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一燈照隅

日本が好きな日本人です

国民の自衛官決まる。

2010年07月31日 | 自衛隊
国民の自衛官の表彰者が発表されました。
民主党政権は、日本国、国民の財産や安全保障を守ろうという意識が全くありません。
それどころか我が国を売ろうとしています。
そのようななか唯一日本国、国民の安全保障を守ろうとしているのが自衛隊です。
マスコミはちゃんと自衛隊の活動を報道する義務があります。

国家国民の安全保障に日々努力されている自衛隊員に感謝すると共に、
国民の自衛官に選ばれた皆様にはおめでとうございます。
そしてこれからもご活躍をお祈り申し上げます。


第9回国民の自衛官受章者決まる

7月28日23時42分配信 産経新聞
 著しい功績のあった自衛官に贈る「第9回国民の自衛官」(フジサンケイグループ主催、産経新聞社主管、防衛省協力)の選考委員会が28日、東京・大手町の産経新聞社で行われた。

 中国海軍艦艇監視や領空侵犯に対する緊急出動といったわが国の領土・領空・領海への守りをはじめ、ソマリア沖の海賊警戒、宮崎県の口蹄(こうてい)疫問題への支援、日本各地での救急搬送など、国内外で日夜厳しい任務に取り組む自衛官への信頼と期待は年ごとに強まり、揺るぎないものになっている。

 今年の選考では、それぞれの専門分野における果敢でひたむきな努力に加え、国際的活躍や国民とのきずななどが重要なポイントになった。

 その結果、北朝鮮のミサイル発射に際し電子・画像情報を収集した部隊▽前人未到の落下傘降下1212回の“鳥人”▽24年間で処理した海中不発弾3千発以上の水中処分員▽足の不自由な小学生を背負い登山した真心自衛官▽飛行時間6千時間の主力戦闘機操縦士▽緊急出動する戦闘機を陰で支えた整備の鬼▽海外派遣6回の「ミスター補給艦」▽冬山と被災地でそれぞれ人命救助に挑んだ指揮官2人▽緊張と灼熱(しゃくねつ)地獄と戦ったイラク派遣隊員-の9人、1部隊が選ばれた。

 表彰式は10月4日、東京都千代田区のグランドプリンスホテル赤坂で行われる。受章自衛官は次の通り。

 【陸上自衛隊】第3特科隊(兵庫・姫路)浅野正仁3佐(39)▽第5普通科連隊(青森・青森)大平千秋2尉(53)▽第22普通科連隊(宮城・多賀城)小又道3尉(36)▽空挺教育隊(千葉・習志野)小松孝義1曹(47)

 【海上自衛隊】補給艦「ときわ」(神奈川・横須賀)大嶽昌男1曹(41)▽佐世保警備隊(長崎・佐世保)松尾則英1曹(46)▽第81航空隊(山口・岩国)司令・竹山好文1佐以下289名

 【航空自衛隊】第6航空団(石川・小松)畠中和昭3佐(47)▽第3輸送航空隊(鳥取・美保)高津芳治曹長(48)▽第7航空団(茨城・百里)古川剛・元曹長(54)

 協賛団体 (社)日本防衛装備工業会、防衛懇話会

 選考委員 委員長=松原英夫・産経新聞社企画事業局長

 委員=志方俊之・帝京大教授▽西村宗・漫画家▽石井潔・日本防衛装備工業会副会長▽片山雅文・産経新聞社編集局長



インド洋から帰国。

2010年02月07日 | 自衛隊
インド洋補給活動完了、海自艦が帰国

02/06 11:07更新

 インド洋で「テロとの戦い」を展開する外国艦艇への給油・給水活動にあたってきた海上自衛隊の補給艦「ましゅう」(艦長・品川隆1等海佐、1万3500トン)と護衛艦「いかづち」(艦長・梅崎時彦2等海佐、4550トン)が6日午前、東京・晴海埠(ふ)頭(とう)に帰国した。
 両艦は最後の派遣部隊。帰国行事に出席した鳩山由紀夫首相は「約8年(の補給活動)で培った経験は、これからの日本の外交、安全保障に必ず生きる」と労をねぎらった。同時に「首相として自衛隊、防衛省のプロフェッショナリズムを誇りに思う。補給活動はテロ対策などに成果を上げた」と強調した。
 補給活動は、平成13年9月の米中枢同時テロを受けた国際社会の「テロとの戦い」の一環として、同年12月にスタート。約3カ月の中断はあったが、8年間続いた。
 活動継続を主張する声もあったが、鳩山首相は今年1月に期限切れとなった新テロ対策特別措置法を延長せず、アフガニスタンへの50億ドル規模の民生支援に切り替えた。



インド洋での補給活動から無事帰国「お疲れ様でした。」
8年間活動してきたインド洋での給油活動が、民主党政権によって終了となってしまいました。
小沢幹事長に憲法違反とまで言われながらも、灼熱のインド洋での活躍は我が国の存在感を示したことであり、大きく国益に貢献しています。
インド洋海上補給支援活動に参加された自衛隊員の皆様、本当にお疲れ様でした。

護衛艦に韓国籍船が衝突。

2009年10月31日 | 自衛隊
二十七日関門海峡で海上自衛隊護衛艦「くらま」と韓国籍船「カリナ・スター」が衝突しました。
事故原因が韓国船籍の方にあることが分かってからマスコミ報道が急に減ってきたようです。
逆に護衛艦側に有れば防衛大臣の責任まで追及していたのではないでしょうか。

