前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井県議会の新幹線騒動

2009年10月17日 | Weblog
   福井新聞・・・・・2010年度予算の概算要求に北陸新幹線の金沢―福井、敦賀駅部など新規着工の整備費が盛り込まれなかったことを受け、県会の超党派でつくる北陸新幹線整備促進議員連盟は16日、旭信昭副知事らと対応策を協議した。民主党政権に対し、本県延伸に向けたこれまでの経緯と必要性を訴えるため、26日召集の臨時国会前に要請活動を行う方針を確認した。

   終了後、取材に対し議連の山本文雄会長(自民党県政会)は「民主党の方はこれまでの経過を分かってないと思う。一部始終、状況を説明して(県内延伸について)理解してもらうことが重要」と強調。「(今年2月に完成した)福井駅部を野ざらしにしていいということは民主党も考えないだろう」と述べ、国会開会を前に要請活動をする意向を示した。

   協議では自民党県政会、民主党・一志会の議員が過去の経緯や運動方針をめぐって意見を応酬し、民主党の一方的な決め方を問題視する声なども出たという。最終的には、年末の予算編成に向け一枚岩で熱意を伝えていくことでまとまった。ただ、政府・与党一元化で政策を決める新政権に対し、具体的な要請先がはっきりしない上に従来型の陳情の効果は未知数で、手詰まり感を指摘する声もある。・・・・・・・

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   私が県議会議員のとき、新幹線の議員連盟には加わらなかった。共産党議員がいなくなり、自民党、公明党、民主党系と「オール与党」で、大きな問題点をふくむ新幹線計画に血道をあげてきた。

  昨年、「金沢までで、福井延伸は凍結」と提案したが、県内の反応はいい。あまり必要性を感じていないということ。かつての福井空港拡張計画のようなものではないか。
巨額の税金投入なのだから、県民全体で、頭を冷やして考える機会にしたらいい。

  「オール与党県議会」はあいかわらずの政府陳情をおこなうという。
福井県の民主党も、これまでとの矛盾はでてくるが、ここは新幹線整備と県内交通のあり方を抜本的に見直したらいいのではないか。

  ある人も、「こどもの予算も、農業予算も、原発の金も、新幹線も、では財政はどうなるのか。福井県議会がどうしても新幹線というなら、福井はこどもの予算や農業予算はいらないから、こっちをくれ、ぐらい言わないと説得力に欠ける」などと言っていたが、財政とはそういうものだろう。
  「あれもこれも。あとのことは知りません」では無責任だと思う。


ホロコーストへの抵抗「ミーシャ」

2009年10月17日 | Weblog
   みに・キネマ・福井が企画した映画「ミーシャ」を観ました。
1942年、ナチス占領下のベルギー。両親が検挙され、残された8歳の少女・ミーシャは、結果的に両親を探し、一人旅にでる。ベルギーからポーランド、ウクライナへ。食うために、食料品を盗み、土を掘りミミズを食べ、狼と生活し獲物を分けてもらい・・・と壮絶なサバイバルの「旅」。あまりにリアルな映像。彼女の支えは、「父母に会いたい」の執念だけ。ホロコーストへの抵抗。実話にもとづく。

    観ていて辛くなる映画だった。唯一の救いは、狼や動物とミーシャとの交流のあざやかさ。狼は怖くないことを初めて知った。「ニホンオオカミ」が滅びたのも、「こわくなかった」からか。
    しかし、このような悲劇。戦争がおこしたものであることを告発していると感じた。戦争が終わり、平安の予感で映画が終わったのはせめてもの救いだった。

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   映画がはじまる前に福井弁護士会の方が映画の宣伝をしていました。
「死刑を考える日」ということで、吉村昭原作「休暇」が映画化され上映されます。

   11月1日、福井県国際交流会館で午後1時半、午後6時の2回。15時45分から柳重雄弁護士の講演があります。
裁判員制度がはじまり、いつ「死刑」判断と向き合わなくてはならなくなるかもしれません。考えるいい機会だと思います。

講演は無料。映画は前売り500円、当日800円。
お問い合わせは、福井弁護士会まで。0776-23-5255。