日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

安英学選手と李漢宰選手のトークショー

2017-01-20 10:00:00 | (瑛)のブログ

先日発売された、イオ2月号の書評欄には、「橋を架ける者たち―在日サッカー選手の群像」(集英社新書)の著者・木村元彦さんのインタビュー記事を載せた。

この新書には、筑波大学サッカー部で活躍したのちに朝鮮に帰国、サッカーの名解説者となったリ・ドンギュさんや東京朝高サッカー部の黄金期を築いたキム・ミョンシク元監督、現在Jリーグで活躍中の梁勇基、鄭大世選手をはじめとする在日サッカーマンの軌跡が描かれている。



1月9日、出版を記念したトークイベントが都内で開かれ行ってきた。

イオで2015年度に連載をしてくれた元横浜FCの安英学選手と、町田ゼルビアキャプテンの李漢宰選手が登壇すると聞いたからだ。二人とも朝鮮民主主義人民共和国代表経験を持つ30代のサッカー選手。サッカー少年たちの憧れだ。

 


冒頭、「在日コリアンがプロになっていくのは大変なことだ」と語った木村さんは、安英学選手について話を始められた。

東京朝鮮高級学校を卒業後、プロ選手になることを諦めずたった一人でトレーニングを始めた話、「闘将」ことパク・トゥギさんと地道に練習を重ねてきたこと…。

安選手は一年の浪人生活を終えて大学進学を果たし、アルビレックス新潟にプロ入り。朝鮮民主主義人民共和国代表選手に抜擢される。そして、ついに、南アフリカワールドカップ出場という在日初の快挙を果たした。

浪人時代の心境を聞かれた安選手は、「できるとか、できないとかという雑念はなかった。毎日闘将との練習に明け暮れる―それだけでした。あの人がいなければ自分はプロになっていなかった」。

木村さんの本には様々な在日サッカーマンが登場する。その一人が在日本朝鮮人蹴球協会の李康弘理事長だ。

日本で育った在日の選手を代表に送り込むため、本国と交渉し、その実力を認知させることを木村さんは「大きく厳しい道」と表現していたが、その行動力と迫力、具体的な交渉については本書に詳しい。

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(安英学選手談)

…戦力として迎えられたのがワールドカップのアジア予選でした。2004年9月8日、平壌・羊角島競技場でのタイ戦。

前日の夜はノイローゼ状態でした。目を閉じればキーパーと1対1。ゴールを外しまくる光景が浮び、寝られませんでした。

守備的ボランチの選手の僕が、監督に点を取るように指示され、康弘理事長からも、「これがラストチャンスだ。お前がダメなら在日は終わりだ」と追い込まれたのですから(笑)。当時、僕はまだ朝鮮で戦力として認められてなかった。とにかく「シュートを決めるしかない」という思いだけでした。

試合前半はまったくダメでした。しかし、交替は告げられません。

後半の時の心境は「やるしかない」。

もう後がなかったので、自分の中で腹が据わっていました。

先取点を決めた時、選手たちが集まってきてくれた。

私も感謝の気持ちから監督に向かって走り、喜びを爆発させました。

その時の光景は鮮明に覚えています…

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「夢を見るのを忘れたら、その時点で終わってしまう」―。

木村さんは、「安選手の物語には普遍性がある。いろんな境遇の子どもに読んでほしい」と語る。

 国家代表のモチベーションについて、李漢宰選手はこうも語っていた。

 「覚悟とすべてを捧げるという気持ち、そしてポテンシャルをすべて出し切るという気持ちが大切だと思います。あと、自分たちから溶け込んでいく、合わせていくという気持ちも…」。日本から朝鮮に行くときには、朝鮮の代表選手が喜びそうなお土産をたくさん持っていったという逸話や、空港での待ち時間に「あっちむいてホイ!」をして楽しんだ話も披露してくれた。

朝鮮高級学校からJリーグに初めてストレート入団した漢宰選手。

広島朝鮮高級時代から変わらないひたむきさが清々しく、プロになった後、日本のチームメートと本気でぶつかり合い、自分の中の壁を壊し、越えていった話も良かった。怪我で選手生命が絶たれようとしたとき、救ってきれた恩師・今西和男さんへの思いは、木村さんの「徳は孤ならず」(集英社)に詳しいのでぜひ読んでいただきたい。

会場からは、日本国籍を取得し、日本代表となったリ・チュンソン選手(浦和レッズ)についての質問もあり、2人の元国家代表はこう話していた。

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 (安英学選手)
僕は(李忠成選手のことを)チュンソンと呼んでいます。国籍を変えて日本代表を目指すのは、サッカー選手としてひとつの選択です。その過程でチュンソンが李という名字を残しているのを見ると、彼なりに覚悟したり、残さなければいけないものを残しているという意気込みや魂の部分を感じます。チュンソンを、応援してほしい。