今回の事故で疑問に感じたのは、あれくらいの衝突で護衛艦が火災発生したことです。
本来軍艦は戦闘時の被弾などを考えて火災の発生しにくい構造になっているはずです。
それが今回の事故での火災発生。
韓国船籍が衝突したことも大きいですが、護衛艦の火災発生は日本の防衛力を考えればもっと重要なことだと思います。



國民の自衛官。

2009年10月10日 | 自衛隊
今年も「國民の自衛官」の表彰式が昨日行われました。
今回で8回目、できることならもう少し大きな扱いにして貰いたい。

自衛隊が國民のために活躍しても殆ど報道されることはありません。
国の内外で國民のために今も活躍しています。
戦後、軍隊を日陰者扱いするようになった我が國で、人知れず活躍されている隊員を表彰するのは自衛隊員の名誉を守り、これからの活躍の励みにもなることでしょう。

受章された皆さんにお祝い申し上げます。


「国民の自衛官」表彰式 献身的功績に感謝
2009.10.10 07:47

 命懸けの任務遂行や国民との懸け橋を築くなど著しい功績で「第8回国民の自衛官」に選ばれた自衛官6人と1チームの表彰式が9日、寛仁親王殿下をお迎えして東京都千代田区のグランドプリンスホテル赤坂で行われた。

 表彰式では住田良能産経新聞社社長が「本日の表彰式は民間の立場から自衛官に感謝を示すのが趣旨です。第1回受章者は一昨年、救難活動中、殉職しています。そういった命を懸けたご苦労に再度熱い感謝の念をささげます」とあいさつした。

 昨年のどの手術を受けられた寛仁親王殿下は、震動を音声に変える「人工喉頭(こうとう)」をのどに当ててお言葉を述べられた。来賓の北沢俊美防衛相は「地道な努力を継続、秀でた能力を発揮し地域とのきずなを深め任務遂行に大きく寄与した」と受章を祝福した。

 受章者を代表して下園壮太2等陸佐が「警察・消防は国民と接する機会が多くうらやましい。自衛官は同じように命懸けで仕事をしているが、国民のためになっていると実感できる機会は多くない。そんな中での表彰。名前が素晴らしい。『国民の』というだけで少し恍惚(こうこつ)としてしまう。これまでの努力をすべて認めてもらえるような響きがあります」と喜びの言葉を述べた。

 受章者には記章、盾と選考委員で漫画家の西村宗氏が受章者の活動を描いた作品が贈られた。

                   ◇

 ■受章者

▽陸上自衛隊衛生学校(東京)下園壮太2等陸佐
▽陸自第10飛行隊(三重)清村浩久1等陸尉
▽熊本地方協力本部(熊本)柏木博光2等陸尉
▽元海上自衛隊第73航空隊(千葉)深澤利三2等海佐
▽海自潜水艦救難艦「ちはや」飽和潜水チーム(広島)今井主一朗1等海曹、下重輝貴1等海曹、小倉哲也2等海曹、堀利幸2等海曹、兼定秀宗2等海曹、長藤大介3等海曹
▽航空自衛隊第3航空団(青森)岩崎千尋2等空尉
▽空自入間ヘリコプター空輸隊(埼玉)小畑孝行空曹長

                   ◇

 □寛仁親王殿下のお言葉

 ■重要性 揺るぎない

 世界が複雑怪奇になっている今、自衛隊は日本と国民にとり大いなる信頼、期待の礎として、その重要性は揺るぎないものになりつつあります。

 私は多くのスポーツ事業に関係し、自衛隊諸君の支援を受け、各種大会の成功を目指してきました。そのお返しというわけではありませんが、海自幹部候補生の遠洋航海訓練の一環として「テーブルマナー講習会」に携わってきました。このように自衛隊の皆様方と私の間にはギブアンドテークがなされています。

 この度、表彰されましたのは、各分野で地道な活動が認められた方々ばかりです。このような隊員たちなかりせば、組織の充実・発展、わが国の安寧もありません。心ある人々は皆さん方の存在に心から感謝していると考えます。

                   ◇

 □鳩山由紀夫首相のあいさつ(松井孝治官房副長官代読)

 ■最後のとりで

 みなさんの受章は、昼夜を問わず危険と隣り合わせの厳しい任務についているすべての自衛隊員の大きな喜び、何よりの励みになると思います。どのような状況においてもどのような時代が訪れても、防衛省・自衛隊が日本の最後のとりでであるという役割は変わらないと思います。みなさんがさらに精進を重ね、全国の部隊、隊員がより一層任務に精励し、国民の信頼に応えていくことを期待します。

                   ◇

 主催 フジサンケイグループ

 主管 産経新聞社

 協力 防衛省

 協賛団体 (社)日本防衛装備工業会

与那国島に作戦有り。

2009年07月05日 | 自衛隊
与那国島に「陸自配置」 国境の守り、意思明示
2009.7.5 01:28

 政府は4日、日本最西端に位置する沖縄県の与那国島(よなぐにじま)に陸上自衛隊の部隊を配置する方針を決めた。年内に策定する次期中期防衛力整備計画(平成22~27年度)に盛り込む。複数の政府・与党関係者が明らかにした。実現すれば、沖縄で本島以外へ陸上部隊を配置するのは初めてとなる。付近を航行する船舶の監視を行うとともに、離島防衛の意思を明確にするのが目的で、軍事力を増強し東シナ海での活動を活発化させる中国に対抗し、南西諸島の防衛力を強化する狙いがある。

