とりとめなく…

2009-07-30 21:30:58 | Weblog
外の風はひんやりしていますから、山の方は雨もしくは雷雨なのでしょう。室内にうまく風が通れば、随分と涼しくなるのですが…全面的に空気を入れ換えるまでには、なかなか至りませんね。何しろ築80年になろうという住まい、あちこち隙間だらけですから迂闊に網戸にすると細かい虫が押し寄せてきます。

月末、暑い、人口増…その他諸々。夕食後に洗い物をしながら、グラスを流しに叩きつけたくなる衝動を必死で堪えている…実に情けない体たらくです。明日はいくらかマシになっているでしょうか。

二週間ほど前にiーPodに入れてそのままになっていた、グールドの演奏によるヘンデル『ハープシコード組曲』。「これがチェンバロの音色?!」と、私としてはかなりぶっ飛びました(^^;;ゴールドベルグとはまた別の意味で、グールドが楽しそうに演奏している(らしい)ことは、よくわかります。嫌いじゃないけど、聴く時はシーンを選びそうですね。今日のような気分では、曲に入り込めませんでした。

本日の収穫
叙情と闘争 辻井喬+堤清二回顧録(辻井喬/中央公論新社)
闇の摩多羅神 変化する異神の謎を追う(川村湊/河出書房新社)
辻井&堤回顧録はともかく、どうして川村湊を注文したのか…それこそ、魔が差したとしか思えません。ちゃんと読むのかなぁ(-_-;)

絞首刑(青木理/ 講談社)

2009-07-29 11:50:29 | Weblog
昨日、絞首刑(青木理/講談社)を読了。
意味するところをよく考えずに口にする言葉があります。「死刑」もそうした言葉の一つかもしれません。犯罪被害者となる以上に人生にとって無縁な言葉…。勿論、死刑制度の変遷や制度存続に賛成か反対か各々の立場からの意見、死刑執行に携わってきた刑務官の証言などの著書を通して、断片的な知識を得ることはできます。しかし、当事者の心のあり方を含めて総合的・立体的に把握することは困難でありましょう。この本は、この困難な課題に一石を投じる一冊と思います。
「犯罪の被害者遺族は、大切な人を奪われることによって不幸の谷底に叩き落とされる。刑事司法やマスコミ、大多数の世間の人は平和な崖の上から『可哀想に』と同情の声をかけてはくれるけれど、本当の意味での救いの手を差し伸べてはくれない。その代わり、崖の上から加害者を突き落とすのに夢中になっているだけではないか…」(p.118)。犯人が死刑執行されて後の、ある犯罪被害者遺族の言葉です。
「俺だって家族が殺されたら犯人を許す事はないし、殺したいと思うのがあたり前です。しかし、それでは、やられたらやり返すという俺が生きていた世界と同じです。俺は、ただでさえ東拘には人権など全くないし、24時間カメラで監視され独房にいて、執行されるのを待っている中で事件や遺族・自分の家族の事を考えていたのでは気がおかしくなるし、ストレスだらけで、そんな余裕すら1秒もありません。俺のように反省する気がない死刑囚もいる中で、ほとんどの死刑囚は日々反省し、被害者の事も真剣に考えていると思います。そういう人達を抵抗できないように縛りつけて殺すのは死刑囚がやった殺人と同等か、それ以上に残酷な行為ではないのですか?俺が執行されたくないのではありませんが、その様な事などを考えれば死刑制度は廃止すべきです。」(p.146)。こちらはある死刑囚が、「死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90」が出したアンケートに寄せた返信の一節です。この死刑囚は、一審公判廷で遺族や被害者への謝罪と反省を口にし
ていました。しかし、公判中から捜査関係者や裁判での事実認定などに不信感と反発を募らせ、一審で死刑判決を受けて一旦は弁護士の薦めで控訴したものの、「どうせ殺されるのだから反省など意味がない」という心境から控訴を取り下げ刑が確定しました。
被害者遺族や死刑囚の気持ちが、この二人に代表されるわけではありません。被害者遺族にとって、喪われた人も時間も決して戻ってきませんし、傷ついた心や身体を元の状態に回復させることも不可能でしょう。一方、死刑囚にとっても、どれほど深く反省し後悔しても自分の行為を消し去ることはできません。
刑罰の目的は、通常、犯罪抑制と再犯防止、更には被害者感情への配慮があげられるでしょうか。ですが、死刑となった場合、少なくとも犯人への再犯防止効果は有り得ません。又、「人を殺して死刑になりたかった」と殺人の動機を語る者の出現で、犯罪抑制効果に疑問が生じるでありましょう。被害者遺族にとって、死刑の確定と執行は一つの区切りになるかもしれませんが、それで満足できるとは思えません。どうして自分の親族や親しい人々が被害に遭わなければいけなかったのか、理不尽な思いや後悔などに以後も絶えず襲われると想像されます。そうなると、死刑制度に関する限り、他の刑罰と意味合いが違ってくると思わないわけにはいきません。
本書には、足利事件同様に冤罪の可能性が高いとされながら、死刑が執行された飯塚女児殺害事件についての記述もあります。警察の嫌がらせに近い捜査手法や国内DNA型鑑定の権威による科警研鑑定への疑義(地裁公判に、被告側証人として出廷)などを読むと、公判を維持して死刑にまでできたことを疑問に感じるばかりです。このDNA型鑑定は足利事件と同一スタッフによるものだそうで、両事件ともDNA型鑑定そのものの精度より、分析を行った技官の腕の稚拙さが指摘されています(石山郁夫帝京大名誉教授の産経新聞への寄稿文)が、他の新聞やテレビではこの点について触れられていません。冤罪の可能性が高い中で死刑を執行し、再審請求のため証拠保全を求めると全て廃棄処分か完封済みとのこと。証拠隠滅としか思えない捜査当局の姿を見せられた時、一層の疑念が生じるような気がします。もしも今後真犯人が判明したなら、どのように償うのでしょう。警察・検察・裁判所・法務大臣…誰がどのように責任を負ったとしても、罪をきせられ奪われた命は戻ってきません。
裁判員制度が実施されます。裁判員制度そのものの流れについては報道されていますが、それだけで事件を裁く側に参加できるのか…。事実関係を認定し量刑を決められるのか…。知らなければいけないこと、気づかなければいけないことが、山のようにあると思われます。
犯罪予防も被害者遺族の救済も、最後は『人間力』になるのかもしれない…。安易な解決策に流されてはいけませんが、ふとそう思いました。これについては、時間をかけて考えなくてはいけないでしょうね。

