乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【三上智恵監督最新作】:『戦場ぬ止み』 いくさばぬ とぅどぅみ +「予告編」

2016-07-31 08:45:50 | 【終戦・敗戦・世界大戦・靖国問題】:

 【三上智恵監督最新作】:『戦場ぬ止み』 いくさばぬ とぅどぅみ +「予告編」

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】: 【三上智恵監督最新作】:『戦場ぬ止み』 いくさばぬ とぅどぅみ + 「予告編」 

 
山形国際ドキュメンタリー映画祭2015インターナショナル・コンペティション正式招待作品応援団募集!
 
 
三上智恵 監督から
Coccoさんから

戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)

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三上智恵 監督から
Coccoさんから

戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)

2014年8月14日、辺野古沖は「包囲」された。沖縄は再び戦場(いくさば)になった――。

うちなーぬうむいしけにかたら
うちなーぬうむいしけにかたら
『標的の村』第87回キネマ旬報ベスト・テン 文化映画第1位山形国際ドキュメンタリー映画祭2013 市民賞&日本映画監督協会賞W受賞/三上智恵監督最新作
5.23(土)より 緊急先行上映!!ポレポレ東中のにて
7月、東京・ポレポレ東中野、沖縄・桜坂劇場 ほか全国順次公開
プロデューサー:橋本佳子 木下繁貴/監督:三上智恵/撮影:大久保千津奈/音楽:小室 等/構成協力:松石 泉/監督補:桃原英樹/制作協力:シネマ沖縄/製作:ドキュメンタリージャパン 東風 三上智恵/製作協力:三上智恵監督・沖縄記録映画を応援する会/配給・宣伝:東風/2015年/日本/DCP・BD

作品情報

「日本人」が知っている「基地問題」は虚像かもしれない―。

 日本にあるアメリカ軍基地・専用施設の74%が密集する沖縄。今、辺野古の海を埋め立てて最新のアメリカ軍基地が作られようとしている。巨大な軍 港を備え、オスプレイ100機が配備されるそれは、もはや普天間基地の代替施設などではない。2014年8月14日、大浦湾を防衛局と海上保安庁の大船団 が包囲。日本政府は機関砲を装備した大型巡視船まで投入して、建設に抗議するわずか4隻の船と20 艇のカヌー隊を制圧した。陸上でもなんとか工事を止め ようと市民が座り込みを続ける。基地を作るのは防衛局だが、市民の前に立ちはだかるのは沖縄県警機動隊と民間警備会社。国策に引き裂かれ、直接ぶつかり合 うのは県民同士だ。「私を轢き殺してから行きなさい」と工事車両の前に身を投げ出したのは、あの沖縄戦を生き延びた85歳のおばあ。彼女にとって沖縄は ずっといくさの島、それを押し付けるのは日本政府だった。

 ※戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)  予告篇 ※(動画):予告編

 沖縄の怒りは臨界点を超えた。11月の県知事選は保革を越えた島ぐるみ闘争に発展。「イデオロギーよりアイデンティティー」と新基地建設反対の翁 長雄志氏が圧勝、続く衆院選でも民意を叩きつけた。しかし国策は止まらない。海上の抗議活動を屈強な「海猿」たちが排除していく。日々緊張を増す現場で負 傷者や逮捕者が出る……。はたして今、沖縄で本当は何が起きているのか?

 本作で三上智恵監督(『標的の村』「海にすわる~辺野古600日の闘い~」)が描くのは激しい対立だけではない。基地と折り合って生きざるをえな かった地域の人々の思いと来し方。苦難の歴史のなかでも大切に育まれた豊かな文化や暮らし。厳しい闘争の最中でも絶えることのない歌とユーモア。いくさに 翻弄され続けた70年に終止符を打ちたいという沖縄の切なる願いを今、世界に問う。

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【インタビュー】:『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』:三上智恵監督

2016-07-31 08:45:40 | 【終戦・敗戦・世界大戦・靖国問題】:

【インタビュー】:『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』:三上智恵監督インタビュー

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【インタビュー】:『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』:三上智恵監督インタビュー

  沖縄で今、何が起きているのか? 『標的の村』三上智恵監督が沖縄の決意を日本に、そして世界に問う、衝撃のドキュメンタリー映画『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』が緊急公開決定!

『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』三上智恵監督インタビュー(Rooftop2015年6月号)

 2014年8月14日、辺野古沖は「包囲」された。
 普天間基地の代替施設という名目で、サンゴとジュゴンの最後の楽園と呼ばれる辺野古の海が埋 め立てられ、最新のアメリカ軍基地が作られようとしている。基地建設に抗議するわずか4隻の船と20艇のカヌー隊を制圧するため、日本政府は機関砲を装備 した大型巡視船を投入し、防衛局と海上保安庁の80隻以上の大船団が大浦湾を包囲した。その異様な光景を見た一人の沖縄の青年は「これはまるで戦争だ」と つぶやいた。
 キャンプ・シュワブゲート前では、工事車両をなんとか止めようと多くの市民が座り込みを続けている。市民の前に立ちはだかるのは沖 縄県警と民間警備会社。基地を作るのは日本政府だが、沖縄県民同士が対立しぶつかり合っているのだ。資材を積んだトラックの前に85歳のおばあが立ちふさ がる。「私を轢き殺してから行きなさい」
 昨年7月から米軍基地ゲートの前で始まった沖縄・辺野古の基地建設反対の座り込み抗議は、11月の県知 事選になるとオール沖縄の「島ぐるみ闘争」に発展し、基地建設に反対する翁長雄志が圧勝した。しかし、こうした沖縄の民意を一切無視するかのごとく、日本 政府は県知事選の3日後に海上工事を再開し「粛々と」続けられている。
 一体、沖縄で今、何が起きているのか?
 映画『標的の村』で、高 江のヘリパッド建設に反対する住民が通行妨害で国から訴えられるという前代未聞のSLAPP訴訟と、オスプレイ配備に反対する市民による普天間基地のゲー ト封鎖の攻防をドキュメンタリー作品として世に問い、日本中で議論を呼び起こした三上智恵監督が、現在、辺野古の海とゲート前で起こっている激しい衝突を 記録し、再び世界に向けて発信したのが映画『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』だ。基地問題を20年間にわたって取材し続けてきた三上監督にとってこ の映画は「沖縄の負担を減らして欲しいなどという生やさしいものではない」と言う。沖縄の人達が国と全面対決してでも止めたいのは、日本で息を吹き返そう としている「戦争」そのものであると。
 国会では今、集団的自衛権の行使を可能にする法案が審議されているが、戦争に翻弄され続けた70年に終止 符を打ちたいと願う沖縄の姿を、今こそすべての国民は正視すべきではないだろうか。東京での緊急先行上映を目前に控えた三上監督に映画に込めた思いを語っ ていただいた。
(インタビュー:加藤梅造 / 写真:(c)2015『戦場ぬ止み』製作委員会)

 ◆映画を観た人は、ちゃんと受け止めて動いてくれるし広めてくれる 

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 ──『標的の村』はテレビ番組として制作され、その後ドキュメンタリー映画になりましたが、『戦場ぬ止み』は最初から映画として制作されたんですよね。

 三上 私はずっとテレビで仕事をしてき たので、映画のドキュメンタリーを作ることの意味をあまり考えたことがなかったんです。『標的の村』を映画にして初めて思ったのは、今までニュースにして も番組にしても全然広がらなかった基地問題が、映画にしただけでなんでこんなに広がるんだろうと率直に驚きました。それまでテレビの視聴者と映画の観客と の違いをわかってなかったというか、映画を観る人は選んで足を運んでくれただけに、ちゃんと受け止めて動いてくれるし広めてくれるんだと実感しました。み なさん凄いです。だから『標的の村』の次の作品は絶対に映画でやりたいと思っていました。

 ──映画に専念するためにQAB(琉球朝日放送)を昨年退社されたんですよね?

 三上 専念するためというよりは、もう 破れかぶれで辞めたというのが実態なんですが(笑)、2年ぐらい前からなんとなく辞めるだろうなと思っていて、辺野古のことは自主で撮り始めていたんです ね。『標的の村』では、高江でヘリパッド建設反対の座り込みをしていた住民が通行妨害で訴えられるといういわゆる「SLAPP訴訟」(※大企業や政府が市 民を恫喝するために起こす訴訟)を取り上げていますが、あれはもともと防衛省が辺野古移設の前にやったテストケースだったんです。これまで沖縄の住民が最 後の抵抗の手段としてずっとやってきた座り込み。それさえも禁じ手にしてしまおうという防衛省の悪巧みを白日の下に晒して、二度とSLAPP訴訟という手 を使えないようにしなければいけないというのが『標的の村』を作った大きな理由なので、辺野古を止めなければ高江の苦しみも終わらない。だから辺野古を撮 るのは高江の延長線上のことで、単に『標的の村』の評判がよかったから続編を作ったわけではないんです。20年間ずっとこの問題に関わっているので、私に とっては必然ですね。
 
 ──本格的に撮り始めたのは、キャンプ・シュワブゲート前での座り込みが始まった昨年の7月7日からですか?
 
三上 もっと前からで、山城ヒロジさんの下手くそな船の練習のシーンは7月1日に撮ってます。もやい結びとか練習してるから、私が「え、今頃それやるんですか?」ってツッコミ入れてる所とか。映画ではカットしましたが(笑)。
 
 ──ゲート前は7月の段階から激しい衝突の場面が多いですよね。私も7月に辺野古に行ったんですが、たまたま映画にも出てくる「トラックの下に潜って車両の侵入を食い止めよう」という場面に居合わせて、これは大変な現場に来てしまったと思いました。
 
 三上 それは貴重な場面に遭遇しました ね(笑)。ゲート前は最初から激しくなると予想していたので、誰が怪我しても、誰が逮捕されても抗議の正当性を自分のカメラで証明しないといけないと思っ てずっと現場にいました。ただ予想外だったのは、85歳の島袋文子おばあが、まさかゲート前で座り込むとは思ってなかったし、ましてや工事トラックの前に 立ちはだかるとは予想外でした。私が焚きつけちゃった面もあるかも知れないんですが、文子おばあがどんどん武闘派になっていって。(昨年11月機動隊との 揉み合いの最中に)おばあが怪我しちゃった時には本当に後悔しました…。
 
 ──その翌日の場面ではゲート前で抗議する人達の激しい怒りがすごく伝わってきました。機動隊の方としては、三上さんにあまり撮影されたくないでしょうね。
 
 三上 嫌がらせもありますよ。周りを囲 まれて身動きが取れなくなるとか。彼らは屈強なのでどうあがいても外に出れないので「出してよー!」ってよく叫んでます。『標的の村』を撮った時と同じ (機動隊の)人もいるから、「あなた映ってたでしょ!映画観た?」って言いながら出してと叫ぶ(笑)。 