一方で僕は、僕の生き方がありまして…。

皆さんそうだと思うんですけど、日本人として生まれたくて生まれた人ってどれだけいるのだろうと。

僕も、在日コリアンとして生まれたくて生まれたのではなく、生まれたら在日コリアンだった。しかし、そのことに意味があると思っています。在日コリアンとして、しっかり生きていかねばと思っています。

この世に生まれ育って、僕はたくさんの愛情をいただいて朝鮮人として堂々と生きてこられました。

 コリアンの「魂」を守ってくれた祖父母、隣にいらっしゃる金明植先生をはじめとする一世、二世の先輩たちがいたから、自分の言葉を学ぶことができたし、民族の誇り、祖国への思いを抱くことができた。それだけは忘れちゃいけない。どういう選択をしても、魂は大切に残していきたい。

僕は、これからも朝鮮の代表、在日の代表として、がんばっていきたいと思っています。

そして、この気持ちを持ってがんばっていれば、応援してくれる人は必ずいるということをサッカー人生で学びました。新潟を離れて10年たつのに、今日、東京まで話を聞きにきてくれたサポーターがいる。一生懸命生きていれば「何人」とか関係なく、応援してくれる人がいる。

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 (李漢宰選手)
彼が悩んでいたときに「会いたい」という連絡をもらったことがあります。もしその時に会っていたら、「一緒にがんばろう」と言っていたと思います。

彼は決して気持ちを捨てたわけではない。

今後、日本国籍を取り、日本代表を目指す後輩がいると思いますが、自分に置きかえたときは別です。

僕自身は、「(朝鮮の)国家代表を背負わされている」と思ったことはなく、「背負うこと」が自分の宿命だと考えてきました。偉大な先輩たちが生きてきたように、自分たちも(生き様を)見せていかなければと思っています。                                                    

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二人の発言に会場からは温かい拍手が送られ、その空気に満たされる思いだった。しっかりと生きている後輩たちがただただ誇らしかった。


3時間にわたるトークショーでは、東京朝高サッカー部の黄金期を築かれた金明植監督やFCコリアの成燦淏さんの話も聞くことができ、とてもいい時間だった。

 2017年が、在日サッカーマンたちにとって、最良の年になることを祈らずにはいられない。

 すばらしいトークショーを企画してくれた木村さん、集英社の皆さんに感謝します。(瑛)

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「保護なめんな」ジャンパーに思うこと

2017-01-19 10:00:00 | (相)のブログ

 あまりのひどさに言葉を失った。神奈川県小田原市で生活保護受給者の自立支援を担当する職員らが「保護なめんな」「不正を罰する」といった威圧的な文言がプリントされたジャンパーを自主制作し、それを着用して生活保護受給者の家庭訪問を行っていたというニュースだ。
 報道によると、ジャンパーを着ていたのは受給者宅で相談に応じるケースワーカーや庁内勤務の職員で、30人近い職員の大半が着用していたという。ジャンパーの胸元には黄色のエンブレムがプリントされ、その中に「HOGO NAMENNA(保護なめんな)」と記されており、漢字の「悪」にバツ印がデザインされている。背面には英語で「我々は正義だ」「我々をだまして不正受給をしようとする人間はカスだ」といった趣旨の文字がデザインされている。
 なぜこのようなジャンパーが作られたのか。市によると、2007年に生活保護の受給をめぐって職員2人が受給者の男性からカッターナイフで切りつけられる事件があり、それをきっかけに、「担当部署の職員らのモチベーションを上げるため」として当時の職員の発案によって作られたという。ジャンパーは希望する職員に販売され、これまでに64人が購入。職場で着用され始め、その後、一部の職員が受給者の家庭を回る際などにも着用されるようになっていったという。
 市側は「品位を欠いた表現で不適切だった」として、ジャンパーの着用を禁止するとともに着用した職員の上司ら7人を厳重注意処分とした。

