東西の金杯でスタートしたが、東西ともに雨が降っていた。京都のほうは早く上がったが、馬券の方は波乱の決着だった。勝ったマイネルスケルツィは逃げたことが好走の要因。ペース的にも少し遅くかなり楽に逃がせてもらえた。あれなら逃げ切って当然。やはり右回りは走る。ただ、春は東京での安田記念が目標になるのか。左回りだけに克服しなければならない。2着は本命にしたエイシンドーバー。内でじっと我慢して直線で外に出てからはいい脚を見せた。この馬は寒い季節が得意だけに、もう少し狙えそう。重賞制覇のチャンスは近い。サクラメガワンダーも前を捉えきれなかった。もう少し伸びると思ったのだが…。この馬は阪神コース向きか。マルカシェンクは前走とは一転して殿から追い込んで4着。良く伸びてきて見所は十分だが、前に有利な流れではあそこまでが精一杯か。キンシャサノキセキは道中折り合いを欠いていてあれでは走れない。もう少し気性面での成長が課題になりそう。
中山金杯は雨が降る中、あいにくの重馬場で行われたが、シャドウゲイトが7馬身差の完勝だった。ワンモアチャッターが逃げる意外な展開にも動じず2番手から。3角からまた動いてハナを切ってからは引き離す一方。かなり道悪は上手で、デキも上向いていたのだろう。2着は昨年に引き続いてのアサカディフィート。この馬も道悪は得意で、直線だけの競馬で2着。9歳でも衰えはない。ブラックタイドも良く伸びてきたが、最後は一杯の脚色。久々の勝利もそう遠くない話だろう。ワンモアチャッターはどうして逃げたのか…。もう3角過ぎでは手ごたえがなさそうだった。結果はシンガリ惨敗。言葉もありません。
朝の1レースから外れて成績もイマイチ。中山はあれだけ荒れると当たりようもないですね。気を取り直して2日目の競馬で巻き返せるか。
【中山11R:ガーネットステークス】
◎⑧ニシノコンサフォス
○⑯ジョウイフルハート
▲⑭コパノフウジン
△③スリーアベニュー
×⑦リミットレスビッド
×⑬サンアディユ
×⑫ニホンピロサート
土曜日の雨の影響で脚抜きのいいダートは必至。レコード決着の可能性も十分。そうなるとスピードのある馬が有利か。また、59キロのハンデを背負った馬が3頭。こういった馬の取捨もポイントになる。重賞勝ちがないのに59キロのハンデを背負うジョイフルハートと、57キロのニシノコンサフォスの2頭が有力。
ジョイフルハートは11戦して連対を外していない堅実な成績。前走も58キロのトップハンデを背負って逃げ切り勝ち。スピードだけならダートの短距離馬でもナンバー1といっても過言ではない。3走前には京都の1200mで1分9秒2と好時計で勝っているようにスピード決着は問題ない。今回は久々になるが調教時計は出ていて、走れる態勢にある。また使い込めない馬でこの成績だから1戦1戦が勝負ともいえる。1週前調教は坂路49秒0。今週は51秒1とこの馬としては平凡も、上がり3ハロンは速い時計が出ているので、末をしっかり伸ばして動きは良かったように見えた。大外枠を引いて揉まれないのもいいし、最初の芝コースを走るのも、新潟で経験しているだけに問題ない。ただ、直線に坂のある中山コースは初めてだけにそこは不安。
ニシノコンサフォスは前走は久々に崩れたが、やはり東京の1400mは距離が長く向かなかった。それだけに度外視していい。中山ダート1200mは2戦2勝と得意にしている。3走前の京葉Sでは1分9秒3とレコードにコンマ2秒と迫る好時計で快勝している。中山1200mではこのメンバーでは1番時計。2走前のエニフSではジョイフルハートに負けているが、1年前の京都の羅生門Sでは1200mでジョイフルハート土をつけた唯一の馬がこの馬。そう考えると大きな差は内容に思う。エニフSからはそれぞれ1キロ斤量が増えたが、斤量差は2キロのまま。ジョイフルハートは今回59キロを背負うのは厳しい。今回は逆転できると見て、ニシノコンサフォスを本命にした。
