2021年3月17日福井県議会本会議での佐藤正雄議員の反対討論です。
◯議長(畑 孝幸君) これより、討論に入ります。
佐藤君より反対討論の通告がありますので、許可することにいたします。
佐藤君。
〔佐藤正雄君登壇〕
◯28番(佐藤正雄君) 日本共産党の佐藤正雄です。
第1号議案令和3年度福井県一般会計予算案は次の理由で反対です。反対の理由の第一は、福島原発事故から10年、いまだに深刻な被害が続いている中での原発推進であることです。政府主催の追悼式でも、津波で5歳の次男を亡くされた南相馬市出身の斎藤誠さんは「原発は一度暴れると人間の手に負えなくなり、復旧に時間がかかり、ふるさとに戻れない人を作り出すことを忘れないでほしい」と述べられました。私も2011年5月に救援物資をトラックに積み込み、福島の被災地に参りました。その際、人々の生活していた家という家を根こそぎなぎ倒し、命とともに海へとさらった大津波の痕から一つの石を持ち帰り、議会の控え室に置いております。
さて、杉本知事の今議会での使用済核燃料中間貯蔵施設と40年超原発再稼働をめぐる説明は、多くの県会議員からも県民からも批判が出されました。使用済核燃料をさらに増大させる、問題先送りの無責任な原発推進県政からの転換が必要であります。
第二に、新幹線に419億円はじめ福井駅西口再開発9億円など、大型公共事業推進の問題です。第138号議案令和2年度一般会計補正予算案にも足羽川ダムなどの予算が含まれており、反対です。
次に、第5号議案令和3年度福井県国民健康保険特別会計予算についてです。今でも高過ぎて払えない国民健康保険税、払えない世帯には短期保険証、資格証明書などが発行されます。資格証明書では一旦窓口で全額負担、10割負担であり、事実上、医療機関へのアクセスが排除されます。こういう御家庭が県内868世帯もある異常です。また、数か月間しか有効期限がない短期保険証は2,788世代に交付されております。まさに3,600世帯を超える県民の命と健康が脅かされております。国の言いなりで県内統一保険税へ進めば、保険税が高い自治体の水準に合わせることも想定され、大幅引上げとなる市町が出かねません。そうすれば払えない世帯が急増することにつながります。国の言いなりではなく財政支援を強化し、保険税の引下げを行うべきであります。
第38号議案福井県立学校職員定数条例の一部改正について、第39号議案市町立学校県費負担教職員定数条例の一部改正については、教員定数の削減であり反対です。政府も40年ぶりに小学校の全学年規模の一律35人への引下げを決めました。これは、コロナ禍で子どもたちに少人数学級をプレゼントしようという国民運動が実ったものであります。政府は国会で中学校についても検討対象としましたが、高校も含め実現すべきです。この点で、福井県は教職員や親の願いに応えて独自の少人数学級編制を導入し、新年度も一部拡充する姿勢は評価をいたします。さらなる少人数学級の前進を訴えて討論といたします。
◯議長(畑 孝幸君) 以上で、通告による討論は終了いたしましたので、ほかにないものと認め、日程第1から日程第70までの各案件に対する討論は終結いたしました。
◯議長(畑 孝幸君) これより、討論に入ります。
佐藤君より反対討論の通告がありますので、許可することにいたします。
佐藤君。
〔佐藤正雄君登壇〕
◯28番(佐藤正雄君) 日本共産党の佐藤正雄です。
第1号議案令和3年度福井県一般会計予算案は次の理由で反対です。反対の理由の第一は、福島原発事故から10年、いまだに深刻な被害が続いている中での原発推進であることです。政府主催の追悼式でも、津波で5歳の次男を亡くされた南相馬市出身の斎藤誠さんは「原発は一度暴れると人間の手に負えなくなり、復旧に時間がかかり、ふるさとに戻れない人を作り出すことを忘れないでほしい」と述べられました。私も2011年5月に救援物資をトラックに積み込み、福島の被災地に参りました。その際、人々の生活していた家という家を根こそぎなぎ倒し、命とともに海へとさらった大津波の痕から一つの石を持ち帰り、議会の控え室に置いております。
さて、杉本知事の今議会での使用済核燃料中間貯蔵施設と40年超原発再稼働をめぐる説明は、多くの県会議員からも県民からも批判が出されました。使用済核燃料をさらに増大させる、問題先送りの無責任な原発推進県政からの転換が必要であります。
第二に、新幹線に419億円はじめ福井駅西口再開発9億円など、大型公共事業推進の問題です。第138号議案令和2年度一般会計補正予算案にも足羽川ダムなどの予算が含まれており、反対です。
次に、第5号議案令和3年度福井県国民健康保険特別会計予算についてです。今でも高過ぎて払えない国民健康保険税、払えない世帯には短期保険証、資格証明書などが発行されます。資格証明書では一旦窓口で全額負担、10割負担であり、事実上、医療機関へのアクセスが排除されます。こういう御家庭が県内868世帯もある異常です。また、数か月間しか有効期限がない短期保険証は2,788世代に交付されております。まさに3,600世帯を超える県民の命と健康が脅かされております。国の言いなりで県内統一保険税へ進めば、保険税が高い自治体の水準に合わせることも想定され、大幅引上げとなる市町が出かねません。そうすれば払えない世帯が急増することにつながります。国の言いなりではなく財政支援を強化し、保険税の引下げを行うべきであります。
第38号議案福井県立学校職員定数条例の一部改正について、第39号議案市町立学校県費負担教職員定数条例の一部改正については、教員定数の削減であり反対です。政府も40年ぶりに小学校の全学年規模の一律35人への引下げを決めました。これは、コロナ禍で子どもたちに少人数学級をプレゼントしようという国民運動が実ったものであります。政府は国会で中学校についても検討対象としましたが、高校も含め実現すべきです。この点で、福井県は教職員や親の願いに応えて独自の少人数学級編制を導入し、新年度も一部拡充する姿勢は評価をいたします。さらなる少人数学級の前進を訴えて討論といたします。
◯議長(畑 孝幸君) 以上で、通告による討論は終了いたしましたので、ほかにないものと認め、日程第1から日程第70までの各案件に対する討論は終結いたしました。