いつから年寄りになるのでしょうか。
事務の仕事に就けなくなったときから?
足腰が重くなったと感じたときから?
人の名前を思い出せなかったときから?
何回も同じ話をしたときから?
電車で席を譲られたときから?
朝早く目が覚めるようになったときから?
字を読むのがめんどくさくなったときから?
顔の輪郭が下に垂れ下がってきたときから?
ついこの間まで年配者の人たちを、
ひとくくりにお年寄りって思っていました。
でも今はその逆、
いくら白髪を染めても、思い切り猫背を直しても、
自分の心と体はわかっています。
もう中年時代は越したこと・・・。
じゃあ、どうするの?
「はい、はい、わたしはおばあちゃんです」って開き直る?
それもまだ実感がないのです。
じゃあ、じゃあ、どうするの?
・・・
いいおばあちゃんになるために、
少しずつ予行練習をしたいと思います。
わたしはずっと独身で、
他人や社会との繋がりや関係が、
20代のままでずっと来てしまいました。
しかし、会社を辞めて、父親の介護をして、
老いていく父を見ながら、
歳をとってひとりで生活していくことの難しさや、
想像していた老後の生活が、
ずいぶん違っていることに気が付きました。
自己主張の強すぎる年寄りや、
意地悪を楽しみにする年寄りにはなりたくありません。
心には青春のかけらを持ちながら、
でも、少しずつ、
たくさんの人に助けてもらう生活を、
頭に描けるように、頭も心も柔らかく暮らしていこう。
今できることを大切にしながら・・・。