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―TSUREZUREGUSA―

つれづれと、日々のおもひをつづること。

USA⑮―メトロポリタン美術館

2006-03-30 13:39:00 | アメリカ旅行
NYで行った美術館で一番規模が大きかったのが、
「メトロポリタン美術館」
ルーブルの約10倍という所蔵品の多さは圧巻!
中規模な美術館の集合体といった感じで、
ゾーンによって印象も所蔵品も全く違う。
建物は外観も含めて伝統的な瀟洒な感じ。
規模が多きすぎて、絞ってみることに決めていた。
近代美術、19世紀美術、20世紀美術・・・、終了。
アフリカ美術やらオセアニア美術やら
ギリシャ美術やらローマ美術やら
ヨーロッパ彫刻やら日本美術やら
アジア美術やらエジプト美術やら、
その他諸々ゾーンは、ぜーーんぶ捨て
・・・それでも広かったし体力も消耗。
所蔵品が多い分、他の美術館では見れないものも見れた。

メトロポリタンのような伝統的な美術館に行って感じるのは、
壁の色の面白さ
近代美術館や日本の美術館ではオフホワイトやホワイトが多いけど、
メトロポリタンでは、
色目の濃い鶯色やワインレッドのような濃色が
壁の色に使われていたりする。
結構濃いキツ目の色の壁に、
これまた額や絵がしっくりと映えたりする
そこまでの効果を狙っての壁の配色と、展示配置。
照明の間接照明ではないけれど、
きちんと絵の下の方、額との境目に綺麗に照明が当たっていて
直に絵を照らすようなことは問題外

作品としては絞ったゾーンのみ鑑賞したんだけれど、
結局、館内だけはぐるぐる歩いて
他のゾーンも空気だけ味わったり
にしてもほんと1ヶ月でも見きれる量じゃない
捨てゾーンを決めてじっくり見た今回の見方で満足、かな。
ううーー、作品や画家について一つ一つ書きたいくらいなんだけど。
それもままならず、また時間があれば、かなぁ

USA⑭―イサム・ノグチ庭園美術館

2006-03-28 12:45:39 | アメリカ旅行
絶対行きたかった美術館、
「イサムノグチ庭園美術館」
マンハッタン島を出て、郊外の街クイーンズへ。
マンハッタン島を出るものの、
電車のキョリはそうでもなく結構近いのに、
街の印象はガラリと変わる
美術館への道は普通にちょっとこわい。
地下鉄の駅の近くは高校があってそうでもないものの
美術館近くになると、道路は廃車だらけ・・・。
なんでこんな治安悪そげなとこにあるんだろー・・・
閉館ぎりぎりだと暗くなっちゃうなぁと早めの退館を決意。

                    

美術館自体も荒削りでシンプルな感じ。
コンクリートブロック、RC、
ガルマニウム鋼板などなどを化粧することなく、
素の素材をそのまま仕上とした自然体な美術館
屋外と屋内が一体になったつくりで、
エリア1、エリア2は屋外に彫刻が置かれていたり。
特にエリア2の屋外展示は、日本を意識した造り。
松、柳、苔庭・・・。
敷かれている石も日本を意識した玉砂利だったりして。
無造作に置かれた彫刻作品の無骨さと景観のマッチさが絶妙

原石のようなラフなフォルム、
幾何学的な切り出し、切り込み、
異素材の組み合わせ、
石目の生かし方・形態の絶妙さ、
美術館の内部意匠の素朴さと相まって、
とてもいい。
まっすぐになれるし、素直になれる。
パワーがもらえる感じ
タイトルと作品を照らし合わせるのも面白かった。
「kyoukosan」だったり(←誰だ、きょうこさん
「time thinking」だったり、
彫刻の造形からは想像できないタイトルがついていたりして。
「うーん、そうくるかぁ」ってタイトル見て考えてみたり

                  

郊外だし、ちょっとした観光客だと行けない場所
なので、マンハッタンの美術館と違って、
本当に来たい人が手間暇かけて見に来てて、
人も少なめでゆーっくりリラックス。
とてものんびりした時間を過ごせた美術館

・・・にしても場所がへんぴなのはいいとしても
ちょっと廻りの治安悪そうなのはどうにかして欲しい・・・

USA⑬―MOMA作品徒然

2006-03-28 10:30:00 | アメリカ旅行
MOMAの作品について

MOMAのフロア構成は、

1F:ロビー・ミュージアムストア・中庭
2F:コンテンポラリー・メディアギャラリー
3F:建築・デザイン
4・5F:絵画・彫刻
6F:特別展示

・・・といった感じ。(←ちょっとうろ覚え)
フリーのオーディオをレンタルして館内をてくてく。
メトロポリタンなんかと違って
捨てフロアを決めてなかったのでかなりの体力を消耗

