本日の収穫

2009-09-17 21:44:49 | Weblog
昨日の世界 Ⅰ・Ⅱ(シュテファン・ツヴァイク/みすず書房)
ナポレオン フーシェ タレーラン(鹿島茂/講談社学術文庫)
終末期医療Ⅱ(大井玄/弘文堂)
戦後精神の政治学 丸山真男・藤田省三・萩原延壽(宮村治雄/岩波書店)
時代がつくる「狂気」(芹沢一也・編著/朝日新聞社)
イスラームはなぜ敵とされたのか 憎悪の系譜学(臼杵陽/青土社)
アウシュビッツの〈回教徒〉現代社会とナチズムの反復(柿本昭人/春秋社)
アウシュビッツの残りものーアルシーヴと証人(ジョルジョ・アガンベン/月曜社)


曽根麻矢子のチェンバロで、バッハのイギリス組曲とフランス組曲を聴きました。曲の構成もあるのでしょうが、ゴルドベルグや平均律よりも輪郭のはっきりした演奏のように感じられましたね。ただし、どれもCDを聴いてのもの。実際の演奏に接したなら、また違う感想を持つかもしれません。
そもそも…ゴルドベルグを聴く時は、誰の演奏であれ、途中で睡魔に負けてしまうのですよね(~_~;)波長が合うのでしょうかねぇ。

秋の和菓子~新内閣発足

2009-09-16 17:01:43 | Weblog
秋晴れの一日でした。

午後、高崎高島屋の源吉兆庵へ。おつかいものに粋甘粛・栗かすてら・津弥栗を詰合せてもらい、自家用にはお彼岸のお供えも兼ねて大吉兆芋と粋甘粛を購入。洋菓子に季節感がないとは申しませんが、菓子で季節感を味わうなら、和菓子の方が選択肢は多いですよね。お月見用の限定商品も二種類あり、どちらも美味しそうでした。もう一度、週末に出かけようかしら(笑)。

鳩山内閣発足。
参議院で、白票一名…一体誰だったのでしょうね。野暮を承知で、興味津々です。

土佐金時

2009-09-14 11:47:50 | Weblog
盆前より4時頃に目が覚めるようになって、ぼちぼちひと月。4時起床と言うより、睡眠の浅くなるタイミングがおよそ2時間おきのようで、2時、4時前後に必ず目が覚めて…こうなると、寝ているのもいささか辛くなります。このままの状態が続くのか、気温が下がればまた変わるのか不明ですが、元々「冬眠志向」が強いですから、寒くなればしっかり眠れるようになるのかもしれません(苦笑)。
今朝は、目覚めて唐突にサローヤンかマッカラーズが読みたくなるし…妙な夢でも見たのかしら。サローヤンはともかく、マッカラーズは『心は孤独な狩人』すら入手困難でしょうね。久しぶりに図書館で探して…ああ、今日は月曜ですから休館でした┓( ̄∇ ̄;)┏

高知から、金時芋が届きました。土佐金時のようです。薩摩芋は、甘煮やレモン煮、天ぷら、焼き芋もしくは蒸かし芋…気が向けばスイートポテト。豚汁や味噌汁に入れても美味しいですね。
今夜はいつもと趣向を変えて、薩摩芋御飯でもしましょうか。米と薩摩芋という炭水化物同士の合体もどうかと思いますが、たまには炊き込み御飯を作りたい気分です。これに根深汁と香の物、鶏のソテーもしくは焼き魚と和え物で、上々の献立になりそうですね(^O^)v

無粋ですが、ちょいとボヤキを

2009-09-12 21:25:35 | Weblog
朝から雨。この季節の静かな雨は、気持ちを落ち着かせる働きがあるのでしょうか。何はさておき、まずお茶で一息入れてから…そんな気分になってきます。

しかし…。
ああ、定額給付金。手続きは今月末までなのですが、未だに何もできずにいます。要するに、通帳と身分証明書のコピーを用意できないのですよ。御自分では何もなさらないにも関わらず、当方への協力すらスルーなさるお方が若干一名…苦笑。しまいには「欲しいのか?」と宣うのですから、いやはや。「あんたは麻生総理の手先かいな」と突っ込みを入れそうになります。ど~せ私は「さもしい」人間でございますから、税金還付の一環と考えて素直に受け取りますとも(笑)。
所詮はスッタモンダの挙げ句に決まった給付金。手間暇かけない給付方法を考えれば選択の余地はなかったのでしょうが、明らかに戸主制度の尻尾を引き摺っていますよねぇ。市役所からは「手続きがまだですよ~」との封書が、計三通。税金の無駄遣いに加担しているようで、正直心苦しいのですよ。でも、このような給付システムにした国・地方公共団体と(結果的に)手続きを妨げている我が家の【戸主】殿が悪いのです┓( ̄∇ ̄;)┏
殆ど開き直りですな(苦笑)。