 配置する部隊は、レーダーなどで船舶の航行情報を収集する沿岸監視隊となる見通しで、規模は数十人。防衛省は、那覇市に司令部を置く陸自第1混成団(約1800人)を今年度末までに約300人増強し旅団に格上げし、その後、旅団から与那国島に部隊を新たに置き、レーダーサイトも設置する。

 実戦部隊の配置は、島内に演習を行える十分な土地がないことや、中国、台湾を刺激しないよう配慮した結果、見送る方針だ。ただ、与那国島には2000メートルの滑走路を持つ与那国空港があるため、将来的には有事の際に陸自部隊の来援を受け入れたり、海自の哨戒機P3Cを配備したりすることもありそうだ。

 与那国島は台湾まで約110キロ足らずの“国境の島”だ。中台海峡で紛争が起これば、影響を受ける可能性がある。また、米軍統治期の影響で、島の西側3分の2は台湾が領空侵犯に有効に対処するために設けた防空識別圏(ADIZ)に含まれ、18年8月に台湾が軍事演習を行った際、島西部が訓練区域に入り日本側が抗議したこともある。


 中国、台湾が領有権を主張する日本固有の領土、尖閣諸島(中国名・釣魚島)までも約120キロの距離しかない。尖閣諸島の領有権問題や東シナ海のガス田開発をめぐる中国の活発な動きは、島民にとって憂慮すべき事態となっていた。

 一方、島内は2カ所の駐在所に警察官2人がいるだけで、自衛隊が駐留する沖縄本島までも約500キロも離れている。周辺有事が起こったり、侵略があったりしても防衛できない問題が指摘されていた。

 与那国町議会は昨年9月、自衛隊誘致の要請決議を賛成多数で可決した。外間守吉(ほかましゆきち)町長と崎原孫吉(さきはらそんきち)町会議長は6月30日、浜田靖一防衛相に陸自の誘致を求めた。浜田防衛相は週明けに与那国島を視察する。自民党も同月9日、防衛計画の大綱見直しに関する提言で、国境離島の領域警備体制の確立と南西諸島防衛の強化を政府に求めていた。

 与那国町にとって自衛隊の誘致は、防衛省が基地受け入れ自治体に対して行う補助金事業への期待感もある。外間町長も産経新聞の取材に「自衛隊誘致は島の活性化と安全確保につながる一挙両得の選択だ」と話している。与那国島は周囲約28キロ、人口約1700人。観光とサトウキビ栽培、漁業が主力産業。


与那国島に陸上自衛隊を配置することが決まったようです。
これは、昨年9月に与那国町議会で自衛隊誘致が可決されたことにもよりますが、当時の福田政権が続いていれば絶対に有り得なかったことでしょう。
その意味でも麻生政権に変わったことで、我が國の安全保障が少しはまともに成りつつあるのではないでしょうか。

しかし、産経の報道を見ると、「支那や台湾に配慮して実戦部隊の配置はせず」となっています。
これではあまりにも中途半端すぎます。
我が國は兎角支那や韓国に要らぬ配慮をしすぎです。
いままで要らぬ配慮をしてどれだけ国益を損なってきたことか。
逆に言えば支那が嫌がることは、我が國の国益に有効だと言うことです。

与那国島は近くに尖閣諸島や台湾海峡があり、我が國にとって最前線と言えます。
そのような地であるからこそ空自、海自の実戦部隊を配置すべきではないだろうか。

それと一番重要なのは法律の改正です。
現在の自衛隊法ではいざという時に対応できません。
我が國の領海や領空を敵が侵入してきても自衛隊は何できないのが現状です。
警告を発する以外、自分が攻撃を受けない限り弾一発撃つことができません。

自衛隊がいくら優秀な隊員や装備を持っていても、運用する法がちゃんと整備されていなければ、所詮は張り子の虎でしか有りません。








海自艦ソマリアへ出港!

2009年03月15日 | 自衛隊
海自2護衛艦 ソマリアに向け出港 呉基地
2009.3.14 14:07

  アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で、自衛隊法に基づく海上警備行動が発令されたのを受け、海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」(4650トン)と「さみだれ」(4550トン)が14日午後、広島県の呉基地を出港した。

 出港時の式典で、麻生太郎首相は「任務を果たし、全員無事で帰ることを心から祈る」と訓示した。

 海上警備行動による自衛隊の海外派遣は初めて。2隻の護衛艦は2週間余りでソマリア沖に到着し、4月上旬から日本関係船の護送任務を開始する。2隻の護衛艦には哨戒ヘリ各2機が搭載され、海賊船の早期発見にあたる。

 両艦乗員約400人の指揮を執る五島浩司1等海佐(50)は、出港を前に「海上交通の安全確保を直接担う意義ある任務。特に不安も緊張もなく、積極的に臨みたい」と話した。

 海上警備行動の下では、日本関連船舶しか守れず、正当防衛と緊急避時しか海賊に危害を与えることができないなど武器使用上の制約もある。

 このため、政府は「海賊対処法案」(海賊新法)の早期成立を目指す。新法では、すべての船舶を保護対象とし、停船命令に従わずに接近する海賊船への危害射撃などが可能となるためで、成立後は活動根拠も新法に切り替える方針だ。

