―TSUREZUREGUSA―

つれづれと、日々のおもひをつづること。

東北5 猊鼻渓

2010-05-23 13:57:13 | エトセトラ
厳美渓と同じく日本百景に数えられている猊鼻渓。
こちらの名物はなんといっても舟下り。
のんびりと1時間半。
船頭さんの手漕ぎ舟でゆっくり、ゆっくりと、景色を楽しみながらの舟下り。


日本で舟下りをやっている場所は20箇所ほどあるらしいけれど、
一切エンジンを使わない手漕ぎでの舟下りは、唯一ここ猊鼻渓の舟下りだけ、とのこと。
手漕ぎなので、舟がゆるゆると進む。
このペースが心地良い。
エンジンがついていないので、
音も船頭さんが掻くオールの水音が規則正しく聞こえるばかり。


新緑の季節、陽の光に若葉が透けてきらきらと輝いてとても綺麗。
夏の深緑の季節も、秋の紅葉もきっと綺麗なのだろうけれど、
この日、新緑の季節の中でもベストと言っていいお天気に恵まれて眺めた
猊鼻渓は格別だった。


水の色は不思議な水色。
とても綺麗で小魚もたくさん!


名所の岩。女岩と男岩。


ぬけるような青空に、切り立った岩と新緑の緑がよく映える。


舟下りの途中は少し舟を下りて奥まで歩く。


奥にあったのは巨大な岩の造詣と、水の溜り。
そして猊鼻渓の名前の由来になった不思議な鼻に似た岩。


ゆるゆるっと舟をくだると、ただただオールを掻く水音が響いて、
なんともいえずのどか。
舟下りの終盤に船頭さんが歌ってくれる歌がこれまた景色によく似合う。
新緑の美しさはもちろんのこと、
新緑の緑の匂い、穏やかなからっとした風、
風に葉っぱがさやさやと揺れる音、
時折聞こえる小魚の跳ねる音…、
色々な要素が相混ざって、とても贅沢な時間と場所に。

時間のこともあって行くか迷っていた舟下りだったけれど、
行って良かった!
この季節ならきっと綺麗だよ、と推してくれただんなさんに、感謝。

東北4 厳美渓

2010-05-23 13:48:43 | 東北旅行
厳美渓は、国の名勝天然記念物に指定されている場所。
栗駒山を原流とする磐井川の中流にあり、日本百景も数えられている。
水流で削り取られた岩々。
切り立った地形が、その水流の強さを物語る。
お天気も非常に良く、水は澄んで青々と…


岩の白肌と新緑の明るい緑と、水の青さが絶妙のコントラスト。
崖に近寄るとごーっという水音に、ときおり鳥の鳴声も。


時間があれが2kmほど続くという渓谷沿いに歩いても良かったのだけれど、
母や祖母の体力が心配なのと、
時間的なものを考えて、ここでの滞在は30分ほど。
名物の郭公団子を頂いて、少し周辺を散歩する程度に。

東北3 お寺徒然

2010-05-23 12:05:51 | 東北旅行
岩手県で訪れたお寺

◆毛越寺

庭園が非常に綺麗なお寺。
全ての建築物は消失してしまっていて、
平成元年に再建された本堂があるのみ。
松尾芭蕉の句碑がいくつか残っている。

それぞれの建物跡には、
礎石が整然と並んでいる。

礎石は石を削ったり形を整えることなく基礎として石を据えたもの。
伝統建築では上に建てる柱の方を石の形状に合わせて加工し、上にただ載せる。
石と柱を緊結しないので、自然な免震構造となっている。

建築基準法の見直しで、この礎石の構造を認められるかという話題を
どこかの建築雑誌で読んだような記憶が…。
伝統建築物を手がける宮大工の方が
伝統技術の継承を訴えておられた記事が記憶に残っている。

◆中尊寺
今回の旅行で一番祖母が行きたがった場所が中尊寺。
境内はとりあえず広く、2時間ほど滞在したけれど、全部は見切れず…。
「中尊寺」という名前自体、お寺の名前ではなく山の総称だとか。
本堂と17の支院で構成される一山寺院。
拝観する院を絞って、主には本堂と金色堂、不動堂を。

