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前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

「冬の兵士」と自衛隊

2009年10月09日 | Weblog
先日、ふくい九条の会の会合で「冬の兵士」DVDを観た。これは昨年三月に「反戦イラク帰還兵の会」がワシントンで近郊で開いた集会「冬の兵士」のドキュメンタリー。書籍も出版されている。

実際、自分たちがイラクで何をやってきたか、上官からどのような命令をうけていたか、生々しい証言がつづき「胸がわるくなる」場面が何度もあった。
走ってきた車に弾丸50発を打ち込んだら、父、母、こども二人。即死。上官は「ハッジ(メッカ巡礼の人をさす蔑称)の馬鹿。運転の仕方を知っていたら、こんなクソいまいましい事件は起きなかった」と。米軍はイラク人を軽蔑し、「脅威」と勝手にみなし、「夜間外出禁止令だから、夜はなにを撃ってもかまわない」と指示されていた・・・・・

集会の発言は、9・11後のマスコミの報道も批判していた。「イスラムは敵」「中東を殺せ」の感情がつくられていった・・・・・・

日本も同様ではなかったか。小泉首相、自民党公明党政権のもと米軍への違憲の戦争協力がすすめられた。自衛隊が空輸した約4万5000人のうち米軍・米軍属が約63%。「そいつら」がイラクの罪なき多くの人たちを殺した。
真実・全容を明らかにさせ、憲法九条違反の活動を繰り返させてはならないと痛感する。


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しんぶん赤旗・・・・・・空自のイラク派兵が昨年終了したのを受けて、本紙記者は今年1月に請求しましたが、5月に「人員・貨物の内容を明らかにすれば、輸送対象である他国部隊の動向が把握され、関係諸国・関係機関との信頼関係を損なう」などとして、従来どおりの黒塗りの文書を開示。これに対して不服審査請求を行ったところ、北沢俊美防衛相名で「現時点で不開示とする理由がない」とする9月24日付の決定書とともに、全面開示された文書が送付されました。

  本紙の集計によると、空輸人数は総計約4万5000人で、このうち米軍・米軍属が約63%を占めます。次いで多いのが04年から06年7月までイラク南部サマワで活動していた陸上自衛隊員をはじめ、自衛隊・防衛省関係者で約26%。自公政権が「イラク復興支援」の象徴として宣伝していた国連職員の空輸は全体の約6%。同職員の空輸が始まった06年9月以降に限っても、1割程度にとどまっています。

  文書は数百ページにおよび、空輸日時、回数、発着地と人員の所属・人数、貨物の種類・数量を記載。空輸を開始した04年3月3日、空自C130輸送機がサマワに医療機器を輸送したことから、自公政権は「イラク復興支援」だとして大宣伝していました。

  ところが、今回明らかになった文書を見ると、翌週の3月12日から車両や航空機部品などの米軍器材が輸送され、さらに19日には武装米兵の空輸が始まりました。「週間空輸実績」によると、米陸軍10人、軍属6人でM16ライフル銃と拳銃を携行していました。復興支援とは無縁の、対イラク軍事作戦の一端を担っていた実態が明白となりました。・・・・・・・・・・・・