前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

京都・南丹市での原発学習会で講師をつとめました。福島で原発なくせ 1万人集会。深刻な海洋汚染。

2011年10月31日 | Weblog
       昨日は、京都の八木、日吉、美山、園部、京丹波の地域の9条の会がたちあげた「原発問題を考える会」の学習会でした。

きっかけは福井へ農民連として原発視察にこられた松田愛子さんが、「地元でも話しを聞きたい」と9条の会を中心に企画していただいたもの。前回は安斎育郎先生だったそうです。

共産党からも南丹市の仲絹枝市議、高野美好市議、京丹波町の東まさ子町議らにご参加いただきました。ありがとうございました。

       私の話の後、みなさんから熱心な質問が相次ぎました。「福島原発事故の原因はなにか」「事故後に福井の原発の非常用電源の対策はどうなっているか」「ストレステストの内容は」「汚染は広大な地域に拡がっているが除染は可能か」などなど・・・・・・。

       松田さんからは、「地元の動きや住民の意識、それに京都府との関連などを、実際に「原発をなくする」立場で地元政治の第一線で行動されている御話をいただき、励まされ元気をいただきました。「原発推進派となくそうとする私たちの綱引きです」とおっしゃったことばが大変印象に残りました。綱をしっかり握って、引っ張る仲間を増やしていき、息長く行動していこう と思っています」とのメールをいただきました。ありがとうございます。

連帯して「原発ゼロ」へがんばりましょう!
帰りの列車は指定席をとれず、自由席も満杯で、久々に立ちっぱなしでした。


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     赤旗・・なくせ原発 ふるさと返せ      福島集会 1万人超

    「なくせ!原発 安心して住み続けられる福島を! 10・30大集会インふくしま」が30日、木々が色づき始めた福島市の「四季の里」で開かれました。実行委員会が「参加者は1万人を超えました」と発表すると、歓声があがり拍手がおきました。こわされたふるさとでの平穏なくらしを返せ、政府と東電は責任を取れと、「オール福島」の意思を訴える、原発事故後最大の集会となりました。


 「福島で生きていきたい」「ふるさとを返して」など、平和なふるさとでくらしたいという切実な思いをつづったゼッケンを身につけた福島県内の参加者をはじめ、47都道府県すべてから駆けつけました。

 また、仮設住宅や県外に避難している住民たちも参加。浪江町から二本松市の仮設住宅に家族とともに避難している理容業の男性(68)は、「原発のせいで家を失い仕事を失い、孫とも離ればなれになってしまった。賠償もせず被害者を裸で放り出したままにしている国と東電は絶対許せない」と話しました。

 ステージから「ふるさとを汚したのは誰!」の歌が響くと、「東電だ!」と応じる参加者たち。子どもたちが大声コンテストで「外でかくれんぼしたい!」と叫ぶと、おとなたちは「遊ばせたい!」と応え、舞台と会場が一体となって盛り上がりました。

 12人の集会よびかけ人を代表して早川篤雄氏(楢葉町・住職)と片岡輝美氏(会津若松市・会津放射能情報センター代表)があいさつ。

 福島県農協中央会会長の庄條一氏、浪江町長の馬場有(たもつ)氏、飯舘村長の菅野典雄氏、福島県前知事の佐藤栄佐久氏があいついで登壇。発言のたびに拍手、「そうだ」のかけ声がとびました。馬場町長は、「本当に、悲しいです。悔しい。浪江町民2万1000人が県内や全国に避難している。そんな状況をつくったのは誰だ! 東京電力です。国策として進めてきた国にも責任があります」と訴えました。

      
       日本共産党の志位和夫委員長があいさつし、「この集会の大きな成功を力に、さらに世論と運動をひろげ、原発にしがみつく勢力を追い詰め、包囲しましょう。安心して住み続けられる福島、原発ゼロの日本をつくるために、頑張りましょう」と呼びかけました。

 集会参加者は「ふくしまに生き、明日につなぐ」と題したアピールを採択。アピールは「美しい大地・空・海を引き継ぐために! いま、声をあげましょう! 広げましょう! 『なくせ原発!』」とうたっています。

 集会後、「なくせ原発」「徹底的に除染しろ」「全面賠償当たり前」など、シュプレヒコールしながらパレードしました。・・・・・・・・


        福井県からも山川ともいちろう・あわら市議や玉村正夫・越前市議らが参加しました。

        さて、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は、福島第1原発事故で海洋に流出した放射性物質セシウム137の総量を約2万7千テラベクレルと発表しました。東電発表の30倍近くに相当し、史上最悪のようです。

先日の上杉隆さんのお話でも、海洋条約により日本に巨額の賠償が求められる可能性があるようです。国土の除染にも10兆円単位の巨額費用。

さらに、海洋汚染で国際的も賠償、ということになれば日本の国は大変なことになります。

あらためて、このような取りかえしのつかないリスクを抱えた原発からの撤退が求められると痛感します。


ストレステスト、「やらせ3兄弟」は信用できない。菜の花プロジェクトの藤井代表のお話。

2011年10月30日 | Weblog
       赤旗・・・・・原発耐性試験初の提出  住民の不安消えず

       関西電力は28日、定期検査で停止中の大飯原発3号機(福井県おおい町、出力118万キロワット)再稼働の前提となるストレステスト(耐性試験)の結果を経済産業省原子力安全・保安院に提出しました。全国の原発で初めてです。
 ストレステストは、東京電力福島第1原発事故の後、欧州連合(EU)が地震や洪水といった自然災害などに対して原発が耐えられるかを示す「安全裕度」を調べるとして始めたのを受けて日本でも実施が決まりました。停止中の原発を対象とした1次評価と、福島第1および福島第2合わせた10基を除く44基を対象にした2次評価があります。

 関電が提出したのは1次評価の結果で、想定を超える地震や津波に対して安全上重要な施設・機器等は十分な裕度を有していると結論。福島第1原発事故の後に実施した「緊急安全対策」の結果、安全裕度は地震に対しては700ガル(ガルは加速度の単位)の1・8倍の1260ガル相当まで、津波に対しては設計上の高さ2・85メートルの約4倍の11・4メートルまで向上したとしています。

