女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

会いに行きます。

2018-04-23 23:15:21 | 日記

きのう老人施設にいる伯母に会いに行きました。

伯母は母の5歳年上。

93歳で時々忘れっぽくなりますが、

昔のことはよく覚えています。

きのうもいろいろな話を聞きました。


母の実家は北海道でニシン漁の網元でした。

祖母には兄がふたりいましたが、

見込みの薄い兄たちを心配した曽祖父は、

青森から腕のいい漁師を呼び、祖母の婿にしました。


ニシン漁が順調で祖父母は大きな屋敷を建てました。

10人いた子供たちは何不自由なく育ち、

年頃の母の姉たちは、三味線や長唄などを習っていました。

しかし、祖父母は、

祖母の兄の借金の保証人になり、

その兄は借金を返済せずどこかへ消え、

祖父母はそのあおりを受けて、財産を失いました。


祖父母と10人の子供たちは、

逃げるようにして東京に出てきました。

腕のよかった漁師の祖父は、

東京では何もできないただの大男になり、

その代わりになった2人の伯母たち。

習っていた三味線や長唄が、芸妓に役立ちました。

とくに一番上の伯母は話し上手で顔立ちがよく、

忙しく働くようになりました。

子供のうち2人は亡くなりましたが、

2人の伯母が、祖父母と6人の兄妹の生活を支えました。


昔なら普通にあった話だと思います。

でも、若いころわたしはそうは思えず、

一番上の伯母を中心に結束している母や叔父や伯母たちの、

とても濃い人間関係に、すごい違和感を感じていました。

親戚の行事からは遠ざかっていました。


今はその施設にいる伯母と、認知症の叔母と、

離れた所にいる叔父がいます。

元気なうちに、もっと話を聞いておけばよかった。

わたしが今ここにいる意味が、

もう少し分かったのかもしれません・・・。

また伯母の話を聞きに行こうと思います。



 


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2 コメント

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Unknown (goronyan)
2018-04-24 20:34:28
ファミリーヒストリーを知って 改めて
ご自分の存在を深く感じるのですね。
ヒメジオンですか。美しいですね。
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Unknown (paku)
2018-04-25 22:22:40
goronyanさん

この歳になると聞いておけばよかった・・・と思うことが多くなりました。
ヒメジオンがいろいろな場所で咲いていますね。歩いていても楽しいです
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