 麻生首相は記者団に対し、「事が起きてからでは遅い。1日も早く法案が成立するようがんばらないといけない」と述べた。




ソマリア沖の海賊対策のために海上自衛隊の護衛艦二艦が出港しました。
この護衛艦が現地でちゃんとした対応が取れるように、国会議員は一日も早く「海賊対処法案」を成立させて貰いたい。
そして、ソマリア沖で任務に就く自衛隊員に敬意を表するとともに、無事に任務を遂行されることを祈念いたします。

今回の商船を海賊から護衛する任務は自衛隊にとっても大きな経験になるだろう。
我が国は食糧も資源も輸入しなければ生存できない國です。
戦争になれば軍隊同士が戦うことしか考えていない人が大勢いますが、我が国に入ってくる食糧や資源を積んだ船が沈められたら、どんなに優秀な兵器を装備していても必ず負けます。
我が国は戦争になったとき如何に輸送船を守れるかが大きなカギを握ります。
その事からしても今回のソマリア沖護衛活動は、相手が海賊とは言え商船をどう護衛すればいいか貴重な経験となるでしょう。


ソマリア護衛希望2600隻…登録が殺到、調整困難か



インド洋以外でも自衛隊は活躍している。

2009年02月22日 | 自衛隊
ゴラン高原へ陸自27次輸送隊が出発のニュース本文

02/21 21:55更新

 中東・ゴラン高原の国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)に派遣される陸上自衛隊第27次輸送隊の第1陣ら25人が21日、成田空港を出発した。パリなどを経由し22日に現地入り。水など生活必需品の輸送や道路補修などを行い、8月に帰国する。
 27次輸送隊は第5旅団(司令部・北海道帯広市)を中心に編成。隊長の高木真一・3佐は「(ゴラン高原の派遣は)過去13年間の実績と伝統があるので伝統を継承し、強い気持ちで任務を遂げたい」と話した。
 派遣中の26次輸送隊の第1陣20人は、22日に帰国する予定。


先日、イラク派遣の航空自衛隊員が帰国して、海外で活躍しているのはインド洋の補給活動している海上自衛隊だけと思われている方が殆どだと思います。
しかし最も長い期間派遣されている、イスラエルとシリアの国境地帯に有るゴラン高原の陸上自衛隊員は忘れ去られているのではないでしょうか。
先日のイスラエル軍によるガザ地区侵攻時には、緊張が高まったのではないかと思います。
それと、支那に遺棄したとされている化学兵器の撤去にも自衛隊員が行かされています。
これらのことは殆どマスコミに報道されることはありません。
これからも報道されることは無いでしょう。
しかし自衛隊は人知れず命を張って命令に従っている事に敬意を表したい。


国際平和協力活動一覧 2008年






空自イラク撤収へ。

2008年12月16日 | 自衛隊
空自、イラク撤収開始 献身が生んだ「犠牲ゼロ」
2008.12.15 22:19

 イラクでの任務を終えた航空自衛隊が15日、撤収を始めた。3機のC130輸送機のうち最初の1機が、日本に向けてクウェートのアリアル・サレム飛行場を出発。情報収集で、バグダッドの多国籍軍司令部に派遣されていた隊員5人も帰国した。これまでの国際活動より格段に危険だったイラク派遣では、C130がロケット弾の標的になりかけたこともある。民主党のイラク特措法廃止法案は士気に影を落とし、有能なパイロットが自衛隊を去った。1人の犠牲者も出さずに5年の活動を完遂した裏側で何が起きていたのか。(半沢尚久)

 米中枢同時テロの発生日と同じ9月11日、町村信孝前官房長官は、唐突に空自撤収方針を表明した。

 実は前日の1本の公電がきっかけだった。

 《イラク政府は多国籍軍のうち(米英豪など)6カ国を残し、ほかの国は撤収させる意向だ》

 米政府は公電に記し、日本が6カ国に含まれていないことを公表するとも伝えてきた。主体的判断にこだわる日本政府は待ったをかけ、慌てて撤収方針を表明したのが真相で、出口戦略のなさを象徴している。

 間一髪

 空自のC130が攻撃を受け、被害が出たケースはない。だが、隊員が肝を冷やす場面はあった。

 C130がバグダッド空港を離陸後、15分遅れで離陸し、同じルートを飛行した米軍機が対空砲で攻撃されている。同空港の滑走路で要人を乗せて待機中、C130の上を4発のロケット弾が飛び越えていたことも弾道計算で判明した。


 「非戦闘地域」ではあったが、「治安が悪化した時期には、バグダッド空港への攻撃は月に30件ほどあった」(自衛隊幹部)。クウェートを拠点にイラクの南部アリ、中部バグダッド、北部アルビルに国連や多国籍軍の人員、物資を輸送した空自部隊にとって、最も危険度が高かったのは同空港だった。

 着陸直前、同空港へのロケット弾攻撃が起き、パイロットが着陸の判断を迷ったこともある。「隊員やC130が1発でも撃たれれば撤収論が巻き起こる」(同)。空自部隊は“完全試合”を求められていた。

 犠牲

 真夏の気温は50度で、エンジン始動前のコックピットは70度にも達した。とりわけ過酷な任務は、クウェートのアリアル・サレム飛行場からバグダッドを経由し、アルビルを往復する7時間のフライトだった。その都度、パイロットは3キロやせたという。

 「軍法もないのに規律正しい」「C130の稼働率はほぼ100%で、信頼性は群を抜いている」

 空自の働きぶりは多国籍軍からの評価も高かった。飛行の技量や信頼性に加え、注目されたのが士気の高さ。米軍の輸送機は、9機のうち修理などの影響で稼働しているのは5機程度だが、空自は徹夜の整備も辞さず、常に全3機が飛行できる状態を維持したこともその一例といえる。