 以上、ここ数日の報道に依拠しながら今回の出来事の概要をまとめてみた。にわかには信じがたいのだが、本当にあったことなのだ。
 「不正や悪に負けないようにという意識向上のため、内部向けに作ったもの」「自尊心を高揚させて疲労感・閉塞感を打破するため」「ジャンパーがあるのは知っていたが、文言までは確認していなかった」などといった市側の釈明も噴飯ものだが、実際にこのジャンパーを着用して受給者の家を訪問していたとあっては公務員としての大事な何かが麻痺していたと言わざるを得ない。
 また、市の公式ホームページには生活保護制度そのものに関する説明より「制度が利用できない場合」の説明が優先的に掲載されていたり、さらには誤った説明も混じっているなどホームページの記載は違法性が高い、日常的に「水際作戦」や生活保護利用者への人権侵害が行われていたことを疑わせる、など今回のジャンパー問題が一部職員の暴走ではなく市の生活保護行政全体の問題だと指摘する声もある。(上記のような指摘があった後、市は18日にサイト上の記載の一部を改善している)。
 http://inabatsuyoshi.net/2017/01/18/2629

 生活保護受給者の自立を支援するはずの職員たちが受給者を威圧するような服を着て業務を行い、そのような公務員にあるまじき行為が内部でスルーされていた―。生活保護利用者を支援の対象ではなく監視や管理の対象として見る視線があったからこそ、このような行為が放置されてきたのではないだろうか。
 言うまでもないことだが、生活保護は恩恵ではなく権利だ。生活保護の不正受給は受給者全体でわずかな割合である一方、受給できている人は有資格者の2割程度で、残り8割は保護が受けられていない現実がある、行政は受給者を増やそうという働き掛けを積極的にすべきだ、といった批判も以前からなされてきた。不正を許さないという心構えはもっともだと思うが、それがこのようなジャンパーにつながる思考回路がまったく理解できない。
 話は少々ずれるが、最近、身内の介護関係で行政のお世話になる機会があった。親身に対応してくれたのでよかったが、もし今回のケースのように地元行政の福祉関係分野に弱者に対する蔑視を隠そうとしない職員がいたら、と思うと背筋が寒くなる。(相)

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2月号が完成しました

2017-01-18 09:14:50 | (K)のブログ

 月刊イオの2月号が完成しました。

 特集は「作ってみよう、オリニ新聞」。「オリニ」は「子ども」を意味する朝鮮語です。日本の学校でも児童・生徒が「学級新聞」のようなものを作っていますが、今回は、朝鮮学校の児童・生徒たちにイオ用に新聞を作ってもらい誌面で紹介しています。
 登場する学校は福岡朝鮮初級学校、東京朝鮮第1初中級学校、北大阪朝鮮初中級学校、岡山朝鮮初中級学校の4校です。各学校の取り組みや地域の紹介などを子ども記者たちが取材し記事を書いて紙面を構成しています。どれも子どもたちの視線が豊かな力作の「オリニ新聞」となっています。また、読書家の児童・生徒による本の紹介、児童・生徒による投書欄も掲載しています。

 特別企画は「今日はみんなでお好み焼」。在日同胞の飲食業といって最初に思い浮かぶのは焼肉店でしょうが、意外にもお好み焼店も多いんです。今月は京都、大阪、広島、東京の名店を紹介しています。また、関西風、広島風のお好み焼のレシピも紹介しているので、ぜひ、ご家庭でもお好み焼にチャレンジしてください。

 特集、特別企画以外の記事は、愛知県で行われた同胞Jリーガーによる「ふれあいサッカーwithコリアンJin愛知」の紹介、韓国大統領の弾劾審判と民衆の闘いの様子、日本軍「慰安婦」問題を描いた映画「鬼郷」の監督のインタビュー、新婚当時に広島で原爆で亡くなった夫のもとに71年ぶりに訪ねた女性の物語などを掲載しています。
 今月号から「日本の中の外国人学校2017」の連載も始まりました。第1回目は東京にあるネパール学校です。

 いつものように2月号も豊富な内容でお届けしています。ご愛読ください。(k)

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寒波に負けず…! 愛知無償化裁判・第21回口頭弁論

2017-01-17 10:00:00 | (理)のブログ

 昨日、名古屋地裁で愛知無償化裁判の第21回口頭弁論が行われました。寒波の影響で雪がぱらつく中、約115人の同胞、支援者たちが傍聴券を求めて法廷前に並びました。静岡、岐阜、三重などから足を運ぶ方々も。
 法廷では、被告である国が準備書面8を提出。そこでは事務的なやりとりのみで、5分ほどで閉廷してしまいました。

 報告集会では、被告側の書面内容について裵明玉弁護士より解説がありました。今回提出されたのは、原告側弁護団がこれまで主張してきたことに対する、被告側の反論です。裵弁護士が具体的な内容を解説すると、被告がいかに屁理屈で主張を通そうとしているのかがよくわかります。

