追記

2008-09-13 23:59:32 | Weblog
中国で汚染されていたミルクを飲んだ乳幼児400人以上が腎臓結石にかかったとの報道がありました。汚染されているかもしれないと思いながらも、わが子にそのようなミルクしか与えることができない親がいます。国によっては(あえて具体名は出しませんが)日本で汚染米と呼ばれているお米であっても、喉から手が出るほど欲しいと思う人がいるかもしれません。食糧を【汚染】させてしまう、汚染の烙印を押して工業用に転化させる、どちらも傲慢な行為と言えるでしょう。
前回のメールは、飢えに直面している人々への配慮に欠けていました。反省、です。

国が滅びるとき…?

2008-09-13 22:34:51 | Weblog
昨日に続き、汚染米の話をもう少し。
日本に米を輸出している某国は、実は日本に対して強い敵意および悪意を抱いていて、テロを敢行すべく工作員をひそかに派遣する。工作員は母国から得た工作資金で食品関連会社を設立、日本政府が輸入した某国産の食糧不適格米を率先して購入し、書類上は工業米として処理、実際には食用米に偽装して販売した。販売された米は、焼酎や米菓に加工されたり病院や老人施設・保育園などで消費される。やがて、日本では年令・性別・職業・居住地を問わず病人や死者が急増。農薬の大量摂取によるものらしいとまでは推測できるものの事件の解明は一向に進まず、国内はパニックに陥り独立国家として機能不全となる。工作員は任務の成功を土産に帰国、母国で多くの称賛に包まれる。
以上の話はもちろんフィクションです。ただし現実には、動機はうんざりするほど陳腐で、一方事態は深刻です。不特定多数の人が購入する焼酎や米菓に汚染米が使われた事実は、企画者と実行者と悪意(『思想や信仰』と履き違えている人が少なからず存在しますが…)があるならばテロとなりますし、病院や保育園等の給食への汚染米の混入は社会的弱者の切り捨てと言えるでしょう。限られた予算をやり繰りして、栄養面と情緒面の両者を少しでも満たそうとしてきた現場の努力を、ゼロどころかマイナスにしてしまった罪はどうあっても償えるはずがありません。国であれ企業であれ、滅びる時は内部から崩壊していくものです。今がその時でないと言い切る自信は…私にはありませんね。
風当たりが強い農林水産大臣や農林水産省の職員に、差し入れをしてあげたいものです。三笠フーズが取り扱った米で作られた焼酎や米菓を…。大臣の言によればアルコールで毒物は消えるそうですから、彼らが口にする分には全く心配はいらないでしょう。

靴のこと、など

2008-09-13 00:16:40 | Weblog
かつて、皆勤賞を貰えるほどに通い詰めた珈琲店の主より、20足近い靴が届きました。いや、どれも新品ではなく2、3度は履いたと思われる代物です。ここ数年は上京しても用事を済ませたらさっさと帰るため店に寄ることはなく、豆の注文で電話をする程度の付き合いが続いていたのですが、そのたびに決まって私の靴のサイズを確認して「靴を送るから…」との話。夏前の電話の時も何度目かのこの会話があり、内心ひそかにイメルダ夫人かいな~と思いながら適当に受け流していたところ、本日どぉ~んと届いてしまいました(苦笑)。箱に入っていないながら、保管状態は悪くなかったようで、中古品としてはまずまずの状態。ただ私は、靴も服もコスメも必要最低限で済ませてしまうタチの人間なのですよね。ヒトの足はどうあがいても最大で二本ですし、靴だって一回で履くのは当然一足。毎日スーツ姿で出勤するような生活を送っていない現在、革靴はフォーマル用の黒と、夏用の薄いベージュ、カジュアルな場面でもOKな濃茶の3足のみですし、あと
はスニーカーが2足あるだけです。これで十分に用は足りています。そもそも収納スペースだってありはしないのですが、運賃を掛けてわざわざ送ってくれた品ゆえ、試してみてから行き先を決めようかと思っています。
それにしても、この国の食糧事情というのはいったい…。税金を使って汚染米を平気で購入する国(農水省)の感覚も理解できませんが、太田大臣や事務次官の発言は何なのでしょうか。そこまでニブチンな反応しかできないのなら、あなた方が責任をもってその汚染米を食べ尽くしてくれ、と言いたくなってきます。利益をあげるためなら手段を選ばない業者に対して、消費者は情報開示がなければ不買運動等の行動を起こすことができません。結局は省庁や警察、マスコミ取材に頼るしかないのですよね。総選挙中に候補者全員に食の安全についてのアンケートをし、誠実に回答しない者は落選させ、当選議員もその後の活動や発言内容が回答に沿ったものかどうか次の選挙まで検証を続ける…それくらい徹底して議員を監視しなくては。官僚だけにまかせていては解決が遠退くばかりでしょう。この国のシステムは性善説を前提としているようですが、毒入り餃子事件だって中国で死者が出たことすらリアルタイムで発表しなかった日本政府です。私たちは、残念ながらまず【疑う】ことから
はじめなければいけないようです。国民の生命を守ることが国益の第一と考えて実行してくれる政治家があらわれる時はくるのでしょうか。

「大統領の料理人」他

2008-09-05 12:21:07 | Weblog
長月に入っても、相変わらず情緒不安定な空模様…。満月まで確かあと十日弱のはずですが、仲秋の名月は果たしていかがなりますか…!?
とは申せ、さすがに体温を超える気温はなくなったみたいで、ぼちぼち本&コミックを広げています。「Papa told me 完全版」、「大統領の料理人」(ウォルター・シャイブ/KKベストセラーズ)、「いっちばん」(畠中恵/新潮社)、「雨柳堂夢咄」(波津彬子/朝日新聞社)、「綾とりで天の川」(丸谷才一/文春文庫)、「お言葉ですが…別巻①」(高島俊男/連合出版)…。
時局を狙った選択のつもりはありませんが、「大統領の料理人」はクリントンファミリーとブッシュファミリーの違いが、ホワイトハウスの料理長の目を通して浮かび上がってくるなかなか興味深い一冊です。もしもヒラリーがオバマに負けずマケインにも勝ってホワイトハウスに戻れたなら、この本の著者も再びホワイトハウスのキッチンに招聘されたかしら…なんて考えるのも、無責任な読者ならではの楽しみ。何点かレシピも掲載されていましたが、個人的には食欲を刺激されませんでした。
「お言葉ですが…別巻①」は、かつて週刊文春に連載されていたものが掲載誌を変えて再登場したわけではなく、単行本未掲載の文章(「エッセイ」などと書いたら罵倒されるかも…笑)を集めた本です。初めて「お言葉ですが…」を読んだ時は、小言幸兵衛めいたところが山本夏彦みたいで面白いと思ったものですが、作者の年齢が私の予想(大正末年~昭和一桁)よりも若くてちょいとびっくりしましたっけ。
「雨柳堂夢咄」を読んでいつも連想するのは、上野桜木の桃林堂のこと。店のたたずまいが何とはなしに似ていると、勝手に思っています。今の時期でしたら、やはり【生水ようかん】ですよね。口の中でさらりと溶けて上質の小豆餡の香りが広がる幸福…笑。クール便で取り寄せ可能だそうですが、できれば店頭で迷いながら購入したいもの。京都の老舗も良いですが、東京の住宅地でひっそりと営業している菓子舗も捨てがたいですね。ああ、でも桃林堂の本店は大阪・八尾でしたっけ。