                 

2Fはほんとに現代の作品。
デジタル技術の進歩を駆使した作品やら、
手法を凝らした作品の数々。
3Fの建築・デザインでは
なかなか家具屋さんでは見られない
大物家具の復刻ものなんかも展示してあって
個人的に大興奮
有名な「ル・コルビジェ」の家具に
きちんと「シャルロット・ペリアン」の名前が併記されていて、
軽く感銘をうけたり。
日本ではコルビジェの名前しか出てないことも多いけど、
ちゃんとペリアンの名前を同じ大きさで併記してるとこにも
MOMAの姿勢が感じられた気がした

4F・5Fは近代絵画や彫刻のフロア。
MOMAといえば、
ヴォーホルの展示物が前面に出ることが多いけど、
個人的にはヴォーホルの印象はうすい。
というか、それ以上に印象を受けた作品が多過ぎて、
もともとそれほどじっくりみたいっていう嗜好が少ない
ヴォーホルの印象が薄れちゃったのかも

マチスのラッシュに、ピカソ、ゴッホ、
ジャコメッテイの彫刻・・・。
ももももも、感涙の連続
全部あげだしたらキリがないんだけど。
実物の絵や作品を見て思うのは、
やっぱり「実物を見なきゃダメだなぁ」ってこと。
画集とかでは絵の具の艶やかさなんかは
絶対分かるとこではないし、
絵筆のタッチの流れも、タッチの特徴も分からない。
なによりも、大きさやスケール感が分からない。
作品の「大きさ」ってやっぱすごい。
大きいことが、単純に、いい。
スケールであったり、圧倒感であったり・・・

最後にとどめをさされたのが6Fの特別展示。
「ムンク」特別展・・・
これが、6Fだけで一日すごせる充実度。
ムンクをこれだけ一度に大量に見たのは初めてだったけど、
絵の具のタッチといいデッサンの荒っぽくて正確な感じとか、
すごく、いい。
全体的に色のトーンや人物の表情が物悲しい感じで、
見ててハッピーになる作品ではないけれど、
それだけに伝わってくるものが多かった。

うーん、書き出すとキリがないなぁ・・・。
印象の強かった作品とか、
一つ一つエントリーして書きたいくらい
にしてもほんとにMOMAは良かった
日本でMOMA展があればぜひ行きたいし、
またNYに絶対見に行きたい

USA⑫―MOMA建築徒然

2006-03-28 09:58:19 | アメリカ旅行
関東に行ってる間に中断してたUSAメモ、
おそれていた通り、どんどん記憶が抜けてっております
自分のためにも記録しとこーと思ってたとこなので、
とりあえず残り3つの美術館だけはがしがし書いとこうかと

              

ってことで、とりあえずまずはMOMA
クイーンズから本拠地に戻ってきて年月も浅く、
リニューアルしたてで建物だけでも必見
設計は谷口吉生。

開館前に到着するも既にチケット売り場は長蛇の列
うわうわーっと思いつつ、遊園地のアトラクションのように
ぐるぐるぐるーっと並ばされつつチケットを購入。
近代美術館らしい自然採光がたっぷりの明るい建物。
メインの吹き抜けが6Fまで貫いていて、
しかもそこの展示がシンプルかつ一壁に一作の贅沢さ
吹き抜けを眺めると、階段を行き来する人、
ブリッジを渡る人、いろんな人の動きがあって面白い。
ふとした廊下の遠くへのヌケ感、
中庭を囲む造り、
すっきりとしたフレームデザインの建物。
中庭におかれた椅子や、休憩コーナーの家具、
中に併設されたカフェの家具も
ヤコブセンを始めとして、デザイン家具のラッシュ

              

照明も間接照明が主
これってやっぱ近代の美術館ならでは。
展示室の壁も白やオフホワイトが基調。
伝統的な18世紀以前の絵画には、
ワインレッドなんかの壁の色使いを
他の美術館ではみかけたりするけど、
MOMAの作品は19世紀以降が主なので
基本的に白。
とりあえず「白」なのではなく、
選択されての「白」。
すっきりとした展示室に、
ヘタしたら1室にインスタレーション一つ、とかの
贅沢なゆとりある展示。
細かな展示の配置、椅子の配置に
キュレーターさんの心配りを感じる美術館
今、写真を見返してもため息しかでこない・・・。