 弁護団はまず、韓国学校、インターナショナルスクールをはじめとする他の外国人学校は学校の運営体制を問われないのに、朝鮮学校のみが民族団体の支援を受けていることを理由に就学支援金を受けられなかったことについて違法だとのべてきました。
 これに対して被告は、「そもそもどの学校を無償化の対象にするかは文科大臣が決めるのだから、朝鮮学校だけ違う要件を科してもいい」という開き直りの姿勢を見せてきたといいます。
 外国人学校の中には本国政府の認可を受けていない学校もあり、朝鮮学校とともに大阪のコリア国際学園などがそうです。これらは他の外国人学校とは別口の審査をする必要があるということから、被告は「学校の運営体制を問題にしてもいい」と主張しているのですが、こじつけた感が否めません。

 また弁護団は、被告が「朝鮮学校は『不当な支配を受けている』」として、それを裏付けるために提出した証拠には客観性がないということをたびたび指摘してきました。これに対しても、「一つだけ見るとそうかもしれないが、そのような資料がたくさん集まると疑惑が強まる」という趣旨の反論をしています。
 弁護団は「確信的なものではなく、あくまでも疑惑的なものを証拠として提出していること」が問題だと指摘しているのに、まったく根本的な回答につながっていません。議論をわざと平行線に持っていくだけ。わざわざ反論という形で書面を提出する意味があったのでしょうか。
 裵弁護士も、「子どもたち一人ひとりの教育のためであるという理念を外れて、朝鮮学校にお金を出したくないということをどう理屈づけるか、ということに終始してしまっている」と強調していました。

 解説のあと、各地の支援者や同胞、愛知朝高2年生らがアピールしました。

 最後に、中谷雄二弁護士が発言。次回は更新弁論というものをするとのべました。
 愛知では、これまでに2度、裁判長が変更になっています。初回の口頭弁論から受け持っていた裁判長は、原告の子どもたちや保護者の意見陳述を生で見ているのに対し、2回目以降の裁判長はそれができていません。これまでの書類は引き継いでいるものの、やはり当事者の姿を見ず、肉声を聞いていない裁判長がどれだけ原告側の気持ちを汲み取れるかが心配です。
 そこで、弁護団が熱心に働きかけ、更新弁論の機会が設けられました。これは、この裁判が今までどのようなことを争ってきたかを総まとめして伝えられる機会で、これまでの弁護団の主張が改めてじっくり伝えられます。

 「弁護団の目標は、下村文科大臣を法廷で証人尋問すること、そして裁判官たちに実際に朝鮮学校へ来てもらうこと。更新弁論で弁護団の主張の本質を伝えられれば、これらの目標を実現する絶好の機会になる」と中谷弁護士は言います。
 中谷弁護士は、「これまでの主張を振り返るため、今まで法廷に来られなかった人でも内容がよくわかるはず。ぜひ、来られなかった人たちをたくさん連れてきてください」と呼びかけながら結びました。次回、第22回口頭弁論は3月15日(水)14:00からです。(理)

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趣味は「仕事」…?

2017-01-16 10:00:00 | (麗)のブログ

ここでも何度か自分のオタクぶりとミーハーぶりを書いたが、最近は海外俳優にハマっている。

そこで出演作品を片っ端から見ていくのだが、もちろん俳優目当てで見ているので映画のジャンルはバラバラ。

恋愛、歴史、ヒューマンドラマ、サスペンス、ホラー…と様々。

中には「結局何が言いたかったの?」というものもあるが、普段では決して出会わないであろう系統の作品を観ることになるので、それが「面白い」と思う。

そこまで映画を観てきたこともないし詳しくもないが、俳優がきっかけでいろんなジャンルに触れられるのはとても楽しいし色んな発見がある。

つい最近では、これまた好きな俳優が出ている「グッド・ウィル・ハンティング」をやっと観た。

映画の内容も素晴らしかったが、演じた主演俳優二人の人生、出会い、映画を作ろうと持ちかけ構想からひとつの作品を作り上げていくまでの背景など、ウィキペディアやブログでかなり漁った。

そして二人がこの作品で賞を授賞する際のスピーチまで見た。

二人の人生をじっくり読んだあとにこのスピーチを見ると、自分がまるで親になった気持ちになって胸がじーんとする。

こんな感じで、ひとりの俳優人生を辿る旅をよくしては、「売れてよかったね…」とひとり浸っている。

 