竹橋のゴーギャン展と佐倉・川村美術館の企画展が今月23日まで。竹橋のほうがアクセスは良いのですが、佐倉の高島野十郎の自画像に魅力を感じますね。来週、頑張って遠征しましょうか。歴博との掛け持ちはさすがに無謀でしょうから、一点集中で…。

感傷的なつもりはありませんが…

2009-09-11 08:48:30 | Weblog
4時半過ぎに目が覚め、再度眠る気分でもなかったので、睡魔を退けてくれそうな本を選んだつもりでした。本当に、軽い気持ちだったのですが…。
「…だがね、俺には、ご立派で荘厳な神様なんか、いらない。-《わたしよりも、異教徒一人の命の方が、よほど大切なのだ》と説く神がいたら、-そういうことを、勇気を持って語れる神が現れたら、その時こそ、俺は神の前に跪くね」ー『玻璃の矢』(文春文庫)p.201より。
「-神っていうのは、限りなく無力で哀れなんだろうな。だからこそ、その悲しみを知る目で、人を見つめる。-そういう目で見つめられるから、人は救いを感じられるんじゃないかな」同書p.202より
どちらも、教会のステンドグラス~十字軍の話題を経ての乾原の述懐です。

朝から重たくなってしまったような…そんな日もありますね。

『「痴呆老人」は何を見ているか』大井玄/ 新潮新書

2009-09-10 17:06:58 | Weblog
気温が上がっても、あたりの空気はすっかり秋のもの。上毛三山も浅間山もそのほかの山々も、稜線がくっきり見えるようになりました。季節の移ろいを喜ぶ気持ちが半分、来るべき冬を窺う気持ちが半分…でしょうか。

『「痴呆老人」は何を見ているか』大井玄/新潮新書。
はじめは同じく大井玄の『環境社会と自己の系譜』を読み始めたのですが、まるで歯が立たず、同じ著者のもう少し易しい本から始めてみようと思いまして…。このような時、年をとったなぁと感じますね。解らないなりに読み進めようとするパワーというか、咀嚼力がめっきり衰えました(´ヘ`;)それはともかく…。
『「痴呆老人」~』には、中井久夫『臨床瑣談 続』冒頭の二編と相通ずる精神のあり方を感じます。痴呆症が認知症と呼び名を変えたことで、世間的には「病気」であるという認識が広まりました。ですがその一方で、「病気」で何もかもが解決したと捉えられ、人としての尊厳が切り捨てられてしまう場面も少なくないようです。家庭での介護や施設での専門職による介護について、私のように現場を知らない者が安易に何かを申すべきではありません。ただ、中井・大井両医師の指摘は、介護ばかりではなく、医療や教育の現場、更には私たちが日常生活を送る上で心に留めおくほうが良いと思われる意見や事例が散見しています。
誰であろうと、性別・年齢・地位・国籍などの属性とは無関係に、今ある生命の行き着く先が「死」であることだけは平等です。その日までをどのように過ごすか。それは特定の個人だけではなく、繋がり(関わり)を持つ周囲の人々の問題でもあるはずです。どのようなルートを辿ろうとも、ゴールは一つなのですから。他人事ではないと皆が気づく時が、社会が良い方向に変わる契機となるかもしれません。

今度の日曜日に来客があるため、娘に車を出してもらい三和屋のくるみの樹を購入。カスタードとバターを合わせたクリームときめ細かいスポンジを、胡桃を散りばめたシュー皮で巻いたロールケーキですが、なかなかボリューム感があります。カットして一切れごとに小袋に入った物も、少人数の来客時には便利。これは珈琲よりも断然紅茶ですね。本当はアップルパイも一緒に欲しかったのですが、まだ時期が早かったようでした。う~ん、残念(/_・、)

