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菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

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失敗も積み重ねれば歴史。 『バズ・ライトイヤー』

2022年07月03日 00時00分47秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第2076回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

 

『バズ・ライトイヤー』

 

新たな居住惑星に向かう宇宙船を守るスペースレンジャーの活躍を描くSFアドベンチャー・アニメ。

『トイ・ストーリー』シリーズのスピンオフで、同シリーズでアンディ少年のお気に入りのおもちゃとして登場する“バズ・ライトイヤー”は、映画のキャラクタートイなのだが、その元のアニメ映画を映画化。

 

監督は、『ファインディング・ドリー』で共同監督を務めたアンガス・マクレーン。

 

声の出演は、クリス・エヴァンス、キキ・パーマー、デイル・ソウルズ、タイカ・ワイティティ。

 

 

物語。

新たな居住惑星を探し、調査に出た宇宙船の警備を担当する有能なスペース・レンジャーのバズ・ライトイヤーとアイーシャ・ホーソーンは新しく着いた惑星の調査に出る。
しかし、その惑星には、人類が過ごすには、難しい条件があった。
1200人の乗組員を助けるために、スペース・レンジャーは奔走する。

脚本:ジェイソン・ヘッドリー、アンガス・マクレーン

 

 

声の出演。(声担当/日本語吹替版)

バズ・ライトイヤー (クリス・エヴァンス/鈴木亮平)
イジー・ホーソーン  (キキ・パーマー/今田美桜)
ソックス  (ピーター・ソーン/かまいたち山内健司)

ダービー  (デイル・ソウルズ/磯辺万沙子)
モー  (タイカ・ワイティティ/三木眞一郎)
アリーシャ・ホーソーン  (ウゾ・アドゥーバ/りょう)

ザーグ  (ジェームズ・ブローリン/銀河万丈)
アイヴァン  (メアリー・マクドナルド=ルイス/沢城みゆき)
エフレン・ラミレス (イザイア・ウィットロック・Jr)

 

 

スタッフ。

製作:ギャリン・サスマン
製作総指揮:アンドリュー・スタントン、ピート・ドクター

撮影:ジェレミー・ラスキー、イアン・メギベン
編集:アンソニー・J・グリーンバーグ
音楽:マイケル・ジアッキノ

 

 

 

『バズ・ライトイヤー』を鑑賞。
宇宙のどこか、新居住惑星を探す宇宙船をスペースレンジャーが守るSFアドベンチャー・アニメ。
『トイ・ストーリー』シリーズのスピンオフ。アンディ少年のお気に入りのおもちゃとして登場するバズ・ライトイヤーは、映画のキャラクタートイなのだが、その元のアニメ映画を映画化。存在しない原点を創造という難題に挑み、少し盛沢山になった感はあるが、SF的にはサービス満点ともいえる。ただ、その分、SFが多少好きでないとついていけないかも。でも、光速移動者と時間の大きなズレのウラシマ効果を知っておけば大丈夫じゃないかな。
あと、その裏には移民問題を裏に潜ませていて、その情感の切り捨てに乗り切れない人もいるかも。
とはいえ、基本は児童向け『インターステラー』なので、チャレンジングな脚本として、SF屋としては評価したい。穴は多いんだけど。ファンとしては「そこはもうちょっとちゃんとやってよ」というところもある。ザーグの設定ね。
どうも設定では、ヒット作として続編が出来たというところまでの構造も踏襲している模様。だから、ちょっとMCUというかユニバースを形成しようとしている。『トイ・ストーリー』ユニバースのね。多分、これが成功したら、今作の続編、次はウッディとジェシーの元の人形劇に発展させるんじゃなかろうか。
監督は、『ファインディング・ドリー』で共同監督を務めたアンガス・マクレーン。難しい題材に挑めると望まれてるのか望むのか。今作も挑戦的な内容に取り組んでいる。
当時のおもちゃは雑ということで、バズの声が変わってるようです。吹替版も悪くはなかった。鈴木亮平はとてもいい。が、そのほかのタレントキャストはちょっとひっかかるところも。英語版を見るのが楽しみ。SF説明もあるので、字幕の方が理解しやすそう。
『スターウォーズ』『ターミネーター2』など多くのオマージュがあるのだが、中でもドラえもんなど、日本のものも。アニメにおいては、もはや日本アニメは世界的な古典となったのだな。
そのおかげか、なにより、メカのデザインがアメリカモノにしては日本好みです。ロボットは元の設定もあるので、アメリカっぽいけど、その動きには雑さがなくて、コミカルで愛嬌と怖さがあってよいのよ。
原題は『ライトイヤー』で、『光年』『非常に長い時間』とダブルミーニングになっている。
ベテランと新人という関係は、ピクサーの定番テーマになりつつあるね。
『ウォーリー』もそうだったけど、SFになるとラブストーリーになるのは、愛とSF的設定の相性の良さしら。新海誠もそうだしね。
愛もSFもSF愛も濃厚なバズ(ブンブン忙しく動き回る)な輪作。