 また、全ての交流電源が失われた場合でも炉心が冷却できなくなるまでの時間は緊急安全対策前の5時間が約16日後までと大幅に伸びたとしています。

 今後、保安院が評価を行ったうえ、原子力安全委員会による確認や国際原子力機関(IAEA)のチェックを経て、最終的に野田佳彦首相らが再稼働の可否を判断します。それまで数カ月を要するとみられています。

●安全確認できぬ

 猿橋巧・日本共産党おおい町議の話 福島第1原発の事故と地震、津波との関係はいまだ不明です。このような状況で大飯原発が地震や津波に襲われたらどうなるか、多くの町民は不安を抱えています。ストレステストは、関西電力が実施して、それを原子力安全・保安院、原子力安全委員会が審査するもので、今までの安全審査と同じ流れです。関西電力がコンピューターで計算しただけで大丈夫だったといっても、このようなやり方で地震や津波に対して原発の安全性を確認できないことは福島第1原発事故が起こったことからも明らかです。大飯原発の再稼働は絶対許せません。

●解説   拙速な“安全宣言”信頼性も不透明
 
 関西電力は、今回の結果を再稼働への布石としていますが、安全性の問題が解消されるわけではありません。今後、評価結果のチェックが進みますが、拙速な“安全宣言”は許されません。

 そもそもストレステストはコンピューターによる机上の計算であり、解析手法や入力データの信頼性がどこまで担保されるのか不透明です。実際、前提となる緊急安全対策に関わる設備データの誤りが指摘され、当初9月の提出予定がずれこんだ経緯もあります。

 また結果のチェックも、欧州連合(EU)では「透明性のあるリスク評価」としていますが、日本のチェック機関は、やらせ説明会が問題化した経済産業省原子力安全・保安院と放射能放出予測データを隠した原子力安全委員会で、国民の信頼を失っています。

 一方、福島第1原発事故の原因究明は、まだ途上です。地震・津波で電源を失って原子炉が冷却できなくなった以外に、地震による設備の破損が事故にどれだけ影響したか、操作手順に問題はなかったのかなど徹底調査が事故再発を防ぐ最低条件です。野田首相も原因究明が「すべてのスタートの大前提」だと国会答弁しています。(日本共産党の志位和夫委員長への答弁)

 福井県若狭湾の原発群は“活断層の巣”にあります。大飯原発直近には長さ約23キロメートルと約12キロメートルの活断層があり、連動してマグニチュード7・4の地震を起こすと懸念されています。2009年の駿河湾の地震で浜岡原発の5号機でだけ他号機の2倍程度の突出した揺れが観測されるなど、敷地地盤による揺れのばらつきの予想は困難です。今回の評価結果は、想定した地震動の1・8倍で燃料損傷に至る可能性を示しましたが、安全性に余裕があると言い切れるのか疑問が残ります。

 また戦国時代の天正大地震(1586年)の際に若狭湾で津波による被害が歴史文献に記載されています。関電などは調査を決めましたが、結果は来年秋以降になる見通しで、今回の前提が崩れる可能性もあります。 (中村秀生)・・・・・・・・・



       全国に先駆けての再稼働は許されません。電力事業者・保安院、安全委員会・・・・国民の信頼を失った「やらせ3兄弟」による「安全宣言」など国民県民は誰も信頼しないでしょう。

       昨日は福井県でも「さようなら原発 1000万人署名」がスタートしました。わたしは、別の原発問題の会議に参加していて、集会参加はできませんでした。参加していたかねもと幸枝書記長からは「野田県議も参加していた」と聞きました。
これまでの県議会内外での立場を超えて、「原発なくそう」の立場で、1人でもたくさんの議員とともに力をあわせてがんばっていきたいと思います。


       また、昨日は、菜の花プロジェクトの藤井代表のお話をお聞きしました。福島原発事故での放射能をおびた瓦礫処理の課題や、ウクライナでの菜の花プロジェクトの計画など、原発事故の放射性物資の「吸収」での活用などを興味深いお話でした。
「チェルノブイリではセシウムが55万ベクレルで避難だが、福島では120万ベクレルでも人を住まわせたままだ」と、外国に比べて甘い日本の対策にも警告を発せられていました。
「チェルノブイリ事故でも本格的な健康被害が出始めたのは数年後から」と話し、奇形動物の写真などをみせていただきました。


       福島事故は、いまだ収束にもいたらず放射性物質が漏れ続けています。将来に暗澹たる気持ちにならないでもありませんが、私たちにできることをひとつひとつやっていきたいと思いますね。

上杉隆氏の講演。ベルリン・バロック・ゾリステンとベルリンフィルコンサートマスターの樫本大進の共演。

2011年10月29日 | Weblog
昨日は県議会の議会運営委員会、研修会でした。
議会運営委員会は12月県議会の日程を決めるものです。
12月議会は11月30日開会、12月19日までです。私をつうじて請願・陳情をだされることを希望される場合は、なるべく早めにご連絡ください。また、県政要望などもどしどしお寄せください。
いずれも内容とお名前・ご連絡先を明記して mmasao.sato@gmail.com までお願いします。

しかし・・・福井市長選挙の日程とばっちり重なっていますね。福井市議会は早めに11月冒頭から開会するそうです。


県議会研修会の講師はフリージャーナリストの上杉隆さんでした。自由報道協会をたちあげ、震災・原発事故問題で大手マスコミには載らない真実を流しています。
しかし、出演していた番組で、「記者クラブが機能していない」と批判したら、番組を降ろされたとか。また、3月は東電の記者会見にはりついて、炉内の圧力の問題や、プルサーマル原発からのプルトニュウム放出、海洋汚染問題などを質問したのはフリー記者で、ほとんどのマスコミは東電に批判的な質問をNHKをのぞいてしなかったそうです。

今後の海洋汚染に伴う賠償問題や、こどもの発ガン予測など深刻です。
政治への提起として
●販売される食品に放射線量を明記すること
●線量の高い食品の消費は子どもをさけること
●放射能飛散予測を毎日発表すること・・・・・・・がされました。

国民ひとりひとりが無用な「被曝」を避けるための方策の具体化が急務です。


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夜は、ハーモニーホールでのベルリン・バロック・ゾリステンとベルリンフィルコンサートマスターの樫本大進の共演を連れ合いとともに鑑賞しました。
樫本氏が奏でる名器からの激しい音色には興奮しました。

