MOBU'S MUSIC MAZE

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被曝75年2020 平和の夕べコンサート

2020-08-06 22:39:43 | 音楽夜話(クラシック)
 被曝75年2020 平和の夕べコンサート


ペンデレツキ:ポーランド・レクイエム〜シャコンヌ
藤倉大:ピアノ協奏曲第4番「Akiko’s Piano」(ピアノ:萩原麻未)(広響委嘱・世界初演)
ベートーヴェン:カヴァティーナ(弦楽4重奏曲第13番より弦楽合奏版)
マーラー:亡き子をしのぶ歌
バッハ(齋藤秀雄 編曲):無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調BWV1004〜シャコンヌ
萩原麻未(ピアノ)
藤村実穂子(メゾソプラノ)
下野竜也指揮広島交響楽団
2020年8月6日 広島、広島文化学園HBGホールから生中継


祈りの時間を共有する。


「核」の悲劇は平和利用できないこと。
昔、そのような話を聞いた。


今も続く、核の悲劇、75年の今日、TVで慰霊式を見た。
広島の悲劇、日本及び世界の悲劇を忘れてはいけない。


昔、時間を別にして、広島と長崎の原爆記念館を訪れた。
その惨劇を見て、忘れることができないいくつかのことがあった。


3・11の後、核の悲劇を思い出すことは多い。今もなお続く。


「平和の夕べ」から、ペンデレツキ。この時期このお名前を聴くことは
あった。現代作曲家だと思ったが、このような曲が作曲された。
多分このような機会に演奏されることの多い曲だと思う。
深淵を覗くような感じの曲だった。


藤倉大:ピアノ協奏曲第4番「Akiko’s Piano」
これは当初、アルゲリッチが奏者の予定であったが、コロナ禍で来日できずに、
代演を萩原麻未さんが行った。世界初演。


藤倉さんの作品は現代曲なので、「感じる」ことがメインになる。
「明子さんのピアノ」というタイトルは、コンサートの合間で紹介された。
プログラムにも触れられていたのでそのところを読んだ。
ボールドウィン製のアップライト・ピアノは、レストアされ、復元してきた。


地元の中学校で弾かれ、このようなコンサートの大役にも活躍している。
ピアノに彼女の魂が宿るとしたら、こういうことを言うのではないかと思った。
ピアノのそばに彼女がいる。そんな感じの、演奏だった。自分のピアノの音を
聴きに来ていたかもしれない。


終半部分で、ピアニストがグランド・ピアノから、ステージ向かって右側に置かれた
アップライト・ピアノに移り、カデンツァ部分を奏する。丸みのある音色のボールドウィンは、
コンサート・グランドのスタイン・ウェイとは違い、彼女の音色になっていた。
最後に音は消え、彼女はピアノのそばから離れていった。「演奏してくれてありがとう。」
そんな気がした。


後半
ベートーヴェン:カヴァティーナ(弦楽4重奏曲第13番より弦楽合奏版)


昨日、別のストリームで、この弦楽四重奏版を聴いた。後期の筆の冴えのある
1曲。弦楽合奏版になっても名曲。癒しがある。


マーラー:亡き子をしのぶ歌
藤村実穂子(メゾソプラノ)
今日の二度目の白眉。藤村さんのマーラーの歌曲は、
「明子さんのピアノ」の、父母の思いをトレースしたような情景が浮かぶ。
プログラムと人選の妙。落ち着いた歌唱が胸を打つ。




終曲。
バッハ(齋藤秀雄 編曲):無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調BWV1004〜シャコンヌ
これは、ストコフスキー・アレンジが有名で、オケでの録音もある。
これを齋藤秀雄アレンジでの演奏。ここが、多分、下野竜也氏の自由度というか、
選択眼の確かさなのかもしれない。 演奏は重くならずに、最後の上げ弓で終わるところは絵的に秀逸。


最後に


フランシス・プーランク(下野竜也編):「平和のためにお祈りください」。


改めて、平和を個人で祈る。
このような時間を提供してくださいましてありがとうございます。


被爆75年2020「平和の夕べ」コンサート~Music for Peace~
https://www.youtube.com/watch?v=8QSgJkVEeu4


Baden Powell (Guitar) 1937年8月6日 - 2000年9月26日   生誕83周年

2020-08-06 18:57:42 | 音楽夜話(ジャズ)
Baden Powell (Guitar) 1937年8月6日 - 2000年9月26日   生誕83周年


かなり昔からお名前は存じ上げております。という感じ。ポピュラーなのかJAZZなのか
ブラジル音楽なのか、クラシック名曲もアレンジして弾いてしまうような、当時からすれば
必要があったからアルバムにしました的な用途もあったのかもしれないけれど、
チャレンジ精神のあるミュージシャンだったのかもしれない。演奏は掛け値なく上手い。


Live in Mestre Venezia 1986 (Historical Concerts)
https://www.youtube.com/watch?v=id5m2W_FeaU&list=OLAK5uy_lH-wQJkCCwhEWnqGqEfNaBnCX9__lNH1Q&index=1



Charlie Haden (Bass) 1937–2014.8月6日 生誕83周年

2020-08-06 18:56:22 | 音楽夜話(ジャズ)
Charlie Haden (Bass)  1937–2014.8月6日 生誕83周年


多くを聴いたわけではないけれど、骨のあるミュージシャンのように思う。
ベースというカテゴリーに留まらず、音楽を見ていた人のように思う。
この、アルバムは音が深いというか、呼吸も深い感じもする。
DUOで会話して音楽している。そんな一面のある1枚。




Steal Away - Spirituals, Hymns And Folk Songs


Charlie Haden & Hank Jones ‎– Steal Away - Spirituals, Hymns And Folk Songs
https://www.youtube.com/watch?v=TzLvHzUtrhc&list=PLAzHladAmkCSa2QCffB3ua95LBfVNdHbv&index=2&t=0s


オークジョン悲喜こもごも。高額のマーチンより。

2020-08-06 17:50:11 | アコースティック・ギター・トリップ
オークジョン悲喜こもごも。高額のマーチンより。


こう見ると、カート・コバーンのD-18Eは
特別高値のついた1品だったことがわかる。




604万ドル(6億4千万)D-18E(1959年)カート・コバーン
130万ドル(1億4千万)D-18 (1942年)エルヴィス・プレスリー
 79万1千5百ドル(約8500万円)00042(1938年)エリック・クラプトン


近頃、エルビス・プレスリーが、50年代に使っていたD-18が、オークションに出た。
故事来歴のある楽器だったので、相応の値が付いた。


オークションの記事は、その時はそうだったのかと気づいていても
忘れてしまうことが多くて、クラプトンなどは、1回のオークションの総額で
数億くらいになるという。これは麻薬などの厚生施設の運営費に充てられる。


これらのものは、プレイヤーズ・コンディションなのかもしれないけれど、
保存されてしまうのだろうな。コバーンのは展示云々の話もあるようだけれど。
それにしても、1本のギターの来し方行く末・・・。あぁ。


ギター・ワールド(エルビス・プレスリー)
「Elvis Presleyの「Sun Sessions」Martin D-18がオークションで過去最高の130万ドルで販売されました」
https://www.guitarworld.com/news/elvis-presleys-sun-sessions-martin-d-18-sells-for-record-dollar132m-at-auction