 ◆日本の戦争の息の根を止める、それができるのは沖縄からなんだという誇り

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──三上さんは10年前から文子さんを取材しているそうですが、今回の映画の中心に据えたのは、壮絶な戦争体験と戦後もずっと苦しんで きたという彼女の人生が沖縄の悲劇を体現しているからでしょうか?(註:文子さんは15歳の時、沖縄戦で米軍から火炎放射器で焼かれながらも奇跡的に生き 延び、戦後は母と弟を養うために働き続けた。「生きてきて、楽しいと思ったことは何もなかった」と言う)

 
三上 最初に私が文子さんに注目したの は、とにかく言葉はきついし、目は怖いし、戦時中に負った腕の火傷を見せて啖呵を切るしで、この人凄いなあと。なんで誰もこの人を取材しないんだろうと 思って、近寄っていったんですが最初は「私は取材は大嫌いだし、何も話さないよ!」って言われて…、いつも怒らればかりでした。文子さんは誰にでも好かれ る愛くるしいおばあではないけど、誰よりも一途で、ピュアで、寂しがり屋で、人間としての弱さや、かわいいところもすごくあって、私はそんな彼女が大好き なんです。「文ちゃんのかわいさが分かるのは私だけ」って思うから、よけいに近づきたくなる(笑)。彼女の家に行くと、手作りのブローチやリボンなどかわ いい小物が沢山飾ってあるんです。私のおばあちゃんもそうでしたが、青春時代が戦争だったから、かわいいもの、キラキラした物を何一つ身に付けられなかっ たんですね。少女時代に何もできなかったから、ようやく今になってフリフリしたものを壁一面に飾って、来る人みんなにプレゼントするんです。一見男勝りな 文子さんの中には、本当にかわいらしい「文ちゃん」がいるんです。
 
 ──そんな三上さんが撮影してることもあって、映像から文子さんのやさしい人柄がすごく伝わってきます。
 
 三上 文子さんのことを戦争を体験した から基地に反対しているんだって安直に理解できるものではないんです。だって、戦争を体験した人がみんなトラックの前に立つかって言ったら、そんなわけな いでしょ。なぜ彼女が80歳を過ぎてまであれだけ激しく闘うのかって考えると、それは人生の落とし前というか、自分が生き残ったことを肯定できないまま 85歳まで生きて来て、自分の人生は一体何だったのか、心の中で暴れ回るものを抱えているのではないかと思うんです。彼女を主人公にしたのは、単なる戦争 体験者という象徴からは見えてこない、ある一人の孤独な女性の生涯、それを描きたかったんです。
 
 ──見ているこちらも嬉しくなるのは、県知事選の勝利の後に文子さんが「生きてきてよかった」って言うシーンですね。
 
 三上 85歳になってようやく生きてきた意味をつかみ取るって、考えてみればすごい話ですよね。
 
 ──その文子さんが「私は沖縄のためだけにやっているんじゃない、日本が二度と戦争をしない優しい国になるために闘ってるんだ」と言ったのが強く印象に残りました。
 
 三上 まさに11月の県知事選の頃は、 全国から沖縄に応援が来ていて、この知事選に負けたら日本は終わりだってぐらい盛り上がってたじゃないですか。私はそんなに沖縄に何もかも覆い被せないで よって思ってましたが、沖縄の人はそれを引き受けたんです。日本の戦争を止められるとしたら沖縄からしかない、そこまで闘うなら上等だって。それが文子お ばあの言葉にもヒロジさんの言葉にも表れてます。沖縄の「島ぐるみ闘争」の振動を激震にして安倍政権にぶつけてやるというぐらいの勢いでした。だから『戦 場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』という言葉を、日本の戦争の息の根を止める、それができるのは沖縄からなんだという誇りを込めて映画のタイトルにしま した。
 
 ──タイトルが決まったのはその頃なんですね。
 
 三上 そうです、知事選の前の10月ぐ らい。そろそろタイトルを決めないといけない時期になっていて、ゲート前フェンスに掲げられていた有銘政夫さんの琉歌「今年しむ月や 戦場ぬ止み 沖縄ぬ思い 世界に語ら」(今年の11月の県知事選は、私たちのこの戦いに終止符を打つ時だ その決意を日本中に、世界中に語ろうじゃないか)の一節から取りました。戦後70年の戦場(いくさば)を終わらせるんだという沖縄の思いが、今や日本の戦 争を止めることになる、このアイデアを映画の精神的な支柱にしようと。
 
 ──最初は聞き慣れない言葉ですが、この言葉が歌の一節で、この後に続く歌まで含めると非常に深みのあるタイトルだなと思いました。
 
 三上 呪文みたいな言葉ですよね。噛み 締めていくうちに言葉がその人のものになると思うんですよ。全然関係ないですが私、小学校の頃に「今帰仁(なきじん)」(註:沖縄県国頭郡にある今帰仁 村)って言葉がすごく好きで、ノートに意味もなく何度も書いてたんです。だから「戦場」という字を見たら普通に「いくさば」って読めちゃうようになったら いいな。

 ◆怒ったと思ったら笑ってるし、泣いてると思ったら踊ってる

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──ゲート前のリーダーである山城ヒロジさんもすごく魅力的に描かれてますね。

三上 もう私、ヒ ロジさんが大好きなんです。彼も誤解を受けやすい人で、とにかく喧嘩っ早いし口が悪いしで、反対派の中にもあんなチンピラと一緒にやりたくないって人はい ますね。特に7月頃はそういう批判もあった。でもヒロジさんって怒ったと思ったら笑ってるし、泣いてると思ったら踊ってるしで、みんなだんだんその魅力に やられていくんです(笑)。警察だって本当はヒロジさんのことが好きなんですよ。今ヒロジさんは闘病のため休養していますが、抗議現場を離れる日にはいつ も対立している警察が数人駆け寄ってきて「早く帰ってきて下さい」って握手されたらしいんです(笑)。私はその話を後で人から聞いてすごく感動して、すぐ ヒロジさんに電話したんです。そうしたらヒロジさんは「握手なんかしてないよ」って。それは彼らの立場を慮ってそう言ったと思うんですが、そういう所も含 めてヒロジさんってとことん優しいんですよね。
 
 ──抗議中、機動隊に対して「君たちを敵だとは思っていない。君たちを戦場に行かせたくないんだ」ってよく言ってますよね。敵は目の前の警官ではなく、その後ろにいる防衛局や政府だってことを常に意識しているというか。
 
 三上 そうですね。だから彼が本当に 怒った時はウチナー口(沖縄方言)になるんですが、それも同じ沖縄人への愛があるからで、ウチナーのおじさんがウチナーの青年に語りかける言葉だからこそ 通じるものがあるんですね。「お前ら島の青年なのに、本気でこの島を壊そうとしているのか」という言葉はウチナー口だからこそ届くと思うんです。
 
 ──何も知らない人があれは左翼の運動だとよく言いますが、そうじゃないことがよくわかります。
 
 三上 文子さんもヒロジさんも、あと渡具知さん親子や、由里船長、寿里ちゃん…、みんな島に生きる一人の人間としてやっている。現場に来ればすぐわかることなんですけど、来たこともない人がプロ市民の運動だと揶揄するんですね。
 
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 ◆賛成か反対かという単純な問題ではない

 ──映画には基地に対する様々な立場の人が出てきますが、地元の漁師の人達の複雑な立場がよく伝わってきました。ある漁師が「賛成なんかしてない。容認だ」と言ってるように、立場的に反対派ではないけど、心情的には反対派に共感している部分があるんだなあと。
 
 三上 やっぱり地元の漁師さんは既に補 償金をもらっているので今さら反対とは言えなくなっているんです。反対派の船の人に対しては、戦い方があまいとか、船の扱いがなってないとか、海をバカに するなとか、いろいろ悪口を言うんだけど、抗議のための船を出す船長さんの無謀さや勇気は、どこかで漁師の人達にも通ずるものがあるんです。ここまでして 海を守ろうとしている気持ちに対しては、やっぱり一定のリスペクトがありますよ。海が荒れそうな時は、今日はやめておいた方がいいってアドバイスしたり、 いつも気に掛けてますね。たとえ立場や主張が違っても繋がっている部分は大きいです。
 
 ──反対派の和成船長は地元の漁師さん(海人)をすごく擁護してましたね。「ここの海人はすごいんだぞ。海人を基地賛成か反対かで見ないでくれ」って。
 
 三上 彼はずっと大浦湾でツアーのガイ ドをやっていたので、地元の海人をすごくリスペクトしているんです。だから「お金をもらったから漁師はだめだ」って批判を聞くと、「そんなに簡単な問題 じゃない」と言って猛然と反発するんです。和成さんが地元の漁師を尊敬するのも、また海保(海上保安庁)に勤めているウチナーのおじさんを尊敬するのも沖 縄の儒教の伝統なんです。年上の人には丁寧に接する、おじいおばあを大事にする、それは徹底してますよね。そういう部分も見せたかった。
 
 ──米兵の社交場にもなっている辺野古の老舗パブ「ピンクダイヤモンド」のママも登場しますが、辺野古は基地の街として、沖縄の他のどの地域よりも基地との交流が盛んだということも描いてますね。
 
 三上 交流することが街の自警になって いるんですよ。アメリカ統治時代は捜査権も裁判権もなかった沖縄の人たちは自衛手段を講じるしかない。普段からお互いの顔が見える交流、ダンスパーティー とか相撲大会とか運動会とか、ことある毎に行事を一緒にやることで、アメリカ軍にも街のルールを守ってもらう。彼らは日米の合意事項は守らなくても辺野古 の地域ルールは守ってくれるんです。そうした住民の長年の努力を無視して、米軍と街の人の交流を馴れ合いだと批判するのは当たらないと思います。
 
 ──賛成か反対かという単純な問題ではないというのが分かります。Coccoさんがコメントで「ギロチンか電気イスか 苦渋の選択を迫られたとして それはいずれも“死”だ」と書いてますが、そんな選択を強いること自体が非常に残酷なことだと。
 
 三上 反対運動をしていない辺野古の人 を賛成派というのか容認派というのかは別として、街のリーダーはどこかで折り合いを付けなければならないじゃないですか。ずっと反対したままでは地域の行 政もできないですから。どこで折り合いをつけるか、その条件をどうするかをリーダーは決めなきゃいけない。そういう折り合いをつけながらずっと生きてきた 中で、自分の本音が言えなくなる、あるいは思考停止してしまう、そういう人達に対して、どうせお金が欲しいんだろうと決めつけるのは全く違うんです。反対 派を出すなら賛成派も出すという、いかにもテレビ的なつまらない中立報道で、安易に辺野古の住民は賛成していると報じてしまうことに私はすごく頭にきてい ます。海を埋められることは誰よりも嫌だと思っている人達が黙るしかないという状況を見て、それでもまだ、彼らはお金が欲しいからだと言えるのか。たとえ 反対運動をしてなくても、辺野古の人はみんな海を守りたいと思っているし、全部なしにできれば一番いいんだけど、日米合意から17年間、これだけ反対運動 をしても日米両政府は基地移設をやるって言い続けているわけで、地域が賛成反対で争って二分されるぐらいだったら、貰うものを貰って決着した方がいいとい う考えになるのは仕方ないと思います。

