一期一会

日々是好日な身辺雑記

奥武蔵低山ハイク

2020年05月09日 | 山登り
巣籠もりGWも終わり、昨日8日(金)は奥武蔵の伊豆ヶ岳から子の権現までの低山ハイクへ行ってきた。緊急事態宣言が延長されStay home言われている中なので、若干の後ろめたさを感じながらの山行きだった。
ただ選んだルートは殆ど人がいないだろうと思い、6:36の出発により電車内でのソーシャルディスタンスも保てるだろうと、緊急事態宣言に配慮した。
奥武蔵とは西武秩父線の飯能から正丸峠までの山地を言うんだろうと自分で勝手に解釈しており、正丸峠を越えると秩父で長瀞などの人気観光地があるので、GW中は(来ないで下さい)との呼びかけがあった。

飯能駅で乗り換えた7:13発の西武秩父行きの電車はガラガラだった。飯能を出ると直ぐ鉄道両脇に山が迫り、大きな町もなく、山里の集落が点在するのどかな地域だ。
30分乗って着いた正丸駅のホームに降り立ったのは、私以外に2人だった。





正丸駅から伊豆ヶ岳(851m)、古御岳(830m)、大高山、子の権現、吾野駅という14.5kmのルートを6時間くらいで歩いてきた。やはり人とは出逢わない静かな山歩きで、山頂に2人いただけだ。
クマ鈴を付けていたので、熊にも遭遇しなかった。

今の時期なので新緑が綺麗だったが、尾根道も樹々の中を歩くのが殆どで、秩父の山並みを眺める事は出来なかった。
やはり森林限界点を越えて稜線を歩く、北アルプス登山のようなわけにはいかないが、低山ハイクなりの楽しみもあった。
奥武蔵の地図をコピーして、3つくらいのルートをマーキングしたので、この緊急事態宣言が解除されるまでは、週一くらいのペースで歩き回ろうと思っている。

今年の夏山はたぶん三密の山小屋はオープン出来ないと思うので、奥多摩や丹沢の日帰り登山をするしかないが、奥秩父の雲取山や金峰山は日帰り登山は出来ない。
あとは上高地にテントを張り、そこをベースに日帰り登山が出来るかどうか、そんな体力があるかだが、緊急事態宣言が解除されたら山行きの相棒と相談してみよう。








(天龍寺)



(足腰の神様、子の権現)


昨日は電車に乗って直ぐにスマホで日経電子版を見たら、外交評論家岡本行夫氏が新型コロナウィルスで亡くなった事が報じられていた。突然の訃報に驚き、飯能駅に着いたところで出勤前のカミさんに電話して、チャンネル、時間帯別にワイドショーの録画を頼んだ。

帰宅してから早送りで該当部分を見たが、特にどうという報道内容ではなかった。
ただ氏がよく出演していた報道番組BS TBS(報道1930)とBSフジの(プライムニュース)では、番組冒頭でこのニュースを報じていた。特にプライムニュースでは30分くらい氏の番組での発言の映像や、元防衛相森本敏氏、衆院議員佐藤正久氏が氏との交わりでの逸話を話していた。外交官としての仕事ぶりや、イラク復興支援の自衛隊派遣時の人間味が感じられる話だった。

番組出演時の映像で、北朝鮮の短距離ミサイル発射を、トランプが容認した発言には厳しく批判した。
インターネット上のNHK NEWS WEBではアーミテージ元国務副長官やハーバード大学のナイ教授などの哀悼のコメントが載っており、アミテージは「岡本行夫氏は日米関係の巨人だった。彼は国のために最善と思ったことを常に行った真の愛国者だった」とコメントした。

外交における真の見識のある言論人を突然失なう、新型コロナウィルスの怖さを改めて考えさせられる訃報だ。