行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

禁煙6年

2015-05-21 15:38:17 | 日記・エッセイ・コラム

 身体の具合を悪くして先ずタバコを止めた。さっき記録を見たら禁煙6年と1か月。まあ、最初の1年は軟弱にもたまに1本、1年で7~8本は吸ったから、正確には禁煙期間はもう少し短い。

 昨日、久し振りに神保町へ出た。待ち合わせ時間より少し早く着いたのでドトールへ入った。この安いコーヒーショップチェーンは、他に比べ最後まで喫煙客優先の店づくりをしていて、愛煙家だったころの私は何時もここでコーヒーを飲んでいた。スタバのように、タバコが吸いたければ冬でも外の吹きさらしのテーブルに座れ、というような無礼な店ではなかった。今では考えられないが、昔、勤め先のあった外神田のドトールでは禁煙席は喫煙席を抜けた2階の奥の小さなスペースしか無かった。タバコを吸わない人に、煙で一杯の喫煙席を抜けて禁煙席へいけと言うのだからひどい。昨日入った神保町の店はさすがにもうそんなことはなかったが、それでも喫煙席が2階の窓際に広くとってある。喫煙者優遇。

 私は禁煙したといっても、タバコの煙はいやではなかった。お客さんとの打ち合わせで喫茶店を使うときも、相手が愛煙家なら、煙で一杯の喫煙席でも平気。街角で偶然歩きタバコの人の煙を吸っても、懐かしくてその煙のほうに近づいて行く位。いけないなと思いながらもタバコを懐かしく思っていた。

「何年も禁煙していてまだ吸いたいかなあ!」

と友人は呆れたが、そんなに強烈な欲求はないものの、あと一か月とか余命宣告されたらきっと吸うなと確信があった。今年のはじめなど、タバコを吸っている夢をみたくらいだ。あーあ、吸っちゃったと思って目が覚めた。

 

 話はもどって神保町のドトール。昨日も一階でコーヒーを受け取るとき、

「お二階の喫煙席しか空いてませんが良いですか?」

と言われ、躊躇なくはい、と答えた。

 喫煙席は20席あまり、小さなテーブル席が一つしか空いていない。でも煙草を吸っている人は数人。煙もそんなに漂っていない。座って新聞を広げた。

 ところが、5分もしないうちに鼻の奥が痛くなる。喉がいがらっぽい。暫く我慢したが、不快感はどんどんひどくなる。仕方なく席を立った。

 その後、なじみのお客さんと打ち合わせで喫茶店。愛煙家である。でも私に気を使ってタバコに火をつけない。プーンとタバコの香りがした。5メートル程離れた窓際のテーブルで火をつけた客がいた。少なくても今までのように香りで吸いたいとは思わなかった。

 禁煙とは永遠の我慢だ。六年前そんな文句を何処かの禁煙サイトで読んだ。そういうものかと思っていたが、こうやってタバコから完全に縁が切れていくのかも知れない。



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