【俺は好きなんだよ】第1316回は、『パラサイト・バイティング 食人草』(2008)
原題は、『THE RUINS』。
『遺跡』。
製作国:アメリカ
上映時間:90分
スタッフ。
監督:カーター・スミス
製作:クリス・ベンダー、スチュアート・コーンフェルド、ジェレミー・クレイマー
製作総指揮:ゲイリー・バーバー、ロジャー・バーンバウム、トリッシュ・ホフマン、ベン・スティラー
原作:スコット・スミス 『ルインズ 廃墟の奥へ』(扶桑社刊)
脚本:スコット・B・スミス
撮影:ダリウス・コンジ
プロダクションデザイン:グラント・メイジャー
衣装デザイン:リジー・ガーディナー
編集:ジェフ・ベタンコート
音楽:グレーム・レヴェル
出演。
ジョナサン・タッカー (ジェフ)
ジェナ・マローン (エイミー)
ローラ・ラムジー (ステイシー)
ショーン・アシュモア (エリック)
ジョー・アンダーソン (マシアス)
ディミトリー・ベイヴィーズ (ディミトリ)
物語。
メキシコのリゾート地でバカンスを楽しむ2組のアメリカ人カップルとその友人。
偶然知り合ったドイツ人青年の話に興味を抱き、6人で、マヤ文明の遺跡が眠る秘境へと向かう。
やがて、蔦に覆われた小高い神殿の廃墟に辿り着く。
だが、遺跡に近づくと、いつしか武器を手にした不気味な現地住民が遺跡へと彼らを追い込む。
お遊び気分でメキシコのジャングル奥深くにある遺跡に足を踏み入れたことから、想像だにしなかった事態に直面していく旅行者たちのサバイバルをグロテスクなタッチでスリリングに描く秘境パニック・サバイバル・ホラー。
『シンプル・プラン』の原作でも知られるスコット・スミスのベストセラー『ルインズ 廃墟の奥へ』を映画化。
今作は、作家の評価が高いホラーで、スティーブン・キングやエドガー・ライトがオススメしています。
シナリオはシンプルですが、痛覚への刺激や地元民の冷静さなど、抑制された描写がたまらない。
皮膚を切る特殊効果は映画史上でもまれにみる生々しさで、素晴らしいの一言。
撮影が素晴らしく陽と闇の対比が見事。ダリウス・コンジの職人仕事です。
テテンポよく、てきぱきと展開するので見やすい。
役者がよくて、前半のホテルでのカップルの描き方がリアルで一気に映画に引き込みます。
ヒステリックさも適度に行動に移してくれるしね。
ややネタバレ。
タイトルにある通り、植物系ホラー。
DVDは、スペシャルエディションがレンタルされており、メイキングなど特典がたっぷりです。
メイキングで見ても、脚などの造形物のリアルさが尋常じゃない。
ネタバレ。
この手のは、実は植物でした!がサプライズなので、本当はネタをばらしてしまうと怖さが半減する。
シャマラン作品にも一本ありますね。
あれの元ネタは、『風の谷のナウシカ』なんじゃないかと。
植物系ホラーはかなり少ないですが、たまにあります。
『カリスマ』、『マンドレイク 人喰い植物のえじき』、『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』などですね。『リトルショップ・オブ・ホラーズ』もそう。あれはコメディでもあるけど。
『スターシップ・トゥルーパーズ』は映画では虫になってましたが、原作では植物が敵。
あと、植物系のゾンビもいます。『ディストピア』がそうですね。
タイプは違いますが、『人間の時間』も植物系ホラーと言えるかも。
さすがに、後半のナイフでの暴走のところは雑よね。
たった一人ではありますが、脱出もあっさりしちゃうし。