追記

2009-09-08 20:50:18 | Weblog
帰途、タクシー乗り場でのこと。私が乗車したタクシーの一台前は、プリウスでした。運転手さんに話を振ると、会社で試しに二台だけ走らせているとのこと。お客さんからの問い合わせは、結構あるそうです。ところがあのようなデザインのため、身長や座高の高い人は極めて窮屈で、乗降も不便なのだとか…。運転席や助手席は特に不都合ないそうですが、タクシーの場合は後部座席が客席ですからねぇ。1、2メーター程度の距離ならともかく長距離には向かない、というのが利用客の声だそうです。
でもそれって、ファミリーカーとしても微妙なのでは…。今の若い人は体格が良いですから、153㌢の私からは見上げるばかり。仲間内でのドライブや家族旅行の時、大変だなぁと、要らぬ心配をしてしまいました。それこそ、よけいなお世話と言うものです(苦笑)。

たねやの西木木。栗きんとんなのですが、原材料が国産栗と砂糖のみ。栗の季節限定の販売ですし、地方発送はしていないと記憶していますから、この時期に販売店へ行けなければアウト(/_;)私も、口にしたのは3、4年ぶりでした。とっときの八女の玉露を淹れて…。例え日中は暑くとも、菓子に秋を感じるひとときです。

ザ・ミュージアム/ ベルギー幻想美術館

2009-09-08 16:27:06 | Weblog
台風12号は上陸することなく通過しそうです。そのためか、日差しはカンカン…いやはや、暑い(~_~;)

思い立って、湘南新宿ラインで渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムへ向かうつもりでしたが、新宿で途中下車。今月1日に再就職が決まった友人のお祝いランチのため、新しい職場にほど近い歌舞伎町に寄り道です。歌舞伎町はつきあいで仕方なくキャバクラに行って以来ですから、かれこれ7、8年ぶり。あの時は日付が変わる時間帯、今回は昼時ですから、街の貌は比較できませんね。友人が最近贔屓にしている韓国料理店で昼食をとりながら近況を聞いて、今度こそ渋谷へ。
渋谷、駅そのものは昨年師走の山口薫展で利用しましたが、構内を出たのは本当に久しぶりのこと。学生時代は最も近いターミナル駅でしたから何かにつけて下車し、旭屋書店や本のデパート大盛堂、名曲喫茶ライオンなどそれなりに足を運んだものでした。109は、お客の年齢層がもう少し高かった気がします。
さて、ザ・ミュージアム『ベルギー幻想美術館』。姫路市立美術館が所蔵するコレクションによる企画展です。姫路市はベルギーのシャルルロワ(う~む、いかにもフランス語風ですね)と姉妹都市になっていることもあり、ベルギー美術の蒐集を始めたようです。
ベルギーという国、ベネルクス三国の一つで、仏独蘭語を公用語とする立憲君主国…という程度の知識しかありません。ただ、夏前に都美術館で見たデルヴォーの「海は近い」の作品背景がわかれば嬉しいなぁと、軽い気持ちで出掛けたのですが…。
企画としては面白いですし、ベルギー近代美術の流れがたいそうよくわかりました。キーワードは、「キリスト教」および「女性」かと思われます。お目当てのマグリット、デルヴォーも堪能しました。個人的に心惹かれたのはクノップフの作品と、アンソールのスケッチ「オステンドの女」。デルヴォーは、挿画のほうが良かったかも…。彼が描く花飾りがついた帽子をかぶる女性は、カシニョールを連想させますね。
しかし、ですよ。この展覧会オリジナルの図録がないって、どういうことでしょうか。会場で販売されていたのは、「コレクションでたどる姫路市立美術館の25年 ベルギー美術」(姫路市立美術館作成)と、「マグリットとデルヴォー 版画の世界」(Bunkamuraザ・ミュージアム編集)の二種類のみ。姫路市立美術館作成のものは、今回の出品作品と6~7割重なりますが、印刷も値段相応(一冊1000円)ですし、マグリットやデルヴォーの連作・挿画への言及はありません。それを補う形で小冊子が別途に作成されたのでしょうが…。一観覧者としては、ちと納得しかねますね。版権の問題なのか、はたまた別に何か理由があったのかは知りませんが、せっかくの企画ですのに、物凄く残念です(/_・、)

帰りは歩く気にならず、東急本店から無料循環バスで渋谷駅へ。ここのバス乗り場、さすがは白木屋百貨店の流れを汲む東急本店です。東横店あたりとは客あしらいが違います。バスそのものは定員25人程の小型バス。東横店2Fから出ていた頃は、普通のバスのサイズだったと記憶していますが、窮屈でも無料ですから、まぁ…苦笑。東横のれん街内のたねやで「西木木(さいぎぼく…残り三箱でした、ラッキー(^O^)v)」を購入して、帰宅。

