来月からTちゃんが復職するそうです。
Tちゃんの退職については、『さよなら、Tちゃん。』で書きました。
きょうの帰りのタイムカード前では、その話題で持ちきりでした。
「だけどさ、普通は辞めた職場なんか戻らないよ」
「そうだよね。近寄りもしないもんだよね」
「なんでそんなこと分からないんだろ」
「だいたいさ、時給のいい所は仕事が厳しいってことでしょ」
「あそこは一流ホテルだもの。そりゃあ、厳しいよ」
「有休消化してから、ちょうど1ヶ月で戻った感じだね」
「小学校から支援学級だったんだよ」
「そんなの初日から分かってたさ」
そして、ロッカーがTちゃんの隣だったNさんが、
社員さんに言いに行きました。
「今度来たらわたしの横のロッカーはやめて、
別のロッカーにしてください」
「えっ?」
「前から思っていたんです。
ロッカーの扉をいっぱいに開けなくてすごく不便だった」
「はい、じゃ、空いている所を探します」
・・・、あぁ、なにもそこまで、
いろいろと言わなくてもいいんじゃないかと思いました。
Tちゃんはもう一度この職場で働いていけるのか・・・。
わたしが初めて勤めた会社は経営がうまくいかなくなり、
会社は希望退職者を募りました。
退職金がずいぶん増額されて、
予定した人数の3倍ほどの人が辞めて、社員が不足してしまい、
結局社員を募集するとことになりました。
増額した退職金につられて退職したわたしは、
その後勤めた会社でうまくいかず、
辞めた会社の元上司に復職したいと電話しました。
退職金は全額返却することも伝えましたが、返事はNO。
今から思えば非常識でした。
だから世間知らずのTちゃんの行動も、
わたしには全面否定ができないのです。
わたしは人付き合いが苦手で、うまく自分を表現できません。
ドギマギしたり、顔が引きつったり、そんな経験ばかり。
もしかしたら、Tちゃんに、
そんな自分を重ねているのかもしれません。
再び戻ってくるTちゃんが、
あの職場でオバタリアンたちの間を、
賢く、堂々と、たくましく、渡り歩いてほしいと願っています。