 

 

 

おまけ。

原題は、『LIGHTYEAR』。
『ライトイヤー』。

2022年の作品。


製作国:アメリカ
上映時間:105分
映倫:G

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン  

 

 

なぜバズがああなったかの生い立ちこそ知りたくなったわ。『ヤング・バズ・ライトイヤー』もありそう。『モンスターズ・ユニバーシティ』もあったし、スピンオフドラマシリーズの『モンスター・アット・ワーク』もあったしね。

 

LIGHTYEAR (バズ・ライトイヤー) ー ディズニー | エポック社公式

 

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ネタバレ。

老バズが手に入れた宇宙船はどこから来たのか。
タイムマシン持ってるくらいだから、未来は人類はロボットに支配された可能性もあるよね。

『バトルスター・ギャラクティカ』のオマージュもあった(ロボットのデザインとかも)ので、そこからかな。

 

ザーグのおもちゃのセリフは、「私がおまえの父なのだ」のが違ってるのがなぁ。
これ、吹替だからかなぁ。

 

90年代のSFとして見るとちょっと現代的過ぎるので、本物は2Dアニメ(当時は3Dアニメはない)で、今佳作はその3Dリメイク版だと見ると受け入れやすいかと。
つまり、それはまだピクサー作品ではなかったのだ。

『バズ・ライトイヤー』はアンディのお気に入りの映画ということだが、当時はまだ3Dアニメはないし、『トイ・ストーリー』の世界では3Dアニメが実写ということなら、あれは実写という扱いなのか。ならば、あれは全員役者ということになる。『トイ・ストーリー』のNGシーン集でウッディたちが役者だったというシーンはあるが、あれは『2』からの映画遊びの一環ともとれる。
たとえば、元は『バズ・ライトイヤー』は2Dアニメで、今回は3Dアニメとしてのリメイクだと見たらどうだろうか。その2Dアニメ版ではザーグの設定は『トイ・ストーリー2』のままだったのをリメイクで脚色した、というのはどうだろう。

 

アメリカでは、ピクサー作品では久々の劇場公開作品。
同性愛者のカップルが出てくることで炎上もしている。
声優の変更も批判されている。

 

これは自分事ですが、ほんのちょい難しいSF話を書いたら、プロデューサーわからないと言われたが、同時期公開の児童向けのハリウッドSF映画を見たら、そう変わらない内容どころかオイラのよりはるかにややこしいSFだった時のもやもや。
しかも、隣の小学一二年生らしき男の子は小さな声で親にウラシマ効果のことや猫型ロボットはドラえもんと同じ、ホバリングはドローンみたいなもの、とチョコチョコ説明してあげてた。
もちろん、親は、声を出さないように注意してましたけどね。
途中からは引き込まれて、妹とスクリーンに釘付けになってたよ。

 

バズは、元に戻ろうとするが、過去ではなく新たな道を見つける。
過去に囚われるというのをつるで描いたように、かなり直喩による演出が多い。
過去に戻ってきた自分と対決するし。
『エンドゲーム』の反転になっていて、アメリカのキャストはキャプテン・アメリカのクリス・エヴァンスで、彼は過去に戻って老いる洗濯をする。
他の人々はここで生きる選択をしていたので、とらわれていたのはバズだけなのよね。

『トイ・ストーリー』で、すでに成長したバズと20年近い付き合いがある中で、あの若い頃の彼と出会えたのも、微笑ましかったけどね。

 

あの猫型ロボットはドラえもんと言われているけど、『スペースキャット』の猫型エイリアンのオマージュではないか。

 

 

 

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