収穫の追加、ほか

2009-09-07 20:28:43 | Weblog
収穫、追加
深夜食堂4(安倍夜郎/小学館)
がん患者 治す力(帯津良一/朝日文庫)
一人ひとりの姿形や性格が異なるように、病気も個性(と呼んで良いのかしら)があるのかもしれない、と思うときがあります。がんを告知されステージと治療方針や再発率を示される…でもそれはあくまで統計上のものであり、個々の患者の体質等は勘案されていないはず。安易なプラシーボ効果を期待すべきではないでしょうが、もう少し代替医療や人間が潜在的に持っている自然治癒力の可能性に着目しても損はないと思います。
ま、待合室に半日以上留め置かれて、検査で体力を消耗させられた挙げ句に3~5分の診察という現在のシステムでは、不可能な話ですね。それに私みたいに自分のことにまるで構わないモンが言うのでは、説得力なさすぎですか…苦笑。
帯津良一の名前は、『代替療法ナビ 自分に合った選択ガイド』(上野圭一・監修、有岡眞・編著/ちくま文庫)で知りました。誰かに薦められたから「○○療法が絶対に正しい」のではなく、自分が主体的に治療法を選択する姿勢が基本ですよね。医者と患者とでは、医者が治療の方針を示して患者が受け入れる関係になりがちですが、長期にわたる治療を余儀なくされる病気の場合、それだけでは限界があるように感じます。

息子の学校から、新型インフルエンザの集団感染予防に関する通知が届きました。高三の二学期は就活や指定校推薦の試験が目白押し。現在就活中の学生は、夏前からすでに神経戦のような状況でしょう。学生ばかりでなく就活中の方々も高三の諸君も皆、感染することなく希望の進学・就職先を手入れてほしいと、心から願います。毎年、入試の時期はインフルエンザ対策も言われてきましたが、今回は対策期間があまりにも長すぎますし、予防接種すら実現していない状況。ウチの子も含めて、新型インフルエンザなんぞに負けないでほしい…。

今月も、明日で一週間

2009-09-06 23:16:06 | Weblog
口内炎が治ったと思ったら、右口角のあたりにできものが(/_;)もしかしたら「Bたらん」でしょうか(苦笑)。
本日の収穫
環境世界と自己の系譜(大井玄/みすず書房)
セクシィ・ギャルの大研究(上野千鶴子/岩波現代文庫)
辻調が教えるおいしさの公式 日本料理(辻調理師専門学校・編/ちくま文庫)玻璃の天(北村薫/文春文庫)
浮かれ黄蝶 御宿かわせみ34(平岩弓枝/文春文庫)
以下二冊、安藤鶴夫/河出文庫
巷談 本牧亭
わが落語鑑賞
以下四冊、田中美津
新・自分で治す「冷え性」(マガジンハウス文庫)
ぼーっとしようよ養生法(三笠書房・知的生き方文庫)
かけがえのない、大したことのない私(インパクト出版会)
いのちの女たちへ(現代書館)

『1968 下』が届けば、当分書店に足を運ぶつもりもないし、書評に目を通そうとも思わないはずですが…。値段が値段ですから、上巻より大幅に少ない部数しか版元で用意していなかったとは想像できます。版元に在庫がなく取次店を通して探している、あるいは、Amazonの書評で指摘されているようにあまりにも事実誤認が多すぎて、増刷するにはリスクが高すぎるとか…。
それはともかく、北村薫と平岩弓枝は読了。北村薫〈ベッキーさん〉シリーズ第二弾は、いろいろな意味でほろ苦い読後感を持ちます。昭和8年の東京が舞台なわけですが、この後の歴史を知る読者にとって重い幕切れとなっています。【わたし達が進めるのは前だけよ】という主人公の言葉が、切ないですね。著者はシリーズ第三弾で先頃直木賞を受賞しましたが、ここは文庫化を大人しく待つことにしましょう。
セクシィ~は27年ぶりの邂逅(笑)。浅田彰や中沢新一が登場する直前に、リブの最後の闘士のように登場したのが上野千鶴子だったような気がします。上野千鶴子、田中美津、駒尺喜美、小倉千加子など、それなりには読んでいましたっけ。
ところで、旺文社文庫がなくなりアンツルの本も入手困難になっていましたが、河出文庫でポツポツ出始めていたのですね。個人的には、嬉しいですね。ま、あっというまに品切れ・絶版の憂き目にあいそうな気もしないではありませんが。
あとはまぁ、いつもの台詞、ぼちぼち読み進めていきましょう。