「重厚な中にも繊細な表情を併せ持つ、魅惑的なあの音色、誰もが彼らの音の魔法の虜になるはず・・・・」のうたい文句に違わず、バッハやヴィバルデイを秋の夜に堪能しました。

後のサイン会には全員が並んでサインに応じるサービスにも驚きました。
着物姿の連れ合いはベルリン・バロック・ゾリステンの奏者の方から「ビューティフル」と着物を褒められてご満悦。

ひきつづき終日、福井県議会厚生常任委員会の決算審査でした

2011年10月28日 | Weblog
       昨日も引き続き、福井県議会の厚生常任委員会の決算審査。健康福祉部関係でした。

       わたしは、「介護従事者の給与についての交付金は国にひきつづき強く求めるべき」と求めました。

また、「難病患者の就労支援事業の実態」を質問したのにたいし、県側は「就労支援相談員を配置し、10名が就職した」と答弁、また、「かつて福井県は無らい県運動をやっていたのか。現在の取り組みは」との質問に「かつて福井県もやっていた。現在、5施設で23名入所している。入所者訪問事業や、パネル展などをやっている」と答えました。

       わたしが、県立病院の独立行政法人化の課題や後発医薬品の導入について質問したのにたいし、山本県立病院院長は「県民にやさしい医療ということで、看護師によるサービスが必要。7対1看護でたくさんの看護師がアプローチしてくれるほうがいい。一定のレベルにしていただきたい。政策医療するためには多くの医師の連携が必要」「後発医薬品は品目で20パーセント、金額で15パーセントとなっている」などと答えました。

      昨日の質疑でも「へー」と思うことがありました。
ひとつは、民主党の山本正雄議員が同和対策事業の見直しを求めたことです。県は「全体で6800万の予算だが、最近はハードより普及啓発事業になっている。地区は4市町で6地区であるが、もう一般の方と混在している」などと答えました。たしかに、「融合」している実態であり、事業の見直しが必要でしょう。

もうひとつは、自民党の仲倉議員が遺族支援事業の見直しを人数も減少しているとして求めたことです。たとえば、福井県軍恩連盟連合会は今年解散したそうですが、昨年、40万の補助をだしています。「解散がわかっている団体になぜわざわざ補助をだしたのか」。なるほど・・・たしかに「実情に精通」しているだけに説得力がありました。

      県議会後、事務所にもどり福井県医療労働組合連合会の堀田書記長から、「大幅増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める意見書提出に関する請願」の要請をうけ、懇談しました。









亡国のTPP許さない!全国集会に呼応し、福井駅前で宣伝。自民党議員が原発マネー・アトムバス廃止を提言。

2011年10月27日 | Weblog
          共同・・・JAなどTPP反対集会 「徹底的に闘う」と決議

         全国農業協同組合中央会(JA全中)などは26日、東京都内で環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に反対する全国決起集会を開催した。約3千人が集まり「わが国の重要な制度や仕組みの変更につながるTPPには反対。徹底的に闘っていく決意」と決議。産業界など賛成派との溝は深く、政府は難しい政治決断を迫られそうだ。

 JA全中の万歳会長は「政府の拙速なやり方は認められない。今やるべき重点課題は大震災からの復興復旧と原発事故の収束だ」と訴えた。日本医師会の中川副会長も、参加で医療が市場競争にさらされれば「世界一平等で公平な医療の提供ができなくなる」と反対姿勢を鮮明にした。・・・・・・


         昨日はひきつづき決算議会でした。議会の昼休みには、全国のたたかいに呼応して福井駅前でTPP反対の宣伝行動に参加してマイクをにぎりました。共産党の南県委員長、民青の金元委員長もいっしょでした。チラシをほしい、と近づいてこられる方もいて、ビラもたくさんの方が受け取り、関心の高さがうかがえました。夕方、近所の方から「駅前でがんばってましたね」と。

今日の赤旗でも昨日の日比谷での集会が1面トップで報道されています。志位委員長があいさつしました。地方では47都道府県で宣伝行動。地方版では、私たちの宣伝も写真入りで報道されました。

福井でもJAや医師会などの広範なみなさんとともに県民世論を盛り上げて、アメリカいいなり・財界直結で亡国のTPPをごり押ししようとしている民主党政権を追い詰めていきましょう!




        さて、昨日の県議会厚生常任委員会の決算審査は安全環境部の関係でした。
私もJアラートや防災訓練、SPEEDIなどで質疑しました。

へーと思ったのは、自民党の山本よしお議員が原発施設をまわるバス代に1台あたり10万円ぐらい補助している制度の廃止を主張したこと。通称、アトムバス、と言われているもの。原発マネーを断ち切るひとつの提言を自民党議員がおこなったことに注目ですね。
今日もひきつづき決算審査です・・・・・・



福井県議会決算特別委員会の総括質疑がおこなわれました。自然エネルギー促進議員連盟役員会で勉強会。

2011年10月26日 | Weblog
         昨日は、福井県議会決算特別委員会の総括質疑でした。今日からは部局別審査がおこなわれます。
わたしが取り上げた項目などはつぎのようなものです。

●福井県も借金が増え続けているが、臨時財政対策債の交付税措置の実態はどうなっているのか。かつて、「後年度交付税措置される優良な起債だ」といって公共事業などでどんどん借金を増やした。交付税全体が縮小されてきているなかで二の舞にならないか。

●市中金融機関の借り入れの内訳と利率はどうなっているのか。

●滞納整理機構の活動について。ゆきすぎた家宅捜索など取立てがあるのではないか。市役所などで、「機構おくりにした」と、納税者の相談をうけつけない態度があるのは本末転倒ではないか。

●日野川水道用水で越前市などの水道料金が高騰している問題。さらに2年後に再値上げされるが抑制できないか考えるべき。

●ふるさと納税で県庁職員に対象者の紹介を「強要」しているのは問題ではないか。

●県にたいする高額寄付者の公開は、県政にあたえる影響も考えられるのできちんとおこなうべきだ。

●今後の新幹線事業の財政にあたえる影響はどうなるか。富山県などは大きな影響をうけているが。

江川会計管理者は「健全財政を維持しながら、必要な事業はすすめる」という答弁でしたが、そうはうまくはいかない、県民犠牲になりかねない、という現実を直視することが必要です。
県民がなにをのぞむのか、新幹線なのか、暮らしの充実なのか、・・・するどく問われているのではないでしょうか。