相変わらず、蒸し暑い一日でした

2009-07-26 00:09:11 | Weblog
期待した夕立もなく、今夜は熱帯夜になりそうです。集中豪雨での被害者を思えば、雨を期待するなんて軽々しく申せませんが…。

『ミレニアム3』、ようやく入手。これで安心して2を読めるはずでした。しかし…せめてあと一週間早く購入できたなら、一気読みできたのに(T_T)来月末までお預けになりそうな…。

皇軍兵士の日常生活(一ノ瀬俊也/講談社現代新書)を、ようやく読み始めました。こちらは『ミレニアム』と違ってハードカバーではないため、浴室での読書に(こうでもしないと、本を読めないのです)。果たして、いつ読み終わるやら(-_-;)
かつては「徴兵されて初めて白米を口にした」なんて話も聞いたことがありましたし、格差が広がる中で反語的意味合いで(と思われますが…)「戦争」を求める声が出ているようです。しかし、改めて旧日本兵は平等に扱われたかと聞かれると、はっきり答えることはできません。戦争のデータの多くは、△△年に××へ○○人動員されて戦死者は○人…という数値化されたものばかり。個々の兵士の体験は「客観的な資料」として扱われにくいからと思われます。「徴兵されて戦地に送られる」とはどのようなことなのか。出自等は無関係で階級以外の要件では差別されないのか。支給品や食糧の配布はどうなっているか。戦死して後の扱いはどうなのか…。著者は、膨大な(と想像される)記録に目を通しながら、皇軍兵士の姿を明らかにしていきます。
読み進むうちに、大岡昇平『レイテ戦記』を無性に読みたくなっています。不謹慎な言い方をするなら「季節本」ですし、大岡昇平も今年は生誕百年。太宰や清張ばかり注目されていますが、大岡昇平は一番忘れてはいけない作家かもしれません。

湿度が高いですね^_^;

2009-07-24 20:14:21 | Weblog
外は風があるのですが、風向きの関係で室内までは来てくれないようで…。おまけに人口が増え、益々室温が高くなったような気がしますが、こればかりはどうしようもありません(苦笑)。

