『おら おらで ひとり いぐも』を読みました。
いつもコメントくださるgoronyanさんが、
教えてくださいました。
主人公は74歳の桃子。
大好きだった夫の周造には先ただれ、
子供たちはとっくに巣立ち、長いことひとり暮らし。
やがて、周造の住む世界があるのだと願うようになります。
桃子の頭の中ではいろいろな声が聞こえ、
それは周造の住む世界と繋がっているからだと思います。
今まで生きてきた世界は信用できない、
これからは、おら おらで ひとり いぐも、
もう迷わない、この世の流儀はおらがつぐる、
と桃子は前を見始めます。
ひとり暮らしの小さな決め事に、
振り回されことが多いわたしです。
わたしのやれることに、もう複雑なことはないのですが、
いつも決断が鈍ります。
頭の中でいろいろな考えがぐるぐると回り、
何が何だか分からなくなる、
それは熟考なのか、老いなのか・・・。
いつまでも考えている時間はもうないのです。
決めてしまって、進めばいい。
違った方向へ行ったって、たかが知れてる範囲です。
でも、このブログを始めて、
心や頭に漠然とあったものを書き並べていくうちに、
スッキリと考えられるようになりました。
自分自身の輪郭も以前よりも感じるようになりました。
桃子の頭の中の無数の声たちは、
まだ聞こえてはきませんが、
いつかわたしの頭にも表れてくるかもしれません。
そのときは、おら おらで ひとり いぐも!で乗り切ります。