ソウルで金魚

韓国のソウルで金魚や熱帯魚などを飼育しています。

★になった金魚 チビ

2007年11月08日 | 水槽紹介
チビはシロやプチより一回り小さい金魚でした。
体長が2.5cmくらいだったでしょうか。
本当はシロやプチと同じくらいの大きさの金魚を選びたかったんですが、3匹目は主人に選んでもらおうと思っていたので、仕方なく・・・ではありませんが、3匹目はチビを買うことになりました。
主人が金魚を選ぶポイントはいつも同じ。
一番元気なの!!
確かにチビは小さくてもすごく元気であみですくうのが大変でした・・・。

チビの調子が悪くなったのは家に来てから6日目でした。
5日目にシロがおかしくなり(一昨日の日記を参照)、その次の日にチビが背鰭をたたんでぼんやりしていたんです。
どんな病気なのかはまだ分からなかったので、とりあえずシロと一緒に塩浴し様子を見てみたところ、次の日には2匹とも元気になっていました。

ところが、その夜にプチが白点病を発症します。(昨日の日記参照)
バカな飼い主はチビとシロも白点だったから具合がわるかったのではないかと思い込み、3匹一緒に薬浴を決行。
このとき、プチだけ薬浴していればチビとシロは助かっていたかもしれません。
いや、助かったとしても、未熟な飼い主のせいでいつか2匹は命を落としていただろうな・・・。

規定量より3倍近い薬が入れられた水槽でチビは瀕死の状態におちいりましたが、数分後に新水の入った洗面器に移されたことでなんとか命をとりとめます。(この日、シロが★に・・・)

翌日、(家に来てから8日目)チビは少し元気を取り戻していました。
次の日も、その次の日もこれといった外傷は見られなかったと思います。
この頃はプチが大変な状態になっていたので、チビをあまりよくみてあげられませんでした。
10日目にプチが★になり、その次の日からチビに注目が集まるようになります。
最後に残った一番小さなチビは、元気いっぱいでした。

ところが、14日目くらいからでしょうか。
チビの尾びれや背びれが白く解け始めました。
尾腐れ病です。
毎日水を換えていたのに尾腐れ病・・・。
なんでなんだろう・・・。
このとき、我が家に尾腐れ病の薬はありませんでした。
仕方なく、鷹の爪を投入することに。
でも、日本にあるような乾いた小さい鷹の爪がありません。
スーパーで売っていることは売っているんですが、量がハンパじゃなく多いんです。
大体、米10kgの袋くらいの大きさで売っています。
そんなにたくさんは必要ないので、仕方なく唐辛子粉をお茶を入れるときの紙パックに入れて水槽に入れてみました。

一日たっても二日たっても尾腐れが良くなる兆しが見られません。
そんなにすぐ良くなるものでもないんですが、水槽のものすごい臭いが気になります。
毎日1/2水を換えているのに・・・これは唐辛子粉のせいだと思い、唐辛子での治療を止め、薬を買いに行きました。

薬を入れてから、尾腐れの進行は止まったように見えました。
これで元気になるだろうな・・・と安心したんですが、ふと、チビのあごのあたりに出来た赤い染みのようなものが目にとまりました。
何だろう・・・まさか赤斑病?

翌日。
チビのあごにできた赤い染みはまだ残っていました。
それから数時間後、その赤い染みは驚くくらい広がっていました。
完全に赤斑病です。
もうどうしたらいいか分かりません。
金魚が家に来てからたった2週間で、白点病、鰓病、尾腐れ病、水カビ病に赤斑病まで発症させてしまったんです。
素人飼い主は完全に体力の限界、金魚飼育を止めることまで考えていました。

でも、これだけではなかったんです。

その翌日。
あごの赤斑は前日より広がっていたように見えましたが、チビはとても元気でした。
でもどうやって治せばいいんだろう・・・そのとき、チビのうろこが何となく立ち始めているように見えました。
まさか・・・まさかだよね。
写真で何度も見たことのある、あの不治の病じゃないよね・・・。

数時間後、悪い予感は的中しました。
小さなチビは、まるでフグのようになっていました。

まつかさ病・・・。

まさか!まさかこの病気まで目にするとは思いませんでした。
プロですらさじを投げると言われている病気です。
なんで?!
毎日1/2水を換えてエサも控えめにしていたのに、何でまつかさ病にまで・・・。
結局、頻繁な水換えがチビの体力をうばってしまったということでしょうか。
でも水槽は毎日すごい臭いで水を換えずにはいられなかったんです。

体がパンパンになっても元気一杯にエサをねだるチビを見ながら呆然とする素人飼い主2人。
こんな小さい子を治せるわけがない・・・でも何もしないわけにはいかない・・・。
とりあえず、やれるだけのことはやってみようと、パソコンで治療法を調べ、とりあえず塩+薬浴を始めました。

それから二日たってもチビの状態は良くなるどころか悪くなる一方でした。
体はもうこれ以上膨らまないというくらいパンパンに膨らんで、あごの下にできた赤斑も広がっているように思えました。
ただ、チビはとにかく元気でした。
でも、してやれることは何もありませんでした。

ちょうどその日、偶然「薬餌の作り方」のサイトを見つけました。
まつかさ病で体が膨れるのは病原菌が体内まで入り込んだからです。
なので、薬浴だけでは効果がないんだそうです。
体の中にまで薬を入れなければならない。
それには薬餌が効果的なんだそうです。
その薬餌の作り方が載っていたので、わらにもすがる思いで薬餌を作りました。

翌朝、作った薬餌をチビに与えてみると、チビは美味しそうに食べました。
おおっ!!もう一粒。
やっぱり元気よく食べるチビ。
もう大丈夫、きっとこれで助かるんだ!!
このまま一ヶ月近く治療を続ければ、きっとチビは完治して、何年も生きるんだ!!
・・・・・・・・・

でもチビはその3日後、シロとプチが待つ空へと飛び立ちました。

死ぬ前日、チビは餌を食べようとしても餌を吸い込むことができませんでした。
一生懸命、餌の方に泳いでいって、餌の前に口を持っていっても、もう吸い込む力がなくなっていました。
体は少し小さくなっていました。
良くなっているんだとばかり思っていたのに、体力がなくなってやつれていただけだったなんて。
最後の最後までバカ飼い主でした。


チビもシロとプチの隣に埋めてあげました。
パンパンにふくらんでも一生懸命餌を食べようとしたチビ。
とっても愛嬌があるかわいい金魚でした。


こうして初代の金魚は23日目で全部★になってしまいました。
少しの間、金魚飼育を休もうか・・・そんなことも考えましたが、そうはできない理由がありました。
一週間後に主人のご両親がうちの金魚を見に来ることになっていたんです。
悲しいけれど、新しい金魚を買ってこなければ・・・。
そうしてやってきたのが、2代目の今の金魚、ヤスとミニョです。
ヤスとミニョが家に来てから45日になりますが、今のところ元気です。
初代の金魚のお陰で今の2代目の金魚が無事に生きていられるといっても過言ではないと思います。

ありがとう、そしてごめんね・・・初代の金魚達。
またいつか会えるといいね。


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