 こうした任務の陰には隊員の献身があった。機長クラスでは派遣回数が5回という隊員がざら。派遣されている間に親が亡くなり、最期に立ち会えなかった隊員も16人にのぼった。


 揺らぎ

 「隊員の士気にボディーブローのように効いた」。2度の派遣経験のある空自幹部がそう指摘するのは、昨年10月のイラク特措法廃止法案提出と、バグダッドへの空輸を違憲とした今年4月の名古屋高裁判決だ。その2つを機に、基地にデモ隊が押し寄せ、官舎に批判ビラがまかれた。「パパは悪いことをしているの?」。妻や子供は疑心暗鬼になり、隊員も揺れた。

 実際、廃止法案提出を受け、1人の輸送機パイロットが退職。「自衛隊の任務は正しくないのかもしれない」。退職願には動揺と戸惑いがつづられていた。

 「献身的に支えてくれたご家族に感謝します」。先月、ゲーツ米国防長官から浜田靖一防衛相に届いたメッセージの一文だが、任務終了決定を受けた麻生太郎首相談話では、家族へのねぎらいはなかった。「家族へのいたわりを怠り、自衛官の使命感に頼り切っていると国際任務は破綻(はたん)しかねない」。防衛省幹部はしみじみと5年を振り返った。


一人の犠牲者も出さず無事に任務を完了されたことに敬意を表します。
長い間には危険なことも有ったようです。
日本に無事に帰国されるまで気は抜けませんが、本当にお疲れ様でした。

イラク復興支援派遣輸送航空隊による輸送活動実績

自衛隊に栄誉を!

2008年11月30日 | 自衛隊
「私は必ずしも栄誉大権の復活によって"政治的天皇"が復活するとは信じません。問題は実に簡単なことで、現在の天皇も保持しておられる文官への栄誉授与権を武官へも横すべりさせるだけのことであり、又、自衛隊法の細則に規定されているとおり、天皇は儀仗を受けられるのが当然でありながら、一部宮内官僚の配慮によって、それすら忌避されているのを正道にもどすだけのことではありませんか。
いわゆるシヴィリアン・コントロールとは政府が軍事に対して財布の紐を締めるというだけの本旨にすぎないが、私は日本本来の姿は、文化(天皇)を以て軍事に栄誉を与えつつこれをコントロールすることであると考えます。」
「文化防衛論」三島由紀夫著


国民はいざという時、自衛隊にお世話になっているくせに普段は疎んじています。
このようなことで、テロによる襲撃や戦争になったとき自衛隊員は戦えるでしょうか。
しかしそれでも自衛隊員は戦うでしょう。
そのような自衛隊員を疎んじるのではなく、誇りを持ってもらうことが大切です。
国賓が来日された時、自衛隊への閲兵があります。これは何処の国でも国賓による軍隊の閲兵はあります。
しかし日本ではエスコート役の天皇陛下が閲兵をされません。国賓が一人で閲兵します。
普段から天皇陛下が自衛隊を閲兵する事を認めないような政治家やマスコミによってこのようなことになっています。
このような異常なことは早急に改める必要があります。
天皇陛下の閲兵や叙勲が行われれば自衛隊員の士気も全く違ったものになるでしょう。




与那国島に自衛隊基地。

2008年09月21日 | 自衛隊
自衛隊誘致を要請/与那国町議会が決議
 【与那国】与那国町議会(崎原孫吉議長)は十九日の九月定例会最終本会議で、町への自衛隊誘致に関する要請決議を賛成四、反対一の賛成多数で可決した。町と町議会には、与那国防衛協会(金城信浩会長)から五百十四人分の署名とともに、自衛隊誘致を求める陳情書が提出されていた。
 外間守吉町長は「五百十四人の意向を重く受け止めるが、反対もあり、町民の意見は一つではない」などと述べ、慎重に対処する姿勢を示した。要請決議では「自衛隊という国家の防衛力で身を守りながら、充実した国家予算を獲得し、関連事業で雇用促進を図り、島民全員が安定した生活基盤を築き、子孫に繁栄をもたらす方策は自衛隊誘致しかないと言い切っても過言ではない」としている。

 反対した小嶺博泉議員(37)は市町村合併をせずに自立する道を選んだことを踏まえ、「交付金などをあてにした考えは他力本願で自立ではない。人口千六百五十人の島で、二週間足らずで五百十四人の署名を集めたというが、メリットやデメリットを示していない」などと意見を述べた。
沖縄タイムス


与那国島で自衛隊の誘致を町議会が決議しました。
与那国島は台湾とは目と鼻の先で、支那が触手を伸ばしている尖閣諸島にも大変近くに位置します。
その与那国島に自衛隊基地ができれば、日本は自国領土を守ると同時に、台湾海峡のシーレーン防衛にも支那に対して強いメッセージになります。
自衛隊基地を作るには自治体だけでは無理だと思うので、是非政府には速やかに決定して貰いたい。
この意味では福田首相の辞任は歓迎されることです。



