―TSUREZUREGUSA―

つれづれと、日々のおもひをつづること。

芽吹きの季節

2011-03-30 16:39:47 | エトセトラ
秋頃に植えたチューリップが
3月に入ってからぐんぐん成長している。
毎日カーテンを開けてお庭を見るたび、
少し気持ちがほっこりする。

なぜか1株だけ早めに咲いたり・・・。


毎日チューリップは伸びていくし、
コニファーの新芽も芽吹き出した。
アイビーもぐんぐん伸び出したし、
芝も少しずつ緑色が混じり始めてる。

他の季節も好きだけれど、
今は、これからの季節が、命の芽吹き出す春で良かった。

被災後初の義父の声

2011-03-16 08:08:40 | エトセトラ
「もしもーし。」

声を聞いた瞬間、
歩きながら携帯をかけていたけれど、安堵のあまり道にしゃがみ込んだ。

「元気なので。」
「Aちゃん(妹)に山行ったつもりでがんばれって伝えて。」


被災後初めて聞く義父の声。
被災後5日目の昨日の夜、奇跡的に携帯がつながった。
被災直後に義母へメールを送っていたことが判明した時もほっとはしたけれど、
今、現在の元気な声を聞けて、その時とは比べ様もないくらいほっとした。
久しぶりに聞く義父の声は、
大変な状況だろうに、責任感に溢れて生き生きとしていた。

勤務する中学校が避難所となり、
行政機能が麻痺してしまっている中、
自分達で避難所を切り盛りし、
校長という立場で、お義父さんがリーダーシップをとって運営されている。
元体育教師だけあって、
私が学生の頃持っていた校長先生のイメージ(おとなしそう、神経質そう)とは
かけ離れた性格で、体育会系で面倒見良く、本当に頼りがいがあって明るい性格のお義父さん。
お義母さんや妹や親戚の安否も知らないままの心労はものすごいものだっただろうに、
きっと自分の心労なんておくびにも出さず、
1000人近い人数の命を背負って、
持ち前の性格で、力強い言葉と明るい笑顔でみんなを引っ張って
避難所の人達を励ましていることだと思う。
自分のことはさておき、周りの人、避難所の人のために
がんばっている姿が容易に目に浮かぶ。
本当に本当に、お義父さんを誇りに思います。

今朝になって被災後はじめてだんなさんにお義父さんからきたメールには、
孫に会いに行くのを楽しみに
たくさんの赤ちゃんやお母さんをヘルプしていることや、
楽しみやお題目で勝ち抜いてやる!
日本一の避難所にしてみせる!
という力強い言葉が・・・!
職員の方と力を合わせ、
明るく前向きにがんばっておられるんだということが文面からひしひしと伝わってきた。
メールを送られた時刻をみると午前3時。
自分の睡眠も削って、避難所のために頑張っておられるんだと思う。
本当にすごい人だと、心から誇りに思います。

避難所を取り仕切っている立場上、
陸路が開通して車が確保出来たとしても、
なかなか実家のある市に戻ってくるまでまだ日数がかかりそうだけれど、
早くお義父さんと実家のご家族が再会出来るよう祈るばかり・・・。

避難所に救援物資がたくさん届きますように!
灯油も届いてあたたかく過ごせますように!

まだまだ安否が分からぬ方、ご家族と再会出来ていない方が
たくさんたくさんおられると思いますが、
孤立している人達が救助され、
本当にこれ以上、どうか被害が拡大しないよう、
復興に目を向けて歩んでいけるよう祈ります。

私も今日一日、がんばろう!

義父からの、一報

2011-03-14 13:50:43 | エトセトラ
被災して4日目。
ずっと連絡のとれなかった義父が、
被災直後に義母にメールを送っていたことが今日分かった。
とりあえず、直後の安否が分かっただけでも、一歩前進。
少し安心した。

ネットで拾える限りの情報を拾っている限り、
義父の職場のある石巻市は陸路が寸断されていて
ヘリしか入っておらず、
救援物資も海沿いの避難所にはヘリで投下されたようだけれど、
海から少し離れた避難所や、建物に孤立してしまっている人は、
ずっと飲まず食わずで過ごしている状況のよう。
実家がある市までの陸路も寸断されているので心配。

義父の状況も依然分からず、
避難所にいるのか、
どこかの建物で孤立した状態で救助を待っているのか、
身体は大丈夫なのか、
食事は食べれているのか、
考え出すとキリがないくらい
不安も心配も尽きないけれど・・・、
今後の連絡を待つのみです。

被災直後の安否が分かり少しほっとはしたものの、
少しでも早く連絡がつくこと、
義母や妹と少しでも早く合流出来ることを願うばかり。

もぅ3日目

2011-03-13 14:43:38 | エトセトラ
だんなさんの肉親と連絡がとれない状態が続いている。
お義母さんは実家、お義父さんは職場で被害に遭われているので、
両親同士も連絡とれてないし、お互いの安否も分かってないはず。