       また、昨日は県議会の自然エネルギー促進議員連盟の役員会がおこなわれ、県庁側から取り組みなどについて説明をうけました。福井県としてどういう政策を具体化していくか、まだカオスの状態ですが、議員側からも積極的に提案をしていこう、といろいろ議論しました。



「想定あまい」福島原発の事故時手順書だから隠した?関電や日本原電の手順書の確認も必要だ。

2011年10月25日 | Weblog
NHK・・・・・福島第一原子力発電所の事故時の手順書を巡って、東京電力が知的財産の保護などを理由に公表を拒んでいた問題で、国の原子力安全・保安院は、法律に基づいて提出させた手順書の一部を公開しました。手順書は個人名以外はすべて公開され、長時間にわたって電源が復旧しない事態が想定されていないなど、深刻な事故への想定の甘さが改めて浮き彫りになりました。

事故時の手順書を巡っては、衆議院の特別委員会が、事故の原因究明に必要だとして提出を求めましたが、東京電力は知的財産の保護やテロ対策を理由に、ほとんどを黒く塗りつぶして提出したため、経済産業省の原子力安全・保安院が今月、法律に基づいて原本を改めて提出させました。24日に公開されたのは、このうち1号機の事故に関係するおよそ200ページ分です。個人名が書かれた部分が黒塗りにされた以外は、すべて公開されています。

今回の事故では、津波でバッテリーや電源盤が水没して、一度にほとんどの電源が失われましたが、公開された手順書は、すべての電源が失われ、長時間復旧が進まない事態が想定されていません。バッテリーなどの非常用の電源を使って、格納容器内の圧力を下げるベントや、消防車による注水に必要な弁の操作を行うことになっていて、深刻な事故への想定の甘さが改めて浮き彫りになりました。手順書を巡っては、東京電力が知的財産の保護などを理由に2か月にわたって公表を拒んできましたが、公開に至った理由について、原子力安全・保安院は「今回の事故の重大性を考えると、事故原因の究明や今後の対策を検討するうえで広く公開することが必要だと判断した」としています。

東京電力福島第一原子力発電所の運転手順書が公開されるまでには、東京電力と国会や国の機関との間でおよそ2か月にわたってさまざまなやり取りが行われてきました。福島第一原発の事故の調査を行っている衆議院の科学技術・イノベーション推進特別委員会が、最初に、東京電力に「事故時運転操作手順書」の提出を求めたのは8月26日でした。これに対して東京電力は、先月2日、手順書の内容のほとんどを黒く塗りつぶして提出しました。その理由について、内容に知的財産が含まれ、核物質をテロなどから守るためと説明しました。

その後、特別委員会は2回にわたって、深刻な事故で使う手順書も含めて提出を求めましたが、東京電力は、表紙と目次を3枚だけ示し、目次の大部分を黒く塗りつぶしていました。このため特別委員会は、経済産業大臣に対して、法律に基づいて東京電力に原本のままでの提出を命じるよう求めました。
これを受けて、経済産業省の原子力安全・保安院は、先月27日、東京電力に1号機から3号機の事故の深刻度に応じて使い分ける3種類の手順書を、原本のまま提出するよう指示し、東京電力から提出を受けました。提出に際して東京電力は、公開された場合、安全上の支障が出るなどとして、全体のおよそ5割、深刻な事故で使う手順書は9割を非開示にするよう求めました。東京電力の主張と手順書の内容を精査して、原子力安全・保安院がどこまで手順書を公開するか注目されていました。

東京電力福島第一原子力発電所の事故時の運転マニュアルに当たる「事故時運転操作手順書」は、事故の進展や深刻度に応じて、3つの種類に分かれています。

まず「事象ベース」と呼ばれる手順書は、事故の際、基本となる対応が記されていて、原子炉が自動停止したあとの緊急時の冷却システムの操作手順などが示されています。この中では、外部電源などが失われた際に非常用のバッテリーで冷却システムなどを動かし、8時間以内に外部電源などを復旧させることになっています。

2つ目は、「徴候ベース」と呼ばれる手順書で、原子炉の水位が下がるなど、計器の数値の変動などから事故が進展するおそれがある際の対応が記されています。これは、昭和54年3月に起きたアメリカ・スリーマイル島原発事故を教訓に、運転員が、原子炉の水位などの数値からどのような異常が起きているかを把握して対応することで、事故の進展を防ぐために導入されたものです。

一方、これら2つの手順書で対応できない深刻な事故で使うのが「シビアアクシデント」の手順書です。事故が進展して、炉心が損傷するおそれのある場合などに使われるもので、格納容器の気体を外部に放出する「ベント」や、消火用の配管を使って原子炉に注水する方法などが記されています。

今回の事故では、地震の直後は「事象ベース」と「徴候ベース」の手順書を使って対応していましたが、津波に襲われて電源が失われたあとは「シビアアクシデント」の手順書を使って事故の対応が進められました。しかし、深刻な事故を想定したこの手順書でも、中央制御室で計器が表示され、冷却システムを動かす8時間分のバッテリーの確保や電源盤が使えることを前提にしています。今回の事故のように、バッテリーや電源盤が水没して、一度にほとんどの電源が失われたうえ、電源の復旧が進まない事態は想定していませんでした。今回の事故では、緊急時の冷却システムが止まっていくなか、電源の復旧が進まず、ベントや消防車による注水に必要な弁を開く操作も中央制御室からできない状況に陥りました。このため、作業員が実際に現場に行って作業に当たりましたが、停電で暗闇の中、放射線量が高くなる厳しい環境の下での作業には時間がかかりました。そして、原子炉の燃料の損傷が進み、原子炉建屋が水素爆発して大量の放射性物質の放出につながる事態となり、想定の甘さから深刻な事故で使う手順書が役に立たない結果となりました。・・・・・・・・



 東電が隠そうとしていたのは「想定の甘い手順書」だからでは?と疑いたくなりますね。
しかし、電力業界では、たぶんこのような内部の手順書も共通しているはずです。BWRとPWRでは違いはでてくるでしょうが、基本的にメーカー仕様だからです。
関西電力や日本原電の手順書も公開させて、問題点の改善を求めることが必要になるのではないでしょうか。

