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中国機密情報 民間人に収集依頼

2006年02月22日 | 時事問題
中国機密情報 民間人に収集依頼
外務省保護せず服役

中国で国家機密を入手したとして、日本人男性が1996年に逮捕され、2003年まで約7年間、北京の刑務所で服役したことがわかった。男性は産経新聞の取材に、「日本の外務省職員から情報収集を依頼され、逮捕されたら外交ルートで助けるといわれたが、実際は助けてもらえず、帰国後も外務省からは謝罪のひと言もない」などと話した。証言が事実なら、民間人を利用し機密情報を集めさせたこと自体、外交活動の範囲を逸脱している。法人保護が行われなかったことに加え、先の上海総領事館員自殺事件同様、情報活動をめぐる外務省の対応のまずさが改めて問われそうだ。


服役していたのは、東京都内に住む会社経営、原博文氏(40)。……
原氏が中国当局による摘発を恐れ、外務省への協力を止めたいと申し入れたが、外務省職員からは、「国益のためです」「仮に中国に逮捕されれば、外交ルートで救出する」などと言われ、情報収集を続けるよう説得された。……

原氏が刑期を終え、帰国した後、ようやく捜しあてたかつての外務省の担当官からは、「終わったことだ」「生活が苦しいなら、生活保護を申請すればどうだ」などといわれたという。……

「外交官は、私が逮捕されると厄介になり、簡単に切り捨てた。事なかれ主義の外務省によって隠されてしまった。上海の事件も、私の事件と本質は同じだと感じた」と話している。
外務省は20日産経新聞の取材に対し、「特定の個人に関する事柄については答えられない。外務省の情報収集活動の内容などについて、具体的に述べることは差し控えたい」


海外に於いて邦人を保護する役目の外務省役人のすることか。
外務省のこの事件はまったくもって許せないことです。
先日の上海総領事館員の自殺は同省の人間の問題です、しかしこの事件は民間人を巻き添えにしています。しかも捕まることも前提にしてやっている。

もしこの人が死刑なり、刑務所内で死んでいたら外務省はどのように責任を取るのだろうか。おそらく闇に葬っていた可能性が高いと思えます。

外務省だけでなく官僚に言えることは、自分等の利益を守ることを考えて、その為には国民に不利益な事を与えても平気でいれる無神経なところが情けなくなる。 国会でライブドアもいいが、野党はこのような事件をなぜ取り上げないのか。