MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

2022年1月29日ユベール・スダーン指揮 札幌交響楽団演奏会

2022-02-28 21:49:03 | 音楽夜話(クラシック)
2月27日
14:00-16:00 NHK-FM 札幌放送局
第642回定期演奏会


ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」 op.17~愛の場面
伊福部昭:ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲
シューマン:交響曲第2番 ハ長調 op.61


山根一仁(ヴァイオリン)
ユベール・スダーン指揮札幌交響楽団
2022年1月29日 札幌、札幌コンサートホールKitara




東京公演を控えた地元の定期。
指揮者交代で、ユベール・スダーン氏が立った。
札響は以前FMのらじる・らじる聴取で、
ラドミル・エリシュカ氏のブラームスを
聴いてから、できるだけ放送に載ったときは聴くようにしている。
北の大地のオーケストラ。


今日は、ワーグナーの「ジークフリート牧歌」ならぬ
ベルリオーズのロメオとジュリエットから「愛の場面」と
いう、緩徐楽章の様な、ゆっくりした場面からの導入。


ベルリオーズは「幻想交響曲」がダメで入らず。それ以来
この作曲家の作品は聴かずじまいでいる。
ロメ・ジュリもスルーしている。
初めて聴く「愛の場面」丁寧に演奏されているのでは
ないかと思う。スダーン氏の手の内かもしれない。


札響初演の伊福部氏の「ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲」。


「日本の民族的特質を生かした、個性的な管弦楽曲や、ゴジラなどの
映画音楽を中心に多数の作品を生み出します。その多くは、北海道や
日本の風土への想い、民族的な趣きや、生命力あふれる、ダイナミックで
色彩感豊かな作風が特徴です。」放送より。


伊福部氏はここでもゴジラのテーマを織り込んだりしている。
やはり、日本人の故郷を持ってくるような作風は、時代劇だったり
日本の少し前の映画を見ているような感覚にとらわれる。
日本のムソルグスキー「展覧会の絵」の様な感じがある。


山根氏の1楽章の初めのカデンツァは引き込まれた。
若しかしたら伊福部氏が自身で弾きたかった
ヴァイオリン曲だったのかもしれない。


演奏は、それほど泥臭くなく進んでいった。
民族的=泥臭さという解釈ではなかった。
狂詩曲=ラプソディー


狂詩曲(きょうしきょく)またはラプソディ
(英: rhapsody、独: Rhapsodie、仏: rhapsodie、伊: rapsodia)は、
自由奔放な形式で民族的または叙事的な内容を表現した楽曲。(Wiki)


演奏者(ヴァイオリン)の気持ちは伝わるものだった。この曲は彼の
持ち曲(手の内の曲)らしい。録音がオン・マイク気味なのか、
ホール・トーンが割合感じられなくドライな演奏の様に聞こえたりもした。
不思議なものだ。


後半の日本的なリズムの打楽器との共演。ヴァイオリンと木管の絡みは、
よく聴くと日本的な音階の様でも西洋音楽が基礎になったものであり、
そして構築されていく音楽だった。ヴァイオリンも健闘していた。
カデンツァ部分でもその力量を発揮していたと思う。力演だった。




後半、シューマンの2番。好物の1曲。どんな2番が聴けるのか。
海外で演奏されてるより、多分確実に国内では演奏されてない曲。
ピアノ協奏曲の後に作られた曲。


「厳しい緊迫感・深い情緒・重厚な味わいをたたえるシューマンの
代表作の一つです。」放送より。


きっと以前の演奏家が上記のような表現をしてきたのだろうな。


明るく乾いた弦、明るさ軽さは聞き取れる。細かい弦の刻みも
丁寧で緊張感もあり好感が持てた。低域もすっきりと鳴ってるし、
軽くそれが重厚感につながらないところは録音の問題かよくわからない。
追い込みも効いていて、バランスよくまとめられている。
終楽章はシューマンの陰陽の陽の部分を現しているような感じがした。