 ◆私達は本来敵じゃない。同じ海が大好きな者同士として違う時に出会いたかった

Ikusaba_Sub_F.jpg──カヌー隊が海保に徹底的に弾圧される場面を見るとこちらも怒りが込み上げてくるのですが、映画では激しく衝突しているシーン以外にも、海保の海猿と反対派の船長とのちょっとした交流も描かれていますね。

 三上 あれはたまたま女性に弱い船だっ たんですけどね(笑)。誰が船長かによって海保の対応も全然違っていて、本土から来た船長だと凄くきつく当たられますよ。由里船長とチコちゃんの組み合わ せだと海保もついついにやにやするんですね。(カヌー隊の)寿里ちゃんが海保に沈められたことがあり、今、寿里ちゃんは仕事の事情もあって現場に来てない んですが、海保が「なんで寿里ちゃんは来なくなったんだ。楽しみだったのに」って嘆いてるそうです。「お前らがあんなひどい事するからだろ!」って言って やりましたが(笑)。寿里ちゃんは性格もいいし本当にかわいいから敵味方に関係なくみんな大好きなんです。
 
 ──あの交流のシーンがあったことで、海保に対する怒りが少し収まるというか、どこかでほっとする所もありました。
 
 三上 海保との何気ない交流は一瞬なの で撮り逃すことが多いんですが、ああいう人間的な場面っていうのは実は結構たくさんあります。そういうシーンをどれだけ入れるかは難しいんですが、やっぱ り人間の可能性の部分、やさしさが捨てられないというか、対立していても人間的に触れ合った時に、ああこのままでいたいなってみんな思うわけですよ。私達 は本来敵じゃない。同じ海が大好きな者同士として違う時に出会いたかったねって話もできるんです。いくら権力側が彼らを対立させようとしても、人間の中に は相手を好きになりたいし、自分を好きになって欲しいという願望があるのが、私達の希望だと思います。対立させられていることの馬鹿馬鹿しさに気づく瞬間 ですよね。
 
 ──あと、映画全編にわたって、歌と踊りが随所に出てくるのが、沖縄ならではというか、やはり見ていてほっとしますね。
 
 三上 そうでしょ! この映画は「座り 込みミュージカル」を目指したんです(笑)。さっきまで怒ってたと思ったら次の瞬間には歌って踊ってる。もう劇団四季にミュージカルにして欲しい(笑)。 あんまり歌ってるんで、中には「俺は歌いに来たんじゃない」って怒り出す人もいるぐらいで。特に夏休みになると子供達が来るからずっと歌ってました。ヒロ ジさんは子供が来ることがすごく大事だと思っているんですね。映画の中にも、若いお母さんが赤ちゃんを抱いて来る場面を入れてますが、ヒロジさんは凄く喜 んで「あっちで見ててね~」って大歓迎するんです。決して「子供が来る所じゃない」とは言わない。
 
 ──あと若者が増えましたよね。東京のSASPL(特定秘密保護法に反対する学生有志の会)のメンバーが沖縄の学生と「ゆんたくるー」という団体を作って座り込みに参加したりとか。
 
 三上 SASPLの元山君が最初に辺野 古に来た時に、ヒロジさんのことを前時代的だって批判するから、私はカチンときて「いうのは簡単。じゃあ、あなただったらどうやるの?」って問い返した。 そのシーンは時間の都合でカットしましたが、彼はその後ちゃんと多くの若者達と運動を盛り上げましたよね。
 
 ──彼らのおかげもあって辺野古に抗議に行くことがカッコいいという雰囲気にもなったと思います。
 
 三上 それってすごく大事なことで、例 えばお祭りでも下の世代がカッコいいと思ってエイサーとかを見ていると、その村の祭りはあと十年二十年と続くんですよ。だから辺野古のエイサーもずっと続 くと思うし、辺野古の戦いを見て、こういう大人達ってカッコいいなって思う子供達がいることがすごく大事。これが次の世代に繋がっていくことだから。
 
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 ◆沖縄の人達が止めたいのは日本で再び息を吹き返そうとしている「戦争」そのもの

 ──先日、佐野元春さんが大浦湾を訪れてましたが、最近はミュージシャンの間でも辺野古に行ったり、言及したりする雰囲気が出てきてますね。
 
 三上 そうですね。高江の方は最初から たくさんのミュージシャンが支えていて原動力になってましたが、辺野古の方にはそれがなかったんです。ヒロジさんは高江の状況も知ってるから、辺野古の運 動にも歌や踊りや笑いが必要だと思ったんでしょうね。今後はもっともっとミュージシャンの人にも辺野古について発言して欲しいです。
 
 ──そういう意味では、Coccoさんがナレーションをしているのも大きいですね。Coccoさんとはお知り合いだったんですか?
 
 三上 彼女とは以前一緒にドキュメンタ リー番組を作ってるんです。2007年なんですが、その頃は誰も辺野古の問題に関心がなくて、どうやったら興味を持ってもらえるんだろうと思って、「人魚 の棲む海~ジュゴンと生きる沖縄の人々~」という、地元の人々が撮影隊を作ってジュゴンを撮影するというドキュメンタリー番組を作ったんです。その番組の ナレーションをCoccoさんがやってくれたんですが、その時の撮影隊が撮った2匹のジュゴンの姿を見て、Coccoさんは「ジュゴンの見える丘」という 曲を作ったんですね。
 
 ──キャッチコピーに「伝えきれない沖縄」とありますが、中でも監督が一番伝えたいことは何でしょう?
 
 三上 うーん、それをこの2時間9分に まとめたってことなので、映画を観てもらうしかないんですが…。1つ言いたいのは、あなたが知っている沖縄の基地問題は虚像かもしれないということ。この 映画は、沖縄の基地負担を減らして欲しいなどという生やさしいものを描いているのではなく、いま沖縄が日本の運命を決める大きな岐路に立っていて、沖縄の 人達が止めたいのは日本で再び息を吹き返そうとしている「戦争」そのものなんです。だから「基地問題を考えたいけどちょっと距離があってね」とか「沖縄の 人に押しつけて申し訳ないんだけど」とか、そういうレベルでこの問題を捉えている人はまず観に来て欲しい。全然そういうんじゃないから。
 
 ──これはあなたの問題ですよってこと?
 
 三上 「あなたの問題だ」っていうのも 安っぽい言い方で、それだと道徳の授業で説教されてるみたいじゃないですか。今あなたの大事なものが奪われようとしている。その傷口が一番露わになってい るのが沖縄だから、沖縄に来るとこの国がどこまで病んでしまっているかがよく分かる。分かるはずだと思うんです。この国に生きる人みんなが平和に暮らすた めに、沖縄の人が今戦っているという姿をぜひ観て欲しいです。
 
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(三上智恵監督)

  元稿:Roof top 主要ニュース エンターテイメント・メディア 【インタビュー&コラム】  2015年06月10日    09:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【三上智恵監督最新作】:『戦場ぬ止み』 いくさばぬ とぅどぅみ

2016-07-31 08:45:30 | 【終戦・敗戦・世界大戦・靖国問題】:

 【三上智恵監督最新作】:『戦場ぬ止み』 いくさばぬ とぅどぅみ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【三上智恵監督最新作】:『戦場ぬ止み』 いくさばぬ とぅどぅみ

  沖縄県・東村高江のヘリパッド建設に反対する住民たちの声をすくい上げた『標的の村』に続き、三上智恵監督がまた沖縄の声を全国に届ける。今、アメ リカ軍新基地建設のため埋め立てが進む、辺野古の海で起こっている衝突を記録したドキュメンタリー。『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』というタイト ルは、辺野古のゲート前のフェンスに掲げられていた琉歌の一節から取られた。

 対立構造を知るだけならテレビのニュースで事足りるが、ここには感情がある。

 ◆あらすじ 

 2014年11月の沖縄県知事選で新基地建設反対の翁長雄志氏が勝利した後も、国策として海の埋め立てが続き、最新のアメリカ軍基地が作られようと している。沖縄の民意と国が衝突するが、市民の前に立ちはだかるのは沖縄県警機動隊と民間警備会社。直接ぶつかり合うのは県民同士だ。戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)

 「私を轢き殺してから行きなさい」

 工事車両の前に身を投げ出したのは、あの沖縄戦を生き延びた85歳のおばあ。彼女にとって沖縄はずっといくさの島だった。はたして今、沖縄で本当は何が起きているのか?いくさに翻弄され続けた70年に終止符を打ちたいという沖縄の切なる願いを今、世界に問う。戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)
そしてそれと同時に、基地と折り合って生きざるをえなかった地域の人々の大切に育まれた豊かな文化や暮らし。厳しい闘争の最中でも絶えることのない歌とユーモアも描かれている。

 ◆映画を見る前に知っておきたいこと

  ■普天間基地移設問題のこれまで

 1995年の沖縄米兵少女暴行事件を契機に、沖縄の米軍基地に反対する運動や普天間基地の返還要求をする運動が起こった。そして、2004年に沖国 大米軍ヘリ墜落事件が起きたことでその運動はさらに強まる。1997年から名護市辺野古への移設が考えられていたが、決着を見ないまま現在に至っている。

 今でこそ基地の周りに住宅地が密集している状況にあり、「世界一危険な基地」とされるが、もともと普天間基地運用開始の1945年当時は現在のようには住宅は密集しておらず、普天間基地の運用開始後に段々と密集していった。これにより事故・騒音問題が深刻となった。戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)なぜこのような現象が起きたかというと、国からの膨大な助成金が普天間基地のある宜野湾市の歳入の大きな割合を締め、人々の生活や経済と基地が密接な関係になったからである。よって同じ沖縄県民でも辺野古移設に賛成と反対は立場によって別れる。

例えば、普天間で基地の恩恵をあまり受けてない人は騒音や危険のある基地ははやく無くなって欲しい賛成の意見であり、基地移設によって、埋め立てに 必要な土砂を提供する事業者や、土木、建設関係の事業者も賛成の立場である。逆に普天間で基地の恩恵である助成金が収入に大きく関係ある人や、辺野古周辺 で暮らす人は反対の立場である。

この問題は様々な立場で意見が違い、かなり複雑化している。本土から眺める問題も映画を観れば、さらに詳しく現状を知ることができると思う。日本人として、関心と自分の意見を持つきっかけにしてもらいたい映画だ。

 ◆7月11日(土)から那覇・桜坂劇場、宮古島・パニパニシネマにて本上映がスタート 

『戦場ぬ止み』7月11日(土)から那覇・桜坂劇場、宮古島・よしもと南の島パニパニシネマでの本上映が遂にスタートします。

7月11日(土)には桜坂劇場で初日舞台挨拶開催します。
三上智恵監督のほかに、古謝美佐子さんと稲嶺進名護市長も駆けつけてくださいます。古謝美佐子さんによるミニライブも開催します!12:00の回上映終了後(14:20頃)舞台挨拶スタート。
下記の当日開催に当たっての注意点もあわせてご確認ください。
また、7月11日(土)の10:00からは三上智恵監督の前作『標的の村』の特別上映も行います。

7月12日(日)は、宮古島・よしもと南の島パニパニシネマでも、
13:40の回と、19:30の回上映後に三上智恵監督による舞台挨拶を行います。

―――-
●7月11日(土) 桜坂劇場 初日舞台挨拶についての注意点
「戦場ぬ止み」初日舞台挨拶の回に限り、オープン時(9:30)から当日券発売と同時に整理券を発行いたします。
前売り券をお持ちのお客様も、入場手続きと整理券の受け取りが必要となります。
※満席時は、前売り券をお持ちの方でも、整理券がない場合はご入場いただけません。あらかじめご了承くださいませ。
※特別興行につき、パートナーシップ黄金・世嘉富のお客様もチケットのご購入が必要です。会員証ご提示で1000円でご案内させていただきます。
―――-
桜坂劇場での舞台挨拶詳細は、
http://www.sakura-zaka.com/movie/1507/1507_ikusaba.html

 ◆<『戦場ぬ止み』>自主上映会について

 <『戦場ぬ止み』自主上映会について>

全国での劇場本公開もいよいよ迫ってまいりました。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!