3番手評価はコパノフウジン。ダートは久々になるが去年このレースで3着の実績があり心配はない。去年はこの馬を本命にしていました。昨秋は好調で京阪杯で2着していたが、前走の尾張Sが15着のブービー負け。やはり左回りが良くないのだろうかと思う。中1週で馬なりの調教も前走時の調子はキープできていると思う。外からスムーズな競馬ができるのもいいはず。
前走準オープンクラスを勝って昇級戦になるスリーアベニューもダート1200mでは着外がなく安定した走りが出来ている。前走は後方一気の脚でキッチリ差しきった。脚抜きのいいダートは得意にしているのは心強い。また54キロのハンデなら一発の可能性も十分。ただ、前走同様に内枠を引いただけに砂を被ったときに対処できるかと、1分9秒台の高速決着になった際には対応できるかの不安はある。
リミットレスッドは交流重賞を勝って59キロのハンデになった。去年このレースを勝った馬で今年は連覇を狙う。近走も掲示板を外してはおらず堅実に走っている。前走の内容は完勝で8歳になっても衰えはない。ただ、スピード決着に不安はあり、昨年よりもメンバーは揃った。連覇は厳しいか。
サンアディユは3連勝でオープンまで昇級してきた。3走ともに逃げきりだが、オープンの一線級の馬のスピードに比べると厳しいか。ただ、53キロのハンデを生かせれば連対のチャンスはある。
ニホンピロサートは短距離のダートならまだそれなりにやれる。ただ、今回はメンバーが揃った。中山ダートでは大崩れしていないだけにそこにかすかな期待を持てるのだが。この馬まで押さえたい。
【京都11R:万葉ステークス】
◎⑩トウカイトリック
○②バイロイト
▲①チャクラ
△⑦ファストタテヤマ
京都の新春の伝統の一戦。今年は11頭立てになった。ここは軽ハンデ馬もいて不気味な感じがするが、ハンデを背負った実績馬で決まるように思う。本命はトウカイトリック。戦績を見ても3000mを超える距離の重賞で昨年は2度も2着している。阪神大賞典ではディープインパクトの2着もある。前走はアイポッパーに完敗の形になったが、休み明け2走目でこの馬もキッチリ変わった。スタミナは並みのものではない。ハンデも56キロなら恵まれたか。オープン特別のここでは絶対に負けられない。
対抗は昇級戦になるバイロイト。芝の長距離戦では本当に大崩れしていない。昨春にはオープン特別で2着しており、今回昇級戦だからといって苦にはしないはず。叩きつつ調子も上向いており、休み明け3走目の今回はさらに上積みが見込めそう。調教の動きも今週は圧巻で逆転の可能性も秘めている。
チャクラは有馬記念参戦の話もあったが、このレースに切り替えてきた。2年前のこのレースで2着した実績がある。最近は冴えない成績が続いていたが、前走のステイヤーズSでは3角過ぎから捲っていって、久々にこの馬らしさがあった。5着と掲示板も確保でき、休み明けを考えればようやく復活の兆しが見えた。今回は岩田Jが騎乗するのも不気味。2走ボケよりも前進必至。
ファストタテヤマは昨年のこのレースの勝ち馬で今回あは58キロのトップハンデを背負うことになった。実績を考えれば仕方がない。今週の調教は併走馬に遅れたが、時計的なものから見れば問題はない。ただ、前走同斤量で負けたトウカイトリック、チャクラがいずれも56キロのハンデでこの馬と2キロの差がついた。得意の教徒なら逆転も可能だが、厳しい方が強いか。それだけに今回は4番手の評価。
軽量馬は気になるが、どうもこれという感じがしないので無印で。
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