一期一会

日々是好日な身辺雑記

「谷間の真珠」/オビドス

2015年06月05日 | 旅行


今日5日(金)はリスボンから高速バスで1時間のオビドスに行ってきた。
この町はローマ時代に海からの敵の侵入を防ぐ為の要塞が築かれた所で、城壁や水道橋も現存しており、
その美しさから(谷間の真珠)と呼ばれている人口800人の可愛いらしい町だ。





城壁内の町をゆっくり廻っても1時間半位で廻りきれてしまう。小さな町に教会が3つもあり、古代の雰囲気の残る町だ。





この辺はサクランボの名産地でもあり、そのサクランボを漬け込んだジンジャと呼ばれる果実酒が名物だ。
アルコール度数が20度位でワインより少し高く、それをチョコレートで作った小さなカップに入れて1ユーロで飲ませる。

そのオビドスから3時頃ホテルに戻り一休みした後で、地下鉄に乗りシアードというリスボンの中心地に行く。
カミさんがお土産用としてお目当の店があり、そこへ行く。ショッピングは最後になるので付き合う。

まだ次の訪問地イスタンブールでのショッピングにもカミさんは期待しているようで、
(デパートはあるの)との質問に、(イスラムの国だからスカーフ位しか無いよ)などと身も蓋もない事は言わない。
(西洋化された町だから当然あるよ)と答える。でも4年前にイスタンブールに5日間位滞在したが、
バックパック旅行だったので、新市街にはあまり行かなかったので良く分からない。





お土産の後は地下鉄に乗り、2つ先の駅にあるデパート(エル コンテ イングレス)に行く。このデパートはスペイン各地にある。
リスボンの(エル コンテ イングレス)に入って先ず驚いたのはトイレの表記があった事。マドリッドやスペインの店には無いのだ。
それは表記がではなく、実際にトイレが無いのである。ZARAも同じで、それが
昨日Jorgeさんから聞いた理由なら驚く。
またリスボンのこの店は新宿伊勢丹の倍位あり、カミさん曰く、スペインの店より洒落ていると。確かにその通りだ。





ただ、この店では驚き・感心するだけで特にお買い上げがなくて良かった
それから地下の食品売り場に移動。今日の夕食は、野菜不足なので惣菜を買いホテルの部屋で摂る事にする。
娘から頼まれていたポルトガル名物の干し鱈は大き過ぎてスーツケースには入らないので断念する。



ホテルに戻り、パエリヤ、ラザニア、ラタトゥイユ、人参の甘酢漬けと生ハム入りサンドウイッチで夕食を摂る。
飲み物は休肝日なのでペリエで我慢。いつもは8時過ぎからの食事なのだが、今日は部屋食なので早く済み、ノンビリだ。

本来はポルトガル名物のファドを聴きに行くつもりだったが、Jorgeさんに聞いたら始まるのが10時頃なので止める。
そこでiPhoneでファドの女王アマリア・ロドリゲスを聴いて過ごす。哀愁のある歌声で良いですよ。


リスボン観光

2015年06月05日 | 旅行


リスボン入りから一夜明けた昨日4日(木)、朝起きて気温を見たら15度になっていた。
メリダを発つ前にリスボンの気温を調べたら17度だったのは、1時間の時差があるので9時半頃だったのだろう。
日中の気温も27度位なので、メリダの35度と比べたら海風もあるし、過ごし易い。

地下鉄駅近くのCafeでクロワッサンとコーヒーで朝食を済ませる。
スペインのようなフランスパンに生ハムやサラミ、チーズを挟んだサンドイッチはない。
あれはスペインではよく食べていたが、飽きることはなかった。

知合いの女性から、リスボンに行ったら是非訪ねてと、レストランを紹介されていた。
出発前に彼女が店主とコンタクトし、色々とアレンジしてくれていた。
その彼女とは外資コンピューター会社時代に一緒に働き、よく新宿ゴールデン街などに飲みに行ってた仲だ。

現在某国立医科大学の大学院博士コースで学ぶ彼女が、学術視察でマドリッドと
リスボンに来た時に、その店主と知り合ったらしい。
マップを入手し、その店には昼食を食べに行こうという事にして、その前に路面電車でのリスボン観光をする。

その路面電車が出るエストレーラ聖堂へはタクシーで行く。リスボンは坂道が多く、これは歩いて廻るのは大変だと実感する。
見所の所で下車し見物したり、Cafeで名物のエッグタルトを食べたりしている内に昼になり、その店(FLOR DO DOQUE)へ向かう。ここへ行くのにもまた一苦労。

ようやく辿り着いた店は混んでいた。店主のJorge Vazさんは写真を彼女がメールしてくれてたので、すぐ分かった。
挨拶をすると笑顔で英語の挨拶が返ってきた。早速メニューで注文する。その日本語のメニューは知合いの女性が作ってあげたものらしい。
Jorgeさん、メニューへのカミさんの質問にも(それは時期がまだ早いからNot so good)だとか、お人柄が分かるような説明だった。




そこで鯵のグリルと、名物の干し鱈を頼む。それと彼女がオススメのホワイトワインのサングリアも。
その混み具合からも分かったが、味も量も申し分なく、大満足の昼食だった。食事中も、何かと声をかけてくれるJorgeさんだった。

食事を終えた後は、車でリスボンを案内してくれるとの申し出があり恐縮するが、
知合いの女性のアレンジメールにもその事があったので遠慮なくt受けさせてもらった。
そして半日主だった見所とツアーでは行けない所も案内してもらった。
息子さんと娘さんが23歳と20歳と言ってたので50代半ば位か。



人好きの人柄と聞いていたが、正しくその通りで、カミさんも日傘の話や、
スペインにはトイレが無かったがリスボンにはある、とかの話をしていた。
トイレに関するJorgeさんの答えは興味深かったがここでは書かない。



名所見物も良かったが、Jorgeさんとの話で知るポルトガルやリスボンの話が興味深かった。
年金の話しや若者の就職難の話があった。
その他にもファドの話や、映画「リスボンへ誘われて」で見た1970年代の無血革命の話など。楽しい一日だった。



この(FLOR OR DOQUE)はロッシオ広場の近くにあり、カジュアルな店なのでリスボンに行かれたら、寄ってみると良いと思う。