たくさんの地域の方に作品を応援していただいておりますが、劇場公開が無い地域などもございます。
そこで、多くのお問合せをいただいている<自主上映会>のご案内を開始いたします。
自主上映会の開催にあたっての詳細は下記のご案内をご確認いただき、必ず事前に東風まで御連絡ください。

「上映会のご案内」 (画像JPG)をご覧ください。

下記のURLよりダウンロードすることも出来ます。
「上映会のご案内」http://www.tongpoo-films.jp/ikusaba_jyoei_guide.pdf
「上映会お申込書」http://www.tongpoo-films.jp/ikusaba_jyoei_moushikomi.xls

++++++++
【必ずご覧ください】

<必ず事前に東風までスケジュールの確認をしてください>
映画館での劇場公開を優先させていただいております。
映画館での上映が終了した地域、映画館での上映が行われない地域より順次、自主上映会受付を開始します。
同地域での劇場公開がある場合は、劇場公開終了後の告知解禁になります。
公式HPの劇場情報ページに記載がない地域でも、劇場公開を予定している地域もございます。
同時期に同地域で自主上映会の申し込みがあった場合は、先着順で優先させていただきます。
近隣地域で前後2か月以内の上映会の場合は、後にお申込みいただいた上映会の日程を変更していただく場合もございます。
公式HPのスケジュール表には掲載されていない上映会もございますので、必ず事前の御連絡をよろしくお願いいたします。
++++++++

◎お問合せいただく場合は、ご検討されている上映会開催の
〔主催者/時期/地域/会場の集客数/告知方法(クローズドか一般に広く告知するか)/有料か無料か〕
といった概要をお伝えいただくと確認がスムーズにできます。

◎お申込・お問合せ後、予定の確認・調整を行い、Eメールまたは電話でご連絡いたします。
2~3営業日を過ぎても連絡がない場合は、お手数ですが再度お問合せ下さい。

■上映会のお申込&お問合せ
合同会社 東風 上映会係
〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目4-1 新宿Qフラットビル306号室
TEL: 03-5919-1542 (平日11:00~18:00) FAX: 03-5919-1543
E-mail: info@tongpoo-films.jp

 ◆三上智恵監督の待望の単著!

ikusaba_BOOK
三上智恵監督の本が届きました!
「戦場ぬ止み 辺野古・高江からの祈り」
(大月書店/定価1,400円+税)

戦後70年、いまだ「戦時」を強いられる沖縄に真の平和を――。
圧倒的な国家の力に立ち向かう人々の姿を描く。
『標的の村』『戦場ぬ止み』三上智恵監督の待望の単著です!

詳しくはこちら↓
http://www.otsukishoten.co.jp/book/b196122.html

 合同会社 東風 上映会係

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【新刊】:戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ) ■辺野古・高江からの祈り

2016-07-31 08:45:20 | 【終戦・敗戦・世界大戦・靖国問題】:

【新刊】:戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ) ■辺野古・高江からの祈り

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【新刊】:戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ) ■辺野古・高江からの祈り

 ◆内容紹介

  2015年7月、新作「戦場ぬ止み」全国で公開!
  映画「標的の村」で注目を集める著者の待望の著書です。

  戦後70年、いまだ「戦時」を強いられる沖縄に真の平和を――。普天間基地の代替施設として、世界有数のサンゴ礁を埋め巨大な基地が建設されようとする沖縄・辺野古。圧倒的な国家の力に立ち向かう人々の姿を描く待望の単著。

戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)
 
 ◆目次
 プロローグ
  1 この国の「戦争を許さない闘い」の最前線
  2 「命に代えても」沖縄戦を生き延びたおばあたちの思い
  3 「もはや戦場だ」ついに辺野古は包囲された
  4 「標的の村」高江のいま
  5 いつかはわかりあえる日がくると信じたい
  6 統一地方選で示された「不屈」の精神
  7 沖縄の抵抗するリーダーを歓迎しない中央メディア
  8 「オール沖縄」の熱狂の陰で
  9 海人(うみんちゅ)の尊厳を奪いつづける国――ある漁師の肖像
 10 この子たちの目に宿る尊厳は奪えない
 11 増幅する悪意の言葉と沖縄
 12 還らぬ人となったS船長へ
 13 表現者たちの闘い
 14 「戦場にとどめを」県知事選にかけた思い
 15 生命のホットスポット、大浦湾
 16 敗者は暴走する安倍政権
 17 知事選から2日で潰された民意
 18 文子おばあのブローチ
 19 日本一恥ずかしい知事
 20 「ゾンビ議員」全員当選の怪
 21 素顔の辺野古――55年間基地とともに生きた集落
 22 それからの辺野古と「島ぐるみ闘争」のゆくえ(書き下ろし)
    おわりに 

 本書の元になった「マガジン9」の連載三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記に付随する動画の再生リストです。書籍の内容と連動してご覧いただくと、より臨場感をもって本文をお読みいただくことが可能です。

       (動画の内容および著作権は大月書店の管理するものではありません)

  ◆登場する人たち一人ひとりのすべての表情が愛おしい。

 ──三上さんの新作映画『戦場ぬ止み』が、5月末から先行上映されています。辺野古への基地建設反対を掲げる翁長雄志・沖縄県知事を誕生させた2014年 11月の県知事選、それでも止まらない新基地工事と、まさに沖縄の激動の時期がとらえられていますが、当初は7月公開の予定だったんですね。

 三上  撮影を始めたのは去年の7月ごろです。その時点ではいつの公開を目指すのがいいのか、わからないことだらけでした。あまり先ではもう辺野古の埋め立てが 始まってしまっているかもしれないし、年末に予定されていた沖縄知事選までには完成させたほうがいいんじゃないかと思ったこともありました。ただ、いずれ にしてもどこかで区切りをつけなきゃいけないということで、映画祭への出品なども視野に入れながら、7月公開の予定で進めていたんです。
 でもここに来て、状況が大きく変わりました。本土でも辺野古への注目が高まり、仲井真(弘多)前知事が出した辺野古の埋め立て承認を翁長知事が撤回する かどうかが焦点になっている。こんな状況で、7月まで公開を待つ意味はない。今見てもらわなきゃいけないというので、無理矢理先行上映にこぎつけたんで す。急な話で十分広報もできていないんですが、口コミで知った人たちだけでもいいから見てほしいという私のわがままで実現してもらいました。

(c)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

 ──琉球朝日放送で長くキャスターとして活躍されていた三上さんにとっては、退職後初の作品ですね。これまでと何か意識は違いましたか。

 三上  全部の時間を、自分の体力が続く限り撮影に使えるって、なんて幸せなんだろうと思いながら現場にいました(笑)。今までは、生放送仕事もあるので自分で 現場に行けない場合は、カメラマンだけに張り付いてもらうことも多かったんです。今回は現場にいる時間が圧倒的に長い。人々の息遣いや現場のダイナミズ ム、わずか数秒の間に人々が泣いたり笑ったりするその様子をそのまま切り取れる。現場は暑いし寒いし日に焼けるし辛いんですけど(笑)、でも皆さんが、私 がカメラを持っていくのを待っていたかのように生き生きと話してくれるのがすごく嬉しかったですね。

 ──前作の『標的の村』はテレビ番組が元になっていましたが、今回は最初から「映画を撮ろう」という前提で撮影を始められたわけですよね。その意味ではいかがでしたか。

 三上  ニュースのために撮った映像をドキュメンタリーにも使う。局では日々のニュースをやりながらの番組作りだからそれは致し方ないんです。でも今回は最初か ら映画として撮影しているから、登場する一人ひとりのキャラクターをより際立たせて描くことができたかなと思っています。抗議運動のリーダーの(山城)博 治さん、沖縄戦を経験している(島袋)文子おばあ、そして家族ぐるみで辺野古の基地建設反対運動を続ける渡具知一家が「三大主人公」ではあるのですが、そ れ以外の人についてもすごく愛情を持って描いています。抗議に参加している人はもちろん、警官の1人に至るまでみんな魅力的だしみんな輝いてるし、悩んで いる姿もうつむいている姿も全部愛おしいと思いながら編集していました。

(c)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

 ──撮影中は、何人くらいの方を取材されていたんですか。

 三上  追いかけていたのは20人くらいですね。どの人のエピソードも、本当はあまり落としたくなかったんですが、約2時間という限られた時間の中で、何人を描 き分けられるかが私の腕の見せ所だと思っているし、作品をつくるときにはいつも「群像劇をやりたい」と思っているんです。

 ──群像劇ですか?

 三上  もちろん、一人の視点から描いたもので優秀なドキュメンタリー作品もたくさんあるけれど、その人に良くも悪くもおもねってしまいがちだし、日米を揺るが す大衆の抵抗を描くのには適さないと思うのです。いろんな視点があっていろんな人がいて、その一人ひとりが活き活きと描かれているほうが断然面白い。作り 手の力量が試されていると俄然、燃えます(笑)。
 だから、今回の映画は「人間賛歌」だと思っているんです。見た人に、どの登場人物を好きになってもらってもいいし、どのエピソードで「ひっかかって」も らってもいい。実際、「ここが好き」「ここが印象に残った」と言ってくださる場面が見た方によってそれぞれ全然違うんですね。

 ◆子どもが運動に参加するのは「かわいそう」なのか。

 ──20人くらいを追いかけて取材していたとのことですが、その中でどの人をメインに描いていくかというのは、撮影当初から決めていたんですか。

 三上  文子おばあと博治さんについては重要人物として追いかけるのは決めていても主人公とは決めていませんでした。撮影を始めた去年7月の時点では、おばあは 基地反対ではあったけれど座り込みには参加していなくて、まさか工事機材の搬入を止めるためにトラックの前に立ちはだかるなんて思っていませんでした。博 治さんも私自身はずっと大ファンだったけど、当初はやり方に反発している人もいたし、あそこまでみんなから信頼されるリーダーになっていくとはその時点で はわからなかったですね。なので撮影を続ける中で、「化けて」いった人をメインに据えたという感じです。
 ただ、渡具知一家については割と最初のころからメインで描きたいと考えていました。

(c)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

 ──どうしてですか?

