やっぱりというか当然というべきか、ディープインパクトは強かった。他馬がバテバテになっているところを余裕の走り。最後の直線追っていれば大差勝ちしていたか。これで天皇賞・春の勝利の可能性も大きくなった。折り合いも今回くらいついていれば大丈夫。
今週は土・日で4つの重賞レース。土曜日は西では皐月賞への最終東上便の毎日杯。東は天皇賞を目指しての日経賞。そして、深夜にはドバイで注目のレースが行われる。日本馬の走りに注目したい。
【阪神11R:毎日杯】
◎③マイネルポライト
○②エイシンテンリュー
▲⑫アドマイヤメイン
△⑮マイネルアラバンサ
×⑨テューダーローズ
×⑥トップオブツヨシ
×⑬クラフトミラージュ
皐月賞のトライアルは終わったが、この毎日杯で2着までに入り、賞金加算できれば出走圏内に滑り込める。過去の勝馬をみてもGⅠ馬が多い。昔の傾向とは違ってきた。今年もSS産駒の期待馬が人気を集めているようだが、ここはアドマイヤベガ産駒のマイネルポライトを本命にする。前走の中京戦。道中で内に押し込められる苦しい展開だったが、直線でキッチリと差し切った。ここにきて一戦ごとに力をつけてきた。大敗したのはダートの1戦のみ。芝なら本当に堅実なレースが出来る。折り合いに気を使うこともないし、自在な競馬できるのが持ち味。展開的に極端な馬が人気を背負うだけに、こういった好意でレースできる馬が有利な気も。調教の動きもよく、ここを勝てば皐月賞のダークホースになれる。
対抗はエイシンテンリュー。前走は雨が降って上滑りする馬場になったが、それをものともしなかった。3角過ぎから動いての5馬身差は強いの一言。先行できることはまだ難しいだけに、自分から動いていくか、展開待ちの面があるのは否めない。ただ、それでも強烈な末脚は持っているだけに侮れない。力の要る馬場は案外向くかも。鞍上の岩田Jがどんな競馬を見せるか注目。
アドマイヤメインは人気先行の傾向があったが、前走のレースを見るとようやく素質が開花してきた印象。未勝利勝ちのときも逃げ切り、その後は抑える競馬を試みていたが、前走で一転して再度逃げる競馬をして開眼。この馬この戦法が合っている。時計のかかった前開催の阪神で2分0秒9は破格の時計。今回も逃げの一手。ただ、他の馬も今回はマークするはず。まだ脆い面を抱えているだけにそのあたりが。
マイネルアラバンサは新馬を勝ってのオープン挑戦と、楽なレースではなかった。4角で少し不利を受けたことも最後の追い比べに響いた。あれがなければという内容。まだ格下もオープンで通用する能力があることは見せた。ただ、今回は重賞で一挙の相手強化が課題。スンナリとレースが出来れば。
テューダーローズは厩舎期待の血統。初勝利を挙げるのにやや時間を要したが、この血統の特色である末脚の鋭さを持っている。重賞でもいずれは勝ち負けできる存在。ただ、この馬の場合時計面で強調できるのがないのがマイナスか。スタミナ勝負の競馬になれば一発も。
トップオブツヨシは前走は馬場状態に尽きる。良馬場なら巻き返す力はある。連闘でも心配はいらない。クラフトミラージュは好メンバーが揃ったきさらぎ賞であまり差のない競馬をしている。この馬の場合は展開の助けが必要も、ある程度差す脚はもっている。血統的に時計のかかる馬場は向くはずだが。
【中山11R:日経賞】
◎③リンカーン
○⑦フサイチアウステル
▲④トウショウナイト
△⑧ホウキパウェーブ
×⑤コスモバルク
×⑬ストラタジェム
ディープインパクトの牙城は堅いが、その馬への挑戦権を賭けた戦いになるか。このメンバーなら実績断然のリンカーンの勝機。有馬記念で2、3しているように中山2500mの適性は十分。戦ってきた相手も強力だけに、このメンバーのGⅡ戦なら負けていられない。有馬記念以来となるも、調教の動きはなかなか。今週も上がりはかかったが、時計的には十分。状態的にもほぼ仕上がっている。
順調に使われているフサイチアウステルが対抗。前走は長距離戦としては多少厳しいペースだったか。得意の中山コースで2500mなら巻き返せる。他が背負っているなかでの56キロはいかにも有利。うまく先行ペースにできれば初重賞制覇のチャンスも。
トウショウナイトも2度使われて状態的にも上向いてきたか。中山コースは得意で昨年の2着馬。ここ2週の調教では一杯に追われ、時計も十分。ようやく本調子を取り戻した。立ち回り次第では逆転も。
ホウキパウェーブは重賞勝ちもあるが、脆さも抱えている。前走は道中で他馬と接触したのが響いたか。持っている素質はこのメンバーでもヒケはとらないのだが。休み明けはダメではないが、今回はかなり乗り込まれており走れるかもしれない。
昨年の有馬記念でようやくこの馬らしい走りが見えたコスモバルク。折り合い面での課題も徐々に解消はされている。前走同様乗り慣れた五十嵐Jでの参戦は心強い。昨年の汚名返上なるか。ストラタジェムはメンバーに関係なく相手なりに走る。重賞のメンバーでもそれは同じ。デムーロJの騎乗がなんとも不気味で。
【中京11R:知立特別】
◎⑭マルブツブリザード
○⑫ストーンブリッジ
▲⑨アグネスラズベリ
△⑩タイキミューズ
×⑪シセイヒカリ
×⑯エムオーウイナー
×⑤プリティメイズ
フルゲートの一戦。明日の高松宮記念と同じ距離の1000万条件戦ということで、いろいろな意味で注目してみたい。冬の小倉の後半週の馬場状態でも、先行して粘っていたマルブツブリザードが外枠をひいた。スンナリと揉まれない競馬ができそうで逃げ切りに期待した。今の馬場状態はベストではないがこなせるはず。前走でも坂のある阪神で最後まで粘っており、調子はよさそう。変則調教をすることが多いが今回はまともで期待できる。
ここ2走でこのクラスにメドの立ったストーンブリッジ。差し馬にとって今の中京の馬場は向く。休み明けで昇級と条件的には苦しいアグネスラズベリだが、このクラスでやれるだけの力はある。調教の動きはあまりよくはないが、キャリアが浅く、未知の魅力に期待したい面はある。タイキミューズは牝馬限定戦とはいえ前走3着。中京コースも得意で、牡馬相手でもソコソコやれる。立ち回り一つでチャンスはある。
前走の崩れ方が気掛かりも、1200mに戻るのはプラスのシセイヒカリ。前走は1番人気に応えられなかったエムオーウイナーは、調教の動きはいい。今回は反撃の可能性十分。前走で人気しただけに、混戦のここは怖い存在。中京コースでここ2走連対しているプリティメイズ。2走ボケだけが気掛かりも、陣営の希望通りの内枠を引いた。牡馬相手に2走前勝っている。あの時と同じ競馬ができれば。
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