シューマンはもう少し泥臭くてもいいのではと思うのは個人都合。
東京公演は、札幌定期より洗練されたものだったのかもしれない。



2月27日生まれのジャズ・マン ベン・ウエブスター デクスター・ゴードン

2022-02-28 08:38:08 | 音楽夜話(ジャズ)
2月27日生まれのジャズ・マン ベン・ウエブスター デクスター・ゴードン


Ben Webster (Tenor Saxophone) 1909–1973.生誕113周年
ベン・ウエブスターというと、私はヴァーブ・レーベルの綺羅星サックス奏者を思い浮かべる。
脱力していて、聴いていてこちらまでリラックスしてくる。これがベンの音というのがあり、
間違えない。かっこよくリラックスできる一人。


The Classic Collaborations Ben Webster 1/51
https://www.youtube.com/watch?v=MISJpyd1Myg&list=OLAK5uy_nEIptPnJXXvjDk05K9bmhjg0A3Dv_bK70&index=1
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


Dexter Gordon (Tenor Saxophone) 1923–1990. 生誕99周年


通称DEX。ラウンド・ミッドナイトの映画にも出ていた。最終、
ヨーロッパに渡ったと思うけれど、バップの荒波をくぐり、
薬との戦いがあり、波乱万丈な人生だったのかもしれない。
DEXの音があり、メロディーがある。印象的な声。
男らしいサックス。


12 Classic Albums: 1947 - 1962
https://www.youtube.com/watch?v=rbWgWxD40kU&list=OLAK5uy_lrJXCmVAdpDxIrtOe3n9P7uO16qUqcgqI&index=22





ぐがん  山下洋輔 80歳

2022-02-26 17:39:14 | 音楽夜話(ジャズ)
グガン  山下洋輔 80歳


Yosuke Yamashita (Piano) was born in Tokyo, Japan in 1942.80歳おめでとう。


ぐがん
https://www.youtube.com/watch?v=vnzqic3YlA0&list=OLAK5uy_lTpYaPzh53vN-db2xQoxSoZ2D08hTs4PY


ぐがん ぐがん だぱととん ぐがん だぱととん というテーマが即興で変奏されていく。


こういうフリーを演奏していた山下さんも80歳を迎えた。
この時代も、必然で彼らは演奏していたような気がする。
きっと彼なりの必然で、今も演奏活動を続けている。


あるネット・チラシに芸劇での鈴木優人氏とのヴァ―サスのDUO LIVEが企画されていた。
クラシックにも片足入れていた山下氏なので、優人氏の試みにも共感できるのだろう。
即興というところをポイントとしての取り組みらしいが、ふたを開けたらどのような音楽が
展開されるのかある意味面白そう。3月4日だそうだ。

BUZZ_vol.38 芸劇リサイタル・シリーズ「VS」 Vol.2 山下洋輔×鈴木優人 (geigeki.jp)

ビージー・アデール(p)(Beegie Adair、1937年12月11日 - 2022年1月23)逝去。

2022-02-26 10:53:04 | 音楽夜話(ジャズ)
ビージー・アデール(p)(Beegie Adair、1937年12月11日 - 2022年1月23)逝去。


大人のジャズタイムの番組中のアナウンスで知った。84歳。


一時期はまったことがあった。このピアノ・ライン。スムースJAZZではない。
ちょっと耳に残るがいいのだ。女性らしいというのも変だけれど、流麗でしなやかな
部分を持ち合わせ、打弦は強すぎず主張はある。そのバランスがとてもいい。


このアルバムについては、ジャケットもタイトルも秀逸。
アメリカだとこのような変わったビルも昔あったのだろうなとおもう。
日本にもあるにはあるのだろうが、あまり見かけない。


建物とタイトル。デビュー盤なのか気合もある。選曲も好みの曲が
多分1曲は入っているという構成。 いいじゃないか。
聴きやすく、耳に残る演奏。 YOUTUBEも動画が結構ある。


音楽の神に見守られながら、安らかにお休みください。合掌。


Escape to New York Beegie Adair Trio
https://www.youtube.com/watch?v=YvD5kkpKWR4&list=OLAK5uy_lQmGazdGFctTEpmStfXLO-nmCsnIsaTXw&index=1 