 三上  渡具知さん夫妻の長男の武龍くんは、名護市で辺野古への基地建設の是非を問う住民投票が行なわれ、「反対」が過半数を占めた1997年に生まれていま す。それから17年が経っても、辺野古への基地建設計画は民意を無視して続いています。その「17年」という時間の軸を、渡具知さん一家の姿を通じて表現 したいと思ったんです。

 ──両親や双子の妹たちと毎週、基地のゲート前でピースキャンドルを灯して基地建設反対をアピールし続ける武龍くんの姿がとても印象的でした。

 三上  あの一家のことを取り上げると「子どもを政治的に利用するなんてひどい」といった批判も常について回ります。でも、「本当にそうなのか?」と思うんです。
 だって武龍くんたちは基地問題の真っ只中に生きていて、両親は彼らのためにも基地をなくそうとずっと頑張ってきている。その姿を、大人になるまで見る な、現場に来るなというのでしょうか。彼らが何を「引き受けて」いかなくてはならないのかを思えば、自分の住む地域の大人達が何のために闘っているのかを ちゃんと知って、頑張ってくれている親に感謝する気持ちから自然に自分も引き継いでいこうと思えるのは、政治については知らぬ存ぜぬで通す家の子よりも幸 せなことだと思うんです。 辺野古の「カヌー隊」に参加していた寿里ちゃんだってそうですよね。

(c)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

 ──『標的の村』にも登場した、恩納村から抗議行動に参加している20代の女性ですね。両親が1989年、恩納村の米軍の都市型訓練施設反対闘争に参加した経験を持っているという。

 三上  亡くなったお父さんが25年前にやっていたことを、今彼女が受け継いでいるわけです。それは悲劇の再生産だともいえるかもしれないけれど、でも自分が暮 す地域に愛情を持って守り抜こうと思うこととか、正しいと信じるもののための闘い方を教えてくれた両親との絆とか、そういうものってやっぱり豊かさだと思 うんです。

 ◆沖縄のおじいやおばあに「あなたたちの人生には意味がある」と伝えたかった。

 ──映画を見ていて、東京に住む身としては、自分たちが沖縄を犠牲にしているということを改めて突きつけられるような思いもありました。三上さんご自身、「本土」の人に対する怒りというか、せめて事実を知るべきだという思いはあるのでしょうか。

 三上  そういうふうに思われるのは当然だし、もちろん多くの人に知ってもらうためにこの映画を使ってほしいとは思います。でも、そのためだけにつくっているわけではないんです。
 たとえばこの映画は、沖縄のおじいやおばあたちに向かって作った部分もあるんです。それは、皆さんが戦争で辛酸を舐めて、それでも頑張って生きて、闘っ てきてくれた。そのことが勇気になって、今、次の世代が闘えているということ。それが日本を動かすくらいの力になっている。勝ち目がなくても子や孫のため に皆さんがやってきてくれたことにはこんなに大きな意味があったんですと伝えたい。

(c)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

 ──映画の中にも、壮絶な体験の末に沖縄戦を生き延びた文子さんが、「あのとき死んでたほうがよかった」という場面がありますね。

 三上  文子おばあとは10年以上のお付き合いですが、「生きてきて何もいいことなんてなかった」といつも言ってました。沖縄戦で生きのびた方々の多くは自己肯 定感というものがない。自分が生き伸びた意味を探しあぐねているんですね。「死んだ人たちの分まで生きて」なんて生やさしい慰めは、そこでは通用しないん です。
 その彼女が、県知事選の勝利の夜に「生きててよかった」と言った。みんなで歓喜の歌を歌い、カチャーシーを踊って。あの夜は、多分おばあにとって一生、 いや、あの世に行っても忘れられないくらいの夜だったと思うんですね。そんなふうに、心に傷を持ちながら生き延びてきた沖縄のお年寄りたちに見て頂いて、 自分たちの生きてきた意味を肯定してほしい。

 ──沖縄の、もう少し若い世代に向けてはどうですか。

 三上  映画の中で使った「敗戦数え歌」という沖縄民謡の中に、こんな一節があります。

 九つ 困難あたてぃから
 ありくり 物思みさんぐとぅに
 解放さりゆる 節待たな  
 (訳 敗戦・占領という困難に当たっても、
 あれこれ思い悩まず解放される時期を待ちましょう)

 戦争に負けて、土地も取られて誇りも奪われて、難しいことを考えても心が壊れるだけ。いつか解放されるときが来るんだからそれを待ちましょうという意味です。だけど、実際には敗戦から70年経っても「解放されるとき」なんて来なかったわけです。
 辺野古にも、日米両政府みたいな強大な権力にはどうせ抵抗できないんだから、それなら少しでも得をとったほうがいいと、条件交渉の末に基地を受け入れた という過去があります。そのことを、他人から責められる筋合いはまったくないと思う。そういう構図をつくられて、いわば「追い込まれた」わけですから。で も、いつまでもこの「敗戦数え歌」を歌っているわけにはいかない、いつかは自分たちからそこを出ていかないといけない。解放されるときは、ただ待ってい たって来ないというのも、この映画のテーマの一つです。
 あと、博治さんとはずっと「50年後、100年後の沖縄に見せられるものにしたいね」という話をしていましたね。

(c)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

 ──50年後、100年後ですか。

 三上  そのころ沖縄がどんな形になっているとしても、2014年から2015年にかけて頑張った人たちがいたんだということを知って、若者たちが誇りを取り戻 したり、自分たちが抱えている問題に向き合うためのヒントを得たりできるような映画。今沖縄で起きていることは、たとえこの闘いに負けたとしても、次の闘 いへの糧に、勇気に必ずなるものだと思うんです。だからこの映画も、本当におこがましいけれど、50年後100年後の沖縄を勇気づけられるようなものにし たかった。
 告発型ではなくて、人間賛歌にしたかったのは、そういう意味もあるんです。「泣ける」エピソードも中にはあると思うけれど、みんなが同じところで泣いて終わり、というものにはしたくなかった。

 ──特に最近は、「泣ける」が惹句になっている映画も多いですね。

 三上  私も、「泣ける」が褒め言葉だと思っていた時期はあるし、短い時間で人を引き込まなきゃいけないテレビの仕事をしていたから、「泣かせる」技術はあると思うんだけど、それはやりたくなかった。
 こういう映画を見たら、もやもやするでしょう。県外の人なら、さっきもおっしゃったように「沖縄に悪いことをしてる」と思ったり、自分を責めたり。で も、そこで泣いてしまうと、せっかくのその「もやもや」がすっきりして、消えてしまう。何も解決していないのに、問題を理解したような気持ちになってしま う。せっかくその人の中に植えつけられた「もやもや」の種を育ててもらえなくなる気がするんです。

(c)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

 ◆沖縄だけでなく、「日本の戦争」に止めを刺す。

 ──『戦場ぬ止み』という印象的なタイトルは、辺野古のゲート前フェンスに掲げられていた琉歌の一節なんですね。

 三上  もともとは、本当に暑かった去年の7月8月、炎天下で抗議行動を続けていたみんなの「11月には県知事選があるから、そこで勝ってこの闘いを終わらせる んだ」という、すがるような思いを表した歌なんです。でもその後、日本全国から県知事選に向けて翁長さんを応援する人が集まってくる中で、「今の安倍政権 を止められるとしたら沖縄からしかない、だから絶対にこの知事選は勝たなきゃいけないんだ」という空気が出てきました。
 私には「そんなにいろんなものを沖縄に覆い被せないでよ」という思いもあるんだけど、文子おばあなんかはそれも受けて立って「そうだよ、ここからしか止められない」って言っています。

(c)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

  ──「日本が二度と戦争をしない国になるためにやってるんだ」と文子さんが言うシーンもありました。

 三上  現場の人たちはそこまで引き受けて闘っている。沖縄から基地がなくなればいいやなんていう闘いではなくて、日本で、何度封じ込めても息を吹き返す「戦 争」の息の根を、今度こそ本当に止めようとしているんです。元自民党の翁長さんが、本土の政府と対決しながら闘い続けているのも、何も沖縄のことだけを考 えているんじゃない。後になって、「2015年ごろ日本は軍事国家になってまた戦争をしようとしていたけれど、沖縄の闘いが起点になってそれを止めていっ たと言われればいい」という理想さえ語られているんです。
 すごい崇高な理想ですよね。二度と息を吹き返さないように、二度と戦争をするなんて言わない国になれるように、沖縄が70年ずっと苦労して蓄えてきた力を使って、戦場にとどめを刺す。これは、そういう意味での「戦場ぬ止み」なんです。

『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』


監督:三上智恵 音楽:小室等 ナレーション:Cocco
2015年/日本/129分/東風 配給

東京・ポレポレ東中野にて緊急先行上映中
【本上映】
7月11日(土)より沖縄・桜坂劇場
7月18日(土)より東京・ポレポレ東中野、大阪・第七藝術劇場、ほか全国順次公開
※最新情報は映画公式HPにて

   元稿大月書店 主要出版物 【政治ニュース】  2015年06月10日  09:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【標的の村】:国に訴えられた東村・高江の住民たち

2016-07-31 08:45:10 | 在日米軍基地・再編問題・防衛・武器

【標的の村】:国に訴えられた東村・高江の住民たち

 ●乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【標的の村】:国に訴えられた東村・高江の住民たち

 ■標的の村 ~国に訴えられた沖縄・高江の住民達~再 放 送  - 30分- テレメンタリー 2012 - 9月2日放送版
 事故が多発しているアメリカ軍機「オスプレイ」の着陸帯が自宅のすぐ近くに建設されると聞き、やめてくれと声を上げた沖縄県東村・高江の住民たち。6人の子供を抱える安次嶺現達さんは「住民の会」を作って座りこんだところ、国に「通行妨害」で訴えられてしまった。
 国が、国策に反対する住民を訴えるという前代未聞の裁判。
 反対意見を封じ込めることを目的に権力のある側が個人を訴えることをアメリカではSLAPP裁判とよび、多くの州で禁じている。しかし日本にその概念はなく、被告にされた高江の住民らは3年半に及ぶ裁判の間、資金も時間も奪われ身体的・精神的な苦痛を強いられた。沖縄の住民運動が最後の抵抗手段にしてきた「座りこみ」。それを「通行妨害」に矮小化して住民を裁判にかける手法が成立するなら、国に都合が悪い沖縄の声はますます封殺されてしまう。
 人口160人の高江集落はアメリカ軍のジャングル訓練場に囲まれている。頭上では日常的にヘリが旋回し、住民らは「まるで自分たちがターゲットだ」と憤慨する。
 それは消して大げさではなかった。実際にアメリカ軍は、高江区民を標的に訓練をした知られざる歴史があった。ベトナム戦当時、沖縄の山岳地帯に襲撃訓練用の村が作られていた。その「ベトナム村」に近くに住む高江の住民たちが連行され、ベトナム人役をやらせられていた。
 現在建設予定の6カ所のヘリパッドも、ちょうど集落を取り囲む配置になっており、そこにオスプレイが来ることも明らかになった。住民らは、高江をさらに標的にするような基地建設は許せないと、10月のオスプレイ配備に向け、正念場の座りこみを続けている…。