USA⑪―NY摩天楼セットバック

2006-03-17 14:11:04 | アメリカ旅行
マンハッタンといえば摩天楼
実際に行ってみると、まさにその通りで、
セットバックした摩天楼ビルがめちゃめちゃ多い。
上の部分がセットバックした先細りの形
でもこれってデザインのため、というよりは、
法律によってのとこが凄く大きい。
1916年に施行されたゾーニング法という法律、
その法律によって1961年まで
マンハッタンの摩天楼は形を規制され続けてた。
日本でいう斜線制限ってやつ

摩天楼のセットバックの形はその規制に対する回答なのだ、と。
ちょっとでも高く建てるために、
そんでもって法律もクリアするために、
上の方を鉛筆削るみたいに削っちゃった
ああいうデザインが生まれたわけで。
「錯乱のニューヨーク」という本を読むと
摩天楼に関する見方が変わって、
旅に行く直前に読んでほんと良かった

                    

「錯乱のニューヨーク」という本は、
摩天楼が育った軌跡なんかにも本質を置いた本
文化的背景や建築のはやりにも考察を交えていて、
マンハッタンの摩天楼が出来上がっていく過程が
建築的な観点から書かれていて、凄く興味深い一冊
理想の摩天楼であったり、
理想の都市であったり・・・

過密都市マンハッタンは過密の文化を造る
少しでも上へ上へのびたかった。
摩天楼は都市の中の都市であって、
ブロックの数だけある孤立したシステムだったりもする
過密の都市の「デザイン原理」であったゾーニング法と、
ゾーニング法による規制によるデザインで、
摩天楼という形状の回答が導き出されたこと。
そのデザインは
当時の世界のどこにもない突き抜けたものであった、と。
ようするに摩天楼のセットバックデザインは
ニューヨークは、過密という「大問題」を
うまいこと逆手にとっちゃったね、ってこと。
そんでもって、その結果、
いいデザインになっちゃったじゃないってこと。

マンハッタンの様々な建築物は
商業主義や成金趣味が後押しして、
結果として出来上ってしまったものだったってことが
この本を読むと述べられてるんだけど、
様々な角度から面白い視点で、
コールハウスはマンハッタンの
摩天楼の軌跡を見つめております

栄華を誇ってオモテの建築物となった摩天楼、
だけどコールハウスによると、
ニューヨークは、
早々とボケてしまっているとのこと。
過去にあった摩天楼の秘密を語るものは
どんどん死に絶えて居なくなり、
みんなが忘れてしまって・・・。
そうやって残されたのが、
これらのセットバックした建物郡なんだ、と・・・

文章自体もシンプルで題材も面白いんだけど、
過去の計画図版とか、マンハッタンの計画倒れなとことか、
コールハウスの考察の視点が面白い。
結構分厚いがっつりめの本なんで、
上でばばっと書いたとこだと今イチわかんないかもだけど

                 

NY行く前に読んだから、行った時面白かった。
今度は行って見てきた視点から、
もう一度読み直したいそんな一冊

う~ん、摩天楼の感想書こうと思ったら、
書評みたくなっちゃった・・・

USA⑩―NY建築探訪

2006-03-17 11:47:57 | アメリカ旅行
シカゴと同じく、
ニョーヨークでも美術館やらがオープン前の数時間、
毎日建築巡り、街巡り
シカゴでも思ったけど、
このスケジュールかなりの正解!
7時に出発したら3時間の街をてくてく出来ちゃう
5日間てくてくし続けてたら、
「あーここ昨日通ったとこだ」、とか、
馴染みの通りもだいぶ出来たし。
歩くって素敵!体脂肪も減るし(笑
てくてく歩いた主な地域↓

ロウアーマンハッタン、チェルシー、ソーホー、グリニッチビレッジ、ミッドタウン、グラマシー、アッパーイースト

見て廻った主な建築物↓

プラザホテル、IBMビル、シーグラムビル、メトロポリタン美術館、MOMA、グッゲンハイム美術館、イサムノグチ庭園美術館、ソニープラザ、国際連合本部、クライスラービル、ロックフェラーセンター、ラジオシティ、ヴィラード邸、フォード財団ビル、バイアードビル、ウールワースビル、ニューヨーク市庁舎、グランドセントラル駅、エンパイアステートビル、フラットアイアンビル、トリニティ教会、スコラスティックビル

