一燈照隅

日本が好きな日本人です

国民の総意

2006年02月08日 | 皇室
小泉総理の今日の発言では、まだ皇室典範改定に意欲を持っているようです。

秋篠宮妃殿下ご懐妊によって皇室典範改定問題がどのようになるか分かりませんが、皇室典範改正は考えていく必要があるかもしれません。

以前にも言いましたが、間違っても天皇は国民の総意に基づくと言って国民投票をするようになってはいけません。
皇室は、何度も言っていますが、日本の歴史と伝統を踏まえて我々の子孫に対してどのような形が良いのかを考えなければなりません。 けっして今現在の風潮や一時的感情によって(敬宮内親王殿下はかわいいのに何故成れないのとか)決めてはならないのです。
女性天皇はあくまでも最後の非常事態だけです。まだ方法があるときは絶対にしてはいけません。
今回の有識者会議でさえ各人の歴史観を持たないで間違った歴史観で判断しています。 同じ事の繰り返しですが、国民の総意について里見岸雄氏「天皇とは何か」の中で書かれています。


総意というものを、現実的に、技術的に明らかにしようとするならば、投票による多数の意思であるとするのほかないけれども、ただ多数の意思でさえあれば、それで総意である、と言うのでは、こといやしくも皇位というような歴史を通じて国民と不可分の関係を有する事象に対し、あまりに含蓄がなさすぎよう。

単に、税金だとか、鉄道施設だとかいう現実の問題ならば、その時の国民の要不要、急不急などで決定されても仕方がないが―何となれば、それを必要としまたは不必要とするのは、主としてその時の国民だから―いやしくも、過去数千年の国民とのつながりがあり、また将来の国民にとっても深い関連を有するであろう、立国の根本主義とも言うべき事柄とあってみれば、その時の国民の意思だけを根拠とすべきものではなく、それは必然、歴史を反省し、日本の社会国家の深部構造を熟慮し、何故に、われらの祖先たる日本国民は幾千年、皇位を中心に立国の主義を守ってきたかに想到して、慎重なる皇位感を打ち立てなければならない道理である。

総意は、この意味において、過去の日本国民の意思を正当に評価し尊重する意思をも当然に含むものといわねばならず、また、これを将来に及ぼしても同様のことがいえるのである。……

この総意とは、常に正しい、ばかりでなく、常に聡明なものであるべきである。
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麻生外相、台湾に触れ

2006年02月08日 | 時事問題
先日麻生外相が、天皇陛下の靖国神社参拝発言をしたときは各マスコミが飛びついて報道していたが、2月4日の台湾について言った発言はほとんど取り上げていない。

この時の発言も当たり前のことを言っているのだが、シナ中国に気を遣っているのだろうか。しかし、シナからすれば外向的発言にとると思うのだが。いつもならシナが発言すれば大きく取り上げるはずの一部マスコミも余り取り上げていないようだ。
普段からこのようにすればいい。シナの言うことをいちいち取り上げる必要はない。


件名:「台湾の声」
【報道】麻生外相、台湾に触れ
徳島新聞(2005.2.4)より転載

植民地時代に教育水準向上 麻生外相、台湾に触れ

麻生太郎外相は4日午後、福岡市で講演し、日本が植民地支配下の台湾の義務教育に力を入れたと指摘した上で「台湾はものすごく教育水準が上がって識字率などが向上したおかげで今極めて教育水準が高い国であるがゆえに、今の時代に追いつけている」と述べた。

日本と関係の深い地域として台湾に言及する中での発言。
麻生氏は「これは台湾の偉い方から教えてもらった話で、年配者は全員知っていた。われわれの先輩はやっぱりちゃんとしたことをやっとるなと正直その時思った」と述べた。

また、当時の日本の政策について「最初にやったのは義務教育。(台湾の家族が)子どもを学校に出したら1日の日当を払う大英断を下した」と強調した。


件名:「台湾の声」
【寄稿】台湾人が麻生発言に拍手するべき理由
台湾人が麻生発言に拍手するべき理由                  P・リー

麻生外相が2月4日に、「日本が植民地支配下の台湾の教育に力を入れたため、教育水準が上がり、識字率などが向上したため、今極めて教育水準が高い国であるがゆえに、今の時代に追いつけている」と発言しましたが、これを聞いた時、台湾政府はどんな反応を示すか興味を持っていました。

以前、江藤総務長官が「日本は植民地化の韓国でいいこともした」と発言し、韓国政府から妄言だと罵られ、発言を撤回せざるを得なくなったことがあったので、 台湾政府はそれを罵ることなく、もっと大人であるところを見せてくれるかなと期待したのです。

ところが早速反応を見せたのは、台湾ではなく、お隣の国の中国でした。5日になり、孔泉外交部スポークスマンは、記者からの質問に答える形でー日本の記者だろうかー「日清戦争後、日本は台湾占領を強行し、党内の民衆を奴隷にしたことは、誰もが知っている事実だ」として、発言は「歴史歪曲であり、中国人民の感情を厳重に傷つけた」のであり、「震驚」、「強烈憤慨」していると言いました。

この「中国人民」とは、いつもの「台湾同胞を含むすべての中国人民」のことで、許しがたいことです。それから、台湾人は日本人の奴隷になったことなどありませ ん。中国政府は自国民を奴隷化していますが、台湾人はそのような経験がないからこそ、中国のように愚民はいないのです。奴隷がどうしてこんなに教育水準が高いのかと言いたいです。歴史歪曲をして台湾人の感情を傷つけているのは、いつだって中国なのです。

そこで台湾の黄志芳外交部長も6日になり、「日本は過去の歴史問題で、すでに中国、韓国との間で争議を引き起こしている。日本は今後二度と歴史問題で、台湾との間で争議を起こさないで欲しい」とコメントしました。台湾ではまだ争議は起こっていませんが、これは「中国が怒っているのだから、台湾政府も怒れ」、「怒らないのは中国人であることを忘れているからだ。台湾独立をやりたいからだ」と、これから騒ぐことがわかりきっている在台中国人に配慮したものです。この遠回しの言い方を見ると、本当はよほど言いたくなかったのでしょう。

このように台湾政府は、中国政府に踊らされてしまいましたが、日本政府は踊らされないよう希望します。なぜなら中国の抗議を受け入れてしまっては、台湾人が「中国人民」であることを認めることになるからです。それだけは、絶対やめて欲しいのです。

台湾の民視は「日本の外相が、台湾は進歩したのだから植民に感謝すべきだと暗示した」などと報じたが、本土派テレビ局なのに、おっちょこちょいで恥ずかしい。 麻生外相は日本国民に対して、先人の歴史に誇りを持とうと言っただけではないでしょうか。だから台湾人は気にする必要はないし、実際のところ、この程度の発言な ど、一般の人は気にしません。全然気にしないところを見せて、日本人に台湾人の「高い教育水準」を教えればいいと思います。

ただ麻生外相が台湾を「国」(教育水準が高い国)と発言したのには拍手したいです。特に意識していったものではないことはわかっていますが、いちいち中国の言葉 狩りに配慮する日本人の中では、とても正直でいいと思います。中国政府はこれにも怒ったらしいです。中国を怒らせる日本の発言は、すべて台湾にはプラスなのだから、やはり台湾人は拍手するべきなのです。そして今度は「台湾は主権独立国家だ」と、麻生外相に発言してくれるようお願いしましょう。
『台湾の声』http://www.emaga.com/info/3407.html
『台湾の声』バックナンバー http://taj.taiwan.ne.jp/koe/
『日本之声』http://groups.yahoo.com/group/nihonnokoe Big5漢文


台湾の声より転載