余談だが、実家に帰った時に大晦日の夜11時頃に家族でテレビを見ていたら、私の姉が「さ、今から仕事するから」と言い出した。

「え~今から!?」と母が言うと、「○○○(某国民的アイドルグループ)の番組録画すんねん」と言い、じっとその番組を見る「仕事」をしていた。

趣味を「仕事」というその気持ち、すごくわかると思った。

実際にこの世に存在している人を応援し、追いかけるのは、漫画やアニメとはまた違う楽しさがあるなと思う。

俳優さんが元気に活動しているのを見ると、こちらまで元気になって人生が潤う。

まだまだこの趣味という名の仕事は続けていきたいと思う。(麗)

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#私は釜山の少女像を支持します

2017-01-14 09:00:00 | (理)のブログ

 昨日、ネットで「韓国民団が慰安婦象撤去求める 『在日同胞は息を殺して生活』」というニュースが上がった(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170113-00000071-san-pol)。
 報道には、12日に開かれた新年会で、民団の呉公太団長が韓国・釜山の総領事館前に設置された「少女像」について「撤去すべきだというのが、私たち在日同胞の共通した切実な思いだ」と述べた、とあった。

 私はこれを見た時、「なにを言っているんだろう」とあっけにとられた。なぜ在日同胞の代表、代弁者のような態度を取るのだろうか。またこの報道のあと、他メディアもまるでコピペのように同様のニュースを流した。「同胞」という言葉を使いながら、大勢の人々の気持ちを無視したこのような発言に、それほどの価値があるのだろうか。いや、いまの日本の言論状況の中では、十分に「価値」があるんだろう。パソコンを前に、ため息が出た。

 そのような中、SNS上で「#私は釜山の少女像を支持します」というハッシュタグとともに、それをアピールする写真が多数投稿された。民団団長の発言に怒りをいだいた人々が個人レベルで起こしたアクションだ。釜山の「少女像」の撤去に反対する在日同胞がここにいるんだということを、出来るだけ多くの人たちに知ってもらうため真っ先に反応したものだという。

 facebookやtwitterで投稿されると、これに賛同しアクションを起こす人が1人、2人…と増えていった。熱く応援・支持する声は現在も高まっており、小さなムーブメントとなっている。なにか事が起きた時、真っ先にアクションできる人々はすごいなと感じた。そのアイデア、勇気、行動力を見習いたい。そして、もちろん私も表明したい。

 #私は釜山の少女像を支持します(理)

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初売りと今年の目標

2017-01-13 10:00:00 | (愛)のブログ

2017年がはじまって半月がすぎようとしています。


年末は自宅でゆっくり過ごし、年が明けてからは近場のショッピングセンターへ走り、初売りを見事ゲットしました(写真)。
(福缶を買う事ができたので、福がくることを期待します)

それから両家に挨拶へ行き、地元の実家へ帰省してきました。
美味しいお酒とミッパンチャン、チェサパンチャン、おせち料理などをごちそうになり、美味しいものを味わえる幸せを噛みしめました。

東京に戻る前日は3世代でカラオケにも行き、楽しい休暇を過ごすことができました。

そして連休明け、ドタバタでやっぱりきつかった2月号工程も先日ようやく終わり、
つかの間の穏やかな時間を過ごしています。


昨年末、編集部員皆で個々人の2017年の目標と抱負を発表し合いました。
私の今年の目標は「健康第一」と「絵を描く」こと。

朝鮮大学校教育学部美術科を4年間も在籍し卒業したのにも関わらず、
仕事の忙しさを言い訳にこの十年間、絵らしい絵を描いてきませんでした。

去年、このままじゃデザイナーとしてもダメだ!とようやく気づき、
絵を描くのを日課にしようと日々格闘中です。
今年はせっかく東京にいるという利点を生かし、たくさんの展示会にも足を運ぼうと思っています。
色んなところに足を運び、見て、感じて、自分のものにして、1/3位でも脱皮できるようにしようと思っています。

そして、イオを通じても、たくさんの同胞や日本人有志の方々に出会えることを期待しています!
(愛) 




 

 

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考えにふけるお正月

2017-01-12 10:00:00 | (S)のブログ

年末年始は、父の実家・大阪で過ごした。

年に何度か法事が行われるが、私の家族が参加するのは正月だけで、私にとっては未だに新鮮なものだったりする。一方、私の母は、元々親せきが少なかったということもあり、結婚して初めて参加した大阪での法事はカルチャーショックがすごかったそうだ。

私は、大晦日に法事の準備を手伝いながら、そこでの会話で出てくる話を聞くのが好きだ。世間話、地域の話、子どもたちの話、祖母の昔の話などなど。祖母の幼い頃の話は、今では考えられないほど壮絶で、それを時に笑い飛ばしながら話すようすに、いろいろと考えさせられた。

祖母は、例年にも増してしんどそうだった。腰が痛くて何度か休憩しながらも、最後まで人にまかせず台所に立っていた。それだけ「あたりまえ」に行ってきた法事について、祖母が近年悩んでいることも初めて知った。

法事をしないと親戚たちが顔を合わせる機会がなくなってしまう。それなら、ただ親せきで集まって食事をするのはどうか。それもそれで、気がおさまらないのだ。「自分たちだけ美味しいものを作って食べるのに、仏様にやらないわけにもいかんやろ…」。

そんな会話を通して、自分の中でもいろいろと考えにふける、そんな正月だった。(S)

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2017新連載のご紹介!

