一期一会

日々是好日な身辺雑記

イスタンブール観光2日目

2015年06月09日 | 旅行


イスタンブール観光の2日目となる今日9日(火)は、昨日多勢の人が列をなしていて、入場を諦めた地下宮殿に行く。
地下宮殿との名であるが、東ローマ帝国の4世紀頃に作られた大地下貯水槽で世界遺産にもなっている。





中は広く、水を貯めた貯水槽には大きな魚が泳いでいた。また宮殿の奥にはギリシャ神話の魔女、
見つめられると石になるというMedusaが柱の台座になっている。336本の円柱によって造られているこの地下宮殿、当時の建築技術の凄さが分かる。



その後はトラムに乗りガラタ塔に行く。丘の上の高さ67mの塔のテラスからは360度の見晴らしでイスタンブールの街が一望出来る。



ドルマバフフチェ宮殿に着いた時には12時を過ぎていたので、チケット売り場は長蛇の列で、30分並ぶ事になる。
ここはオスマン朝スルタンの最後の居城で、共和国の初代大統領で建国の父アタチュルクの執務場所として有名だ。



5年前にアタチュルクに関する本を数冊読んだが、王制を廃し矢継ぎ早に行った内政改革が、
いかに先見の明があったか現在のイスラム圏の国々の混乱振りを見ると分かる。
その数々の改革は•イスラム教の聖位を廃し、政教分離の徹底。
•女性解放の為、黒いヴェールで顔を被う事を禁止すると共に婦人参政権を認める。
•難解なアラビア文字を廃止して国語のローマ字化を進める等々。



アタチュルクがトルコ国民からどれだけ敬愛されているかは、トルコ国内を廻ってみると良く分かる。
空港名に代表されるように、アタチュルクの名のついた建物、通り名、銅像が数多くある。
ドルマバフチェ宮殿の執務室の時計は彼の亡くなった時間で止まっている。



宮殿の総面積は15,000㎡で、部屋は285室、広間も43室あり、大ホールには重さ4.5トンのバカラ製のキャンドルが
吊るされている。この壮麗な宮殿見物も
4年前とは変わり、撮影禁止で、30名位でのグループ見学だった。
そのガイドは英語の他に数ヶ国語を使っての説明なので、ツアー団体より時間が
かかったが、その言語能力には脱帽。

この後、新市街をブラリ歩きをするが、カミさんお目当の物はなかったようだ。
夕食はホテルの人お勧めのレストランへ。

魚料理がメインでボスポラス海峡を望むテラス席がウリだが、海からの風で寒く、1階の室内の席に移動する。
料理は美味しかった。今回の1ヶ月の旅行も明日が最後の1日になった。