ひねもすのしのし。

オタクおばさんの太平楽な日々

ビバ!お子様

2007-08-09 02:34:33 | 映画
今日【西遊記】を観てきました。

夏休み真っ只中のレディースデーということもあり、映画館はお母さんに連れられたお子様方で超満員。
大人一人で観に来てるのなんて、私くらいだったかも。
うん、でもそれでいい。それで正解。そういう映画だ。

パンフレットを買って席で広げていたら、左隣の男子小学生が「あ、おんなじだ」。
見ると同じパンフレットを持ってる。“そりゃそーだ”とスルーしてたら再び「おんなじだ」。
“しゃーないな”と思い「うん。だって違うのないもんね」と言ってやると、「一人で来たんですか?」と来た。
「そうだよ」と答えると満足したようにうなずく少年。なーんか、不思議。
大人同士だと、隣の他人は極力スルーが暗黙のルールみたいなとこあるのに、子供って見事にそういうの打ち破ってくるんだな~。
ちょっと面白くなりながら、映画がスタート。

と、今度は右隣から声が。こっちは中学生くらいの姉と小学生の弟コンビ。
弟くん、お姉ちゃんに「西遊記って、怖くない?」。“ええっ?”と思わず吹きかけましたよ。見ると弟くん、両手を胸の前でしっかり祈るように組み、そりゃもう真剣な面持ち。
“ちっくしょー、かわいいぜ”とますます楽しくなっちゃう私。

映画は、面白かった。
ドラマのテンションそのままに、スケールアップしたロケとCGに目を見張って。
やっぱり本物の砂漠はすげ~~~。
スターウォーズのOPを思わせる果てなく続く砂丘を歩き続けるご一行…。
なんかねー、あの絵には圧倒される。
ただその分、日本ロケのシーンとの差がね、わかっちゃうのがちょっと辛かったかな。
慎吾ちゃん始め、レギュラーメンバーの演技はもう鉄板。あの独特の気恥ずかしさも含めて、ね。
アクションは頑張ってたなー。沙悟浄は軽快にしなやかに、悟空は豪快にタフに。今回スーパーサイヤ化してるし。あ、でも八戒は…?
そして、ヒロインの多部未華子がよかった。“南アルプス天然水”の彼女ですな。一重まぶたの涼しい目が印象的で、その責務と肉親への情に揺れ動く、幼さを残しながらも凛とした亡国の王女を可憐に演じていて。

でも今回しみじみ思ったのが、映画の内容ではなく、映画を観る環境について。
お子様映画はお子様と観るべし!!
まーね、素晴らしいです、キッズ諸君。
ここ笑うとこ!というとこで見事にリアクションしてくれます。
悟空の、大人には“ちょっとオーバー?”という表情にもそりゃあもう小気味いいくらいに笑ってくれる。
ちょいベタなギャグにも、館内に気持ちよーく響くお子様方の笑い声…あー、いいな~~~、この素直な反応。
人間、こうでなきゃいけません。

おかげで、映画館の外は灼熱の炎天下だったけど、なんかスカッと気持ちよく帰路につけた映画鑑賞でした。
コメント (2)
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