2017-01-11 10:00:00 | (瑛)のブログ

2017年新年号はお手元に届きましたか?

本日のブログでは、今年始まった新連載の一部を紹介したいと思います。





まずは、巻頭の新連載「親子の時間」。

東京朝鮮歌舞団のボス・キムヒョクスン団長は歌手でいらっしゃいますが、ものづくりがお上手で、このたび、誌面に登場いただきました。

初回の作品は、女の子のチョゴリに欠かせない髪飾り。100円ショップで買える材料で、本格的な工作ができちゃいます。

子育て仲間を増やしたいと思って始めたのが、「この街のオンマオリニサークル」です。

日本各地には100以上のサークルがあるそうで、担当記者が各地を回りながら紹介していきます。

いまや厨房に立つ男子が増えているのは、ご存知の通り。

料理ページの担当は30代のチョン・イリョンさんが作る彩り豊かなメイン料理が登場します。

日本各地にはトンポが営むステキなお店がたくさんありますよね。

「おでかけ!ウリショップ」では、話題のお店を訪ねます。




暮らしに関わる連載も立ち上げました。

「事件簿2017」では、在日コリアンに降りかかったさまざまな事件を通して、暮らしの防御術を解説します。

初回は、「赤ちゃんに在留資格がなかった!」



若者の貧困も深刻な問題です。

「年収200万円からのマネープラン」では、ファイナンシャルプランナーのリ・ジョンヨンさんが、短期、中期、長期を見据えたマネープランを教えてくれます。



思春期のお子さんを育てる保護者向け、いや、当事者向けの相談コーナーも設けました。

名づけて「男子のお悩み相談室」。学校マガジン「おそい・はやい・ひくい・たかい」編集人の岡崎勝さんが親身に冷静に相談に乗ってくれます。



そしてそして、今年の目玉とも言える大型連載が、マンガ「アリラン」です。

映画「アリラン」は1926年に封切られたラ・ウンギュ監督の傑作。もっとこの作品を知ってほしく、マンガ化しました。

昨年度にドイツの絵日記を描いてくれたリ・フィオッさんがマンガを、アリランの世界に詳しいリ・チョルさんが監修を担当してくれます。





文化欄には金正浩さんのコラム「ジョンホの決めゼリフ」が登場。話題の映画、若者映画のセリフを語る筆致が秀逸です。




各地の朝鮮学校を紹介する「おいでよ、ウリハッキョ」は4ページ。ハッキョに学ぶ子どもの姿や、「1歩先」を見据えた実践を紹介します。初回は茨城朝鮮初中高級学校。




最後に「読者のひろば」のご紹介。今年からは読者の声を誌面にたくさん載せようと、読者欄を3ページに増やしました。

イオを読んだことのない方に感想を聞くコーナーも設けました。

今年度から読者ハガキが無料で送れるようになりました。

みなさま、ぜひぜひご意見、ご要望を送ってください!お待ちしております。(瑛)