 ■高江の子らの涙の上にある安堵を味わうのは誰なのか  琉球朝日放送 報道部 三上智恵 2012/12/01
 「本当にオスプレイ来ちゃった、やだよぉ~!」10月1日、普天間基地のゲート前。湧き起るオスプレイ帰れの怒号の中、高江の子供たちが泣き叫んだ。
 この6人兄弟の家は東村高江に建設中の米軍のヘリパッドから400Mしか離れていない。そこに事故が多いオスプレイが来ると聞き、父親の安次嶺現達さんらが座りこみを始めたのは5年前。
 ところが間もなく国に「通行妨害」で訴えられてしまった。突然被告にされた15人には、妻と当時7才の娘まで含まれていた。国が、国の方針に従わない民に圧力をかける前代未聞の裁判。娘の海月ちゃんは「私も刑務所に入るの?」と怯えた。
 反対運動などすれば、ひどい目に遭うぞという恫喝裁判の一方で、ヘリパッドの建設を進める国側は住民に「ここにオスプレイが来ると聞いてない」と言い続けたが、米軍の資料で高江には年間1200回飛来することが判明した。
 沖縄は、一体どこまで欺かれ続けるのだろう?地上戦で焼かれた先祖の土地。いつしか自分の土地に入れば米軍に捕まり、今は日本国に罰せられるようになった。声を上げれば裁判にかけられる。この国の法と仕組みは一体誰のためなのか? 
 95年の少女暴行事件の怒りを受け、政府は普天間飛行場の返還を約束したはずだ。ところがそれさえオスプレイの配備を睨んだ海上基地建設への方便だった。
 しかも辺野古の基地建設が進まないことに業を煮やした政府は住宅密集地の普天間に強引にオスプレイを飛ばした。これはもはや機種の問題ではない。今回の配備強行は17年に及ぶ政府の欺瞞の象徴であり、復帰40年を経てなお、沖縄問題は軍事的植民地の棄民政策でしかないことを決定づけるものだ。
 配備前夜、県民は始めて普天間基地を22時間封鎖に追い込んだ。台風17号の暴風の中、4つのゲートの前に身を投げ出した人々や、そこに襲いかかる警察の姿は全国ニュースからはほぼ黙殺されたが、始めて基地に出入り不可能になった米軍は動揺を隠せなかった。
 コザ暴動以来の抵抗を目の当たりにした私も、積年の涙を止めることができなかった。そんな抵抗も空しく、オスプレイはやってきた。三日後にはついに高江上空に浮かび、5年余りの座りこみの日々を切り裂くように、縦横無尽に低空飛行をした。
 絶望する大人の横で、11才になった海月ちゃんは言った。「お父さんとお母さんが頑張れなくなったら、私が引き継いでいく。私は高江をあきらめない」。オスプレイの存在に安堵する国民がいる。その安心は高江の子らの涙の上に成り立っている。
 ◆標的の村 なぜ 『劇場映画化』なのか
 テレビドキュメンタリー「標的の村」は過去二回、放送しています。テレビ朝日系列のテレメンタリーとして全国放送したのは2012年の9月。10月のオスプレイ配備の1か月前、どうしてもその前に全国にこの状況を知って欲しいと企画をねじ込んだ30分の番組作りでした。
 2回目は12月1日、こちらは46分ですが沖縄ローカル放送です。本来は東村高江のお話ですから、9月の放送以降、10月に予定どおりオスプレイが配備されてついに高江にオスプレイがとんだという絶望的な結末が想定され正直、そんな番組は作るこちらの気持ちが持たないとディレクターの私自身腰が引けていました。
 しかし、10月1日配備を前にした沖縄の抵抗はかつてなく激しいものでした。普天間基地を封鎖するという県民の怒りの渦中にあって、座り込む方も、排除する方も、そして報道する側も泣きながらという修羅場そのものでした。ところが、気がつくとこれは全国ネットには全く載っていませんでした。正確には、QABとテレビ朝日だけが、大山ゲート始めすべてのゲートを封鎖した前代未聞のライオットを放送したことになります。
 辺野古と高江をずっと取材してきた私達にとってオスプレイはこの17年の欺瞞の象徴であり普天間を封鎖するほどの怒りは充分想定していたことでした。どうやって逮捕者が出ないよう、また出たらそれをどう報道するのかシミュレーションをしながら迎えた事態でもありました。
 だからこそ、複数のカメラマンと取材者を配置して一部始終を捕えることができたのです。でも、結果的にはその意味をきちんと報道するメディアが放送局は特に少なかった。その記録を世にきちんと提示する義務があると思い直し、素材をプレビューするのさえ胸が詰まる映像でしたが歯を食いしばって向き合い、46分バージョンを作りローカルで放送しました。
 すると、直後にその映像がネットにあがり、一人歩きを始めます。アクセス数あっという間に3万を超え、基地問題のドキュメンタリーという地味な内容にもかかわらず、DVDで欲しいという依頼が報道部に殺到し始め、許可のあるなしにかかわらず、全国放送されていないために、そのDVDを使って上映会や勉強会をする方々が後を絶たないという状況が生まれました。
 ローカルを超えて、全国の方々にそこまで求められる内容を含む映像であるのならば、なんとかそれにこたえたい。元々沖縄のこの問題を広く知ってもらいたいために報道しているのですから、地域に密着したテレビ報道マンの日々積み重ねている貴重な時代の証言や記録を電波という枠にこだわらずお届けするというのも立派なテレビ報道マンの仕事ではないかと思い至りました。
 テレビドキュメンタリーの劇場映画化はANN系列でも初めての試みでいろいろと越えねばならぬ壁もあり、テレビ朝日始め多方面のみなさまのご理解ご協力なしには成立致しませんでした。この場をお借りして深く感謝申し上げます。
 91分に編集しなおした「標的の村」テレビではお見せできなかったシーンテレビでは味わえない長いカットそしてまたテレビ局の機動力無くしては捕えられなかった普天間基地のゲート前に身を投げ出した人々の生々しい怒りと悲しみ、有形無形の暴力今、まさに進行中の沖縄の基地を取り巻く現状を是非大きなスクリーンで見届けて下さい。
 この島と、国の、不幸な関係をもうこれ以上次の世代に丸投げしたくはない。
 そんな思いで制作致しました。そのためには、全国も皆さんのお力が必要です。どうか劇場に足をお運び頂いて、91分間おつきあい下さい。2013/06/26
 ◆是非 映画館に 足を運んで下さい 
 標的の村を映画化にしたいと思った率直な理由は、今まで米軍や日本政府がひた隠しにしてきた事を全国の人に知ってほしい、観てほしい、考えてほしいという思いからです。
 オスプレイ用のヘリパットの建設に反対し東村高江の人達が5年前から座り込んだ。それだけで、国が住民を訴えると言う前代未聞の事が起き……沖縄の人間としてはガッテンならん!!(合点がいかない)と叫びたい気持ちです。
 静かで平和な暮らしをしたい!子供達の将来の為に反対するのは当然のこと。それなのに国はいったい何をしてくれてるんだと高江に通うたびに、疑問が膨らんでいきます。
 10万県民の声を無視したオスプレイ配備はガッテンならん!
 県民の怒りに火がつき普天間基地を封鎖する事態になりましたがそれも全国には伝わっていません。今まで県内でしか放送されなかった沖縄県民の思いが「標的の村」にはぎっしり詰まっていると思います。
 それを、91分というテレビではなかなか許されない長尺で、しかも大きなスクリーンで見て頂けるということはカメラマンとしては非常にありがたく、貴重なチャンスを頂き幸せなことだと思っています。
 是非、映画館に足を運んで下さい。
 撮影・編集 寺田俊樹
 ヘリパッドいらない住民の会のみなさんから映画公開に向けたメッセ―ジが寄せられています!
 ■安次嶺 現達 メッセージ
 ヤンバルの豊かな自然を守りたい。家族を守りたい。ただ、それだけです。
 ■安次嶺 雪音 メッセージ
 沖縄北部にあるヤンバルの森は世界的にもとても貴重で豊かな自然環境です。
 この小さな島の小さな森の中でしか生きられない植物や動物が沢山います。私もそうです(笑)街で暮らす人も、田舎で暮らす人も、森で暮らす人もすべての生き物は森がなければ生きて行く事が出来ません。
 なぜなら森はきれいな空気ときれいな水を生み出すからです。っと言う事は世界中の豊かな自然を守る事が、明るい未来を築く事につながって行きます。とてもシンプルで簡単な事です。
 「戦争」は何一ついい事がありません。すべてを壊してしまいます。
 沖縄の人たちは戦争の悲惨さをよく知っています。戦争につながるすべての事にNO!っと声を挙げる。 一人一人の小さな声はどんどん大きくなって、世界中に響き渡ります。私たちが子供達に残し伝えたいのは、平和で自然豊かな明るい未来です。
 みんなで明るい未来へ向かって歩いて行きましょう。 
 元稿:琉球朝日放送 主要ニュース 社会 【在日米軍基地問題・オスプレイ沖縄配備】  2013年06月26日  09:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 ◆【どうする 秘密法】:命より重い情報などない 三上智恵さん
 ■琉球朝日放送キャスター・三上智恵さん
 多くの人は「国防上の秘密があるのは仕方ない」とか「スパイ容疑で罰せられるのは映画の世界」と思っているのではないでしょうか。しかし、沖縄では機密を知っていたために死に追いやられた住民がたくさんいました。
 情報を漏らすものは極刑という軍機保護法があった沖縄戦でのことです。住民は軍人と同じ屋根の下で暮らし、陣地の構築や奉仕にかり出されました。軍の編成や動向など軍事機密に通じていました。だから、敵が上陸し捕虜になって情報が漏れることを恐れた日本軍から「スパイか」と切りつけられ、自決に追い込まれた。自分の身を守るため「あいつがスパイだ」と密告する人もいました。
 特定秘密保護法は軍機保護法の再来です。いまも米軍や自衛隊と隣接して生活する沖縄の住民が、いつまた不都合な存在となり、処罰の対象にされるかと危惧しています。
 事故の多いオスプレイが使う着陸帯の建設に反対する東村(ひがしそん)高江の住民たちが主人公のドキュメンタリー映画「標的の村」を制作しました。家の近くに何がどのくらい飛来するのか、命を守るために知ろうとするのは当然です。しかし、「秘密を保有する者の管理を害する行為」とされて監視対象になりかねません。
 軍事機密の漏洩(ろうえい)を厳罰化した先にもたらされた悲劇を知るこの島から、法の危うさを何度でも訴えていきたい。人の命よりも先に守るべき情報などあるはずはありません。
 ※(写真):琉球朝日放送キャスター・三上智恵さん
 元稿:朝日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【どうする 秘密法】  2013年12月22日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 



