きょうはTちゃんの仕事の最終日でした。
お世話になりましたと、職場のみんなに挨拶をして帰るのが、
普通だと思いますが、
Tちゃんは30分仕事を早めに切り上げて、帰ってしまいました。
それに、作業を30分早く始めていて、昼礼にも出ていませんでした。
多分、職場の人たちに会いたくなかったのでしょう。
日ごろから、他人とコミュニケーションを取れないTちゃんですが、
これはちょっと社会人としてはどうなのかしら・・・。
案の定、職場では非難の大嵐。
「ちょっと変わってるよね」
「ちょっとどころじゃなくて、ホントに変わってるよ」
「〇〇ホテル受けるらしいよ」
「そんなの受かるわけないじゃないよ。受かったら天地がひっくり返るよ」
「親がちゃんと言わないのかね」
「親も変わってるんじゃないのか?」
「会社から退社を言われたって聞いたよ」
「まさか、それはないんじゃないの」
と、周りの人たちが、かなり激しい勢いでしゃべりまくり。
でも、Tちゃんが変わっているのは、ずっと分かっていたことでしょ。
そんな、今更、言うことでもないんじゃないですか。
〇〇ホテルだって、やっかみにしか聞こえない。
Tちゃんのお姉さんは地方公務員でちゃんとしているし、
親の育て方の問題ではないと思います。
会社から退社を言われたって言うけれど、
この人手不足のときにそんなこと言うわけないし、
まわりを見たらもっと、
辞めた方がいいんじゃないかと思う人だらけです。
確かにTちゃんは変わっています。
ブツブツとひとり言は毎日、
話すタイミングは自分次第で、相手のことはお構いなし、
真夏なのにTシャツに長袖のシャツ。
だからと言って、目くじら立てて言うことではないと思います。
なんなんだろうか・・・。
寄ってたかっての非難の大嵐。
きょうのわたしの作業が終わり、洗濯室へ向かっていました。
すると前からTちゃんが歩いてきました。
仕事を終えたTちゃんが帰る途中でした。
「あっ、Tちゃん、いろいろお疲れさまでした」
「あっ、あっ」
「握手しよう」
「はい」
「PCとかスマホとか、分からないことがあったらLINEするね」
「はい、待ってます」
次の職場でもきっといろいろあると思うけど、元気でね。
さよならTちゃん。
ホントです。別れが辛くて早退・・・だといいんですが