息子が修学旅行先のハワイで購入した『オバマ人形』。全長10㌢ほどで16$少々だったそうですが、MADE IN CHINAの表示。ハワイの地図がプリントされているマグカップも、これまたMADE IN CHINA。アロハシャツはさすがにハワイ製でしたが、Tシャツは7枚19$の品がエルサルバドル製、1枚19$の品はメキシコ製とのこと。日本のスーパーでしたらベトナム製になるのかしら。土産物ひとつでも、世界経済のありようを見せられた気がいたします。
当たり前のことですが、同じ事象を見ていても気づくところは人によって違います。だからこそ面白いのでしょうし、他者の気づきに耳を傾ける素直さもまた必要なのでしょうね。ただ、素直さは加齢に伴い磨り減っていくような(-_-;)気をつけたいものです。

辻井伸行『debut』。若々しく軽やかな演奏。先だって話題になったクライバーン国際ピアノコンクールの優勝の2年前に発売されたCDですから、現在の演奏スタイルは変わっているかもしれませんが…。この年頃でなければ表現できないであろう情感を、存分に聴かせてくれます。大家の演奏を好む向きには不評かもしれませんし、所々舌足らずに感じられる箇所もありますが、個人的には好ましい演奏ですね。だいいち、優等生的じゃないところが良い…笑。この秋にはクライバーンコンクールのライブCDが発売されるそうですが、収録曲のうちハンマークラヴィーアを聴いてみたいものです。

九州北部から中国地方にかけて、雨が激しくなっている様子。更なる被害が出ないように、願うばかりです。

お天気がはっきりしないせいか、愚痴っぽくていけません( ;-_-)=3

2009-07-23 22:57:09 | Weblog
今日も梅雨のような空。梅雨明けを急くと、時にこんなこともあります。女所帯でしたら問題ないのですが、息子が帰省すると途端に洗濯物が倍増するため(たかがシャツ一枚でも大きさが違いますから)、干し場に苦労するのですよね。乾燥機はありませんし、扇風機を回して部屋干しすると夫が嫌がりますし…濡れた衣類が増えるばかり。所詮、家事をしないモンにはわかりませんよねぇ。

逢坂剛『禿鷹狩り』読了。神宮署悪徳警官禿富鷹秋シリーズ最終話。スピンオフ作品にするのならともかく、禿鷹が主人公の話はこれ以上展開のしようがないのだろうなぁとは思います。でも、このエンディングはちょっと…。それに、敵役の人物像が薄っぺらなのと、都合良く話が運びすぎるきらいがあり(シリーズが進むにつれその傾向が感じられます)、今回の文庫版上下計1100円はちと高いような気がしました。一冊に合本して700円代ってとこじゃないかしら。
例えば、同じように暴力団や地下組織を登場させても、新宿鮫シリーズであれば、もっと深く掘り下げた話になると思うのです。単純な比較は良くないでしょうが…。読み終えて、どこか宙ぶらりんな気分ですね。

三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』
冴えないアラフォー男性二人組(片方は強引に転がり込んできた)の便利屋稼業。う~ん…この緩さは何でしょうか。『深夜食堂』にも通じる緩さですが、まほろ駅前~のほうがどん底感が強いような気がします。それでもどこかファンタジーっぽいのは、良くも悪くもリアルさに欠けるせいでしょうか。この年頃のオッサン二人が屯ろすれば、はっきり言ってムサいし胡散臭いから避けて通りたいもの(オバサンだって似たようなものですけどね)。それが妙にほのぼのとして…そう、いがらしみきおの『ぼのぼの』に近い空気を感じるのですよ。
たまたま書店で目について購入したのですが、私にとってはわざわざ取り寄せてまで読む本ではないようです。

一雨ごとに庭の雑草が勢力を拡大中。先週は熱中症への恐怖が勝って手が出ませんでしたが、今週はボチボチ草取りをしています(田舎暮らしは近所からのプレッシャーが強いため、放置できません)。一日一時間…ままごとみたいなものですが、それでも慣れないことをしているので足腰や腕が痛い(+_+)とにかくアウトドア全般が苦手ですし、ガーデニングも土いじりも、正直嫌いです。庭のない暮らしとまでは申しませんが、猫の額程度の広さが気楽で良いですね。