 

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米で熱気球墜落、16人死亡 飛行中に火災、電線接触か

2016-07-31 07:19:30 | 事故・災害

米で熱気球墜落、16人死亡 飛行中に火災、電線接触か

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:米で熱気球墜落、16人死亡 飛行中に火災、電線接触か 

 【ニューヨーク共同】米南部テキサス州の州都オースティン近郊で30日午前、16人が乗り飛行中だった熱気球で火災が発生し、墜落した。地元メ ディアによると、州当局者は、16人全員の死亡が確認されたと明らかにした。CNNテレビは、気球が送電線に接触して出火した可能性があると伝えた。

 米テキサス州オースティン

 米テキサス州オースティン

 墜落したのは、気球の体験ツアーを実施している業者が所有する気球とみられる。在ヒューストン日本総領事館は日本時間31日午前時点で、日本人が被害に遭ったとの情報は入っていないと明らかにした。

 連邦航空局(FAA)と運輸安全委員会(NTSB)などが事故原因を詳しく調べている。

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 国際 【米国】  2016年07月31日  07:19:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【日銀】:追加緩和も市場失望 見えたきた日銀黒田総裁の“散り際”

2016-07-31 07:15:50 | 金融・財政ニュース

【日銀】:追加緩和も市場失望 見えたきた日銀黒田総裁の“散り際”

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【日銀】:追加緩和も市場失望 見えたきた日銀黒田総裁の“散り際”

 「黒田総裁の電撃辞任が一番の“バズーカ”になるんじゃないか。そんな笑えない冗談を飛ばす市場関係者もいます」(大手証券会社関係者)

 29日、追加緩和を決めた黒田日銀。上場投資信託(ETF)の買い入れ額を年間3・3兆→6兆円という期待外れのしょぼい内容のせいで、平均株価は一時300円超下落した。

黒田日銀は完全に手詰まり状態(C)日刊ゲンダイ

        黒田日銀は完全に手詰まり状態(C)日刊ゲンダイ

 「マイナス金利は現状維持だったこともあり、銀行株を中心に買い戻された。終値は92円高でしたが、黒田日銀に対する失望感が、そのまま株価の乱高下に表れています」(前出の大手証券会社関係者)

 いずれにせよ、黒田日銀に打つ手なしを再確認するだけに終わった。

 「暴落リスクが高まるだけの国債買い増しも、銀行業界が猛反発しているマイナス金利拡大も、もう限界。黒田日銀は完全に手詰まり状態です。黒田総裁が“公 約”に掲げた2%の物価上昇目標の達成は難しい。常に自信たっぷりで話し、人一倍プライドが高い黒田総裁が失敗を認めるとは考えにくいですが、任期はまだ 1年半以上ある。なす術もないまま批判にさらされ続け、そのまま散っていくことに耐えられるとも思えない。そう囁く日銀関係者もいますね」(株式ジャーナ リストの長崎憲二氏)

 浮かんでは消えてきた黒田総裁の“進退論”が現実味を帯びてきているらしい。御年71歳。世田谷に“億ション”も買った。晩節を汚したくないと考えても不思議じゃないが、黒田総裁が逃げるように辞任したら、アベノミクスの失敗を認めることになりかねない。

 「輪をかけてプライドが高い安倍首相が、それを許すわけもありません。もし何かあるとすれば、安倍政権と黒田日銀の亀裂がさらに深まった時です。ただでさ え方向性に乏しい今の市場は、いつ底割れしてもおかしくない。米利上げ観測の後退などをきっかけに株価が暴落したら、黒田総裁が『必要性も可能性もない』 と明言したヘリコプターマネーのような難題を、安倍政権が無理強いしてくる可能性は十分ある。『付き合いきれん』と安倍政権に三くだり半を突きつける形で の辞任なら、黒田総裁のメンツも保たれるでしょう」(長崎憲二氏)

 黒田総裁の任期は18年4月。安倍首相の総裁任期も最長で同9月。アベノミクスの「2018年問題」といわれるが、それまで持つかどうか。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2016年07月31日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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“実質筆頭株主”ズラリ…これがGPIF保有銘柄トップ30だ

2016-07-31 07:15:40 | 金融・財政ニュース

“実質筆頭株主”ズラリ…これがGPIF保有銘柄トップ30だ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:“実質筆頭株主”ズラリ…これがGPIF保有銘柄トップ30だ

  年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は29日、15年度の運用実績が5兆3098億円のマイナスだったと発表した。

大企業の多く価はGPIFが筆頭株主として君臨(C)日刊ゲンダイ

     大企業の多く価はGPIFが筆頭株主として君臨(C)日刊ゲンダイ

 最大の損失は国内株式で3兆4895億円に上っている。いったいどんな銘柄に投資して大損したのか――。これまでは完全に闇の中だったが、きのうGPIFは14年度(15年3月末時点)の保有全銘柄を公表した。

 1年以上も前の状況ながら、日本株は2037銘柄を保有。時価総額ベースでの最大保有はトヨタ自動車(1兆5499億円)で、以下、三菱UFJFG(8229億円)、三井住友FG(5173億円)、ホンダ(5079億円)と続く。

「意外だったのは、日経平均株価への寄与度が高いファーストリテイリングをあまり持っていなかったことです。保有順位は50位以下でした。年金を運用する 機関は、世界的に3~5年先を見据えた投資をします。保有比率の少なさはファーストリテイリングの成長性に疑問を抱いているということでしょう。同じよう に、日経平均への寄与度は高いのに、GPIFの保有順位が低かったのは京セラ、東京エレクトロン、テルモ、セコムなどです」(株式評論家の倉多慎之助氏)

 GPIFは信託銀行などに委託して株を保有しているので、企業が公表する「大株主」に登場しない。

 そこで、公開された資料を基に、仮に大株主に記載されるとしたら、株主順位はどうなるかを調べてみた。

 結果は、驚いたことに「GPIFが筆頭株主」がズラリだった。トヨタの保有比率は5.4%で4位だったが、三菱UFJFGや三井住友FG、ホンダ、武田薬品、アステラス製薬、日立製作所、東京海上HD、JR東海……などは堂々の1位だ(別表参照)。

 いまや日本を代表する大手企業の多くは、GPIFが筆頭株主として君臨しているのだ。歪んだ株主構成なのは間違いない。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース ビジネス 【金融・財政】  2016年07月31日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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緩い監視の目…日本がIS戦闘員の「中継地」と化した衝撃

2016-07-31 07:15:30 | 国際・欧州・中東・アフリカ・北米・南米

緩い監視の目…日本がIS戦闘員の「中継地」と化した衝撃

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:緩い監視の目…日本がIS戦闘員の「中継地」と化した衝撃

 まさかの事態がついに現実になった。日本までイスラム国戦闘員の中継地化しているというのだ。

 バングラデシュの首都ダッカで起きたテロ事件に絡み、地元警察が指名手配している立命館大元准教授のモハマド・サイフラ・オザキ容疑者が、日本を拠点にイスラム国戦闘員の「送り出し役」を担っていた疑いが強まっていると報じられた。

バングラデシュ飲食店襲撃テロでは日本人7人が犠牲に(C)AP

   バングラデシュ飲食店襲撃テロでは日本人7人が犠牲に(C)AP

 過激派メンバーのバングラデシュ人2人を日本に連れ入れ、トルコへ出国させていたという。彼らがわざわざ第三国を経由するのは、イスラム教徒の入国に敏感なトルコ当局の目を欺くためだ。

 軍事ジャーナリストの世良光弘氏がこう言う。

 「この2人に限らず、イスラム国戦闘員が日本を足掛かりにしている可能性は否定できません。日本は海外諜報機関からスパイ天国と揶揄されるように、監視の 目が緩く、動きやすい。事実上、野放しです。日本の公安警察は日本赤軍などの左派や北朝鮮スパイといった既成勢力には強いですが、イスラム国などの新興勢 力に関しては情報源もルートも乏しい。事実上、野放しになっている。官邸や内閣情報調査室も同様です。昨年7月にアルカイダ系のヌスラ戦線(アルシャム解 放戦線に改名)に誘拐されたジャーナリストの安田純平さんをいまだに救出できないのも、交渉ルートがなく、手の打ちようがないからでしょう」

 ■オザキ容疑者を過激思想に走らせたのは日本の警察か

 安倍政権が推進する観光立国政策によって、ビザの発給要件を緩和したことも外国人の入国ハードルを下げた。母数が増えれば、危ないやからが入り込むリスクも当然上がる。

 そもそも、オザキ容疑者を過激思想に走らせたのは日本の警察だという指摘もある。現代イスラム研究センター理事長の宮田律氏はこう言う。

 「ヒンズー教徒だったオザキ容疑者は、来日後にイスラム教に改宗しています。2008年の洞爺湖サミットでのテロ防止のため、警視庁公安部が都内のモスク に出入りするイスラム教徒の個人情報を収集し始めた延長で、オザキ容疑者が事情聴取されたという情報がある。純粋な信仰心を踏みにじられたことで非イスラ ムに対する反発を強め、イスラム国に同調したという見方もあります」

 テロリストの足場にされ、培養を後押ししているとしたら、負のスパイラルだ。日本がいつテロの標的になっても不思議じゃない。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 社会 【犯罪・疑惑】  2016年07月31日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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「強い人間に憧れが」 相模原45人殺傷容疑者を知人が語る

2016-07-31 07:15:20 | 【神道・神社、仏教・寺院、宗教法人】:

「強い人間に憧れが」 相模原45人殺傷容疑者を知人が語る

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:「強い人間に憧れが」 相模原45人殺傷容疑者を知人が語る

  神奈川・相模原市で起きた45人殺傷事件。日刊ゲンダイは、事前に複数のナイフや、ハンマーを用意するなどして次々と入所者を襲った植松聖容疑者(26)を幼少期から知る人物で、事件後、神奈川県警から8時間に及ぶ事情聴取を受けたという男性Aさんを直撃した。