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〈平和の少女像〉はなぜ座り続けるのか

2017-01-10 10:00:00 | (相)のブログ
 日本軍「慰安婦」問題に関する一昨年の日韓「合意」(12・28合意)をめぐって、両国間の対立が深まっている。
 引き金は、昨年12月30日に韓国の市民団体が釜山の日本総領事館に面した歩道に「平和の少女像」を設置したこと。菅義偉官房長官は6日の記者会見で、「一昨年の合意で慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決され、それを両者が確認したにもかかわらず、釜山の日本総領事館前に像を設置したことは日韓関係に好ましくない影響を及ぼす」「領事関係に関するウィーン条約に規定されている領事機関の威厳を侵害する」などとして、駐韓大使と釜山総領事の一時帰国、韓日通貨スワップ協議の中断など4項目の措置を発表した。駐韓日本大使の本国召還は2012年8月の李明博大統領(当時)の独島訪問以後4年半ぶりとのことだ。安倍首相も「日本は誠実に自分の義務を実行し10億円の拠出をすでに行った。次は韓国がしっかり誠意を示していただかなければならない」と話した。
 加害の側が被害の側に強圧的な態度をとるさまを見ながら、そもそも、あの「合意」自体が噴飯モノだったという思いをあらためて強くする。朴槿恵政権はあのような「合意」を日本政府と結ぶべきではなかったのだ。
 一方で、日本のメディアの報道を見ながら思うのは、この「平和の少女像」に関する理解(「平和の少女像」とは何なのか、作者はいかなる目的で像を作り、この像にどのような思いを込めたのか、日本大使館や総領事館前に座り続ける意味とは何なのか、など)が足りないのではないか、ということ。
 参考になる書籍を紹介したい。『増補改訂版〈平和の少女像〉はなぜ座り続けるのか』(岡本有佳・金 富子=責任編集、日本軍「慰安婦」問題Webサイト制作委員会=編、世織書房)だ。上記の問に答えてくれるのはもちろんのこと、「少女像」がただナショナリズムを煽っているだけといった類の底の浅い見方も見直さざるをえなくなるだろう。(相)
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今年もよろしくお願いします

2017-01-06 09:54:56 | (K)のブログ
 私の担当としては、今年の最初のブログとなります。今年もよろしくお願いいたします。

 今年はどのような1年となるでしょうか? アメリカのトランプ政権がスタートします。世界的に見ても、排外主義的な勢力が力をつけている。というか、貧富の差が広がり、被害者意識が根付いて、人々の心から寛容さがなくなっているのではないかと感じます。
 世界はどこに向かっているのか、危機感があります。もやもやとしている。

 個人的には、2年ぶりの実家での年末年始でした。病気で倒れて以来はじめて新幹線に乗って取材にも出かけました。残念だったのが、花園での高校ラグビーの全国大会に、今年は大阪朝高も東京朝高も出場できなかったことです。花園での取材が年末年始の恒例行事になっていたので、さびしい気持ちがありました。

 過去の自分をあまりはっきりと思い出すことができませんが、企画を立て取材に出て人と会い写真を取って記事を書く…という基本がまだまだできていないし、自分の中ですっきりと遂行できていません。今年はまず、その基本からしっかりとできるようにしていきたいと思います。在日朝鮮人にとってまだまだ厳しい時期が続きますが、まず、自分の身の回りのことからしっかりとこなしていきたい。

 2017年の1月号はもう手にとっていただけたでしょうか? 今年も、月刊イオ、日刊イオ、ご愛読いただきたいと思います。(k)
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今日から仕事はじめ!

2017-01-05 10:00:00 | (麗)のブログ

新年あけましておめでとうございます。
2017年、最初のブログを担当します。

みなさん、年末年始をどう過ごされましたか?
私は地元の友達と会ったり美味しいご飯やお酒を堪能したりと、食べてばかりの日々を送っていました。
そして見事に正月太り…!
やってはいけないと思いつつも食っちゃ寝がやめられない…。
実家に帰ると、どうしてもダラダラ過ごしてしまいます。そういった意味で実家は恐ろしい…。

そして、本日から仕事はじめです…!
イオ2月号の締切まであとわずか。
早くも仕事が溜まっていますが、ひとつずつ片付けられるよう頑張りたいと思います。
事故なく無事に締切を迎えられるようにしたいです。


今年もどうぞよろしくお願いいたします!(麗)

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飛行機がぶじ飛びますように

2016-12-28 10:00:00 | (理)のブログ


 イオ編集部は本日の昼からお休みに入ります。私は夕方の飛行機で久しぶりに地元へ! とにかく今は飛行機が無事に飛んでくれることだけを願っています。

 記録的な大雪のため、新千歳空港では23日に280便以上が欠航。6000人もの人が空港で一夜を明かしたそうです。翌日も欠航が相次ぎ、2日連続で空港泊を余儀なくされた方もいたとか…! ひとごとじゃないな、と震えました。

 今日は夜に北海道朝高の同級生で小さな同窓会、明日は午前中に1つ取材が入っているのでなおさら切実です。天気予報や運行状況を見ると今のところ大丈夫そうなので、このまま問題なく帰れるといいのですが。

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 1年を振り返って印象的だったことはなんだろう…と考えると、すぐには思いつきません。とにかく今年も色々なことがありました。2014年の年末のブログで私は、「大人といえる歳になっても、日々過ごしているとまだまだ色んな経験をするものなんだなと感じます」と書きました。それから2年が経った今でも、初めての経験や挑戦や出会いがあります。改めて考えると、それはとてもありがたいことなんだなと思います。

 今年もたくさんの方の大切なお話を聞き、貴重な体験をさせてもらい、また一つ物事を見る視点を増やすことができました。また、読者の方々の応援があって、もっといい雑誌を作ろうと奮闘してこられました。来年もよりよいイオづくりのため、楽しみながら頑張ります。引き続きチャルプタッカゲッスンミダ!(理)
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来年もよろしくお願いします!

