「目に見えぬ神に向かいて恥じざるは人の心のまことなりける」
明治天皇
私が子供の頃には「誰も見ていないと思って悪いことをしてもお天道様が見てる」と言われたものです。
最近の色々な事件を見ていると、暗雲が垂れ込めているのか人の心が荒んで卑しくなっている。
持てる者が持てない者に手をさしのべる、このような精神が無意味と思われるようになってきているように感じます。 自分が稼いだ物は総て自分の物。自分一人で稼いだとの思い上がった考えがあるのでしょう。
しかし自分一人で生きることが出来ないように、自分一人で稼いで億万長者なることは出来ません。それは稼ぐにしても、買ってくれる人が居なければ稼げません。また売る物を作らなければなりません。作る材料も仕入れなければなりません。会社が大きくなれば社員も増えます。しかしながら往々にしてその事を忘れがちです。
しかも金儲けのためには何でもするようなことがまかり通る世の中になってきている。 自分のことしか考えない視野の狭い人間が社会をダメにすると言っても過言ではないでしょう。
このような社会から暗雲を取り払うには日本人としての心を取り戻さなければならない。
2006-3-10再掲