金色堂はそのきらびやかな姿を晒すことはなく、
金色堂の外側に金色堂を守るためのお堂が。

金色堂の中で目を奪われたのは、なんといってもその細かな造作。
繊細な螺鈿細工に漆の蒔絵、透かし彫り。
装飾の施された柱を眺めていると、いつまで経っても見飽きるこはなく。
おそらくその蒔絵は絵物語になっているのだろうと思うので、
その辺りの物語の由来などが分かった上で絵を眺めるともっと面白かったのかも。

(この画像はHPより拝借)

本堂は、意外に小さい。
厚みのある屋根と、造作が見事。


月見坂は新緑が目にもとても美しく…。


母と祖母とゆっくりゆっくり時間をかけて歩いて下りました。

東北2 松島日の出

2010-05-23 01:33:00 | 東北旅行
早朝、旅館の見晴らし台にある足湯につかりながら、夜明けを…。
日の出時間ちょうどの4時20分の少し前に行ったので、
陽はまだのぼっていないものの、もう既に明るかった。
まだ暗いうちから行ってもよかったかな。
足湯を足でちゃぷちゃぷしながら、ぽつんと朝日ののぼる方向を眺める。









朝日が顔を出して、陽がのぼるまであっという間。
時折カメラのシャッターを押しながら、
でもカメラにおさめるよりただこの時間に浸りたいという矛盾した想いがわく。
雲一つない快晴だったので、明けていく空のグラデーションが際立つ。

なんとなく感傷的な気分になった。
朝日を眺めているのに、まるで夕日でも眺めているみたいな気分。
足湯につかりながら陽がのぼるのを眺めたあと、
今の朝の景色をもう少し眼に焼き付けようと、
旅館を出て小走りに走った。




釣り人、散歩している人がちらほら。
早朝の潮の香りのする冷たい空気が肺に気持ち良く…。
贅沢な一時。

東北1 まずは、松島へ。

2010-05-22 23:32:01 | 東北旅行
先週末、2泊3日で、母と祖母と東北へ。
3世代、女3人の旅行。

まず、松島へ到着。
旅館に到着すると、ラウンジから松島の絶景が一望出来た。
その時点で母と祖母が綺麗だねぇ綺麗だねぇ、と感動。
その姿を見て、高台の景色の良い宿にして良かったなぁと思った。
旅館に荷物を置いて、周辺を散策。
福浦島へ渡ってぐるっと一周。
瑞巌寺、円通院を拝観。

福浦島。






瑞巌寺。
何度来ても、杉の木立が圧巻。


円通院。
新緑が美しい!
苔も生き生きとしていた。


家族が喜んでいる姿を見るのは嬉しい。
同時に、普段一緒にいない分、
階段などで足がつらそうにしているのを見てなんともいえない気持ちになる。
特に祖母!
荷物を持つよと言っても自分で持つと言ってきかない。
気の強さが祖母の持ち味なのだけれど、
もう少し頼ってくれてもいいのにな…。

幸いお天気には初日からめぐまれた
松島には何度か来ているけれど、
新緑のこの季節は初めてなんだなぁ、と、新緑のみずみずしさに、気付く。
思ったよりも長距離を歩いたので、すっかり夕暮れの時間に。
松島湾は東に向いているので夕日は沈まないのだけれど、
日暮れの時間が近づいて、
晴天の明るい真っ青な空から、少し白んで紫がかった色へと空の色が刻々と変わっていく。
いわゆるサンセットの燃えるような夕日や夕日に染まる海も好きだけれど、
こういう静かな紫がかっていく夕暮れも好きだなぁと空を眺めながら思った。

色々な想いが胸をよぎり・・・

2010-05-19 22:29:44 | MUSIC
トイレの神様/植村花菜


まだ関西だけでしか聴けないのかな。
もう関東でも聴けるのかな。

シンガーソングライターの作者自身の、亡き祖母との思い出を綴った曲。
小さい頃の祖母との思い出、
大きくなってあまり祖母のいる家に帰らなくなったこと、
小さい頃に祖母と過ごした時間や場所は二人の間からなくなったこと、
祖母が病気で入院し、お見舞いに訪れた次の日に、
まるで待っていたかのように亡くなってしまったこと・・・。
思い出、祖母にしてあげたかったことへの後悔・・・。