2016-12-27 09:18:44 | (S)のブログ
2016年があっという間に過ぎようとしています。
去年のこの時期に、「1年を振り返って」というタイトルでブログを書きましたが、あれからもう1年…?! なんだか実感が沸きません。

今年は出張にちょうど10回行かせてもらいました。
初めて訪れた地域は、長野、福島、滋賀、京都、福岡。元々、入社前までは他の地域に行く機会がほとんどなかったので、こうして並べると多いです。

取材内容はその時によってさまざまで、出会う人もいろんな方がいました。印象的だった取材といってもなかなか選べません。
ひとつひとつ振り返って思うのは、取材に応じてくださった方はもちろん、地域の同胞や日本の方々に毎回助けてもらいながら取材をしてきたということです。そのおかげで、取材を無事終え、イオの誌面にも反映できたと思います。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

また、各地域やウリハッキョ、そこで奮闘する人たちとの出会いを重ねていくことで、自分の中で「同胞社会」という概念が広がった気がします。これまでは自分の居住地域しか分かりませんでしたが、今は「同胞」「ウリハッキョ」というと頭の中にたくさんの人の顔が浮かびます。
ウリハッキョに通ったことがない同胞と出会う機会も何度かありました。中には「イオ」をはじめて知り、関心を持ってくれた方もいたり。そんな取材も新鮮で印象深いです。

一方で、出張に限らずいろいろと取材をしていくと、ふと自分の母校が恋しくなることがあります。「自分の地域はどうだろう?」と、地元の同胞社会について考えてみることも増えました。
「あの取材はもっとこう出来たのに…」「なんで自分はあのときこうしたんだろう?」など小さな後悔も尽きませんが、来年に1つずつ克服していきたいと思います。

新しい経験、出会いが待ち遠しいです。
来年もよろしくお願いいたします!(S)

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画家、李仲燮を知って

2016-12-26 10:00:00 | (愛)のブログ
今日は画集の紹介を。

朝鮮半島北部で生まれ、南の地で最期を迎えた画家、李仲燮(イ・ジュンソプ)の画集です。


月刊イオ2016年8月号の特集「もうひとつの私のふるさと」の中で「日本と朝鮮半島を結ぶ故郷
作家・森崎和江と画家・李仲燮、妻方子」と題して紹介した画家です。
日本に絵を学びに来てた李仲燮は
日本人の山本方子さんと恋をし、結婚して子どもを授かり、動乱の時代を生きながらも絵を描きつづけました。

戦中、戦後、画材がまともに買えなかった時も、道に捨てられているタバコの銀紙に描き続けたそうです。
詳しくはイオ8月号をまた一度読んでいただければと思います。

李仲燮を最近知った私は、その絵に深く感動しました。
絵をみて心が揺さぶられたのはひさしぶりの感覚でしたが、もっと李仲燮の絵がみたい!と思っても、日本では馴染みが薄く、画集も日本では購入しづらく、残念に思っていました。
ところが朗報が!
この画集は映画「ふたつの祖国、ひとつの愛-イ・ジュンソプの妻-(初回1,500セット限定生産) [DVD]を購入すると画集がついてくるという!
イオの文化ニュースにも紹介されていたので、早速ぽちっと購入したのです。

油彩のタブロー画はすばらしいのは勿論ですが、家族と離ればなれになったあと手紙とともに描かれた絵が、愛情に溢れて溢れすぎてて、本当に素晴らしく、線一本一本に家族への想いが満ちていました。



彼の体はなくなったとしても、想いはいまだにこうして絵として残り続けて、語りかけているかのようで、涙がでてくる位。本当に素晴らしい作品たちでした。

いつか、朝鮮半島情勢が好転して気軽に釜山などにも行けるようになれば、ぜひ実際の絵を見に行きたい画家のひとりになりました。

2016年は李仲燮という画家、そしてこの画集に出会えたことが大きな収穫と言ってもいいくらいです。
年末は、忙しくて観れていなかった映画「ふたつの祖国、ひとつの愛」DVDをゆっくり観たいと思います。

2016年もあと約1週間、今年もご愛読いただき感謝します。
来年も月刊イオ、日刊イオともに
どうぞよろしくお願いいたします。(愛)




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