古い物の良さ

古きものの存在で、空間が変わる



　朝早く香南市を出て、今しがた夕方の5時頃に四万十市から帰ってきました。片道3時間の

道のりでしたが、四万十川の景観は本当に見事なものでした。




（四万十の自然の素晴らしさに身も心も爽快な気分を、満喫できました。この景観を一層魅力あるものにする、そうした古いものを、県都の活性化に活かせないか！五感で体得して行こうとやってきたのです。机上では、一歩も前には進みません。『知恵は現場にあり』です。）




　しかし地元の方は、『昔の面影がなくなってしまって・・。』と、最近の河川の荒れよう

に困って、嘆いていました。こうした高知ならではの良さが段々となくなってきているので

す。



（昔の四万十はもっともっと良かったそうです。年々良さが廃れていっているようですが、だからこそ今この瞬間が大事なのです。こうした中での、一人一人との出会いの中にこそ、将来を大きく開けるかどうかの、雌雄を決する大きなカギがあるのです。この写真は十数年前の様子です。）






　一時も早くこうした素晴らしさが、高知県にとっての大きな財産であるという事を、皆さ

んに知っていただく事が大切かと思います。




　今古いものがいろんな分野で、注目を浴び、人気が出てきています。それは資源を無駄に

しないといううこともありますが、そうしたこと以上に、新しいものにはない奥深さと精神

的な充足感（わびさび？）と暖かさを感じるからなのでしょうか。



（古い石臼が、庭にぽつんと置いているだけで、その場の雰囲気を変えてしまいます。何か温かいもので包も込まれているような優しい気持ちになるのは私だけでしょうか。）





　こうした傾向は日本人だけでなく、むしろ外国人が、そうしたものに日本文化の素晴らし

さや凄さを感じ求める人たちが増え続けているようです。




　今古民家の人気もそうした古い梁や柱、又古い家具などそうしたものがお部屋の空間に一

つあるだけで、そのお部屋の空気が一変してしまいます。お部屋の空間が暖かく癒しの空間

に変わってしまうのです。




　こうした古いものや古民家の不思議なパワーは、室内だけでなくそのお家の周辺や地域や

街の雰囲気や空間をも魅力あるものに、かえてしまうのです。これは人間においても同じ事

が言えるようです。宝として学ぶべきは高齢の方々の経験と生活の知恵と、築きあげてくれ

た歴史伝統文化の正しい継承です。



（古民家の魅力は、語っても語っても、語りつくすことはできません。無限のパワーと魅力を秘めているのです。古木には古来の人の優しくもたくましい思いがしみ込み、それが私たちの心を和ませ、優しく語りかけてくれるのです。喜びの声を奏でてくれるのです。それは私たちの五感にびんびんと伝わってくるのです。不思議な魔力です！古民家のパワーです！）




　高知県の新たな、さきがけのポイントは、ここにあるのではないでしょうか。

その確証をつかむ為にも、一つでも多くの海外の国の人々の暮らしや、文化を見ておきたい

のです。




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