聴いていて、様々な想いがこみ上げてきて、号泣。
号泣とか書くと安っぽくて薄っぺらくて嫌だけれど、
涙が溢れて溢れてとまらなかった。

私も小さい頃、両親の愛情、祖父母の愛情を受けて育っていて、
小さい頃の小さな小さなささいな思い出がいっぱいあって…。
もう祖父は亡くなってしまってたけれど、
祖父が亡くなった小学生の時、もっと祖父に会いに行けば良かったとか、
ささいなことを後悔した。
今、両親や祖母に対して、どうかな。
大切には思っているけれど、両親や祖母が元気なのに甘えているかもしれない。
私が電話すると嬉しそうな両親、強がりな一人暮らしの祖母。
「暇な時にでもいつでもおいで。」と顔を見せて欲しそうに電話で言うのに、
いざ「行くね。」と電話をすると、
「こちらは元気にしてるから忙しいなら無理せんでいいよ。」、と言われる。
歌を聴いていて泣いてしまったのは、
どこか心の中で、親孝行、祖母孝行がもっと出来るのにしてないなぁ、
言葉が足りてないなぁ、と思っている自分がいるからなのかもしれない、と思った。

育ってきた家族、新しく増えた家族、
大切に、後悔しないように、大切な人達を大事に。
言葉に出して伝えること。
出来ることは、すること。
思うだけでなく、きちんと行動すること。
一日、一日…。
大切な人を大切にすることを、日々の日常に取り紛らせてしまわないように…。

お料理の味方

2010-05-17 23:48:38 | 料理(その他)
たれとソースの早引き便利帳/川上文代


お料理本はほとんど持っておらず、
何冊か持っているものの、結局見なくなったり、
若しくはたまーに、パラパラする程度。
基本、普段のレシピはネットで検索が多い私。
そんな中、地味に一番活躍頻度が高いのが、この一冊。

写真もなく、文字ばかりで地味。
だけど、めちゃめちゃ使える一冊。
お料理本を見て、野菜の分量も肉の分量もレシピを見て作る!という人よりは、
野菜等の材料は大体適当で、味付けをキメたい!という人向き。
タレとソースの…、という題名なのだけれど、
それぞれのソースに合ったお料理や簡単なレシピがついている。
かゆい所に手が届くというか、
和食のタレから洋食の凝ったソースまで何種類も幅広く載っていて、
ソースから逆算して、作るメニューを決めることもあるくらい。
しかも味付けが単純でなく割と凝っているので、
ヘタに○ックパッドとか調べるよりも美味しい。
同じようなソースやタレでも何種類も載っているので、
お料理の幅が広がる一冊。

辞書のような感覚で普段使いしているのはもちろん、
たまに暇な時にパラパラすると、作ったことがない凝ったソースが目に入って、
作ってみようかと好奇心が刺激されたり。

通常のレシピ本が、買った当初は見ても段々見なくなるのとは真逆で、
見た目地味なのだけれど、使えば使うほど見る頻度が増えて手放せなくなる本。
合う人には、とても合うであろう一冊かな、と

週末は、おうちレストラン

2010-05-16 21:30:39 | 料理(洋)
明日がちょっとした記念日だけれど平日なので…、
今週末はおうちレストラン

◆トマトとクリームチーズのサラダ

◆赤ピーマンの冷製ポタージュ

そろそろスープも冷製が美味しい季節に…

◆じゃがいものニョッキ カルボナーラソース

手抜きしてソースを市販のパスタソースを買ってみたのだけれど、
前作った時の自分で作るチーズソースの方が美味しかった。
カルボナーラの味が微妙にニョッキに対して強すぎ?