日蝕…それとも日食…

2009-07-22 21:18:31 | Weblog
梅雨に逆戻りしたようなお天気の中での日蝕。雲の切れ目から僅かですが見ることができました。太古の人々が抱いたであろう畏れに思いを馳せると共に、曇り空と日蝕による空の暗さの違いも僅かですが感じました。子どもじみた感想ですが、太陽の持つエネルギーって凄い…。
完全な皆既日蝕は音声を消去してテレビ中継を見るほかありませんが、テレビってのはホント五月蝿いですね。日蝕場面を静かに中継してくれるだけで十分に思いますが、スポーツ中継さながらにいらんコメントをくっつけてきます。内容によっては静寂なままで番組は成り立つはずですが、報じる側がそれに耐えられないのでしょうか。
山口県の豪雨による災害…。ここ数年は、梅雨明け間近になると、必ず集中豪雨による災害が発生しています。一時間で100㍉近い雨が降っては、避難勧告も間に合わないかもしれません。土石流が昼食時の老人ホームを直撃したこともあるでしょうが、個人住宅を含め被害に遭った方々がいずれも高齢者という点は、山口ばかりではなくどの地域でも起こりうることと思われます。気温ばかりではなく雨の降り方も従来と違ってきていますから、防災対策も高齢者にシフトする形で根本的に作り替えなければいけないのでは…。

民俗学の地平 櫻井徳太郎の世界(佐々木宏幹・編/岩田書院)
柳田國男晩年の弟子、櫻井徳太郎の米寿の記念として企画された、教え子の有志による論文集です。奥付は2007年3月第1刷。同年8月に亡くなっていますから、存命中に本書を手に取ることができてさぞ喜ばれたであろうと、一読者は想像しています。
学生時代、櫻井の『神仏交渉史研究』や『講集団成立過程の研究』は、図書館の閲覧室で昼寝をする時の枕としてちょうど良い厚さでしたっけ(-_-;)
不謹慎な話はともかくとしけ、櫻井民俗学の特質は守備範囲の広さになるのでしょうか。今にして思えば、民間信仰とシャーマニズムを軸とした日本民俗宗教論だったような気がします。学生時代は宗教社会学と民俗学との関わりが呑み込めず、著書を読んでも事例報告にばかり目がいっていましたが、改めて著書を読み直したいですね。ハレ~ケ~ケガレのサイクルなんて、リアルタイムで教わっていたはずなのに…。理解が追いつかないのは昔も今も変わりません(-_-;)

本日の収穫
一下級将校の見た帝国陸軍(山本七平/文春文庫)
私の中の日本軍(山本七平/文春文庫)
まほろ駅前多田便利軒(三浦しをん/文春文庫)
禿鷹狩り(逢坂剛/文春文庫)
猫のつもりが虎(丸谷才一/文春文庫)

酷暑が続きます…

2009-07-17 01:22:56 | Weblog
今日(日付からすれば昨日になりますね)の収穫
知識ゼロから始めるバカヤロー経済学(竹内薫/晋遊舎)
ねこ耳少女の量子論(竹内薫ほか/PHP研究所)
健康法があやしい!(竹内薫ほか/宝島社)
小林カツ代の「おいしい大阪」(小林カツ代/文春文庫)
黒執事Ⅶ(枢やな/スクエアエニックス)
ネコ耳は可愛くすんなり認めてしまえるのに、イヌ耳ではヴィジュアル面で問題があるように感じられるのはどうしてかしら。いくらコミックになったところで、量子論がすんなりわかるわけない…少なくとも、私の脳レベルではやはり理解しがたいようです。
黒執事…掲載誌の対象年齢は不詳ですが、話が佳境に入り、いつもながら子どもにはちょっとどうかなぁという展開。尤も、危なげと言うか、妖しげな話に近づきたがるのが子どもなのですけどね。

明日は平年並みの気温に戻るそうです。最高気温が30度に届くかどうか…なんて数字でホッとするのですから、世も末であります。

世も末と申せば自民党。前代未聞の解散予告をしたものの実行できるか心もとない総理を擁するためか、党内のゴタゴタばかり(権力闘争と呼ぶにはお粗末きわまりない)が報じられていますが…。選挙間近でありながら、トップが定まらず政策も打ち出せずって、どうなのでしょうね。与野党問わず一票を託したい政治家が見当たらない…ハナから諦めながらも、むなしいものです。

