ランダムなまず庵

 何事にも一寸手を出すが人並みに出来ず、中途半端なその日暮らし・・何でもありの風来ブログ、暇にまかせて「庵」ってます。

大連・旅順余聞

2010-06-21 09:11:09 | 旅行けば
「・・庭に一本棗の木・・」と歌われた「水師営の会見所」の片隅に6代目の棗(ナツメ)の木が保存されている。ステッセル将軍から乃木大将に贈られた白馬が繋がれたという。

 金州・旧提督府にある句碑、「金州城にて 子規 行く春の酒をたまはる陣屋哉」日清戦争で従軍記者として渡満した子規が宴に招かれた時に詠んだ句である。


「アジアの国々を植民地から解放したのは日本である。よって今でも感謝されているのだ!」と宣う人(諸説)が偶にいる。
 原始に近かった広大荒涼の「満州国」を支援し、短期間のうちに近代的な国家、重工業都市に成長させたのは日本人である。

 満州の人々は、それまで夢にも思わなかった近代文明に浴することになった。そこは軍閥、匪賊から搾取、略奪を受けることのない、そして生命、財産が確実に保護される平和郷であり、王道楽土だった。
 漢、満州、蒙古、朝鮮、日本の5つの民族が王道によって政治の行われている平和な理想の国にしようとした「五族協和・王道楽土」を旗印に合致しているのである。

 日本は本当にアジアの国々を解放したのだろうか、しょうとしたのだろうか、「五族協和・王道楽土」など単にスローガンではなかったのか?

 アジアの国々は日本にそんなことを頼んだのだろか、日本は侵略、殺戮で、併合、同化をしてきた。
 朝鮮では、皇民化、改宗、創氏改名、日本語使用、あげくの果てに「特攻」にまで駆り出した。
 インドネシアの少年が「僕たちも日本の子供に負けないように一生懸命頑張る・・・」と日本語で宣誓をしている映像を見たことがある。

 日本が進出して追い出した民族に、今度は追い出されたのである。「輪廻転生」・・・
 何せ、満州は「日本の生命線」あった。自国が生き残ることに精一杯、結果的には、敗戦でアジアから撤退し、列強が又占領し、その後、相次いで独立したのを「日本のお陰」なのだろうか。

 日本も連合国に占領され、「独立」した。言語、宗教、氏名も変えられずに・・・・・

、沖縄を主とした米軍基地は、まだ存続しているが、解放されたのは日本国(人)そのものであるまいか。




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