・・・などなど。
あと建築物じゃないけど、街中のモニュメント数点。
グラウンド・ゼロも行ったなぁ~

全部書いてると、多過ぎてムリ・・・
ほんとは一つ一つ感想書きたいくらいなんだけど(笑
マンハッタンは本当に建築的に雑多
造られた年代によってスタイルが全然違う。
それでいて地区ごとにカラーが出てるのが
街を歩いてて面白かった
SOHO地区なんかは景観が保護されてたりするんだけど、
街をずーっとてくてく南下していろんな地区をみると、
結構その時その時のはやりを取り入れて、
継ぎ足して継ぎ足して出来た混在な街だなぁって印象
だから唐突に変なビルがぽこっと
周りを無視して建っちゃってたり。
名前の知らない面白い建物がいっぱいあるし、
ショッピング街とかブランドごとに凝ってるし、
ほんと歩いててぜんっぜん飽きなかった。

                 

個人的に一番ショックだったのは国際連合本部。
設計はル・コルビジェ他。
マンハッタン島の端っこにあるので
てくてく距離もそこそこ
しかも他に特にみたいのはないのに、
コルビジェだし絶対見たくててくてくしたら、
セキュリティで外柵の外からしか見れなかった
でもでもそれでも行く価値アリの凄さ。
ガラス貼の整然とした垂直感とスケールの広さ。
アールのついた形状は生で見るべき
・・・だからこそっ、近づいて見たかったーっ

                 

逆に意外に面白かったのは、摩天楼全般、
あとロックフェラーセンターやラジオシティ、
フラットアイアンビル
建築的にというよりも、事前に入れていった
事前の知識のお陰で
見えが変わって面白かった
「錯乱のニューヨーク」/レム・コールハウス
この本を読んでったのは大正解
この本についてはまたゆっくり書きたいなぁ・・・。

USA⑨―ブロードウェイな夜

2006-03-16 14:31:30 | アメリカ旅行
NYではべったべたにミュージカルも堪能
ストーリー全くわからないミュージカルは
英語聞き取れる自信がナッシングだったので
ブロードウェイ美女と野獣をセレクト
劇団四季で日本でやるやつは
たまに見に行ってるんだけど
美女と野獣は見たことなかったし

もぉぉぉぉ超感動っ
ディズニー映画とはぜんっぜん違う!
ティーセットの親子とかめちゃかわいいし、
ろうそくとか時計とかがしゃべるのも同じ。
ところどころにウケを狙ったジョークも入ってて
めっちゃ笑えたし
コーラスとかはヘタしたら四季のが上かもだけど、
客席の盛り上がりっぷりとか、
主役級の人の実力がさすがブロードウェイ!
最後のハッピーエンドへの盛り上がりの
ダンスとか歌とかでぐんっぐん気持ちも盛り上がって
最後は普通に涙腺がゆるゆる。
めーっちゃめちゃ感動したぁ。
一言、本場の生は最高です

ミュージカル目当てのリピーターが
NYに多いのはほんとよくわかる。
納得。
今回はSTOMPが見れなかったのが心残りだし、
絶対また見に行きたい

シカゴな予定

2006-03-01 11:30:41 | アメリカ旅行
行きたいところ、だらだらっと羅列

建築物
ニューヨークより都市的に小さい割に
観たい建築物はシカゴのが多い
まぁさくさく回ろうと思って下調べしたら
東西南北に、散らばる、散らばる。
コンパクトにまとまってくれてたらいいのにー
だいぶ削ったものの、
まだどれをあきらめようか思索中・・・。

・レイクションドライブアパート/Mies Vander Rohe
・イリノイ工科大学クラウンホール/Mies Vander Rohe
・シカゴフェラデルセンター/Mies Vander Rohe
・ロビー邸/Frank.L.Wright
・フランクロイドライト自邸/Frank.L.Wright
・ユニティ協会/Frank.L.Wright
・ライト設計の個人邸諸々@オークパーク
・モナドノックビル/barnham他
・オーディトリアムビル/Louis.H.Sullivan
・シカゴトリビューンタワー
・トンプソンセンター
・シアーズタワー
・ルッカリービル/Frank.L.Wright(内装)
・ワッカードライブビル

美術
・シカゴ美術館
・街中のモニュメント
 →シャガール、ミロ、ピカソの作品達。

シカゴでは美術館はあきらめかけたけど、
所蔵品調べると行かないわけには・・・
うぅーー
がんばってさくさくまわらなきゃ

ナイトライフ
・ジャズバーな日
・シティオペラな日

ってなベースで。