国籍不明潜水艦。

2008年09月18日 | 自衛隊
潜水艦が領海侵犯か 海自イージス艦が発見 高知沖
2008.9.15 01:12

 14日午前6時56分ごろ、高知県足摺岬沖の豊後水道周辺の領海内で、潜水艦の潜望鏡らしきものを、周辺海域を航行していた海上自衛隊のイージス艦「あたご」が発見した。あたごは潜水艦の可能性が高いと判断し、ソナーによる捜索を続けたが、約1時間半後に見失った。防衛省は国籍不明の潜水艦による領海侵犯の可能性があるとしてP3C哨戒機や護衛艦などを出して捜索を続けている。

 海上自衛隊や米軍に該当する潜水艦はなく、あたごが発見した5分後には南側へと航行し、領海外に出たという。あたごは追尾を続けたが、午前8時39分に追尾不能となった。

 防衛省によると、発見水域は、足摺岬の南南西約57キロで、日本領海の内側約7キロ。あたごの艦長らが約1キロ先にある潜望鏡のようなものを目視で確認した。外国の潜水艦は領海内では浮上航行が国連海洋法条約で決められており、潜望鏡を出して航行していたとすれば、意図的な領海侵犯だった可能性が高い。


 福田康夫首相は14日、防衛省に「追尾、情報収集を徹底して、万全の態勢をとるように」と指示した。政府は、潜水艦の国籍が判明すれば、相手国に抗議し、再発防止を求める方針だ。ただ、防衛省関係者は「クジラや魚群を潜水艦と誤認するケースは多い。潜水艦でない可能性も含めて慎重に調べている」と語った。米軍から事前の情報提供はなく、潜水艦を目視したというのは、あたごからの情報だけとなっている。

 外国潜水艦の領海侵犯事件では、平成16年11月に中国の潜水艦が沖縄県石垣島周辺の領海を侵犯し、政府が海上警備行動を発令したケースがある。政府は中国海軍の原子力潜水艦と断定し、中国側に抗議した。

 防衛相は警察機関では対処が不可能と認められる事態が発生した場合、首相の承認を得て自衛隊部隊に海上警備行動を発令することができる。今回は潜水艦と判断した時点ですでに領海外に出ており、再び領海内に引き返す可能性が低いことから発令を見送った。


先日高知沖で領海侵犯した国籍不明潜水艦をイージス艦が発見し、追跡したが見失った事件がありました。
マスコミの報道通りだったら海自の探知・追跡能力に不安を持ちます。
しかし報道内容を読むと、どこか意図的な物があるように思えます。

度重なる日本の領海や領空侵犯に対応する自衛隊に、現行の自衛隊法で対処するのは不可能です。
自衛隊法では領海空侵犯に対して、警察官職務執行法しか対応できません。つまり警告射撃以外は正当防衛でしか武器を使用することが出来ません。

本来領海侵犯する者が有れば領海から出ていくように警告を発しますが、それでも領海から出ていかなかったり停船しない場合は撃沈することも有ります。
しかし自衛隊法では撃沈どころか、安全な警告射撃程度しかできません。
その事を知ってか今までも領空侵犯機には舐められっぱなしです。

それに航空機はお互いの姿を目で見ることが出来るので接近することが出来ある程度大丈夫ですが、領海侵犯が潜水艦だとお互いの姿を目で見ることが出来ないので、自衛艦が攻撃を受ける危険性もあります。
不審船を撃沈するのでなく、自衛艦が撃沈されたら何もなりません。
領海・空侵犯を防ぐのと、自衛官の生命を守るためにも早急な自衛隊法の改正が必要です。


「国民の自衛官」受賞者決まる。

2008年07月31日 | 自衛隊
今年も全自衛官を代表して「国民の自衛官」の表彰者が決まりました。
おめでとうございます。
そしてこれからも無事活躍されることを祈ります。



「国民の自衛官」に9人と1部隊 地道に絆強め
2008.7.31 19:59

 日本周辺での警戒監視や教育訓練、災害派遣など陸海空の現場で日夜厳しい任務に取り組む自衛官の中で特に著しい功績があった自衛官に送る「第7回国民の自衛官」(フジサンケイグループ主催、産経新聞社主管、防衛省協力)の選考委員会が31日、東京・大手町の産経新聞社で行われ、9人と1部隊の受賞が決まった。

 防衛省・自衛隊には昨年から今年にかけて不祥事や重大事故が相次いだが、国内外の現場では、黙々と汗を流して懸命に任務に取り組む自衛官の姿があった。

 今年の選考では、それぞれの職域での優れた業績とともに「地道な活動で国民とのきずなを強めた自衛官」が重要な選考基準となった。

 その結果、ネパール国際平和協力隊隊長経験者や海外での遺骨収集にあたる即応予備自衛官、危険な機雷の水中処分の専門部隊、初めて飛行時間4000時間を達成したF15戦闘機のパイロット、捜索救難のベテランなどが選ばれた。

 表彰式は9月19日、東京都千代田区のグランドプリンスホテル赤坂で行われる。

     ◇

 陸上自衛隊幹部学校(東京・目黒)石橋克伸・1等陸佐(64) 昨年3月から1年間、ネパール国際平和協力隊隊長として活躍。厳しい気候や劣悪な生活環境の中で困難な任務を達成。「いつも乗っていた移動用のヘリが墜落し、国連の仲間が死亡するなど緊張の連続で、厳しい環境での任務でした。淡々とした活動が評価され、受賞は大変光栄です」

     ◇

 中央音楽隊(東京・大泉学園)峯廻良・3等陸尉(59) クラリネット奏者として昭和44年以来、皇族や国賓への特別儀仗(ぎじよう)で演奏を続けてきた。「日中国交回復で初めて中国国家を演奏したとき、ダイアナ妃歓迎の演奏などが特に印象に残っています。長くいるので回数が多いだけで、受賞は儀仗隊と音楽隊という部隊に対するものと思います」

