。

衣装デザインは、ミーガン・マクラフリン・ラスター。

編集は、グレゴリー・プロトキン。

音楽は、ベアー・マクレアリー。

 

 

 

 

 


現代アメリカ、ある事情からビッチになった女大生が殺される誕生日を繰り返すコメディ・ホラー。
ホラーでタイムループもの。いままでも数本あるが、引用元に習ってコメディにしたのが正解。しかも、犯人探しのミステリーゲーム感や、タイムループにアイディアを一つ味付けもしているのも上手い。
『テッド』などで主流になって来た15分串団子式構成で飽きさせない。
ジェシカ・ロースの人の良さが出る汚れ方と吹っ切れが映画を牽引する。
作り手の作為を見破れるか。勘がいいと伏線が出てきたら、すぐわかりますけどね。
グロ描写はほんのちょっとだし、テンポもよいので笑い声とともに怖がれる。 
ハッピーとデスを並べられるピンクブラックな服作。


 
 
 

 

 

おまけ。

原題は、『HAPPY DEATH DAY』。
『めでたい命日』。

 

 

2017年の作品。

日本では、続編の『ハッピー・デス・デイ 2U』(2019)と連続公開になっています。

 

 


上映時間は、96分。
製作国は、アメリカ。
映倫は、G。

 

 

 

クリストファー・ランドンは、『ディスタービア』や『パラノーマル・アクティビティ2』以降の脚本も担当してます。

 

 

 

そういや、映画をゲームっぽくするのは昔は下手と言われていましたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

ややネタバレ。

まんま『恋はデジャ・ブ』の青春ホラー版です。

タイムループものは、もうサブジャンルになりましたね。
劇中でも言及される『恋はデジャ・ブ』の他にも『オール・ニード・イズ・キル』、『ミッション8ミニッツ』、『バタフライ・エフェクト』、『時をかける少女』、『ARQ 時の牢獄』、『ネイキッド』、『理想の男になる方法』、『プライマー』、『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』などなど。このジャンルの中には、ジャンル名を言っちゃうとネタバレになる作品もありますので難しいところ。ネタバレしても面白さが変わらない『トライアングル』とかはいいですけど。

それと、タイムループでも映像上は一度だけするもの(設定では何度かしているのだが)もありますね。

 

タイムループとタイムリープとの違い。
タイムリープは、「時間(time)」と「跳躍(leap)」を合せた造語で、小説『時をかける少女』で使われたのが有名で海外ではほとんど使われない日本だけのものと言ってもいいほど。跳躍なので、どちらかというと自分の意識だけが時間を超える設定に用いられます。
この意識だけタイムリープでタイムループするパターンがほとんど。
なぜなら、時間は戻っているけど、自分が何度も同じ時間を体験していると理解できているということは以前の自分の意識で時間を戻っているので。
実際に体ごと移動しているパターンの方が少ない。体ごと移動したらその度に自分がどんどん増えていくので。

海外では、「タイムトラベル(time travel)」、「タイムワープ(time warp)」、「タイムスリップ(timeslip)」が一般的。

 

『今日も僕は殺される』、『誕生日はもう来ない』(原題は、『HAPPY BIRTHDAY TO ME』)ってのもありましたね。

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

すごく良く言えば、彼女が死ぬたびに彼女の中の悪い部分が死んでいくとも言える。

 

時間が戻っても外相が精神的に、想像妊娠的に肉体にダメージを与えるってのは新しい。
精神的に疲れるってのはったり、繰り返していると時間の上書きが難しくなるってのはあったけど。

 

 

 

始まる前に続編の予告編を流すのは、ダメだと思う。
映画後のおまけで流すのはアリだけど。

 

 

カーターは映画オタク設定なので、壁には『ゼイリブ』のポスターなどが貼ってあります。だから、『恋はデジャ・ブ』だと言うのでしょう。てことは、続編ではそのオタクネタも出てくるのかな。

 

 

 

結局、恋の怨みなのよね。
そうなると、さすがにもうちょっとカーターの人柄は描いてもよかったは気はするなぁ。続編ではどうなるかな。
今作はアメリカでサプライズヒットをしましたが、さすがにアメリカでも続編はあまりヒットしていないんですよね。

 

 

 

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