かつての「もんじゅ裁判」の時も、機器の固有振動周期の開示をもとめたところ黒塗りで「開示」されたことがありました。なんとなれば、地震に脆弱な「もんじゅ」の弱点が明らかになるのを避けたかったからです。
しかし、一部消し忘れたデータからその「弱点」を読みとったのは構造設計の専門家でもある渡辺三郎元県議でした。

きたる11月5日、午後1時半から福井市城東、高志高校ちかくの渡辺三郎元県議宅をお借りして県政市政懇談会を開きます。わたしからは原発問題をお話しいたします。鈴木市議からは、12月におこなわれる市長選挙の争点などをお話しいたします。ぜひご参加ください。


大阪からの原発ツアー。日本最古のウルシと高校時代の思い出。

2011年10月24日 | Weblog
        昨日は大阪此花地域から80名余のみなさんが原発ツアーで福井にこられ、案内役をつとめました。

関電美浜原発で福島原発事故をうけた対応内容などの説明を聞き、質疑応答。午後は、小浜市の明通寺で中嶌住職と私からお話しをさせていただきました。

        大阪では、先日同寺で懇談しました梅田知事候補、わたし市長候補の選挙戦が11月におこなわれます。連日のニュースでも橋下知事辞任にともなうW選挙について大きく報道されています。
マスコミによる「維新の会」に偏った報道は、かつての「小泉劇場」のような加熱ぶりであり、問題です。

        橋下前知事は、原発をなくす方策を言わず、大阪府として太陽光発電に独自補助をもうけるよう提案したことに対し、「そんな砂漠に水をやるようなことはできない」と述べたそうです。
原発継続で、再生可能エネルギーの導入を馬鹿にするような政治家は、いくらパフォーマンスがうまくとも、時代遅れの政治家といわなくてはなりません。
私からも大阪の勝利で原発ゼロに! と訴えました。
 
               ★


        たまたま昨日は1日だけ日本最古のウルシの木が展示されるというので、大阪のみなさんの原発ツアーの合間に県立若狭歴史民俗資料館をたずねました。
        振り返ると、鳥浜貝塚で漆塗り櫛が発見されたのが1975年。わたしは高校生だったが、そのニュースを聞いて、日曜日に当時走っていた急行に乗って、坂井郡から三方町の展示会場まででかけた。
鮮やかな赤を忘れることはできない。

        今回、その櫛とも再会したが、なんとも情けない色に退色していた。説明版には「当時の保存技術ではどうすることもできなかった」とあった。
研究者たちの悔しさが伝わってきました。

さて、日本最古のウルシの木。説明では、これも1984年に発掘され、最初は「ヤマウルシ」とされ、水漬け保管をやめて乾燥させてしまい、出土当時より半分ぐらいに縮んでしまった、という。
なかなか分析も難しい。しかし、こうして日本最古、と注目されることになった。

        あらためて、いまは原発群となっている若狭地域は縄文時代には豊穣の文明をきずいていたのではないか、とほかの展示品もみながら思ったことでした。
参考にNHKニュースです。

         NHK・・・・・最古の漆の木を展示

        若狭町の鳥浜貝塚で出土し、世界最古とみられるおよそ1万2600年前のものとわかった漆の木が、小浜市で公開されています。漆の木が展示されているのは小浜市の県立若狭歴史民俗資料館で、縄文時代をテーマに開催中の特別展にあわせて、1日だけ一般に公開されています。

若狭町の鳥浜貝塚で出土したこの漆の木は、長さ17センチ、直径およそ1センチの枝状のもので、東北大学の鈴木三男教授らが詳しく調べたところ、縄文時代の草創期にあたる、およそ1万2600年前のものとわかりました。国内の漆に関する出土品では、北海道の垣ノ島B遺跡で見つかったおよそ9000年前の漆の装飾品が最も古いとされていましたが今回の漆の木はこれより3000年以上さかのぼり、世界最古と見られるということです。

公開された漆の木は、乾燥を防ぐため水につけられた状態で展示され、1日だけの公開とあって、展示ケースの前には多くの人が集まり、食い入るように見つめていました。見に来た人のひとりは「すごく感激しました、最古の漆が見られてうれしいです」と話していました。・・・・・

なぜ西川福井県知事は原子力防災範囲の拡大に「不快感」なのか。共産党福井市後援会の原発ツアー

2011年10月23日 | Weblog
        昨日は日本共産党福井市後援会で原発と秋の明通寺のバスツアーが取り組まれました。私や西村市議、鈴木市議、西村たかじ福井市委員長も参加しました。

敦賀市の日本原電では、担当者による福島事故をうけた対策の説明などを聞いた後、3,4号機の増設予定地を視察。広大な海を埋め立てて原発建設予定地がつくられていることに参加者のみなさんも驚きの声をあげていました。
担当者との質疑応答では、「福島原発事故は地震の影響も大きいのではないか」「原発からでた核のゴミはどうするつもりか」などなど旺盛な質問がつづき予定時間をオーバー。わたしたち議員はでる幕がありませんでした。



         中日・・・・・「原発の安全対策が先」 防災対策拡大案に知事が不快感

         西川一誠知事は21日の定例会見で、国の原子力安全委員会が、原発事故に備えた防災対策の重点地域を、原発から半径30キロ圏に広げる案を示したことに「原発の安全対策を先に示すべきだ。順番がおかしい」と不快感をあらわにした。
 西川知事は、野田佳彦首相が国連で「原発の安全性を世界最高水準に高める」と演説したことに触れ、福島第1原発事故の知見を反映した安全対策が重要だと強調。拡大案は「福島の事故の教訓がどう生かされているのか、はっきりしない。立地地域の意見が反映されているとも思えない」と苦言を呈した。

 その上で「安全対策が示されないと、どの程度のリスクがあるのか、どんな防災対策が必要なのか分からない。防災対策だけを議論するのは、立地地域や国民に混乱を生じさせる」と指摘。「もう少し統制を取り、全体的に議論を進めてほしい」と注文した。

