女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

愛のロードムービー。

2022-07-24 22:21:29 | 映画

 

先日の胃カメラの日、映画を2本観ました。

最初に観たのは『君を想い、バスに乗る』です。

永年連れ添った妻のメアリーを亡くしたトムは、

以前からメアリーと行こうと言っていたイギリス最南端の岬ランズ・エンドへ、

イギリスの最北端の村から、路線バスのフリーパスで出発しました。

 

バスを乗り継ぎ、途中、色々な出来事が起こります。

ある日混雑したバスの中、目以外を覆ったイスラム教の黒い衣装の女性に、

ひどい言葉で何度も突っかかっている男性がいました。

あまりのしつこさを見かねたトムはやめるように言いますが、

まったくやめようとしません。

トムがバスを降りろ!と言うと、男性に突き飛ばされ倒れてしまいます。

でも、他の乗客たちも、降りろ!降りろ!と言いだし、

やっと男性はバスを降りました。

そして、何人もの人が動画を撮っていて、それをSNSに上げていました。

 

バスで旅するトムはSNSで多くの人に知られることとなり、

ラジオでも取り上げられます。

バスの車中や、その他の場所でいろいろな人と出会いますが、

90歳で癌のトムに残されている時間はありません。

たくさんの好意を受けながらも、ランズ・エンドへの旅を急ぎます。

 

トムとメアリーが結婚した後、ランズ・エンドからスコットランドの最北端の村へ、

逃げるようにしてやってきたのには理由がありました。

トムのバスの旅のシーンの間に、若いころのトムとメアリーの様子が出てきます。

それでその訳は分かりましたが、わたしにはすこし理解しにくかったです。

もし、わたしがメアリーなら、ずっとランズ・エンドで暮らすでしょう。

あんな遠くに行くなんて考えられません。

あまり書くとネタバレになってしまうので止めます。

 

それにしてもトム役のティモシー・スポールの演技は見事でした。

ハリーポッターシリーズでヴォルデモートの手下を演じていたときは太っていましたが、

今回は90歳の役ということもあってか、とても痩せていました。

実年齢よりも30歳以上も老いた役作りのためなのかしら・・・。

少し猫背のヨタヨタとした歩き方、噛みしめるような話し方、

動作のひとつひとつが90歳でした。

 

ひとつの愛を想い、ひたすらにそれに向かって歩いて行く。

それはとても素晴らしく感動的です。

でも、わたしにはできないな。

ま、だからひとり暮らしなのですが・・・。

それにしても、イギリスの穏やかな田園の景色は美しかったです。

 

ポスター画像


最新の画像もっと見る

コメントを投稿