村上RADIO JAZZ奥渋ストリート TOKYOFM(再)1月30日

2022-02-25 11:33:32 | 音楽夜話(ジャズ)
村上RADIO JAZZ奥渋ストリート TOKYOFM(再)1月30日


https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/index_20220130.html


DJ原稿がサイトに載っているところがすばらしい。読み返しながら、
アルバムを聴くことができて、それはそれで面白い。




WALKIN’ ERIC KLOSS  FIRST CLASS KLOSS!
PRESTIGE
盲目だったとは知りませんでした。リロイ・ヴィネガーやるじゃないか。演奏中に
割って入ってくる村上さんの語りもなかなか。以前は、こういうDJ番組のつくり
当たり前の様にあった。FMはだけれど曲を全部流すことに主眼を置いていたから
AM的な番組つくりなのかもしれない。




<収録中のつぶやき>
「いまジャズ・バーとかジャズのレコードをかけるお店が結構あると思うんだけど、
新しく買いそろえたレコードというのが多いんです。
昔から持っている、歴史の沁み込んだレコードみたいなのはあんまりない。
そういう音はやっぱりいいですね、ちょっと違うんだよね。」




昔。今もか・・・。時折そういう店行くと、そういう感じを受けることがある。
なんかやっぱりそうなのかと思う瞬間がある。同じような思いされてるんだなと思った。






PANNONICA STEVE LACY DISPOSABILITY
Vik
スティーヴ・レイシーってソプラノ・オンリーだったんだ。モンク好きですよね。
プレステだったか1枚持ってた。モンク・オンリーの。




OGE TERRY GIBBS QUARTET TAKE IT FROM ME
impulse
テリー・ギブスのVibって、なんとなく聞いてしまうところがあって、それも魅力かな。




DAYS OF WINE AND ROSES Charles Lloyd Discovery!
Columbia


べたでテーマ吹いてしまうところがなかなかいいです。
村上さんのリスナーとしてのすごさは、旋律のききとりというか、
この人はここがいいというプレイをききはずさないという感じがする。
ジャズにしてもクラシックにしても同様な感じがする。ドン・フリードマン
(サークル・ワルツ)懐かしいな。


THIS LOVE OF MINE ROLAND KIRK & AL HIBBLER A MEETING OF THE TIMES
ATLANTIC


こういうレコードはジャズ喫茶かカーク・ファンのところにしかないだろうなあ。
ジャケット見たことないし。演奏はなかなかやはり渋い。
選曲耳の良さが光る。 レコードよく聴きこんで知る証拠だ。
でもよく聴きこむ時間があるなぁ。


(渋くて奥深いジャズ)


SUMMERSET ZOOT SIMS NIRVANA
GROOVE MERCHANT


こういうジャケットも見たことないアルバムが、
ジャズ喫茶にはごまんとある。村上さんも店をされていて
終わってからも、アルバムを買い続け、コレクションを
充実させているのだろうな。リッチのドラムは、一見手数は
多いけれどうるさくないんだよな。すばらしい。


Only One CHRIS ANDERSON Trio Inverted Image
JAZZLAND


JAZZLANDプレスティッジの傍系レーベルだったか、
ガーランドとかいいアルバムを出してるレーベルだったと思う。
聴いたことないピアニスト。なかなかいい演奏をしている。
ブラインドの彼、スティービー・ワンダーの様に黒鍵多用の
(指のきっかけがわかりやすいそだ)演奏なのだろうか。


DANCE OF THE NIGHT CHILD CARMELL JONES JAY HAWK TAKL
PRESTIGE


玉石混交のアルバム・レーベル・プレスティッジ。村上さんの解説も
なかなか奥渋。ジャズらしいジャズ。聴き手を選ぶかも。
プレステらしいジャケットも秀逸。




CREPESCULE WITH NELLIE RONNIE MATHEWS So Sorry Please...
NILVA RECORDS


名前は聞いたことあるけれど、聴いたことあまりないかも。
モンクっぽい演奏もなかなか渋い。モンク自体が渋いので
その味を出せるのはある程度弾きこんだ演奏家でないとできないかも。
その意味ではいい演奏していると思う。


AMERICAN BALLAD 秋吉敏子 Finesse
Concord Jazz


このジャケットはある程度出回っている。秋吉敏子さんも長年活動しているし、
コンコードなどの、リラックスレーベルにもアルバム残している。
なかなかだな。