 一方、運転停止中の原発も課税対象とする核燃料税の改定で、知事は「市町と相談しながら税収の有効活用を検討し、必要となる原発の安全対策などを進める」と説明。年内にも具体的な使い道や、現行は県に6割、市町に4割としている税収の配分割合を決める考えを示した。・・・・・・



       知事の「不快感」はちょっと理解に苦しみますね。安全対策の程度によって防災対策の内容が変わる、という趣旨でしょうが、福島原発事故の被害をふまえた、それと同様のことか、それ以上のことも想定した防災対策が必要ではないでしょうか。

安全対策を講じれば、防災の範囲を縮小すればいい、という考えなら、私が議会で指摘したように知事が求める基準は「新たな安全神話」になりかねません。あらためて、福井県全域を対象とした原子力防災計画を求めるものです。

   

                ★

       さて、昨日のツアーの後半は小浜市の明通寺。中嶌住職の原発についてのお話しとともに元原発労働者の方の被曝労働の生々しいお話をお聞きしました。まさに、人命と人間の尊厳を奪いながら原発の最先端では労働者が使い捨てられている実態に震えました。このような「労働」を必要とする原発をなくさなくてはなりません。

また、54年ぶりの補修工事がおこなわれていることで、普段公開されていない三重の塔内の十二天像や、平安時代の作という釈迦三尊像、阿弥陀三尊像を見学できたことは幸運でした。

みなさんもこの機会に福井県が誇る貴重な国宝を見られたらいかがでしょうか。
以下、参考に福井新聞の記事です。



      福井新聞・・・・・・明通寺三重塔、54年ぶり補修 12月下旬まで一般公開

      福井県小浜市門前の明通寺で国宝・三重塔の初層(1階部分)の補修作業が始まっている。同寺によると、作業は1957年の解体修理以来54年ぶり。作業が終わる12月下旬ごろまで一般公開している。

 三重塔の初層には4本の丸い柱(四天柱)の間に須弥壇(しゅみだん)があり、中央に釈迦三尊(しゃかさんぞん)像、その背中合わせに阿弥陀(あみだ)三尊像を安置している。像を取り巻く四天柱と壁には、江戸中期の作とされる十二天像が描かれているが、近年は絵の傷みなどが目立っていた。

 補修作業は千葉県の業者が担当している。のり、にかわを混ぜたものを絵に塗る「はく落止め」や、はがれ落ちた絵の補筆、須弥壇の漆塗りを順次行う。9月下旬に釈迦三尊像と阿弥陀三尊像を本堂に移し、3日から作業を始めた。

 同寺によると、普段は塔内を公開しておらず、十二天像や釈迦三尊像、阿弥陀三尊像を見学できる機会は貴重という。

 同寺の中嶌一心さんは「作業見学を通し、文化財保存のための伝統技術への認識を深めてもらえれば」と話している。

 見学時間は午前9時~午後5時。拝観料は大人400円、中高大学生360円、小学生200円。



TPP問題でJA県中央会・山田俊臣会長らと懇談しました。武商デパート。県政市政懇談会。

2011年10月22日 | Weblog
         昨日は、野田民主党政権が交渉への参加表明にひた走ろうとしている環太平洋連携協定(TPP)の問題で、JA県中央会、県漁業協同組合連合会などと懇談しました。南秀一委員長と私が、党の「TPPへの暴走を許さない国民的共同を呼びかけます」とのアピールや、大震災・原発災害への第3次提言を掲載した「しんぶん赤旗」10月号外を届けて激励し、共同の立場を示しました。

        JA県中央会では山田俊臣会長が応対し、「(TPP参加では)米だけではなく、あらゆるものが外国から入ってくることになる。(東日本大震災が起きた)日本の現状で、岩手、宮城、福島の被災地の心情を考えるならば、与党はこんな(TPPの)ことでうわつかず、(被災地の)現場に出るべきだ。絶対たたかう」と強調しました。「ぜひ力を合わせましょう」と呼びかけると、山田会長は「毎日(この問題で)どうするか考えています。ぜひ協力をお願いします」と応じました。

        県漁連では中野治一専務理事が応対し、「食料は人間が生きていく上で一番基本ですから、守っていかないといけない」とのべました。わたしたちが「この問題では超党派でやっていくことが大事です」とのべると、中野専務理事は「そうですね。連携していかないといけない」と応じました。

        昼は、福井県庁で開かれていた武商デパートで弁当を買いました。県庁職員から「佐藤さんも買わなきゃ」と言われて、「そりゃそうだ」。
焼サバ寿司、700円。おいしかった!酒まんじゅうも・・・・美味!生徒のみなさんの一生懸命がいいね。「大変やなあ」と声をかけると、「大変なんです」と言いながらがんばっていました。


        夜は、鈴木市議の事務所で県政市政懇談会。私と鈴木市議から原発問題や市長選挙の争点などをお話ししました。
市民のみなさんからは、「原発マネーで行政はどうなっているのか」「海の汚染は大丈夫なのか」「採石跡地の環境が悪い」などの意見質問がだされました。


         次回の県政市政懇談会は、11月5日、午後1時半~、城東の渡辺三郎元県議宅をお借りしておこないます。お気軽にご参加ください。

原子力防災範囲の拡大

2011年10月21日 | Weblog
        昨日は、新幹線問題や原発問題などの打ち合わせ・会議がつづきました。夜は9条の会の例会。全国交流集会の参加や来年の憲法記念日の企画の相談。
さて、その原発問題でも昨日は大きなニュースがありました。


         NHK・・・・・・・・原子力事故に備えて防災対策を重点的に整備する地域について、国の原子力安全委員会の作業部会は、20日、原発から最大で10キロ圏内としてきた目安をおおむね30キロ圏内まで広げる案を示しました。30キロまで広がった場合、対象となる市町村は、これまでの44からおよそ3倍に増えるとみられ、今後、防災計画の見直しを求められることになります。

東京電力福島第一原発の事故では、これまで原発の8キロから10キロ圏内とされてきた防災対策を整備する地域であるEPZを大幅に超えて、初期の避難や屋内退避の指示は30キロまで及びました。これを受けて防災対策の見直しを進めている原子力安全委員会の作業部会は、20日、事務局案をまとめました。それによりますと、IAEA=国際原子力機関の緊急時の対応の基準などを踏まえ、新たに避難などの防護対策を整備する区域として、「UPZ=緊急防護措置計画範囲」という考え方を導入し、おおむね30キロまで広げるとしています。