     ◇

 第18普通科連隊(北海道・札幌)内藤義則・陸曹長(53) さっぽろ雪祭りの雪像作成に18年間、技術部長として協力。独特のブロック工法による大雪像で観光客を魅了した。「受賞は光栄です。雪像作りはやはり天候が問題で、完成数日前に暖気が来て、集修復することがよくありますが、多くの人にいいものを見てほしいので頑張りました」

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 第31普通科連隊(神奈川・横須賀)長島孝・即応予備2等陸尉(42) 平成5年の退職後も予備自衛官、即応予備自衛官として積極的に訓練に参加する一方で、ボランティア活動でパプアニューギニアでの遺骨収集活動の支援も行っている。「退職後も民間の中で防衛省や自衛隊と接触を持ちながら、裾野を広げることで恩返しをしたいと思って頑張っています」

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 沖縄水中処分隊(沖縄・うるま市) 太平洋戦争中の不発弾が多く残る沖縄で海中の爆弾、機雷を処理するという危険な任務を遂行する12人のプロ集団。「25日にも鹿児島・奄美大島の海底で25キロ爆弾を処理したばかり。受賞はこれまで勤務した先輩たちの実績です。とにかく安全第一でやっています」(隊長・上久保栄1等海尉)

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 掃海隊群司令部(神奈川・横須賀)青山末廣・海曹長(53) 海中や海底の機雷を命懸けで処分する水中処分員としてペルシャ湾、インド洋、西太平洋など国内外で活躍した実績をもつベテラン。「いかなる状況下でも俊敏な行動力、適切な判断力というこれまで一生懸命やってきたことが評価されたと思うと、とてもうれしいです」

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 第211教育航空隊(鹿児島・鹿屋)鍋多渉・1等海曹(51) ヘリコプターの航空士として20年間、一貫して搭乗員を目指す学生教育にあたり、教え子は600人以上。余暇には小中学生らにサッカーを指導する熱血教官。「若い人と一緒にいられることは楽しく、苦労はない。サッカーを教えた子が自衛隊に入ってくれることもあり、うれしい」

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 飛行教導隊(宮崎・新田原)黒住英正3等空佐(44) 航空自衛隊の主力戦闘機F15で初の飛行時間4000時間を達成し、現在記録更新中。若いパイロットに空中戦を指導する猛者ぞろいの部隊で飛行班長を務めている。「率直にうれしいです。空中衝突の危険がある空中戦訓練では安全に気をつけて、みんな一生懸命頑張っています」

     ◇

 第9警戒隊(鹿児島・下甑島)河合淳子・1等空尉(30) 医官として赴任した下甑島では医者不足もあり、業務の合間を縫っては島の診療所の支援に活躍。島では知らない人はいないほどの人気者。「産婦人科が専門ですが、高齢者が多い島なので隊長や隊員の協力でみなさんの要望や診療所の先生の要請に応えることができました」


「国民の自衛官」表彰式
第五回「国民の自衛官」
国民の自衛官表彰


不発弾処理

2008年07月13日 | 自衛隊
大阪の不発弾の処理で5400人避難 無事終了
2008.7.13 14:03

 大阪市北区長柄東のマンション建設現場で発見された不発弾について13日朝、陸上自衛隊第3師団が処理・撤去作業を実施し、作業は無事終了した。午前9時51分、不発弾処理対策本部本部長の横山隆文北区長が安全を宣言し、交通規制なども解除された。

 作業は、立ち入り禁止区域内に残っていた人がいたため、予定より10分遅れの午前9時10分に始まった。当初は3時間程度かかるとみられていたが、スムーズに進み、23分後に完了した。安全処置された不発弾は、陸上自衛隊の不発弾処理隊がある京都市西京区の桂駐屯地に搬出され、処分される。

 現場では、午前8時から不発弾の半径300メートル以内を立ち入り禁止として住民を避難させ、8時半から周辺を交通規制した。

 市は、区域内の住民約5400人を対象に、市立豊崎東小学校と豊仁小学校に避難するよう呼びかけ、計296人が一時避難。区域内を通る阪神高速守口線が区間通行止めになり、伊丹空港発着の航空機の空路も変更された。

 不発弾は、今月13日に建設現場の地中約3メートルから掘削中の作業員が発見。米国製の1トン爆弾(長さ177センチ)で、第2次大戦中に投下されたとみられる。


家の近くなので、不発弾処理の案内が掲示されていましたが無事に終わって安心しました。
また、不発弾が発見される度に、命を掛けた処理任務に就く自衛隊員に敬意を払います。

この不発弾、元々は米軍が日本国中に投下したものです。
自衛隊でなく、在日米軍に処理させろと言いたい。
しかし、米兵がやると何発かの確立で被害が出るだろう。




天皇陛下の閲兵を。

2008年07月03日 | 自衛隊
【安全保障読本】「信賞」なき自衛官の名誉
2008.7.3 18:25

 米中枢同時テロ後、海外派兵した英軍戦死将兵の帰還を報じたBBC放送の特別番組は崇高で、しかも厳かであった。

 空軍輸送機から国旗にくるまれた棺(ひつぎ)が、担いだ6人の兵士を媒介として祖国の土を踏む。棺を迎えた柩車(きゅうしゃ)は遺族・友人らの前をゆっくりと進み、やがて基地の彼方(かなた)へと消えていく。画面隅に遺影と軍歴が映し出され、アナウンサーも低く、ゆっくりとした声で英霊の生涯をたどる。「名誉の戦死」であり叙勲は疑いもないが、彼らは生前も武勲に応じ叙勲の栄に浴している。