今日も酷暑

2009-07-15 11:54:38 | Weblog
昨日の収穫
百鬼夜行絵巻の謎(小松和彦/集英社新書ヴィジュアル版)
絶頂美術館(西岡文彦/マガジンハウス)
小松和彦は三十年近く前に、気鋭の民俗学者として『憑霊信仰論』を引っさげて登場しましたっけ。一部の友人達との間では結構話題になった本でした。1980年代の日本でフィールドワークの対象となりそうな地域がどれだけ残っているのか、なんて疑問は、いざなぎ流の存在でぶっ飛んでしまいましたものねぇ(苦笑)。
百鬼夜行~は、図版が豊富で美しく、この値段(1200円+税)では勿体ないくらい。深夜、すべての照明を消して蝋燭の灯りのもとで本を開けば…夕涼みならぬ熱帯夜の涼みになりそうです(笑)。
絶頂~は、ネット注文した後、文春図書館(先週発売の週刊文春)の立花隆の紹介を読みました。書評を読んだ後で購入するのならともかく、取り寄せ中に書評を目にするのは複雑な気分でしたね。でも、四十路に入ってから物忘れが激しくて、読んだ内容もしばしば忘れてしまいますから影響ないでしょう。
表紙にはカバネル『ヴィーナスの誕生』が用いられており、立ち読みするにはいささか恥ずかしいような…笑。一方本文は下世話な好奇心はなく、鑑賞ポイントのほか作品成立過程や歴史背景を簡潔にまとめており、鑑賞の手引きとして手頃と思われます。

ここまで気温が上がると、展覧会に出かけるよりもエアコンをかけて自宅で画集か美術関係本を眺める方が賢明かも…。物臭の言い訳でしょうか。

そうそう…
朝日新聞朝刊に、カーメン・ブラッカーの訃報がでていました。字数の関係もあるのでしょうが、『あずさ弓』に言及していなかったのは残念です。今では入手困難ですから、仕方ないでしょうかねぇ。『憑霊信仰論』と変わらない時期に読みましたが、刺激的な内容で面白かったですが…。

CAKE:PartⅡ

2009-07-13 10:36:26 | Weblog
ボンマルシェのケーキ…スイカのほうは、ショートケーキのスイカversionといった風。生クリームでコーティングしたスポンジのトップと真ん中に5㍉厚さにスライスしたスイカが飾られています。スイカのシャリシャリした歯応え・噛み応えはよく残されていましたし、果汁も程よくキープ。でも全体的には…微妙かも。イチゴ・ショートって、イチゴの香りおよび甘みと酸味のバランスが勝負ですよね。スイカは瑞々しさやサッパリ感はあるものの、イチゴと比べてインパクトが弱いような気がします(外見、ではありませんよ!)。勝負どころが歯応えだけでは、ちと寂しいような…。
一方、桃のほうは、カスタードクリームを挟んだパイを二段に重ね(パイサンドの上段には生クリームが)、トップに桃を2切れ乗せてラズベリーのコンフィチュールでアクセント。パイ類はテイクアウト専門、イートイン厳禁…が友人達との合い言葉だったのはン十年昔の娘時代のことですが、いやはや、やはりこのテのものは家で食べるに限ります。パイのさっくりした食感とカスタードクリームのもっさり感が心地良く、桃も全く風味が損なわれておらず実に美味。ベリーの酸味も良かったですね。
結論…夏場はスポンジケーキよりパイのほうが良いようです(^o^)前回もそうですが、ここのお店のフルーツの下拵えには、改めて感心しました。唯甘いだけで、果物が本来有する香りや甘み・食感を損なっているフルーツケーキはあちこちで見かけます。ケーキ作りにかぎらず何事もそうでしょうが、いかに丁寧な仕事を積み重ねていくか、なのでしょうね。

今日は土曜日でしたね

2009-07-11 16:20:37 | Weblog
昨日の午後から北風が強くなり、夕方以降は予想外に過ごしやすくなりました。今日も時折日が照る割には、さほど暑くは感じず…。特別に何かをしたわけではありませんが、ご褒美をもらった気分(苦笑)。

こちらは褒美ではなくお土産ですが、お客様よりボンマルシェのケーキをいただきました。定番の紅茶シフォンに加え、季節限定が二種類。スイカを用いたケーキと、桃を用いたパイになるかしら。先に口にした紅茶シフォンは確かに美味しいのですが、この季節には少々重く感じられます。今の時期は、果物を用いたりゼリーやムース様のケーキが嬉しいですね(^O^)v

しかし…いくらご褒美やお土産があっても、燃料切れのような(-_-;)
月曜日までは気を抜けない日々になりますから、そのあとからど~んと反動がきそうです。