また、原発事故が起きた際に、予防として直ちに避難を実施するPAZという範囲を定め、その目安をおおむね5キロとするとしています。さらに甲状腺被ばくを避けるためにヨウ素剤の服用などの対策を実施する範囲として「PPZ」という新たな範囲をおおむね50キロに設定するとしています。原子力安全委員会は、今後、自治体や専門家の意見を踏まえて検討を続けるとしていますが、30キロまで広がった場合、対象となる市町村は、これまでの44からおよそ3倍の130余りに増えるとみられ、今後、防災計画の見直しを求められることになります。・・・・・・・・・


        わたしたちは福井県全域を原子力防災の範囲とするように要求してきましたが、これも一歩前進です。

ところが、西川知事や敦賀市長は国の原子力防災範囲の拡大に異論があるようです。
根底には、まだ原発安全神話があるのでしょう。
「福井でも福島と同様な苛酷事故が起こりうる」との想定にたっての計画でなければならないのではないでしょうか。

新婦人が福井県教育長に要望交渉。取調べ可視化シンポと映画「ショージとタカオ」に感動。

2011年10月20日 | Weblog
          昨日は、午前中は、各方面からの要望について県庁などで対応、午後は、新日本婦人の会の県への要望交渉でした。その後、福井弁護士会主催の「取調べの可視化シンポジュウム」、布川事件を描いた映画「ショージとタカオ」を観ました。冤罪と長いたたかいをつづけてこられた桜井昌司さん本人もみえられて、シンポでは講演、映画の前にはご挨拶をされました。


          新婦人の県交渉は、教育庁、危機対策・防災課、農林水産部、建築住宅課とおこないました。会からは辻会長、多田事務局長ら10名が参加しました。
広部教育長にたいしては学校の耐震化や放射線測定器の配備、ヨウ素剤の配置などを要請しました。
教育長は「放射線教育については福島原発事故についても教えていく」「災害時のことを考えても、給食は自校方式がのぞましく、市町に切り替えて欲しいと要望している」「自衛隊での研修見直しについては、今日の教育長会議でも要望があったことは伝えたい」「これまでおこなってきた学校の原発見学はやめることになるだろう」などと答えました。

          会側は「利用されている少年運動公園の備品の改善などは、国体の施設検討とは別にきちんとやってほしい」「学校へのヨウ素剤の配備は福島原発事故を教訓にきちんとおこなってほしい。アレルギーの問題は、学校では子どもたちの状況をつかんでいるので、配備しない理由にはならない」などと強く要望しました。

                ★

          可視化シンポと映画「ショージとタカオ」は、桜井さんご本人の生々しい講演もあり、「どうやって冤罪がつくられるか」ということに衝撃をうけ、映画では、再審めざすたたかいが長期間にわたる撮影・取材でリアルに本人の葛藤、新しい家族の誕生、国民救援会など支援のとりくみ、弁護士の生き様など素晴らしいドキュメンタリーでした。150分を超える映画ですが、長さを感じさせませんでした。

         密室の取調べで「強盗殺人を自白しなければ死刑になる。自白すれば家に帰ることができる」など荒唐無稽な刑事の誘導に、若者がやってもいない犯罪を認めてしまった事実に、「冤罪は密室でつくられる」と痛感しました。可視化は急務です。

         また、福井女子中学生殺人事件の前川君のお父さんもごあいさつされました。「あの日は、家で姉夫婦といっしょに食事していた」という母親の証言があるにもかかわらず、暴力団員などの虚偽の証言により密室で殺人犯にされた前川君。前川君とご家族の心中を思うといたたまれません。「ショージとタカオ」のように、再審無罪となる日が一日もはやく訪れることを祈ります。

企画された弁護士会や、ミニキネマのみなさん、お疲れ様でした。

第9回福井県私学振興のつどいに参加。県内の共産党議員の会議で報告。被災地支援にひきつづきご協力を!

2011年10月19日 | Weblog
         昨日は、県私立学校連合会の設立60周年、第9回県私学振興のつどいがフェニックス・プラザで開かれ参加しました。少子化がさらにすすむなかで、私学への行政支援を求める大会ですね。大事な運動です。

         西川知事は、BSプレミアムで観たという「赤毛のアン」の自分たちで寄付金を集めるシーンを引き合いにだして、自助努力ももとめる内容のあいさつでした。聞いていて、面白い例えだなあ、と思いましたが、いまの時代の「教育権」は公私ともに守られなくてはなりません。
公立でも高校授業料無償化になったとはいえ、さまざまな負担金は家計に重い負担となっており、私学はなおさらでしょう。

         また、稲田衆議院議員のあいさつも強烈な政治的なものでした。「韓国ではコンサートでも領土問題を歌手が訴えている」「『あたらしい教科書』使っていただけるのは金井学園だけ」などなどと述べて、「いつまでも野党ではない」とアピールしていました。
自民党として長年政権をとっていたわけで、「千島列島全体の権利を放棄してしまって、結局、問題がひとつも解決していないこと」や「いつまでも沖縄の広大な土地や首都ちかくの土地を外国軍隊に提供しつづけている世界に例がない問題」などの責任を反省し、これらの解決にこそ、しっかり取り組むことが必要ではないでしょうか。

   
         午後は、県内の共産党議員の会議で、当面するTPPなどの政治情勢や、原発問題、政策課題などを報告しました。西村公子福井市議からは福井市政の問題点、猿橋巧おおい町議からは原発問題についての報告をうけて、みっちり討議をおこないました。

  
               ★

        宮崎小浜市議や北原若狭町議は岩手県の被災地へのボランティア活動に参加しています。連れ合いも、昨日から岩手県へ救援物資輸送と被災地ボランティア活動に参加しています。被災地のみなさんもお体にお気をつけください。
        また、日本共産党では、ひきつづき毛布や冬物衣料、野菜などの救援物資をお願いしています。もちろん、救援募金活動にもひきつづき取り組んでいます。県民のみなさんのあたたかいご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
お問い合わせは 0776-27-3800 まで。