◆活鯛のポワレ 

グリルしたアスパラガスを添えて、
ほうれん草とにんにくと玉ねぎで作ったグリーンソースで。

◆海の香りのリゾット

海苔とイカで作ったリゾット。

◆牛すね肉の赤ワイン煮込み

今日のメイン!
牛すね肉、国産で綺麗なものがお安く買えて…。
赤ワインに漬けこんで仕込み、
どぼどぼっと赤ワインを注いで二日間煮込み、
すね肉を取り出してとろとろのお野菜をバーミックスにかけ、
最後にすね肉を戻してブラウンマッシュルームを加えてまた煮込んだ一品。
よく煮込んだので牛の繊維がとろとろのほろほろに

◆自家製くるみパン

自家製とかいいつつ、いつものホームベーカリー(笑


シャトーモーレンの1998年もののワインをあけての、ほろ酔いナイト。
サンテミリオンのグランクリュもの。
どっしりとしたフルボディで美味しかった
今日もお料理の写真は全てだんなさん撮影
私が撮るよりセンスいいんだ、悔しいことに。
そして、だんなさんの指示により、今日のブログへのアップは画像サイズ大きめで。
「大きい写真の方が美味しそうに見えるだろっ」とのだんなさん談

今日もこの後はテレビでジロ・デ・イタリア2010の観戦。
今日は第8ステージ!
だんなさんにつられて見ているけれど、
レースそのものも面白いけれど、
ヨーロッパの田舎町の景色がとても綺麗で目を奪われるんです。

洋食も、炊飯

2010-05-14 22:45:11 | 料理(洋)
◆牛筋ハヤシライス

コンソメバターライスをストウブで炊飯。
カレーやハヤシライスの時は、
ご飯をバターライスやサフランライス、ターメリックライス等を炊く。
今回のハヤシライスは我が家定番の牛筋で…。
赤ワイン煮込に近いビーフシチュー風。
お昼ごはんにじっくり煮込んだハヤシライス、至福。
我が家での牛筋登場率は結構高くて、
平日和食でなら牛筋の煮込み、
カレーやハヤシライス、ビーフシチューも良く牛筋で作る。

◆きのことベーコンのチーズリゾット

先週末に作ったリゾット。
生クリームとチーズで濃厚!
平日の晩御飯はお茶碗にごはんでないとそわそわする夫婦二人なのだけれど、
週末の晩御飯はワインもあけて、一品にリゾットは有り。
リゾットは少し鍋の前にいないといけないので、
パエリアとかの方が鍋を放置出来て楽だけれど。

炊飯事情

2010-05-14 22:42:58 | 料理(和)
我が家のご飯事情、炊飯器はめっきりご無沙汰で、
タイマー使用する際の炊飯のみ。
普段使いはもっぱらストウブでの鍋炊飯。

↓或る日の炊き込みご飯。
 たけのことうすいえんどうと塩昆布の炊き込みご飯


はじめは強火で、あとは弱火にするタイミングさえ気にしておけば、
キッチンタイマーをセットして最後に強火で20~30秒加熱すればOK。
慣れると手軽だし、何より美味しい。

白米の違いはもちろん、
個人的には炊き込みご飯の方が炊飯器との違いがはっきり分かる。
ストウブで炊くと、ふっくらと水分を吸ってお米が柔らかいのに、
粒離れが良くて、べちゃっとならずにお米一粒一粒の形がしっかりとつるんとしている。
炊飯器での炊き込みご飯は具の量や具自体の水分量で炊き上がりが変わって、
ややべちゃっとなったり、やや固めに炊き上がったりするけれど、
ストウブでの炊飯だと最後で調整出来るので気にせず具沢山で炊ける。
炊くお鍋も、白米2合まで・炊き込みご飯1.5合まではストウブのオーバル17cm。
それ以上の場合はストウブのラウンド20cmで、と使い分け出来るのも良い。
意外に小さなオーバル17cmが使い勝手が良く、
1~1.5合の少量の白米炊きでも美味しく炊けるので重宝。

他の方のブログ等みていたら、
元々お鍋炊飯をしている方で、ストウブでの炊飯に変えると味が違う、と書いている方が多いので、
ストウブだから美味しい、というのもあるのかもしれない。
私はストウブでしかお鍋炊飯したことがないから分からないけれど。