mitakeつれづれなる抄

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“正子”と書いて何と読む?・日を定める基準

2012年04月13日 | うんちく・小ネタ

 昨日は無駄に長い記事を書いてしまいましたので、今日は少しだけ小ネタ。

 お昼、12時。サイレンが鳴って、お昼ご飯です(何処の田舎だ)。この昼の時報がなる瞬間の事を「正午」といいます。では12時間先、或いは12時間前の真夜中午前0時の事は何か言い方があるのでしょうか。

 これは一般的な言葉ではありませんが、「正子」です。これ読み方、〝まさこ〟ではなく「しょうし」。正しい子とは何ぞや?お昼の正しい午とは何ぞや?

12  この子と牛は十二支を表します。この場合の十二支は、方角を示しています。真北の方角を「子」、それから右まわりに角度30度毎に「丑」「寅」・・・とあてはめていきます。そうすると真東が「卯」、真南が「午」、真西が「酉」となります。

 太陽はほぼ24時間で一周しています。朝、東の方角から陽が上り、段々高くなって真南に来る瞬間があります。その瞬時、太陽は「午」の方角に位置することから、このことを「正午」となります。

 正午を過ぎ、太陽は西に段々低くなりやがて地平線に沈みます。仮に地面の下が見えるとすると、太陽は地平線の下、北の方向へどんどん低くなって行きます。そして真北に来る瞬間があり、それを「正子」と言い、この瞬間をもって日付が変わるとされています。

 今では地球上各地にある観測施設で太陽の動向を調べていますが、昔は太陽は昼間だけの観測対象でした。そこで正確に「正午」の瞬間を観測し、それから正子の瞬間を導いていました。正子は日付が変わる瞬間で、旧暦(太陽太陰暦)の時代は日付が変わる瞬間の月と太陽の位置は、暦(大小など)にかかわる重大な要素で、これを正確に調べ暦を定める事、それが時の政権の大きな権威の一つでありました。

 ちなみに「子午線」という言葉があります。日本標準時を定める基準が明石市を通る子午線(東経135度)とされていますので、なぜか「日本の子午線は明石市を通る」という間違ったクイズ問題を見たことありますけど、上の図の通り、子の方向と午の方向を結んだ線、つまり南北の線の事を「子午線」と言うんです。つまり地球上には子午線は無数にあるわけですね。


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