mitakeつれづれなる抄

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バスの回送

2015年09月18日 | バス
 Yahooのトピックのリンク先で見つけましたが、次のようなコラム記事がありました。バスの回送はなんのためにあるのか、という疑問に対して。

バス停まっぷコラム:何のために走ってるの? バスの「回送」

 バス停まっぷは時々参考にしていますが、こんなコラム記事があるのは、気付きませんでした。
元々は、Yahoo!JAPAN記事で、回送のバス、方向幕に表示される面白文字の記事にあったリンクです。

 バスの回送の存在について疑問に思っている方が多いのでしょうね。

 要するに、バス停でバスを待っていたら、回送表示のバスが来て、そのまま行ってしまった(当然)。空車で走らせるぐらいなら、お客さん乗せた方が少しは収入になるのでは、という疑問からのコラム記事。

 世の中、そういった疑問を持つ方がいるのですね。
 バスを回送で走らせるのは、いくらでも理由があります。
 運行系統経路の途中に車庫が無い限り、車庫と起終点の間は回送で走らせることになります。
 そのほか、都市部の自由操車の名残のあるところではあまりありませんが、ラッシュ時の逆方向は回送で走らせ、終点到着後はラッシュ方向の起点側に素早く回送させることもあります。

 バス事業者によって違いはありますが、営業運転と回送運転とでは、勤務時間算定が異なります。
 回送でも拘束時間には当然含まれますが、「実ハンドル時間」としては必ずしも、算入されないこともあります。
 つまり回送中は、勤務時間ではありますが、勤務する運行時間には入らないこともあります。

 また起終点と車庫の間は、回送だと、正規のバス路線以外を通行できます。
 バス路線(自動車線路)は営業線ですので、営業外だと営業路線以外も通れます。

 起終点と車庫の間は基本回送ですが、運転士のハンドル時間が余裕があったり、ある程度の需要が見込まれる区間では、車庫との出入り(出入庫)を営業で運行することがあります。
 そのような系統は、「出入庫時のみ運行」とされ、通称「出入庫系統」と呼んでいます。
 名鉄バスでは多くはありませんが、名古屋市営バスでは、漢字だけで表示される系統は、この出入庫系統です。

 それらがあって、バスの回送があります。


 ところで高速道路の通行料金の車種区分で、大型バス(いわゆる全長11mクラスの大型バス)は「特大車」になります。
しかし、同じこのサイズでも路線バスだと、一ランク下がって「大型車」の区分になり通行料金が少し安くなります。
そこで疑問でした。路線バス用のバスが高速道路を回送で走ると、どういう車種区分になるのか。
 JHに聞けばいいけど、聞くところが無いので、知恵者に聞いてみました。すると、明快な答え。

 つまり、その走行が運行ダイヤに基づくものであれば(始発地や終着地からの回送)だと「大型車」、新車や車検工場に入れる場合の陸走だと「特大車」になるとのこと。
 なるほど。

 ちなみに、「路線バス用のバス」とはおかしな表現だとお思いですが、あくまで「路線バス」とは事業の名称であって、バスそのものではありません。
 「路線バス」の事業に用いられる大型乗用自動車が「路線バス用のバス」ということになります。

 この路線バス用のバス、運転するには、営業だと大型二種免許ですが、新車や車検工場に持って行く場合は、大型一種免許で操縦できます。

*** 回送ついでの追記 ***
 まだここれは時効の話にはならないけど。
 一宮市の北部、北方町の木曽川河川敷で花火大会をやっていた頃、自宅路線はこの花火退会への臨時バスの経路。花火の当日午後、花火会場周辺は大渋滞のようで、一宮駅行きの定期のバスは大遅延。この間に花火客を降ろして一宮駅へ回送で向かうバスが多数。
 その時、一台の回送バスがバス停で停車し、「駅まで行かれるぅ?」と聞いてきて、「乗ってよ」ということで、本来はいけないけど、回送バスに乗せてもらいました。「大渋滞なので、暫く来ないと思う」と運転氏のお話。降りる時は、運賃箱を作動させて、系統設定を行い、当時のバスカードで清算。きっちり払いました。

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