 平成19年4月に参列した陸上自衛官4人の葬送式・式次第を今も持っている。4人は、視界200メートルという海上濃霧警報の中、緊急患者空輸のため、大型ヘリで離島に向かう途中墜落、殉職した。機長は定年間近、整備員は妻と入籍して1年だった。式次第に載った遺影は所属部隊が徹夜で「作った」。4人が2階級特進したため、階級章を変える必要があったからだけではない。せめて「顕著な功績」があったとして贈られた“メダル”の「防衛功労章1級」と「防衛記念章1級」で胸を飾りたいと願ったからだ。「せめて」には説明が必要だ。


 多くの国で、軍人は武勲・功績に応じ、祖国から勲章が贈られる。勲章は礼装に付けるが、日常着用する軍服には勲章の略章が付けられる。だが、防衛功労章は国家により賜る勲章ではなく、防衛省が独自に制定した“メダル”でしかない。記念章の方は功労章という“メダル”に対する、事実上の略章という位置付けである。36種類も定めている割に、自衛隊内で「グリコのおまけ」と揶揄(やゆ)されるのは、こうした軽さゆえだ。防衛駐在官=武官ら自衛官の多くが、外国や在日大使館における公式パーティーへの出席を厭(いと)う理由は、礼装に着ける勲章がないからでもある。もっとも、勲章を着けている自衛官を時に見かける。実は、海外勤務・任務などの際、現地政府から授与された勲章だ。

 4人が属した鹿児島・奄美以南と沖縄全域の急患空輸を担う陸自第1混成団第101飛行隊の出動は、荒天も含め8000回近い。厳しい訓練や過酷な出動を重ねることから、軍隊では平時でも殉職者が多い。自衛隊員もこの半世紀、約1800人が公務中に命を落とした。隊員は入隊時に「事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂につとめ、もつて国民の負託にこたえる」という「服務の宣誓」を、法で義務付けられてもいる。


 ところが、イラクやインド洋でテロの危険にさらされても現役中、自衛官は叙勲されない。実際、4人に正五位・旭日小綬章や従五位・旭日双光章、旭日単光章が贈られたのは葬送式後である。そればかりか、退官しても下士官・士(兵)に叙勲はない。海外での任務が増え続ける中、犠牲への覚悟も必要となろう。その大前提が「現職自衛官の勲章制度」制定であり、「公」に殉じた自衛官を遇する「勲章・恩給制度」確立である。

 軍人に対し、英国は「功績勲章」「大英勲章」、フランスは「レジオン・ド・ヌール勲章」「国家功労勲章」、スペインは3軍別「功労勲章」、イタリアは「イタリア共和国功績勲章」などを制定している。米国に至っては、民間人向け「大統領自由記章」以外の多くは、軍人向け勲章という徹底ぶりである。 

 組織には「信賞」があるから「必罰」がある。これが、国の統治を全うするため、栄典制度を設けた背景だ。日本では国家・国益に貢献したとは思えない人物も叙勲されている。一方、現職自衛官には「必罰」だけで「信賞」がない。

 ところで、イラクに派遣された自衛官は、テロを恐れる国内航空会社から制服での搭乗を拒まれた。自衛隊は「必罰」に加え「屈辱」を受けながら尚、旺盛な士気を保っている。


自衛隊員には勲章どころか、天皇陛下の閲兵も受けることが許されていません。
外国の国賓が来日されたら自衛隊の閲兵がありますが、この時天皇陛下は一人立たれて一緒に閲兵されることが有りません。
これなど国賓に対しても失礼に当たります。
しかし、日本ではこのようなことが当たり前のように行われています。

自衛隊は戦時だけでなく、災害時でも国民のために活躍しています。
その自衛隊員に勲章を授与しないで、反日学者や長年その事をやっていただけで勲章を与えるのはあまりにも馬鹿げています。




不発弾処理の隊員に感謝。

2008年05月19日 | 自衛隊
東京郊外で不発弾撤去=鉄道沿線、1万6千人避難
 東京都調布市で18日、第2次世界大戦中に米軍が落としたとみられる不発弾の撤去作業が陸上自衛隊不発弾処理隊によって実施された。周辺住民約8000世帯、約1万6000人が市の避難命令を受けて近くの小中学校などに避難。作業は午前11時36分に無事終了した。
 同市によると、不発弾は長さ約180センチ、直径約60センチの米国製1トン爆弾。京王線地中化工事に伴い、近隣住民の証言などを基に調べたところ、3月27日、同線国領駅近くの私有地の深さ約3メートルの地中から見つかった。
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2008/05/18-14:55 jijicom


日本各地には、米軍が投下した不発弾が数多くあります。
これらの不発弾の撤去に自衛隊の不発弾処理隊が派遣されます。
任務とは言え、一つ間違えば命を落とすだけでなく、周辺にも被害を及ぼす重大な仕事です。
このような任務に就かれる隊員の皆さんに感謝します。

日本で見つかる不発弾が、毎年2.000発以上も有ります。
一日に換算すると6発にも成ります。
これだけの不発弾を、事故無く処理している自衛隊の皆さんに敬意を表します。