情報が少なく、電話も通じず、本当に本当に心配です。
せめて早く電話が通じる状況になってくれればいいのだけれど。
これ以上被害が拡大しないようにに祈るばかりです

かぼちゃ美術館

2011-03-08 19:22:15 | ART・建築
箱根から帰る道すがら、
小田原から湯河原へ足を延ばして、
草間彌生さんのかぼちゃ美術館へ・・・。

草間さんのかぼちゃ美術館といっても通じなったりするけれど、
直島のかぼちゃの人というと草間さんを知らない人にも分かってもらえたりする。
毒々しい色使いと水玉が特徴的。

かぼちゃ美術館はびっくりするくらい住宅街のど真ん中に
こじんまりとたたずんでいた。
住宅街の中ということは事前に調べて分かっていたのだれけど、
思っていた以上に普通に住宅街の中にぽつんとあったのでびっくり。


ボランティアのおじさんが気さくに説明してくれる。
手作り感満載の美術館。

草間さんお得意の合わせ鏡のインスタレーション。
鏡を使って無限を表現するのも草間さんが良くやる手法。
ここのはトイレバージョンだった。


こぢんまりとした空間に、絵画が。


かぼちゃの絵やオブジェが有名な分、
かぼちゃじゃない絵は雑誌等で見たことしかなかったので、新鮮。
水玉だらけ!
ハイヒールも、水玉。

ぶどうも、水玉。

女の子も、水玉。


毒々しさも伴う色使い。
絵から伝わってくる、溢れんばかりのパワー。
一作品だけを見るより、
部屋の中にこれらの絵がたくさん飾られている、という状況が
さらに相乗効果でパワーが増している気がする。

併設されたかぼちゃカフェで
かぼちゃのパウンドケーキをいただきました。

ポーラ美術館

2011-03-08 19:20:51 | ART・建築
日本で、久しぶりに美術館でゆっくりしたような気がする。

箱根で一番行きたかった美術館がポーラ美術館。
山の中に設計されていて、ガラスの構造体が軽やか。
美術館の構造に背後の山々の修景が溶け込んでいて、
美術館のボリュームの割に、その存在が至極自然体。


館内は大きな吹き抜け空間に、その空間をぐるりと取り巻く展示室配置。


降り注ぐ自然光が気持ち良い。
雨の日も、晴れの日も、天候を感じることの出来る空間。


特別展はアンリ・ルソー展だった。
ルソーは40歳からの遅咲きの画家で、全世界でも作品点数が少ないらしい。
確かに思い返してみると、ルソーをこれだけまとまった点数
鑑賞したのは初めてな気がする。
一つの美術館で数点あるぐらいの印象。

特別展のルソー展では、ルソーの作品と共に、
ルソーに影響を受けた画家や関わりのあった画家の作品が
興味深い順序で並べられていた。
ルソーらしい平面的で絵本の挿絵のようなほのぼのとした印象の作品が多い。
温かな色遣い。
特に木々の描かれ方をみると、 あぁルソーの絵だなぁと思う。

ゴーギャンやピカソとルソーを並べての展示が秀逸。
特にゴーギャンとルソーって、画風的に私の中で相容れないもので
並べて展示されていると不思議な感じがしたのだけれど、
テーマの観点からみると確かに共通点があって、面白かった。
ルソーの影響を受けたという岡鹿太郎氏の作品は、
静謐という言葉が良く似合っていた。
油彩なのに色鉛筆画のような印象。

常設展も、感動するくらい質が良かった。
モネ、セザンヌ、ゴッホ、ルノワール、マネ、ドガ・・・
と来たかと思うと、
次の部屋ではシャガール、モディリアーニ、マチス・・・
とがらっと現代的に。
日本画家の部屋も、坂本繁次郎や東山魁夷があって、
作品の数は少ないものの、どれも心惹かれる粒ぞろいの絵。

緑のグラデーションがきれいな絵に惹かれるなぁと改めて思った。
作品の数はいらない。
人が少ないこと、
自分のペースでみれること。
なかなか都会の美術館の特別展では叶うことのない条件が、
美術館でゆっくり過ごすには私には絶対条件みたいだ。
心惹かれる絵は数点あればいい。
ううん、一点でもいい。
その絵の前で時間を忘れて立ったり座ったりして過ごす時間は、
なんて贅沢なんだと思った。

箱根彫刻の森美術館

2011-03-08 19:03:12 | ART・建築
箱根彫刻の森美術館へ、同じ職場の方の家族と・・・。
箱根の奥座敷、強羅から近いオープンエアな美術館。
屋外に彫刻が並んでいて、お天気の良い日が良く似合いそう。
少し雪が残っていて、これはこれで貴重だったかも。


題名と実物を見比べつつ・・・、散歩がてらお庭をぐるりと一周。


雪にたたずむ彫刻。
夏だったら芝生が緑色で、また彫刻達も違って見えるんだろうな。


ガラスが埋め込まれた塔。
ゆっくりゆっくり登ったけれど、結構キツかった…。


屋外彫刻の他にピカソ館もあった。
前期のピカソと、版画などのリトグラフや陶器の作品も・・・。
青の時代の作品はほとんどなかった。
絵画の点数の割に陶器の作品の割合が多く、
彫刻の美術館だからかな、という印象。

彫刻の森を出て、お宿へ向かうまでは吹雪いたけれど、
次の日はいいお天気に!


お宿の窓からの景色が山らしい朝の景色で気持ち良かった。