取り調べには素直に応じているという(C)日刊ゲンダイ

    取り調べには素直に応じているという(C)日刊ゲンダイ

 Aさんによると、植松容疑者は子どもの頃、猫がいじめられているのを見ると、必死になって止める優しい少年だった。

 「サトシの父親は小学校の先生で、まじめな人。道徳に厳しく、命の大切さを説いていました」

 地元の小中学校から東京・八王子の私立高の調理科に進学したものの、同級生を殴るなどのトラブルを起こし、相模原市の高校の福祉科に転校した。

 「親から『大学は行け』と言われ、彼は教員である父親の影響で帝京大の教育学部に進学しました。ところが、当時はやったクラブに出入りするようになり、悪 い仲間とも付き合うようになりました。サトシは“強い人間”に憧れがあって、自分を強くみせようとして入れ墨やクスリなどに手を出すようになった。特に悪 くなったのは大学卒業後です。半グレ集団とつるむようになり、まともな友人はどんどん離れていきました」(Aさん)

 ■「支配者になりたい」

 そんな植松容疑者を持て余した両親は4年前に引っ越し、植松は一人暮らしになった。そして、2012年12月から犯行現場となった「津久井やまゆり園」で働くようになるのだが、不自然な言動が見られ始めたのもこの頃だ。
 
 「大麻やタマシャリ(向精神薬)で徐々に言動がおかしくなったとのウワサが出ていました」(知人男性)

 結局、植松容疑者は今年2月、施設関係者に「障害者を殺害したい」などと暴言を吐いて措置入院に。その際、「ヒトラーの思想が2週間前に降りてきた」と話したという。

 Aさんが続ける。

 「そもそも最初は政治に興味はなかったらしく、大学卒業後から右翼系の団体と付き合い始め、その影響でヒトラーに興味を持つようになったようです。サトシ は『支配者になりたい』とも言っていました。クスリの影響もあって、自分がヒトラーのようになれば人を救えると本気で思い込んだのかもしれません。送検時 に車の中で見せた笑顔はいつもと変わらない笑顔でゾッとしました」

 植松容疑者は取り調べに素直に応じているというが、現場の警察官は動機が理解できず、困っているらしい。

 闇は深い。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 事件 【犯罪・疑惑】  2016年07月31日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【都知事選】:きょう投票 夜には大勢判明

2016-07-31 05:19:30 | 選挙(衆院・参院・地方首長・議会)

【都知事選】:きょう投票 夜には大勢判明

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【都知事選】:きょう投票 夜には大勢判明

 舛添要一氏の辞職に伴う東京都知事選は31日午前7時から投票が始まる。即日開票され、同日夜には大勢が判明する見通しで、新たな首都のリーダーが決まる。

 都選挙管理委員会によると、告示翌日から投開票2日前(29日)までの期日前投票者数は131万7584人で、前回選挙(14年2月)の同時期の人数、88万25人の1・50倍となっている。

 立候補しているのは、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産、生活、社民推薦、元総務相の増田寛也氏(64)=自民、公明、日本のこころ推薦、元防衛相の小池百合子氏(64)ら新人21人。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【選挙・東京都知事選】  2016年07月31日  05:19:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【茂木、稲田氏の入閣検討】:高村氏は副総裁留任で調整

2016-07-31 02:05:30 | 政党・地域政党・政治団体他

【茂木、稲田氏の入閣検討】:高村氏は副総裁留任で調整

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【茂木、稲田氏の入閣検討】:高村氏は副総裁留任で調整

 安倍晋三首相は8月3日の内閣改造・自民党役員人事で、同党の茂木敏充選対委員長と稲田朋美政調会長を重要閣 僚として起用する方向で検討に入った。高村正彦副総裁は留任で調整している。複数の政権関係者が30日明らかにした。首相は、頸髄損傷で入院中の谷垣禎一 幹事長の処遇も含め、新たな態勢の構築へ人選を続行した。

 茂木敏充氏(左)、稲田朋美氏

 茂木敏充氏(左)、稲田朋美氏

 茂木氏は2014年9月から選対委員長を務めており、同年12月の衆院選と今年7月の参院選で自民党勝利に貢献した。幅広い分野で政策に精通しており、経済、外交重視を掲げる改造内閣の閣僚として適任だと判断したとみられる。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・8月3日の内閣改造・自民党役員人事】  2016年07月31日  02:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【荒川で溺れ】:大学生死亡 埼玉県寄居町

2016-07-31 01:55:30 | 事故・災害

【荒川で溺れ】:大学生死亡 埼玉県寄居町

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【荒川で溺れ】:大学生死亡 埼玉県寄居町

 30日午後4時35分ごろ、埼玉県寄居町の荒川で「人が流された」と110番があった。寄居署と地元消防が捜索し、川底に沈んでいた同県行田市の大学生青木瑞希さん(21)を発見。病院に搬送したが、死亡が確認された。

 寄居署によると、青木さんは友人2人とバーベキューのできる場所を下見していた。対岸へ渡ろうとして、途中で溺れたという。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【事故・災害】  2016年07月31日  01:55:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【首相】:改憲論議推進を表明 橋下氏は協力伝達

2016-07-31 01:36:30 | 【憲法、擁護・改正、第9条問題他】:

【首相】:改憲論議推進を表明 橋下氏は協力伝達

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【首相】:改憲論議推進を表明 橋下氏は協力伝達

 安倍晋三首相は30日、おおさか維新の会の橋下徹前代表と東京都内のホテルで会談した。衆参両院の憲法審査会 で憲法改正に向けた論議を進めていきたいとの考えを示した。先の参院選を経て、改憲勢力が衆参両院で国会発議に必要な議席「3分の2」を超えたことが念頭 にあるとみられる。関係者によると、橋下氏側は協力する姿勢を伝えた。

 首相は会談で、9月召集が見込まれる秋の臨時国会をにらみ今後の政権運営への協力も求めたもようだ。英国の欧州連合(EU)からの離脱問題についても意見を交わした。

 菅義偉官房長官や、おおさか維新の会代表の松井一郎大阪府知事、馬場伸幸幹事長も同席した。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政局・憲法改正問題】  2016年07月31日  01:36:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:週のはじめに考える 五輪の旗を持つ手には

2016-07-31 01:05:50 | 選挙(衆院・参院・地方首長・議会)

【社説】:週のはじめに考える 五輪の旗を持つ手には

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:週のはじめに考える 五輪の旗を持つ手には

 今日にも東京都の新知事が決まり、八月五日にブラジルで五輪開幕、六日は広島原爆の日。濃密な週のはじめに考えます。「東京五輪」のあとさきを。

 二〇二〇年東京五輪に向けて全国も注視した都知事選は今日、投開票。それが誰になるかは別にして、新知事の最初の海外出張先はブラジルになるかもしれません。

 八月下旬、リオデジャネイロ五輪の閉会式で、次の開催地が五輪旗を受け継ぐ晴れ舞台です。

 けれども、晴れがましさはそのひととき。浴びる脚光が消えた後は、手にする五輪旗の重みが相当ズシリとくるはずです。

 ◆平和への思いが重く

 都知事の政治責任に加え、多くの国民が「東京五輪」の合言葉に込めてきた、平和への思いもまた重くのしかかるからです。それは平和だからこそ五輪 も開ける時代を、尊いと思うこと。その尊さを身に染みてよく知っており、代々大切にしてきた日本人ならではの「思い」といえるでしょう。

 歴史をたどれば、ちょうど八十年前のきょう、一九三六年七月三十一日。四〇年五輪の開催地に東京が決まったことを伝える大ニュースが歴史の始まり でした。東京新聞の前身「国民新聞」が翌日出した号外の見出しは「東京オリムピック 光輝ある実現」。だが、折から日中戦争が長引きそうな時局に日本政府 は二年後、開催権の返上を決め、四〇年東京五輪は幻と消え去ります。

 時は流れて、一九四九年夏のある日。東京・日比谷の連合国軍総司令部(GHQ)で、マッカーサー最高司令官と対峙(たいじ)する一団がいました。田畑政治会長率いる日本水泳連盟の表敬団です。後の“フジヤマのトビウオ”古橋広之進選手らも同席していました。

 ◆執念が呼び寄せた縁

 六四年東京五輪の招致までの流れに詳しい『祖国へ、熱き心を』(高杉良、角川書店)によれば、田畑会長らの訪問は、日本とはまだ国交のなかった米国への渡航許可を求める直談判でした。

 一年前のロンドン五輪に「敗戦国」日本は出られずじまい。ならばロサンゼルスでの全米選手権大会に当時最強の古橋選手らを出場させて、その強さを公式記録に刻みたい。田畑氏の執念でした。

 そこまでの執念の源泉を、著内の談話にくむことができます。

 「わたしは悔しくて悔しくて歯ぎしりが出そうです。…戦争で(昭和)十五年と十九年の二度オリンピックが中止になったのが、残念でならんのです」

 昭和十五年はすなわち幻の四〇年東京五輪。戦争への並々ならぬ憎しみがその源泉でした。

 執念は通じ、選手団の渡米は実現しました。そして実はこの渡米が、日本スポーツ界に「恩人」を引き合わせることになります。

 ロス在住の日系二世フレッド・イサム・ワダ氏。あの『祖国へ、熱き心を』の副題『東京にオリンピックを呼んだ男』その人です。

 ワダ氏は、四九年の全米選手権に出場する選手団が宿舎を探しているとの新聞記事をたまたま目にし、自宅の提供を申し出ます。その縁でスポーツ界幹部と親交を結び、六四年東京五輪の招致では、中南米諸国を自費で回って東京への投票を呼び掛けました。

 ロスでの古橋選手らの活躍は、米国で日本人、日系人社会への評価を高め、戦争の遺恨を引きずる日米間の軋轢(あつれき)の緩和に役立った。それへの感謝も、ワダ氏が祖国での「平和」五輪に身を尽くす原動力になったといいます。

 開催地を決める西独ミュンヘンでの投票は東京の圧勝でした。

 そしてもう一人。こうして実現した六四年東京五輪に、ひときわ強く「平和」を印象付けた人がいました。聖火リレーの最終走者、坂井義則氏です。当 時無名の大学生ランナーになぜ大役が回ってきたか。自身には「何の説明もなかった」という坂井氏ですが、その出自から理由を推察できます。

 広島に原爆が投下された一九四五年八月六日、爆心地近くの広島県三次市生まれ。三年前、坂井氏本人が本紙に、この人選の意義を語っていました。「平和の祭典の象徴として、敗戦国の日本が平和国家になったことを世界に示したかったんだろう」と。

 ◆引き継がねばならぬ

 「平和国家」になった日本は、六四年東京五輪を弾みに空前の繁栄を享受した。いま急速な高齢化が進む先の未来に、どれだけ繁栄の果実を引き継げるか微妙だが、「平和国家」は引き継げます。

 むしろ引き継がねばならない。先人たちが平和への思いを託した「東京五輪」が再び巡ってくるのなら、なおさらしっかりと。

 三週間後、ブラジルで誰かしら五輪旗を受け継ぐ舞台に重ねて、私たちの「平和国家」の引き継ぎにも思いを馳(は)せてみるのです。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年07月31日  01:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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