藻blog.

水曜どうでしょうとお買い物の依存症。

初めての富士山登山その2・いよいよ富士登山を開始。富士山8合目から田舎の友だちに手を振った話

2014年07月20日 | 山登りはじめました

(前回からの続きです)

「とりあえず今日の宿がある八合目まで行ってみますか!」

ということで、不安要素は未だに何も解決しないまま気合だけで富士登山がスタート。(午前9時28分)

五合目の入り口を入るとしばらくの間は両脇を緑に囲まれた
勾配のほとんど無い砂利っぽい道をユルユル歩く事になります。


吉田ルートでの登山チートアイテムとして有名な『馬』。

五合目から最大で七合目までは馬に乗って行く事も出来ます。
ただし、五合目から七合目まで行くのに14,000円という
石油王でもないと払えない莫大な金額を請求されます。
なので、僕のように生まれ持っての最下層の庶民は
自分の二本の足で一歩一歩地道に前に進むしかありません。

とはいえ、五合目・六合目なんてのはまだハイキングコースレベルなので
今後の富士山頂まで登る為の準備運動も兼ねた自分の登山ペースの調整とおもって
景色でも見ながらゆっくり歩いた方が後々のために良いと思います。(負け惜しみ)


遊歩道から見た五合目山小屋の「佐藤小屋」(真ん中)と、六合目山小屋の「星観荘」(右やや上)。

スタートして20分ほど経った頃、小雨がパラパラと降ってきたので早めにレインウェアを装着。
途中、チョコチョコと数分の休憩を入れながら超スローペースで歩き続けて
富士山六合目にある安全指導センターに到着。(午前10時20分)


こちらのサイトから画像拝借

特に問題も無く、ほぼ予定通りに六合目まで到着してまずは一安心。
ここから先は約1時間後の七合目最初の山小屋「花小屋」までトイレがなくなるので
有料仮設トイレに200円を払って念の為、腹筋を全力使って出せるだけ出しておきます。



五合目から六合目まではほぼ横移動でしたがここから先は頂上への本格的な登山が始まります。
これから行こうとする頂上付近はいまだに雲の向こうに隠れたままですが
必ずゴールはあるはずと信じて六合目を出発します。(午前10時29分)

黙々と30分ほど登り続けると七合目から始まる山小屋密集地帯が見えてきました。


(画像をクリックで拡大画像をみれます)

まるで、山岳に住む少数民族の孤立集落みたいになっていて
チベットの山奥とかでこんな場所に来ちゃったら
「リアルにやべぇーって、絶対襲われるって!マジ帰ろうぜ」となること間違いなしですが
今いるここはニッポンのフジヤマです。
あの場所まで行けばご飯も食べれるし、トイレもありますし、ベンチで休むことも出来ます。
また、夜になれば泊まることもできるというオアシス的な場所です。
日本に生まれてヨカッター!

とりあえず山小屋まで行ってから小休止をしようと話がまとまったので
目の前に見えてる山小屋を目指してがんばって登っていきます。


よいしょ、よいしょ。


花小屋到着(午前11時35分)

山小屋密集地帯の写真を撮った時にはあとちょっとの距離に見えたけど
それから30分近くかかってようやく最初の山小屋「花小屋」に到着。キツイー!

ただ、山小屋まで到着してみると安心感も出てきて余力もまだあったので
もうちょっと先にあるトモエ館まで進んでから休憩することに変更。


七合目トモエ館到着(午前11時41分)



金剛杖に焼印を押してもらいつつ、ついでにお昼ごはんも済ませることにしました。


話に聞いていた山小屋価格のメニュー。これも体感したかった1つだから嬉しい♪

夕飯がカレーだし、朝も噴火カレーを食べてきたのでカレーは選ばないとして
汁物いっちゃうと今後の行程中のトイレが不安な気もするので、今回は牛丼を選択。


牛丼 1,000円

実際に登ってきて経験しないと分らないだろうが
標高2740mで食べる牛丼はマジでめちゃくちゃ美味ぇ!!同じく牛丼を注文した同行者も大絶賛。
もし俺が某東西新聞社のお荷物社員だったら
「明日、富士山七合目まで来てください。最高に美味い牛丼を食べさせますよ」とか痛いこと言いながら
速攻で究極のメニューに認定しちゃうレベルで美味かったです。

牛丼に大満足して休憩も十分とってHPがベホイミ並に大回復したので登山再開です。(午後12時15分)



七合目トモエ館を過ぎる頃から登山道はゴツゴツとした岩場へとレベルアップしはじめます。





ひたすら岩場を登り続けること1時間30分



ようやく七合目が終わり、今日宿泊予定の八合目『太子館』の石階段の下まで到着。

「宿まではこの階段を登るだけだ!」と
崖の上にある建物を見上げてみるとカメラっぽいものが付いているのを発見。

「もしかして登山情報調べてる時に出てきたライブカメラってこれじゃね?」と思った俺は
速攻で友達にスマホで電話。

記憶を頼りにサイトのキーワードを伝えると、1分とかからずにサイトにたどり着いてくれた。

俺:「どうよ、俺、映ってる?」
友:「おー、この青いヤツか?映ってる、映ってる」


(友達がキャプチャーしてくれてた画像)

情報カメラなので言葉は送れないけど富士山八合目に居ながら遠くの友達に向かって
「今、自分は富士山八合目にいるよ!」ってライブで報告出来ちゃうなんて
スゴイ時代になったものだよなぁ。富士登山のIT革命やぁ~

そんな、ライブカメラサイトはこちら(↓)です。
『富士山8合目 登山道ライブカメラ Mt.Fuji ascent live camera』

知り合いに手を振る程度なら良いけど、意外と見てる人は居るから個人情報は気をつけようねw
一通りはしゃいだところで最後の石段を登って「太子館」に到着。


八合目「太子館」到着(午後2時5分)

五合目を出発してから八合目の太子館到着までにかかった時間は4時間半。
食事と休憩をしながら全く無理をしないペースで登ってきたのでやや遅めのペースではあるけど
登山で大事なのは何時間で登ったとかのスピードではなく
いかに何の問題も無く、自分や同行者が安全・安心して登頂に成功し、下山してくるかが一番大事。
なので、八合目に到着した時点で
疲れがほぼ溜まっていない状態で怪我や体調の悪化など全く無い状態で到着できたのは
初めての富士登山ながら完璧なスケジューリングをした自分がすごいからだと自画自賛。

時間に余裕があり過ぎてまだ午後2時なのにチェックインが出来るかが逆に不安でしたが
元気のいい山小屋の兄さん達に迎えてもらい、無事にチェックインできました。

(次回に続きます)


------------
富士登山1「日本一の霊峰ではみんなキング・オブ・ポップ」
富士登山2「富士登山のIT革命やぁー」
富士登山3「諸人登山(平成26年版)」
富士登山4「ガチ装備の日本人と寝起きでコンビニ行くときの格好の外国人」