        昨日、事務所のちかくの八百屋にいちじくが並んでいるのに思わず手が伸びました。以前は、実家にはおおきなイチジクの木が何本かあり、毎年たわわに実をつけ、おやつに食べていました。ビタミン、カルシウム、鉄など優れた栄養素があります。ただ、すぐ痛むのが難点。木からもいですぐその場で食べていましたね。
愛知産のものでしたが、甘くておいしかったです。



民主党がすすめる売国のTPP反対の県民運動を!農業や医療を守りましょう。

2011年10月18日 | Weblog
         赤旗・・・・米国基準 強要NO  TPP反対国際フォーラム
                食料主権・公正貿易求める

         食と農、国民のくらしに大打撃をあたえ、アメリカ型ルールを押しつけるTPP(環太平洋連携協定)などの「自由貿易」でなく、「食料主権」確立、平等・互恵な経済関係を考える国際フォーラムが15日、韓国、タイ、インドネシアの農民・市民団体を交えて、東京都内で開かれました。

 韓国の参加者は、国会批准が問題になっている米韓自由貿易協定(FTA)は、アメリカがねらうTPPの先行例で「アメリカの法律や制度を相手国に移植するものだ」「交渉は秘密主義で国会議員さえ知らされていなかった」と告発。「不公正、屈辱的な毒素条項」の一例として学校給食を挙げました。地産地消で地域の食材を提供しようとすれば、保護主義だとFTA違反になると紹介すると、会場から「そんなことがあるのか」との声が出ました。
 
日本AALA常任理事で中南米研究者の新藤通弘さんは、アメリカがすすめる新自由主義から決別し、8カ国で構成される米州諸国民ボリーバル同盟(ALBA)を紹介。「加盟国の主権尊重、自国の食糧はその国でまかなう食料主権の擁護、中小企業の保護、平和の連帯などを進めている」と新しい世界の流れを紹介しました。

 タイやインドネシアからの報告者も、「自由貿易でばく大な利益を得るのは、1%の人たちだけ。生産者だけでなく消費者にとっても利益になる公正な貿易を求めます」などと発言しました。

 主催は、農民連、全国食健連、農民連も加入する世界最大の農民組織「ビア・カンペシーナ」の3者。会場の日本青年館会議室には約150人が参加。主催者あいさつをした農民連の白石淳一会長は、「自由貿易の弊害を告発し、TPPへの交渉参加に向けた加速している政府に対抗し、広範な団体との共同をさらに広げて絶対阻止しよう」と訴えました。・・・・・・・・


       昨日の朝は、かねもと幸枝書記長と街頭宣伝。わたしは、原発問題などとともに風雲急をつげるTPP問題について、すすめようとしている民主党政権を厳しく批判しました。マスコミなどでも韓国の例もだしながら参加を煽っている問題を指摘しました。
農業分野はもちろん、医療や労働など広範な分野に深刻な影響をあたえます。

県民そうぐるみで反対の声をあげていきしょう。

       その後、生活相談や会議、会合がつづきました。
       夜には、新しく衆院北信越比例候補となった藤野さんからわざわざお電話をいただきました。
原発問題や農業問題など北信越がかかえる課題を国民の立場で解決するためにも日本共産党議席の奪還が必要です。
がんばりましょう!

県政市政報告と懇談会を開催しました。布川事件をえがいた映画が上映されます。

2011年10月17日 | Weblog
          昨日は、湊地域での県議会市議会報告・懇談会がありました。私と鈴木市議から原発問題での論戦や新幹線問題、再開発ビルの問題、市長選挙の争点などを報告し、市民のみなさんと懇談。

          みなさんからは、「新幹線はいらないのでないか。県民のどれだけの人が必要、と思っているのか」「原発に代わるエネルギーをどうするのか」「再開発ビルについて、市のメッセージが伝わらない。市民が自分たちでつくる町、という動きになっていない」「世界で貧困とのたたかいがあるが、福井でもお金がなくて病院にかかれない人も増えているのでは」などの質問や意見がだされ、私や鈴木市議からお答えしました。



         県政市政懇談会。次回は、10月21日、午後7時から福井市加茂河原の鈴木しょうじゅ事務所でおこないます。お気軽にお越しください。

         また、「うちの地域でも話が聞きたい」「私のグループで話して欲しい」などのご要望がありましたら、お気軽にご連絡ください。私や、西村、鈴木両市議が都合のつく限り、お伺いして議会の模様をお話しし、みなさんのご要望をお聞きいたします。

お問い合わせは さとう正雄メール  mmasao.sato@gmail.com まで。

                ★

         読売・・・・布川事件 自白を考える
                     福井で19日 映画上映とシンポ

         茨城県で1967年に男性が殺害された「布川事件」の再審で無罪になった桜井昌司さん(64)と杉山卓男さん(65)のドキュメンタリー映画が19日、福井市中央の映画館「テアトルサンク4」で上映される。同市の自主上映グループ「みに・キネマ・福井」と福井弁護士会が企画。桜井さんや弁護士らが取り調べの可視化について意見を交わすシンポジウムも同時に開催する。

桜井さんと杉山さんは67年に逮捕、起訴され、78年に強盗殺人罪で無期懲役刑が確定。29年間の獄中生活を経て、今年5月に再審無罪を勝ち取った。映画は、2人が仮釈放された96年秋から再審公判が始まった2010年夏までの14年間を井手洋子監督が記録。想像を絶する苦しみを抱えながらも前向きに生きる姿を映し出している。

シンポジウムは同日午後4時20分開始。布川事件では自白の強要が問題視されたことから、弁護士らが取り調べの全過程を録音・録画する必要性などを訴える。

上映は午後1時30分と同6時30分の2回。一般は前売り900円(当日1200円)、高校生以下500円。シンポジウムは入場無料。問い合わせは「みに・キネマ・福井」の高橋忠栄代表(0776・36・5888)。・・・・・・・


         いま、福井でも女子中学生殺人事件・前川事件の再審めざす運動がつづけられています。
冤罪事件を描いた映画を多くの県民のみなさんに観ていただきたいものです。

 「布川事件では自白の強要が問題視された」とありますが、福井の前川さんは自白すらしていないのに、犯人にさせられてしまったのです。
はやく再審が開始され、冤罪が晴れることを願ってやみません。